大東文化学園では、学園全体でSDGs(持続可能な開発目標)の推進に取り組んでいます。
その取り組みの一つとして、本学では食品ロス削減を目的とした「フードドライブ」を実施しています。
SDGsとは
今や多くの企業や団体で掲げられているSDGs。
SDGs(持続可能な開発目標)は、2015年9月の国連サミットで全加盟国が合意して採択された国際的な目標です。2030年までに、持続可能なよりよい社会をつくることを目指しており、17の大きなゴールと169のターゲットから成り立っています。その基本にあるのは「地球上の誰一人取り残さない(leave no one behind)」という約束です。
SDGsはすべての国が取り組むべきものであり、日本でも企業や大学、自治体をはじめとして様々な団体で取り組みが進められています。
近年広がりを見せる「フードドライブ」とは
フードドライブとは、食品ロス削減を目的に、家庭で食べ切れず余っている食品や飲料を持ち寄り、回収拠点(スーパーや自治体など)やイベント会場などで回収し、地域の福祉施設や子ども食堂、生活困窮者支援団体などに寄付する取組みです。
大東文化大学で実施しているフードドライブでは、本学園の学生・生徒・教職員を対象に食品を回収しています。集まった食品は板橋区へ受け渡し、そこからフードバンク板橋へ届けられています。
フードドライブに参加することで、SDGsの【目標1】「貧困をなくそう」【目標2】「飢餓をゼロに」【目標12】「つくる責任、つかう責任」【目標17】「パートナーシップで目標を達成しよう」の達成に貢献できます。
フードロス削減!学生が考えた“もったいない”を減らすアイデアレシピとは?

今回はゼミの学生と一緒に、フードドライブで集まった食材のリストを調査し、家庭で余りがちな食材を有効活用するレシピを考案しました。フードロスの削減につなげながら、健康にも配慮したメニューを検討し、実際に調理にも挑戦しました。
今回のフードドライブ活動で集まった食材を活用したレシピをご紹介!
大根の葉入りたこ焼き



「たこ焼き粉」や「ホットケーキミックス」を使用したアレンジメニュー。
具材に刻んだ大根の葉を加えることで、シャキシャキとした食感と栄養をプラスしました。
ワンパンゆかりパスタ

寄付された「パスタ」と「ゆかり(ふりかけ)」を使用し、大根の葉を使用。
フライパンひとつで調理が完結する手軽さが特徴で、忙しい学生でも気軽に作ることができる究極の簡単レシピです。
ゼミで取り組むフードロス削減 レシピ開発について蕪木先生にお聞きしました
レシピ開発に関わったスポーツ・健康科学部 健康科学科の蕪木智子先生に、レシピの考案から実際の調理までの具体的な取り組みや、活動を通して得られた学びについてお話を伺いました。
Q. 集まった食品を活用してレシピを考える際、先生が重視されていたことを教えてください。
蕪木先生:今年は「家で余りがちな食材を美味しく変身させる工夫」と「みんなで楽しむ食卓」を意識しました。 フードドライブに寄せられるパスタや粉類など、家庭でストックしていてもなかなか使い切れない食材をベースに、普段は捨ててしまいがちな栄養豊富な「大根の葉」をあえて組み合わせることで、食材を無駄なく、かつ栄養価を高めるアイデアを取り入れました。
また、ただレシピを作るだけでなく、ホットケーキミックスで「たこ焼きパーティー」をするなど、一つの食材からおやつやおつまみまで、みんなでワイワイ楽しめるような「食の広がり」を提案することを目指しました。
Q. 今日作ったレシピの中で、印象に残っているエピソードはありますか?
蕪木先生:ホットケーキミックスで作ったたこ焼きがほんのり甘く仕上がり、「子供のおやつにも最適だし、コーヒーにも合う!」という意外な発見があり、非常に盛り上がりました。
実は大根の葉を食べたことがない学生もいたのですが、大根の葉特有のシャキシャキとした食感とほのかな苦みが、甘いホットケーキミックスの生地の中で良いアクセントになることに驚いていました。チーズやキムチを加えればお酒のおつまみにもなりそうで、「次はこれを入れてみたい」と学生たちから次々にアレンジのアイデアが出てきたのも印象的でした。
また、パスタは「フライパンで茹でてお湯を捨て、そのままバターとゆかり、大根の葉を混ぜるだけ」という手軽なレシピですが、学生からは「簡単なのにおいしい!」と驚きの声が上がりました。
何より、調理作業を通して、これまであまり交流のなかった学生同士でも自然と会話が弾み、交流が深まったことが印象的でした。皆で協力して作る楽しさが、料理のおいしさを一層引き立ててくれたと感じています。
Q. フードドライブで集まった食材に加えて、今回は大根の葉を活用している様子が印象的でした。
蕪木先生:大根の葉はカルシウム、鉄分、βカロテン、ビタミンC、食物繊維が豊富で、成長期や高齢期の骨の健康、貧血予防にも効果的とされています。
当日は、こうした栄養に関する知識も共有しながら調理を行いました。食材について学びながら料理をすることで、講義だけでは得られない「食」への意識も高まると感じました。

“もったいない”を“おいしい”に。学生たちのアイデアが広げる、食の可能性

今回の取り組みでは、フードドライブで集まった食材を活用しながら、身近な食材の新しい使い方や栄養について学ぶ機会となりました。
家庭で余りがちな食材や、普段は捨ててしまうこともある食材に目を向けることで、食品ロスの問題をより身近なものとして考えるきっかけにもなりました。
また、学生たちにとっては、調理を通して食材の特徴や栄養について学ぶだけでなく、仲間と協力して料理を作る楽しさや、食を通じた交流の大切さを実感する時間になったのではないでしょうか。
大東文化学園ではこうした学生の主体的な活動を大切にしながら、学園全体をあげて持続可能な社会づくりに取り組んでまいります。








