Professor

教員紹介

日野原 慶

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教えている科目とその内容

 「アメリカ文化論」では、ブラック・ライブズ・マターや反ロックダウンなど、近年のアメリカで起きた社会運動や、その背景にある問題は、どのような歴史的・文化的源流にさかのぼることができるかを探ります。政治家、活動家、芸術家、科学者、、、アメリカに伝わる様々な声を出かかりにします。「英米小説演習」や「ゼミナール」では「記憶」「身体」「観光と帝国主義」など毎年さまざまなテーマを決め、それに関わる現代アメリカ文学の作品を読み、分析します。

先生の研究テーマ

 「身体」「自然」「環境」「廃棄」「排泄」などに関心があり、それらにつながる現代のアメリカ小説や、ノンフィクション作品(とくに自然や環境をテーマにしたネイチャーライティングや、病や体をテーマにしたエッセイなど)を研究しています。また、翻訳にも関心があり『ファットガールをめぐる13の物語』や『サメと救世主』など、実際に翻訳した作品が刊行されてもいます。

専門のおもしろさを語ってください!

 なにより、おもしろい作品が読めること。そして、そのおもしろさにどのような背景があるのかを探ること。その過程で、日常的な思考の範囲を飛び越えて、考えることが不可能にさえ思えていたようなことについて、考える瞬間がおとずれること。

週末は何をしていますか?

子どもと遊んでいます。

好きな本や音楽はなんでしょう?

専門である現代のアメリカ小説でも、変な作品が好きです。あとは、大江健三郎が残した作品。とくに、『雨の木を聴く女たち』。

学生に向けてのメッセージをお願いします!

 自分より若い学生のみなさんには、私がどう頑張っても真似できない、いきいきとした言語感覚と、いろんなことに気づける反射神経があります。授業を通してそれに触れて、私の方が刺激を受けることがよくあります。それをたよりに、自由にいろいろなことを考えてください。