Education & Research

2021年度 研究活動等報告

2021年度の本学教員の研究等活動等報告をいたします。

文学部

日本文学科

【研究テーマ】

アダプテーション概念を導入した日本文学・国語教育の研究



【具体的な研究活動】

科究費研究課題「国語教育におけるアダプテーション」(研究基盤C(一般)20k02892)を中心に研究を遂行した。



【今後の課題、計画】

科研費研究課題を継続研究し、成果を社会に発信していく。



【成果の発表】

【論文】

・単著「高校国語におけるアダプテーション-新学習指導要領(令和4年実施)における改善点-」(『大東文化大学教職課程センター紀要』第6号)

・単著「「かぐや姫」のアダプテーション-アニメと小説による「物語の祖」への応答-」(『大東文化大学紀要(人文科学)』第60号

【口頭発表】

「日本文学の〈伝統〉としてのアダプテーション-国語教育における連続史観へのパラダイムチェンジ-」(2021年度 日語教育と日本学研究国際シンポジウム:中国上海)
井伏鱒二および太宰治の文学について研究を進めている。井伏については、同時代と作家との関わりについて考えるための資料収集を行なった。太宰については、戦時下の作品について考察した。今後、どちらも近いうちに発表できるようにしたい。
テーマ  「三途の川」にまつわる俗信の研究



研究活動  中世、近世の文学作品等の文献調査



今後  絵画資料に関する実地調査
「研究テーマ」 日本近代文学研究

「具体的な研究活動」

編著の出版 編集委員の一人として『日本文学の見取り図』をミネルヴァ書房より2022年2月に出版した。

また、昭和文学会刊行『昭和文学研究』第84集(2022年3月刊行)に研究展望として「コロナ禍での研究あるいはオランウータン化に逆らって」を発表した。

『今後の課題、計画」

現在太宰治論の発表準備中。
・役割語における新たな概念の模索

・感動詞の意味分析の精緻化
研究テーマ:平安時代の和歌文学研究、古筆切研究、絵入版本の挿絵の研究

具体的な研究活動:注釈書や歌学書がなぜ断簡にされたのか、平安時代中期の私撰集「如意宝集」とはいかなる歌集であったのか、等のテーマについて、古筆切の調査や先行研究の洗い直し等を行い、その成果の一部を論文にする一方、研究会での研究発表も行った。また、江戸時代の絵入版本の研究については、共同研究者と研究会を開き、調査・検討を行った。

今後の課題・計画:これまでの研究成果をまとめ、書籍化することを検討している。

成果の発表:『文学・語学第231号』(全国大学国語国文学会・2021年4月)に「注釈書・歌学書断簡考」を掲載。『もう一度読みたい古典文学』(三宅晶子編・勉誠出版・2021年7月)に「古典文学の本文を考える」を掲載。「平安文学の会例会」(2021年12月)において、「如意宝集の再検討」を口頭発表。ほか、2021年8月に大東文化大学人文科学研究所德植班の研究会を開催。
「研究テーマ」:曲亭馬琴の研究。「具体的な研究活動」:曲亭馬琴研究の一環として、『俳諧歳時記』「冬之部」(224丁ウラ~238丁オモテ)を翻刻した。「今後の課題、計画」:『俳諧歳時記』の翻刻を継続するとともに、これまで取り組んできた『南総里見八犬伝』の図像解析、馬琴の思想に関する研究も行う予定である。「成果の発表」:「翻刻『俳諧歳時記』(十四)」(「日本文学研究」第61号、大東文化大学日本文学会、2022年2月15日発行)
「研究テーマ」森鷗外のドイツ体験

「具体的な研究活動」文献調査および論文の執筆

「今後の課題・計画」次年度より科研費が取れたので、ザクセンにおける森鷗外というテーマで、ライプツィヒおよびドレスデン滞在期の鷗外について調査する。

「成果の発表」論文「ライプチヒなるアウエルバハの窖 ―森鷗外と『ファウスト』に関する一考察―」(森鷗外記念会編『鷗外』109号2021年7月)および論文(独語)「 MORI Ōgai in Auerbachs Keller. Zur Rezeptionsgeschichte von Goethes Faust in Japan.」(Wissen über Wissenschaft. Felder - Formation - Mutation.  Hrsg. v. M. Ide u. a. Tübingen [Stauffenburg Verlag] S. 105-119, 2021)を執筆した。
川端康成『掌の小説』研究(大学紀要に発表)・夏目漱石『明暗』研究
「研究テーマ」

・古典に現れた恐怖と倫理観

・有名古典の協働学習―新学習指導要領の言語活動例―

「具体的な研究活動」

・河添房江先生(東京学芸大学名誉教授)主催の3つの研究会にて発表・協議、各学会での協議

「今後の課題、計画」

・新学習指導要領「言語文化」「古典講読」の言語活動例の実践提案 ・日本人の心性の追究

「成果の発表」

・論文は、新典社『古代中世文学論考 第44集』(2021年10月)、教職センター紀要(2021年12月)、「日本文學研究」(2022年2月)にて発表。

・著書は、明治書院にて発表予定(2022年秋)。
研究テーマ  日本上代文学の研究

研究活動  上代文学会、古代文学会などで活動

論文:「東アジアの神仏習合思想について」(「東アジア比較文化研究」第20号、東アジア比較文化国際会議発行、令和3年12月)p45-51

注釈「金剛般若経集験記注釈(三)」今井秀和・小塚由博・迫田(呉)幸栄・鈴木道代・堀井瑞生氏との共同執筆	(「蓮花寺仏教研究所紀要」第14号、蓮花寺仏教研究所、令和3年4月)

口頭報告「 東アジアの神仏習合思想について」	東アジア比較文化国際会議中国大会、南開大学。遠隔システム利用、令和3年11月6日)

口頭報告「「神」の苦悩と疫病─〈神身離脱説話〉を手がかりに─」(上代文学会シンポジウム、遠隔システム利用、令和3年11月20日)
研究テーマ:石牟礼道子の思想と文学

具体的な研究活動:口頭発表および論文の執筆

今後の課題、計画:石牟礼道子の思想と文学に関する調査、検討の継続

成果の発表:

【論文】

「「声音」を読む――石牟礼道子『水はみどろの宮』とその周辺」(宇野瑞木、髙山花子(編)『石牟礼道子を読む――世界と文学を問う』東京大学東アジア藝文書院、2022年3月、53-73頁)

【項目執筆】

「津島佑子」、「石牟礼道子」(千葉一幹、西川貴子、松田浩、中丸貴史(編著)『日本文学の見取り図 : 宮崎駿から古事記まで』ミネルヴァ書房、2022年2月、116頁、118頁)

【口頭発表】

「「声音」を読む――石牟礼道子『水はみどろの宮』をめぐって」(第20回石牟礼道子を読む会、東京大学東アジア藝文書院、2021年6月29日)

「チッソ本社前座り込みの〈現場〉へ」(第29回石牟礼道子を読む会、東京大学東アジア藝文書院、2022年1月18日)

中国文学科

研究テーマ:文言小説の研究

研究活動:漢学会誌への投稿。学部の卒業指導、大学院の演習での研究指導。

2022年3月刊行の漢学会誌第61号に「『廣異記』の運命漢II」が掲載予定
「研究テーマ」:六朝史の研究。「具体的な研究活動」:六朝建康についての研究を推進した。共訳書を刊行した。「今後の課題、計画」:引き続き、六朝建康についての研究を推進する。
研究テーマ:中国書道史の唯物論

