Professor

教員紹介

田村 正彦(たむら まさひこ)

【自己紹介】
今は昔、受験勉強をしているときに、古典文学、特に和歌の面白さに目覚めました。「冬ながら空より花の散りくるは雲のあなたは春にやあるらむ」(古今和歌集)。歌の意味は、「舞い散る雪は桜の花びらみたい。雲の向こうは春なのかしら」です。1000年以上も前の歌なのになんてオシャレな感覚なのでしょう! 以来、和歌の魅力に取り憑かれ研究を続けてきました。が、今は、なぜか「地獄」の研究をしています。人生は驚きの連続です。

 

【学生へのメッセージ】
文学作品を理解するためには、「知識」の他に「体験」も非常に重要です。本を読んだり講義を聞いたりすれば誰でも身につけられるのが知識ですが、体験の方は非常に個人的なものですね。同じ文学作品を読んでも、人によって感じ方が違うのはそのためです。私はこの「体験」をとても大切にしています。ですから、例えば授業では、講義であっても外に出てフィールドワークをしますし、ゼミナールでは、お寺や神社、美術館、博物館などに出掛けたりもしますよ。ぜひ、みなさんも大学で色々な「体験」をしてみてください。

 

【田村ゼミではこんなテーマで卒業論文が書かれています】

  • 地獄の研究 ―日本における受容のされ方―
  • 中世における「黄泉の国」
  • 閻魔大王のイメージの変遷 ―閻魔はいつから舌を抜き始めたか―
  • 鬼と色の関係性 ―古典作品と地獄絵から―

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