
大東文化大学を卒業し、多彩な分野で活躍する卒業生。大東文化大学で過ごした日々が、卒業生のみなさんの今にどう繋がっているのでしょうか。どんな学生時代を送り、何を大切にしてきたのか。そして、どんな未来を描き就職活動を乗り越えたのか。インタビューを通して、彼らの学生生活がどうキャリアに影響を与えたのかをお聞きしました。
プロフィール
古賀野乃⼦さん
スポーツ健康科学部スポーツ科学科
2021年度卒業
熊⾕市⽴富⼠⾒中学校(第2学年担任・体操部顧問)
憧れの先生のもとで学び、自分を高めた大学生活
小さいころから体を動かすことが好きで、3歳でバレエをはじめて、小学生のときに体操を習うようになりました。高校卒業後はスポーツ科のある大学に行きたいと思っていたところに、アテネオリンピックの体操金メダリストの鹿島丈博さんが、大東文化大学のスポーツ科で教員をされていたことを知り、ぜひ鹿島先生の下で学びたいと思って入学を決めました。入学後は体操部に入ったのですが、高校生までと違って、大学では「言われたからがんばる」のではなく、「自分で自分を高めていく」ことの大事さを痛感し、それからは勉強も部活動も、とにかく自分に厳しくやっていたのをよく覚えています。
「生徒の成長」がうれしい瞬間
大学卒業後は中学校の教員になり、現在は2年生の担任と体操部の顧問をしています。教員を目指したきっかけは、運動や体育の授業が苦手な人にもスポーツの楽しさを伝えたいと思ったからです。自分自身、やると決めたら全力でがんばる性格なので、採用試験が近づくにつれて、毎日夜8時まで学内で勉強して、帰宅後は過去問を解くなど、ストイックに勉強しました。教職セミナーでは、集団討論の対策として、同じ目標を持つ友人とテーマに合わせて話しをするなど、お互いに励まし合いながら過ごしていたのがいい思い出です。
教員になってからは、生徒たちと関わる時間がなによりも楽しく、信頼関係を築いていく過程にやりがいを感じています。学年が上がるにつれて、周りの友だちに対して優しい気遣いができるようになっていく姿を見るのも、うれしい瞬間ですね。私は学校の職員の中ではまだまだ若手なので、教員として厳しく指導しなくてはいけないところは、意識してメリハリをつけるようにしています。顧問をしている体操部では、厳しい面を見せることが多いかもしれませんが、県大会でいい成績を納めることができたときには、生徒たちに貴重な経験をさせてあげられたのかなと思って、少し表情がゆるむようです。
中学校での3年間は、特に多感な時期ということもあって、生徒たちはさまざまな悩みを抱えていると思います。ときには、学校に行きたくないと感じる時期もあるかもしれません。だからこそ、私は毎日の授業が楽しみになるような工夫をしたいですし、なによりも生徒たちが学校に来るのが楽しみになるような環境をつくっていくことが、教員としての私が全力でがんばらないといけないことだと思っています。