具体的な研究活動:書写材料と執筆姿勢から漢字書体の変遷を説明すべく、資料を収集整理する。

今後の課題、計画:図版資料と文献資料を収集し、両者の連関を考察する。

成果の発表(学会、論文等):

・講演「〈⿲彳人亍〉字の研究」(大東文化大学漢学会春季大会、2021年5月26日開催)

・翻訳書『中国書法史入門』(劉濤著/河内利治監訳、科学出版社東京、2021年8月2日発行)

・資料共編「〈道〉字例集4(宋〜明)」(亀澤孝幸・川内佑毅・承春先・陳達明=編

、『中国美学範疇研究論集』第10号、人文科学研究所、2022年3月20日発行予定)

受賞:なし
研究テーマ

  明末清初における文人の交遊関係や文化活動に関する研究

  張潮『虞初新志』の研究

  『金剛経』の霊験譚に関する研究



活動

 東洋研究所研究班(第2班、第9班[班長])に参加。

 各テーマに関する研究、成果の執筆。



今後の課題・計画

 引き続き、上記テーマについて研究する予定。



成果

 著書・論文:

 『『虞初新志』訳注 巻一~巻三』(共著、大東文化大学東洋研究所編。ブランディング事業の成果の一部)

 『藝文類聚(巻五十)訓読付索引』(共著、大東文化大学東洋研究所編)

 「錢肅潤編『文瀫』について」(『漢学会誌』61号)

 「金剛般若経集験記注釈(四)」(共著、『蓮花寺佛教研究所紀要』15号) 等
〇研究テーマ:

  中国唐代の道家思想について、その時代的・全体的な傾向と、個別の注釈の特徴の両方面から検討を加え、六朝時代から唐代に至るまでの道家思想にいかなる変化が見出せるかを明らかにする。

〇具体的な研究活動:

  昨年、漢代から唐代に至るまでの『老子』の注釈について概観し、それらの成立事情と、注釈相互の関係について整理を行った。それに基づき、今年は特に『老子述義』という書物に着目し、当該書物の個別の思想研究を通して、時代的傾向の有無を確認している。(論考準備中)

  また、人文科学研究所「中国三教と景教の相互交渉」研究班において、大秦景教宣元至本経幢記を読み、唐代における道教・仏教・景教の思想的交流の跡をたどり、この時代における諸概念がいかなる語によって述べられているかということについて検討した。

 そのほか、東洋研究所の研究部会では課題「類書文化研究-『藝文類聚』を中心にして-」に取り組み、『藝文類聚』をメンバーの輪番で読み進めており、その成果は下記に記すとおりである。

〇成果:

『藝文類聚 (巻50) 訓読付索引』(大東文化大学東洋研究所「藝文類聚」研究班(代表 田中良明)研究成果による刊行物・2022)
以下のテーマで研究を行っていますが、本年度はフィールドワークが実施できなかったため、成果の提出ができていません。

・「ポン教の祖師伝と関連儀礼の研究」(科研費: 代表者: 基盤研究(C)2020〜2024)

・「チベットの宗教基層におけるモノと聖性の動態に関する国際共同調査研究」(科研費:分担者: 国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B)2020~2024)
井上靖研究 「文学abcの青春群像」昭和五年、青森弘前で上梓された、「文学abc」に関わる資料を、今官一の著作を中心に、太宰治、井上靖といった資料を活用しまとめたもの。 井上靖研究第二十号2021.7.20
『文豪の名句名言事典 身につけたい教養の極み』 監修344p.

2021年1月6日 さくら舎

『炎上案件 明治/大正 ドロドロ文豪史』単著256p.

2021年1月26日 集英社インターナショナル

『文豪の凄い語彙力』 単著 268p. 2021年4月26日 新潮文庫

『文豪たちの美味しいことば』 単著 232p. 

2021年5月18日 海竜社

『明治の説得王・末松謙澄』 単著 253p.

2021年6月12日集英社インターナショナル

『読めば心が熱くなる中国古典100話』 単著 253p.

2021年8月5日三笠書房

『推しことば類語辞典』 監修 160p.

  2021年8月31日 笠倉出版社

『MS MOOK 陰謀が動かした日本の歴史 疑惑の古代・中世史』111p.

  2021年10月10日 株式会社メディアソフト

『チコッと論語』96p. 2021年12月4日 河出書房新社

『明解!漢字名探偵──曖昧な漢字・読めない漢字・知らない漢字』 280p.

 2021年12月9日 さくら舎

『品がいい人は、言葉の選び方がうまい』(知的生きかた文庫)240p. 2022年1月17日(三笠書房)

 『脳育ワーク おんどく』 64p.監修 2022年2月25日(幻冬舎)
研究テーマ:中国出土資料による古代の思想・文化・文字等の研究

研究活動:甲骨文の解説書を大学院生と翻訳、大学院の研究雑誌に掲載(3月発行)。継続して金文の解説書を翻訳中。

今後の課題:中国戦国時代の竹簡および西周・春秋~の金文の内容を精査し、これを利用した研究。

英米文学科

2005年から、「古英語の本文批評とBeowulf」をテーマに、『英米文学論叢』に計14回論文を継続発表してきた。今年度(2021)刊行の『英米文学論叢(No.53)』にて、「古英語の本文批評とBeowulf (15)」としてそのまとめを掲載する予定である。Beowulfを中心とした本文変遷を改めて年代順に配列し、各校訂姿勢の主要点を再考し簡略にまとめ直した。その後で、本文批評の各主張の拠り所や背景的要素は何かなどの考察を加えた。これまでの『論叢』では取り入れられなかった論文も新たに数点追加したものがある。
* 研究テーマ:ビアトリクス・ポター研究。



* 具体的な研究活動:英国ヴィクトリア・アンド・アルバート美術館、英国フレデリック・ウォーン社、米国フィラデルフィア公立図書館所蔵の資料を中心に研究。



* 英国ビアトリクス・ポター協会発行の The Beatrix Potter Society: Journal and Newsletter への4回の執筆等など。
【著書】

菊池かおり、松永典子、斎藤一、大田信良『アール・デコと英国モダニズム――20世紀文化空間のリ・デザイン』(共編著)、小鳥遊書房、2021年5月



【発表】

「建築に夢見たモダニズム」、日本ヴァージニア・ウルフ協会第41回全国大会シンポジウム 「みんなの21世紀ウルフ研究——コスモポリタニズム・建築・緊縮ノスタルジア」、2021年11月7日
研究テーマ:19世紀後半のイギリスの思想と文化

具体的な研究活動:ヴィクトリア朝期に工芸家、思想家として活躍したウィリアム・モリスの思想研究が主要な研究テーマであるが、今現在は19世紀から20世紀にかけてアナーキスト、フェミニスト等として活躍した人物の思想を研究している。またその人物の思想をモリスや他の思想(主に社会主義思想)と比較することで19世紀イギリスの社会主義思想におけるその位置、それへの貢献を明らかにし、また19世紀イギリスの社会主義思想自体の特徴についても考察したい。上記の人物についての論文は執筆中である。

今後の課題・計画:上記の思想の比較研究に加えてモリスの工芸に関する研究にも取り組みたいと考えている。工芸家でありつつ社会主義者ともなったモリスの工芸とその思想は切り離すことができないものであるが、そのモリスにおける工芸のあり方を、モリス以外の人物の工芸論をも研究しつつ、考察したい。
現代ウェールズ語文法の基礎研究・現代ウェールズ語の標準書き言葉の発達:

現代ウェールズ語の文法事項を最も包括的に網羅した『現代ウェールズ語文法』(原題:Gramadeg y Gymraeg;著者ピーター・ウィン・トマス、ウェールズ大学出版局、1996年)の講読を行う。この文法枠組みに基づき、1988年公刊のウェールズ語訳聖書の言葉遣いを、1588年訳のそれと比較対照し、現代ウェールズ語の標準書き言葉の特徴を記述した。本研究の成果は、日本ケルト学会が刊行予定の論文集に掲載予定である。
日本英文学会、日本アメリカ文学会、日本比較文学会、日本ヘンリー・ジェイムズ協会等の学会に参加して、大いに研さんを積み、今後の論文のヒントを得た。
主な研究課題第として、二言語による相互行為における身体性についての探究を行っている。また、現在はコロナ禍における教師や学校に関するインタビュー調査を実施して論文化に取り組んでいる。2021年度の主な研究成果物は下記のとおりである。

(科学研究費)課題番号20K00780 基盤研究C「身体化による発話と文脈の接地:即興劇を応用した英語アクティビティ開発と会話分析」

 (学術論文)「身体化される文脈と発話の調和について ―即興L2パフォーマンスの会話分析―」 『言語文化教育研究』 第19巻, pp. 239-254, 2021.12.24

(学術論文) 「問題解決回避のL2相互行為における審美的距離 ―身体化とリスク取りに注目して―」 『東京大学大学院教育学研究科紀要』 第61巻, 印刷中

(口頭発表)「マルチモーダル分析を用いて英語教育学に貢献し得ること」全国英語教育学会第46回, 2021.08.07
This academic year I have been focusing my research on the history of illustration in children's literature, seeing how trends in the field of book illustration (and in particular in books aimed primarily at young readers) have mirrored the trends of the art world at large.
ある構成素が同じタイプの構成素の中に埋め込まれる自己埋め込み構造の獲得、数量詞や否定辞の作用域や含意の獲得などに関連する文献を精読した。

所有句の自己埋め込みの獲得に関するこれまでの研究を初学者向けに紹介したコラムを執筆(『言語研究の世界:生成文法からのアプローチ』のコラム4)。

コロナ禍のため、2022年度も幼稚園などでの言語獲得調査は実施できない可能性も高いが、上述のテーマに関わる考察を深め、論文執筆につなげていきたい。
研究テーマ1.文法研究(現代英語の仮定法について)

・2021年3月『英米文学論叢』第52号に掲載の自著論文「英語の仮定法について―基本形を探る」を他の研究者に送付。仮定法研究に関する情報交換を行った。

・仮定法についての研究は継続する。



研究テーマ2.文法研究(近代英語における動名詞と現在分詞について)

・18世紀のナーサリー・ライム集を近代英語期の資料として用い、動名詞と現在分詞の融合とその接点を探った。

・「現代英語における動名詞と現在分詞の融合とその接点」と「近代英語における動名詞と現在分詞の融合とその接点」を比較研究することによって、「動名詞と現在分詞の融合」の現象を共時的のみならず、通時的にも説明できることを目指して研究を進める。

・近代英語協会から学会誌『近代英語研究』第38号への論文執筆依頼(慫慂)を受け、研究ノート「動名詞と現在分詞の融合とその接点―18世紀のナーサリー・ライム集を用いて」を執筆投稿した。
現代アメリカ文学における「身体」の描かれ方を探ることを大きな目標とし、より具体的には「ボディ・ポジティブ」=自分自身の身体のありようを、社会的・文化的に押し付けられる規範に依拠せずに、ありのままに肯定的に捉えることを主張する態度/運動が、どのような形で文学作品に影響を与えているかを調査・分析した。

具体的な成果としては2015年出版のMona Awadによる小説13 Ways of Looking at a Fat Girl の翻訳『ファットガールをめぐる13の物語』を書肆侃侃房より刊行した。小説自体の翻訳に加え、本書の終わりに掲載された解説において、広く社会に研究の成果を提示できた。なお、本書は朝日新聞や週刊文春をはじめとして、多くの媒体で取り上げられ、2022年3月22日現在、日本翻訳大賞の二次候補作15作品のひとつにも選ばれている。

 今後は、日本でも広く知られ始めた「ボディ・ポジティブ」の源流を、20世紀後半のアメリカ文化に位置づけ、その歴史的発展を調査し、書籍および論文にまとめる予定である。

 また、新たな研究計画としてハワイの現代文学のありようを探るというものも計画している。その手始めとして、ハワイ出身の小説家Kawai Strong Washburnによる2020年出版の作品Sharks in the time of Saviorsの翻訳を手掛けることになっており、2023年に刊行をする予定である。

教育学科

・地域博物館の常設展示をめぐる基礎研究

・「近現代日本における環境に適応した半水上生活の総合研究―『船乗りの村』の都市民俗誌(科研費基盤研究(B)2022年度-2025年度)」の事前調査・研究
「はしがき」執筆。『藤本卓教育論集─<教育><学習><生活指導>』(鳥影社・2021年)所収。



その他、就学史研究会での報告、中等教育史研究会への参加、全国地方教育史学会大会への参加。
研究テーマ「動物園をフィールドとした視点を養成する教育実践」

研究活動と今後の課題

→大学院研究紀要に本研究の予備的実践報告と理論的背景に関する論文を執筆した上で、動物園にて

  予備的調査を実施した。その結果を次年度の大学院紀要論文として執筆中である。次年度以降は、

  本調査としてフィールドワークと学会発表を行っていく予定である。
「研究テーマ」

舞踊の美学的研究と幼児教育における身体表現の役割の考察

「具体的な研究活動」

コロナに対する感染対策によって、舞台活動は制約を受けたが、そのような中で配信という新たなメディアにおいて何が行われたのかを検証する。幼児教育におけるわらべ歌の創造性を分析する。

「今後の課題」

配信公演において、その芸術的表現の可能性を整理して一つの表現ツールとしての方法論を構築する。幼児教育におけるわらべうたの身体性を考える。

「成果の発表:論文」

1、「幼児の創造性を育てるわらべうた ―身体・音楽・言語表現の交わりを通して―」 大東文化大学大学院文学研究科教育学研究紀要12 pp.1-14 2021

2、「無観客配信公演で起こっていること 大東文化大学紀要〈人文科学編〉60」 pp.59-75 2022

「受賞」

なし
本年度は「多様性の中に潜む権力構造」という問題を、ジェンダー、障害者などの視点から分析した。

「多様性に潜む権力構造―マジョリティを揺さぶる教育実践へー」(教育科学研究会編『教育』旬報社、2021年9月号)

「多様性ってなに?―ジェンダー問題から考えるー」(教育夏のつどい・フォーラムコーディネーター、8月21日)

講演「BLM運動とはなにか―インターセクショナリティに着目してー」(民団鳥取県本部主催在日講座、6月26日)

「BLM運動とはなにか―ブックレビュー:「人種主義国家」下のコミュニティ運動―」(『教育』2021年5月号)

「映画批評:ミス・マルクス」(『教育』2021年10月号)

「映画批評:MINAMATA](『教育』2021年11月号)
研究テーマ 1乳児保育における担当制保育について 2「地域への親しみを育む」保育実践を可能とする評価モデルの作成  3保育者のキャリア形成
研究テーマ:ソーシャルワーク(対人援助)におけるカルチュラルコンピテンスに関する研究

具体的な研究活動:文献研究及びインタビュー、フォーカスグループインタビュー調査を実施。

成果発表:

「ソーシャルワーク(対人援助)におけるカルチュラルコンピテンス概念に関する考察」『大東文化大学紀要』第60号、人文科学、p 133ー144

成果発表予定(保育ソーシャルワーク学会誌) 2022 5月提出予定

多文化共生保育実践における保育者の認識としての文化的コンピテンス

成果発表予定(国際学会発表)The calendar for the humanities and social sciences 2022 11月発表予定

Representation of the language of child-care providers and selection of home language policies for foreign parents-case study in Japan
<今年度の主な研究活動の位置づけと今後の課題>



 I.論文テーマ1

  「子どもが口にするものをめぐる保育実践の検討」(『保育の実践と研究』第10巻第4号 スペース新社保育 

      研究室,平成18年3月)以降、<食/食の安全・食文化・食生活・食習慣・マナー・スローフー等>は常に継続 

      研究してきている。以下に列挙すると・・・。



     1.「子どもが口にするものをめぐる保育実践の検討―2006.4~2007.12の事例を中心に―」

      (『大東文化大学紀要』第54号<社会科学>, 平成28年3月31日 )

    

    2.「子どもが口にするものをめぐる保育実践の検討―平成20年1月~平成21年12月の事例を中心に―」

     (『教育学研究紀要』第7号<社会科学>, 平成28年6月30日)

    

    3.「5歳児の規範意識―食の場から―」

     (『大東文化大学紀要』第55号<社会科学>, 平成29年3月31日)

    

    4.「子どもが口にするものをめぐる保育実践の検討―2015.4~2016.12の事例を中心に―」

      (『大東文化大学紀要』第56号<社会科学>,  平成30年3月31日)



    5.「子どもが口にするものをめぐる保育実践の検討―T市の保育者インタビューで振り返る総括―」

      (『大東 文化大学紀要』第58号<社会科学>,  令和2年3月31日)



     そのまとめも5.から最終段階に入った。本年度の以下の論考で当地域でのまとめの最終稿としたい。

   「子どもが口にするものをめぐる保育実践の検討―ある保育者の種まきのゆくえを追って―」

        (『 教育学研究』第12号, 令和3年)



     次年度は、別地域に場所を移して(以下、II.参照)、子どもが口にするものと地域との関わりを考えてい

   く予定(『教育学研究』第13号および『大東文化大学紀要』第61号)。実践活動調査としても「楽しく食べる

    子どもに~食からはじまる健やかガイド~」(日本児童福祉協会,平成16年)に掲載の園での観察・インタビュ 

  ーを構想しており、今年度は、コロナ禍の中、なかなか思うよう に動くことができなかったが、「園の中のス

  ローフード」として同誌に掲載の園を訪問、管理栄養士同席のもと、現園長先生(始めたのは前園長)のお  

  話しを伺うことができた。時間 がかかるが、 次年度以降も、順次実施していきたい。また、スローフード

  発祥の地(イタリアピエモンテ州ブラ)の保育実践も視野に入れて仕上げていきたいと考えている。



 II.論文テーマ2

 「ある園の延長保育の検討―子どもの捉えに端を発して―」(大東紀要第59号<社会科学>, 令和3年2月)に続き、本年度はその継続研究「ある園の延長保育に関する一考察 ― 土日の観察を加えて ー」(大東文化大学紀要第60号<社会科学>, 令和4年2月)をまとめ、本園における延長保育に関する事例研究を終結した。

   (働く)親支援の観点からも、子どもが家庭外で過ごす時間、園で過ごす時間が長くなっている。一般的には、親が助かるなどの声がニュースなどで報じられ、いいことのように放送されるが、なにより、子どもはどう感じているのか、子どもにとってどうなのかの観点が欠如している。子どもは、自分たちになされている保育及び保育行政・施策について私たち大人と同じように語ることはできない。保育研究者の立場から、子どもはどうとらえているのか、何を感じているのかを見続け、明らかにすることの必要性を感じている。これをきっかけに、別の課題(特に食)で園を訪問する際にも、延長保育までを観察するなど、新たな課題として意識している。

   また、この園での観察からは、「子どものけがをめぐる親の要求への保育者のかかわり─ある園の場合」『教育学研究』第8号,平成29年11月)、「子どものからだづくりの試み─園内での子どものけがをめぐる親の要求を受け止めて─」(教育学研究紀要第11号,令和2年9月)等も行っており、本年度はそれを当時実践していた二人の園長先生にお届けした。快く観察を許可してくださりお世話になった当該園長は、自分たちのやってきたことの後付けとして形になったことを大変喜んでいただいた。初めからこの研究テーマをもって観察しているわけではなく、訪れていた中で出会った出来事から、観察を継続しながら研究テーマを起こしてまとめていくやり方で、一度学会発表をしたのちに、そこでの質疑応答を踏まえて加筆修正するため、論文として形になるまで数年の時間がかかっている。その間に、当該の園長は二人とも退職、公立園であるため保育者もガラリと入れ替わった。保育者は、子どもとの最前線を生きている。そう考えると、こうした実践の後追いがどれほどの意味を持つのかと思うこともあるが、当該園長からは、他園に散った保育者にも配布して共有したいと抜き刷り残部の要求希望もいただいた。そのことを励みに、次年度は、やはりこの土地で 出会った地域の有志・町内会が園や学校に出前する餅つきという出来事から、1.にも記したように、子どもが口にするもの(の安全)と地域との関わりを幼稚園と小学校の実践からまとめていく力をもらった。



  III.学会発表について

    今年度の学会発表は以下のとおりである(計2件)。



  ・M子の抱っこの求めに応じた体験に関する一考察

  (日本子ども社会学会第27回大会, 令和3年6月)

  ➡今後論文として、もう少し詰めていく予定。



  ・子育て支援施設勤務と保育園勤務の間 ー思いの異なる保育者が語ってくれたことからー

      (日本乳幼児教育学会第31回大会,令和3年12月)



   なお、これは以下から継続テーマの探求である。

  1子育て支援施設勤務と保育園勤務の間

    ー自らの保育実践を持ち寄って話し合う自主研修会での保育者の記録を読む中からー(同28回大会)

   2 子育て支援施設勤務と保育園勤務の間

    ー寄せられた各園の感想と有志との話し合いからー(同29回大会)

  3子育て支援施設勤務と保育園勤務の間

    ー保健師からの聞き取りと子育て支援施設の訪問・参加観察と保育士の声から ー(同30回大会)



   次年度は、今年度コロナ禍で実現できなかった役所の担当者のインタビューを予定している。それをもっ て、 ひとまず、この地の子育て支援施設で出会ったこのテーマをまとめたいと考えている。



子育て支援については、

(連載)「ルポ;子育て支援施設の情景1~4」(『保育の実践と研究』第15巻第1号~第15巻第4号, スペース新社保育研究室, 平成22年6月10日~平成23年3月10日)があり、上記の地での観察に基づくものであった。他には論文「イタリアパドヴァ市における夏の子育て支援」(『大東文化大学紀要』第53号<社会科学>, 平成27年3月31日)、(連載)「イタリア保育“おもいきって”参観記」(1) ~(5)(『幼児の教育』平成25年1月1日~平成26年1月1日,日本幼稚園協会(フレーベル館 )に(3)『未就園児と家族の集う「ルド テカ」』トスカーナ州フィレンツェ市(『幼児の教育  夏号』第112巻第3号)等があったが、特に、子育て支援は自身の主要テーマではなかった。しかし、こうして出会ったテーマをひとつひとつまとめ、また上記一連の研究発表から、今後も視野に入れていきたいテーマになりつつある。子どもの「食」など、別のテーマで参観した園では、必ず子育て支援の様子もお聞きしたり、できれば参観するようにしている。

  

IV.その他の研究活動

   1.「保育所で働く看護職に関する一考察―A市の今と昔、現場の声を発端に考える(『保育の実践と研究』 

      第20巻第4号, スペース新社保育研究室, 平成28年3月10日)で扱いきれなかった部分をまとめたいと考 

      えていた。コロナ禍の中、令和4年3月にようやく 園勤務の看護師インタ ビューが実現した。

    ここでのまとめを含め、まずは次年度以降、学会発表を考えていきたい。



  2.、<子どもと鬼>研究の再開

  本テーマについては、これまで以下のものがあった。

   学会発表として、   

 「絵本の中の鬼に関する一考察」(日本保育学会第64回大会, 平成23年5月22 日)

  「子どもを怖がらせることに関する一考察―なまはげ行事から―」

  (日本子ども社会学会第24回大会, 平成29年7月2日)

 

  雑誌掲載として

 「子どもと怖い鬼考」(『保育の実践と研究』第17巻第1号, スペース新社保育研究室, 平成24年6月10日)

で、広島県尾道のベッチャーまつりと秋田県男鹿のなまはげ行事から、子どもを育てる時、なぜ大人は子どもを怖がらせるのか(怖がらせるのが目的ではないにしても、実際子どもは怖がる)を考えた。



 このテーマはまだ追いきれていないと感じてきた。その手始めとして、その後コロナ禍を含むなまはげ行事

について調査を開始した。
今年度は、主要な研究テーマである「親密な関係における性暴力の予防」に関連して、いくつかの研究会での発表と、文献研究、書評、論文の執筆を行った。



・6月に海外在留法人に対するメンタルヘルス支援ネットワークであるJAMSNETのドイツ支部において、性暴力・家庭内暴力の勉強会の講師として「日本における親密な関係における性暴力の判断に関する考察」と題して発表を行った。



・同じく6月には、マクロ・カウンセリング研究会において「性暴力の認識はどのように形成されるのか?」と題して、国内外の性暴力に関連する法律についての研究発表を行った。



・書評「デートレイプの発見 『それはデートでもトキメキでもセックスでもない ー「ないこと」にされてきた「顔見知りによる強姦」の実態』」が、教育科学研究会編「教育(8月号)」907号, 100-101に掲載された。

・Banyard, V.L. (2015) の性暴力に対する予防教育のバイスタンダーアプローチについて文献研究は、「性暴力および親密なパートナーからの暴力を予防するバイスタンダー・アプローチの可能性」として、マクロ・カウンセリング研究会編「マクロ・カウンセリング研究」第14巻, 61-82 に掲載された。



今後は、日本における性暴力や親密な関係における暴力の予防教育について、対象者の文化に配慮し、彼らの強みに焦点を当てたアプローチを実践・研究していく計画である。
○研究テーマ

『コンピテンシーを育てる教師の力量を測定・育成する方法の開発と評価』(科研費「挑戦的研究(萌芽)」,研究分担者)

『協働学習の「評価」に対する教師の専門性の検討』(科研費「若手研究」,研究代表者)



○具体的な研究活動

分担研究については、実験調査を1つ実施した。昨年度以前に実施した調査と並行してデータ分析を進めている。

代表研究については、COVID-19によって調査の進行が遅れている。その間、関連文献のレビューを進めて、展望論文としての投稿準備を進めている。

その他、メタ分析研究を投稿し掲載された他、これまでの研究をまとめて、東京大学大学院教育学研究科に博士論文を提出、博士(教育学)を取得した。



○今後の課題、計画

分担研究は今年度が最終年度であるため、来年度は取得したデータの分析および学会発表・論文化を進める。

代表研究は、約2年の遅れを取り戻すべく、調査計画を調整して現状の感染状況下でも調査が進められるようにしていく。

また、博士論文に含めた研究のうち、未発表のものについても論文化を進めるほか、博士論文の書籍出版についても進める(科研費「研究成果公開促進費」にアプローチする)。



○成果の発表

・学会発表

児玉佳一 (2021). 学習形態の移行における教師の即興的思考 日本教育心理学会第63回総会発表論文集, 74-75.(自主シンポジウム:話題提供)

・学術論文

児玉佳一 (2021). 学校教育を受ける日本人の協同作業認識は約10年でどう変化したか―協同作業認識尺度に対する時間横断的メタ分析 日本教育工学会論文誌, 45(suppl.), 221-224.(査読あり)

児玉佳一 (2022). 協働学習における小学校教師の専門性の検討―実践的知識を中心に 東京大学大学院教育学研究科 博士論文

・著書

児玉佳一 (2021). グループ学習中における教師の子どもへの支援―授業観察とインタビューによる教師のモニタリングとサポートの検討 秋田喜代美・藤江康彦(編) これからの教師研究―20の事例にみる教師研究方法論(pp.43-56.) 東京図書

児玉佳一 (印刷中). 教授・学習デザイン 武田明典・村瀬公胤(編)教師と学生が知っておくべき教育方法論・ICT活用 北樹出版
「研究テーマ」 1.小学校英語教育の語彙についての考察 2.コミュニケーションとしての英語についての考察

「具体的な活動」 1 については新しく導入された教科書、さいたま市教育委員会が行っている特殊な

指導案から語彙について調査する 2については理論の構築とそれについて扱っている他分野の調査

「今後の課題、計画」 1,については様々な語彙と比較して理想的な語彙について考察する

2については 今までになり理論の枠組みを探っていく
今年度の研究成果については、【研究業績システム】に入力済みである。参照されたい。(重複した内容の書類作成は、単に無駄であり、教員に求めないでほしい。)
【研究テーマ】

今どきの、年間を通した自治指導の在り方について

【具体的な研究活動】

雑誌「生活指導」を高文研から隔月で発行。

【雑誌に掲載された主な論文】

出会いと自治の指導のなかで笑顔と希望を取り戻す

生活指導誌2022年4-5月号P50~P55

他
研究テーマ:主体的に学び合える算数の授業づくりを目指して

・数学教育協議会第68回全国研究大会:授業研究発表者(Zoom)・・・メートル法の指導について

・九州地区数学教育協議会第55回研究大会:分科会発表者(Zoom)・・・・・・・メートル法について

・和歌山県数学教育協議会だい39回研究大会記念講演講師(Zoom)

                        「小学校算数授業で大切にしてきたこと 大切にしたいこと」

・東京地区数学教育協議会「算数基礎講座」講師



今後

・数学教育協議会全国小学校・特別支援教育集会分科会発表者

・四国地区数学教育協議会冬の研究会分科会発表者
◆平和学習の方法論と平和心理学理論の究明 

*2021年度心理科学研究会 春期研究集会 2021年4月25日(日)16:00-18:00 オンライン

  平和心理学分科会 コーディネーター, 司会

*2021年度学校体育研究同志会 埼玉支部例会2021年5月22日(土) 14:00-16:00 オンライン

  講座講師

*2021年度日本平和学会 春季研究大会 2021年5月29日(土)12:00-14:00 オンライン

  平和教育分科会 コーディネーター、司会

*2021年度日本平和学会 秋季研究集会 2021年11月7日(日)12:00-14:00 オンライン

  平和教育分科会 コーディネーター、司会

*2021年度日本公民館学会研究大会 2021年12月5日(土)10:00-12:30 オンライン

  課題研究「平和学習と公民館」コメンテーター 

*2021年度心理科学研究会 秋期研究集会 2021年12月12日(日)13:00-15:00 オンライン

  平和心理学/歴史研究部会合同分科会 コーディネーター、司会
諏訪 北澤美術館・1F多目的ギャラリーにて、2021年10月9日〜11月14日の間「関井一夫・城下鮎子 我が道しか行けない二人展」で作品発表(42点)。彫鍛金技法による金属工芸万華鏡をはじめ、仮面・半具象人体モチーフオブジェなどを制作展示。

 第19回さいたま市美術展(うらわ美術館)実行委員・運営審査員として活動・および鋳造溶接技法による金属工芸作品「手の姿」を発表。
【研究テーマ】

 学校と地域を紡ぐ波紋的共同体:教員が橋渡しをする文化的実践共同体における学び



【具体的な研究活動】

 大東文化大学人文科学研究所の「グローカルな学びの変遷」班の代表として、専任研究員と兼任研究員と共同研究を行った。大東文化大学の特別研究費の助成を受け、「学校と地域を紡ぐ波紋的共同体」というテーマで聞き取り調査を行った。医療や看護、保健や福祉等の分野と連携して研究を行うため、山梨大学医工農学総合教育部ヒューマンヘルスケア学博士課程で、共同研究を行った。その成果として、人文科学研究所から紀要論文と論文集『地域で紡ぐ協働的な学び-教師と子どもが共に学ぶ波紋的共同体-』を刊行した。

【今後の課題・計画】

 今後の課題は、第一に、理論と概念を精錬させ、多様な地域や実践を分析する視座とすることである。第二に、論文の中で挙げた具体的なテーマに沿った今後の課題を探究するために、先行研究をさらに集め、調査をし、統計分析を行ったり、インタビューの考察を行ったりする。第三に、共同研究をさらに進め、多様な専門家の視点から事例を見て考察を深める予定である。



【成果の発表】

1.田尻敦子・今井崇恵 2022  「総合的な学習の時間における交流及び共同学習―特別な配慮を必要とする子どもと共に学ぶ総合的な学習の時間―」『人文科学』大東文化大学人文科学研究所.pp1-13

2.田尻敦子 2022.3「ICTを活用した総合的な学習の時間-不登校児が問いを紡ぐマルチメディア教育の可能性」『地域で紡ぐ協働的な学び-教師と子どもが共に学ぶ波紋的共同体-』 大東文化大学人文科学研究所.pp36-53

3.田尻敦子 2022.3 「コンピュータで変わる教育

-まりちゃんのなぜなぜマルチメディア探検」『地域で紡ぐ協働的な学び-教師と子どもが共に学ぶ波紋的共同体-』(1994年度第4回学生・情報通信論文ISI賞  受賞論文集より転載し、2の論文で再考察をした)。大東文化大学人文科学研究所.pp53-70

4.田尻敦子・今井崇恵2022.3「地域で共に学び合う総合的な学習の時間-社会教育施設における特別支援学級の共同学習-」『地域で紡ぐ協働的な学び-教師と子どもが共に学ぶ波紋的共同体-』大東文化大学人文科学研究所pp71-97

5.田尻敦子・今井崇恵 2022.3「特別支援学級の子どもと共に学ぶ総合的な学習の時間-地域の人と種から育む古代カフェづくりの実践-」大東文化大学人文科学研究所.pp98-163

『地域で紡ぐ協働的な学び-教師と子どもが共に学ぶ波紋的共同体-』

6.田尻敦子・今井崇恵 2022.3「若手教員の働く環境のデザイン-初任教員の学級運営・校務分掌・授業づくりの学び方-」『地域で紡ぐ協働的な学び-教師と子どもが共に学ぶ波紋的共同体-』大東文化大学人文科学研究所.pp164-190
「研究テーマ」、教員学生の負担を最小限にする大学評価、地球科学と理科教育の深化のための具体的手法研究

「具体的な研究活動」、大学評価や教員養成では、現状調査を行い2回発表活動

「今後の課題、計画」、自著「ジオロジストのための岩石磁気学」の改訂のための準備

「成果の発表」

以下の公演と学会発表をしました。

(1) 2021.5.12  ASAHI-net主催 Manama EXPOで公演 「大学独自の学修成果の可視化をmanabaを利用して、学生に寄り添った学修成果の可視化を目指す」 

(2) 2022.3.6  大学評価学会第19回全国大会 発達保障の課題研究セッション「学生の発達保障から考える教員養成課程の評価」中井睦美・小池由美子「コアカリキュラム設定後の教員養成の変化と課題ー専門学校化する教職課程において、学生の学びと成長をどう保障するか(大東文化大学を例に)ー」
研究テーマ:城丸章夫の教育学構想

具体的な研究活動:城丸章夫のテクストの読解。読解に必要な背景となる論争、文脈、諸概念にかかわる文献の渉猟。

今後の課題、計画:「学習の総合化」概念の解明、「交わりの指導」概念の解明などを通じた、城丸の教育学構想の全体像を描くこと。

成果の発表(学会、論文等):大学院紀要(第十三号)に今年度の研究成果を執筆
【研究テーマ】教育における臨床の知

【具体的な研究活動】幼稚園・保育園における保育研究へのアクション・リサーチ。小学校・中学校における授業研究へのアクション・リサーチ。そうしたアクション・リサーチをとおして、持ち場の異なる実践者と研究者の共同探求とその知を大切にしている。実践と理論を往還しながら、実践の学としての教育学を探究している。

【今後の課題、計画】教育における臨床研究の立場から、教育学のゆたかさを哲学する。・とくに学校教育における教育実践が一般的にどのように捉えられているかを検討しながら、教育といういとなみにかんするオルタナティヴな概念を提唱したい。・学校や教室という場における教師と子ども、あるいは、子どもと子どもとのあいだに生起する相互性に着目しながら、教育におけるオルタナティヴな概念に関連するような教育の関係や価値を明らかにしたい。・学校教育という制度の内側で仕事をする教師のリフレクションに着目しながら、教師という人生における自己の編み直しについて明らかにしたい。
研究テーマ:日本古代の対外交流史

具体的な研究活動:『古代日本対外交流史事典』の編纂、『日本古代の外交と礼制』の執筆、日本古代の外交文書に関する研究会への参加など

今後の課題・計画:9世紀以降の日本の対外交流史、文化受容・文化形成過程の研究

成果:(論文)浜田久美子「行基と菩提僊那の和歌贈答 : 「国風文化」の形成過程」『史観』185.2021.9

 (共著)鈴木靖民監修・高久健二・田中史生・浜田久美子編『古代日本対外交流史事典』八木書店、2021.11

(単著)浜田久美子『日本古代の外交と礼制』吉川弘文館、2022.2
◎研究テーマ

音楽教育におけるICT活用、ピアノ(鍵盤)教育



◎具体的な研究活動

初年次教育の科目「音楽概論」において、LMS内の小テストの他に、授業を補助する音声・動画を制作した。その概要を大東文化大学紀要にまとめた。



大東文化大学特別研究費「教員養成大学におけるポストコロナ・ハイブリッド音楽科授業の構築教育授業の構築」により、1効果的なリモートピアノレッスンの方法の模索、2リズムトレーニングのためのウェブアプリの試作、3小学生を対象にした1人1台端末の音楽実践(音楽アプリGarageBand使用)を実施した。これらは、特別研究費の報告書および大東文化大学紀要第61号〈人文科学〉で詳述する。



2の例

からだを つかって いきいきした リズムを まなびましょう♪

https://utarhyon.net/rhythm1.html  https://utarhyon.net/rhythm2.html

リズム打ち<上級編>https://www.youtube.com/watch?v=gbxVHpwKLjI



初心者のためのピアノ技術、読譜の方法、楽典などについて調査し、ピアノが苦手な保育士・幼稚園教諭のための指南書を制作した。その成果は2022年5月に単行本として刊行予定。



PIANO&DRUM Online Party with digital 2021 (撮影・配信場所 深見友紀子ミュージック・ラボ(東京・早稲田)の実施。

2021 Last Online Mini Live 2021 (同)の実施。



◎今後の課題、計画

科学研究費補助金「教員養成大学におけるハイブリッド音楽科授業の構築」(2022年度~2024年度)が交付決定されたので、公教育が急速にICT化する状況下、教員養成大学の教育方法の刷新を進める。

定年後も実践可能であるピアノ(鍵盤)教育に関して、ライフワークとなり得る指導方法を模索するとともに、社会における音楽教室の地位向上を目指す。



◎成果の発表(学会、論文等)

・大東文化大学紀要第60号〈人文科学〉2022/02  p.21-37 単著

・苦手意識が消える! 保育士・幼稚園の先生のためのピアノ克服法 ヤマハミュージックメディアホールディグス2022/5 全112p 単著
研究テーマは引き続き、(1)戦後の職業技術教育の日本的特質の解明、(2)震災と学校ならびに被災地の子どものライフコースの研究、(3)低所得層家族の子育ての困難の析出などをテーマに調査研究を続けている。また、生活指導や生活教育について、教師とともに教育実践研究を行っている。(2)については長年の調査の結果を書籍としてまとめており、まもなく出版予定である。

 参加している科研費は、以下の通りである。コロナ禍で研究期間延長しているものが2つある。

(研究代表者)基盤C「教育機会拡大期における中等職業技術教育再編の日本的特質の解明 」

(研究分担者)基盤B「ポスト工業化社会における地方の若者のライフコース形成と東日本大震災のインパクト 」

(研究分担者)基盤C「戦後日本の民間教育運動の社会史―教育実践をめぐる教師の協働性に着目して― 」

(研究分担者)基盤B「被災した子どものライフコース:東日本大震災発生後10年間の継続的追跡調査研究 」

(研究分担者)基盤C「 高校普通科におけるキャリア意識形成のプロセスとその影響要因の解明 」





本年度の成果としては以下の通りである。 



松田洋介「第7章 職業教育論の戦後史ー単線的教育システムのなかでの模索」教育目標・評価学会編『「つながる・はたらく・おさめる」の教育学 : 社会変動と教育目標』日本標準、pp.119-133

松田洋介「災害リスクとペダゴジー—東日本大震災後の被災地の教育課題を捉える」『日本教育政策学会年報』28号,pp.10-24

松田洋介「SDGsと子どもの貧困問題 (特集 SDGsと労働運動)」『労働総研クォータリー』120号,pp.37-44

清水睦美,妹尾渉,日下田 岳史,堀健志,松田洋介,山本宏樹「被災地の中学生の進学希望・進学期待への被災経験の影響―岩手県陸前高田市・大船渡市の生徒・保護者調査の結果から―」『上越教育大学研究紀要』41巻1号,pp.115-131

松田洋介「自己責任論を生きる子どもを解放する生活教育実践 : 子どもと世界をつくりなおす教育課程」『生活教育』73巻5号,pp.21-25

松田洋介「保護者の自分くずしと自分つくりを支える」『生活指導』759号, pp.38-45
「セルフ・ヘルプ・グループがメンバーのEmpowermentに貢献するために必要な条件の抽出-グループ間比較検討の結果から」量的研究と事例的検討の比較研究。学校臨床心理士としての活動の振り返り(事例研究)。セルフ・ヘルプ・グループ研究は、論文発表する。
・「コロナ禍+GIGAスクール構想」の中で子どもの学びはどう変わったか

・現場教師からの聞き取りにより学校の実態を把握。文科省や経産省等による教育のデジタル化に関する政策文書、公刊された「一人一台端末」を利用した授業実践記録などを分析・検討。

・「「個別最適な学び」はコロナ禍の学校を救えるかー牽強付会な「令和の日本型学校教育」構築答申ー」(『文芸教育』125号2021年12月)   第55回文芸教育全国研究大会「基調提案」(2021年8月)   みんなで21世紀の未来をひらく教育のつどい2021国語教育分科会「課題提起」(2021年8月)

・今後ますます導入が強化されるであろう教育のデジタル化・データ化が教師の指導と子どもたちの学びにどのように影響していくのか、その功罪を実践的に研究していく。
「研究テーマ」:論理学の圏論的研究・初等論理学の教授法 「具体的な研究活動」:(後者について)伝統的形式論理学と一階述語論理までの記号論理学を綜合的・統合的に学ぶ方法と構成の開発 「今後の課題、計画」:哲学的論理学を、全学共通科目の中でどのレベルまでいかにして教えうるかが課題。22年度に試みる計画。
論文・著書

「マイクロアグレッションを吹っ飛ばせ-やさしく学ぶ人権の話-」2021高文研、単著

「平和教育と生活指導実践-平和教育の基礎である人権について学ぶ マイクロアグレッションとは何か-,」全国生活指導研究協議会第62回全国大会紀要2021

「『道徳教育』のあり方を考える」,日本の民主教育2021

「若い世代の政治意識と私たちの課題-政治と生活の再接続」季刊 人間と教育,2022





講演(研究発表)

・高等教育における学費について(民青同盟埼玉県委員会)

・子どもとのすてきな関係づくり(2021せんせいの学校開校式全教北九州教職員組合)

・社会は変わる!変えられる!-新自由主義を吹っ飛ばせ-(全県次世代対策部・青年部役員学習会2021)

・いじめ問題の理解と対応(埼玉県生徒指導教育相談上級研修会)

・社会は変わる変えられる-新自由主義vs共同と連帯(埼玉土建川口支部活動者集会・出陣式)

・人権の旅へ-ヘイトスピーチの生まれるところ、なくなるところ-(埼玉県毛呂山町人権講演会)

・2021総選挙と2022参議院選挙に向けて今後の展望(埼玉土建本部教育宣伝部長会議)

・せんせいが“先生”であるために -道徳科・ICT教育をどうする-(全栃木教職員組合教育研究集会)

・日本国憲法と私たちの社会-改憲策動に立ち向かうために(憲法学習会@蓮田9条の会)

・ヘイトスピーチとはなにか-埼玉朝鮮学校補助金停止問題から見える日本社会の課題-(外国人学校・民族学校の制度的保障を実現するネットワーク埼玉」(「ネットワーク埼玉」))

・子どもとネット どう付き合えばいいの?!  小学生のSNSとの付き合い方(愛知学童研究集会)

書道学科

第8回 日展 入選 



『大東書道研究 第29号』 藤原伊房筆「十五番歌合」から試みた作品制作  大東文化大学書道研究所発行
第8回日展 東京都知事賞受賞
「研究テーマ」 

・「道」の研究

・書法美学の研究

・作品制作の実践



「具体的な研究活動」

〔学内〕

・平成30年度私立大学研究ブランディング事業の「”道”研究」チームの推進

・人文科学研究所の研究班「東アジア史美学研究」の「中国美学範疇研究論集(第10集)」刊行



〔学外〕

・公益財団法人大学基準協会大学評価委員会分科会委員として某大学の教育研究の評価

・書学書道史学会副理事長兼研究局長として「研究促進助成金制度」審査運営

・中国文化学会理事兼編集委員会委員として論文査読

・読売書法会審査部員として読売書法展作品審査協力



〔海外〕

・台湾橫山書法藝術館からの招聘によりオンライン・シンポジウム参加と書道作品展覧会に参加並びに寄贈

・中国西泠印社からの招聘により「篆刻作品展覧会」に出品並びに寄贈



「成果の発表(学会・論文等)」

〔論文〕

・「比況にみる草書の美意識」、大東文化大学人文科学研究所、『人文科学』27号、2022.3、(1)-(30)頁



〔著書(翻訳)〕

・ 劉濤著/河内利治監訳/亀澤孝幸翻訳 『中国書法史入門』、科学出版社東京、2021.8、全206頁



〔著書(その他)〕

・河内利治 (著), 河野道房 (著), 成田健太郎 (著), 桐生眞輔 (編集), 塩見貴彦 (編集)

 『書画 美への招待 書画論』京都芸術大学 東北芸術工科大学 出版局 藝術学舎、2022.2、全144頁

 第一部 書の美学 1-51頁



〔その他〕

・制作論「跂跂翾翾」、大東文化大学書道研究所、『大東書道研究』29号、2022.3



・葉朗著/河内利治監訳「『中国美学史大綱』第二十四章 王国維の美学 第五・六・七・八節訳注」、大東文化大学大学院書道学専攻発行、『書道学論集』20号、2022.3



・李澤厚・劉綱紀著/河内利治監訳「『中国美学史(第一巻)』第二編両漢美学思想・第九章「漢代書論における美学思想」第一節・第二節訳注」、大東文化大学大学院書道学専攻発行、『書道学論集』20号、2022.3



・巻頭言「ウィズコロナと書」、大東文化大学書道研究所「大東書道」2022.3(通巻626号)、2022.3



〔口頭発表〕

・「書法藝術性相關術語和現代學者之比較研究」、「墨作・墨象・「非」書法:東亞書藝的當代性—橫山書法藝術館國際論壇」、橫山書法藝術館、オンライン、2021.10.30



〔展覧会(海外・招聘・収蔵)〕

・隷書《謝榛詩》3尺×8尺×4幅、「飛墨橫山—橫山書法藝術館開館國際書藝展」、橫山書法藝術館(台湾桃園市)、2021.10.22〜2022.1.6、橫山書法藝術館収蔵



・篆刻《温文爾雅》3cm×3cm、「西泠印社辛丑秋季雅集系列展覧之西泠印社社員(六〇—七〇歳)新作展」、浙江展覧館(中国杭州市)、2021.11.11〜11.18、西泠印社収蔵



〔展覧会(国内)〕

・第56回雪心会書作展(奈良県文化会館3月)

・第75回日本書芸院三月審査会展(大阪市立美術館3月)

・第14回許我篆書展(茨城県古河市篆刻美術館6月)

・第49回日本の書展東京展(国立新美術館6月)

・第37回読売書法展(国立新美術館8月)

・第21回参和展(有楽町交通会館エメラルド・ギャラリー12月)



「今後の課題、計画」

平成30年度私立大学研究ブランディング事業Dチーム『“道”研究論集』の刊行

令和3年度の研究テーマ「書法美学の研究」の継続 

令和3年度の研究テーマ「作品制作の実践」の継続
【直近の研究テーマ】は次のとおり

1 「中国書跡における鐫刻実態」

2 「鉤摹がもたらす他者要素の実相」

【成果発表】は次のとおり(ともに入稿済で初校待ち)

 1単著 「摹勒・鐫刻で付着する他者要素―真賞斎帖・停雲館帖・三希堂帖所刻の二王書跡、及び美人董氏墓誌摹刻を例に―」,本学人文科学研究所中国鐫刻基盤研究班(代表澤田)による研究報告書収録

2 単著「端方旧蔵三井本九成宮醴泉銘拓の入墨傾向―諸本との比較をもとに―」、大東書道研究第29号
1.かな古典をベースにした大字かな作品の制作

2.かな古典をベースにした小字かな作品の制作



1.として「臨池会書展」「日本書芸院展」「読売書法展」「日展」

2.として「千葉県展」「臨池会新春展」
テーマ:日本書道史に関する研究―近現代書道史を中心に

具体的な研究活動:近代書壇に関する研究/松井如流に関する研究と展示活動

課題・計画:江戸の「写し」に関する研究を計画

成果

論文

・「書をめぐる松井如流の仕事―古人の情念を索めて」(『生誕一二〇年松井如流と蒐集の拓本』図録、成田山書道美術館、二〇二一年九月)

・「近代美術館における書のコレクション形成―松井如流を例に」(『教職課程センター紀要第六号』大東文化大学教職課程センター、二〇二一年一二月)

講演会

・「御歌所歌人の書における役割」佛教大学国文学会、二〇二一年一一月二七日

シンポジウム等

・研究発表およびパネリスト「大字仮名表現における安東聖空と正筆会の役割」(国際シンポジウム「近代書壇の誕生―東アジア三地域の比較から」近代東アジア書壇研究プロジェクト)二〇二一年八月二一日

・研究発表およびパネリスト「破格の書―米山」(「鼎談言いたい放題米山論」三輪田米山生誕二〇〇年記念実行委員会・愛媛大学)二〇二一年、一〇月二三日
書作・日展、読売書法展、謙慎書道会展等への作品出品

書学・大東書道研究制作論「蠧魚ー使用頻度の高い文字「之」字の変遷」
「行草書法について」

 明末清初の連綿書法について明末ロマン派の双璧ともいえる王鐸・傅山の書法のうち、長条幅といわれる縦長の紙面に川の流れのように変化に富んだ連綿で書き下ろした構成・筆法を研究。

 その成果を第8回日展に審査員作品として出品。長条幅の構成・筆法を流麗な連綿に力強く直線的な表現を加え横に展開。文字の大小の配置で行間に変化をもたせ立体的な視覚効果を生み出す構成とした。
「研究テーマ」

  前近代日本書跡の復元的研究



「具体的な研究活動」

  散文(巻頭言)「左手の発見」として、『大東書道』7月号で発表。



「今後の課題、計画」

 ・前近代の日本書跡遺品の即物的な調査・研究によって、執筆環境の復元的研究を進展させる。

 ・古い文房具に関する情報を収集し、また遺品を通じて、当時の執筆に関する当事者的な自明を追究する。  



「(あれば)成果の発表(学会、論文等)」

なし

「(あれば)受賞」

なし
作品制作論「虁憐蚿」 『大東書道研究』第29号

   中国戦国時代の古印(戦国古璽)の印面の文字について、その印面章法についての一考察と、

   それを篆刻作品に応用するための、具体的な方法論について述べたものである。

歴史文化学科

研究テーマ: ロシアの聖堂と政治史

具体的研究活動: 資料の調査と執筆

今後の課題、計画:引き続き聖堂や記念碑と政治史の関係について研究する。

成果の発表:「聖イサアク大聖堂と二人の皇帝――アレクサンドル1世とニコライ1世」(『大東史学』)2022年3月

「伝統的ロシア建築とコンスタンティン・トーンの「ビザンツ様式」」(『大東文化大学紀要』)2022年2月
「研究テーマ」:中等教育における新教育課程・地理関係科目の検討,水俣病事件を社会科教育でどのように扱っていくか 

「具体的な研究活動」:所属する学会,研究会での研究活動と専門誌への投稿

「成果の発表」:『地域と世界をつなぐ「地理総合」の授業』大月書店 編著,

「地理総合と中学校地理的分野の接続を考える」「歴史地理教育2022・3増刊号」,

「水俣病事件を後世に伝える」大東文化大学歴史文化学会・秋季大会発表
論文「白山館」、「河川と武士の本拠」( 飯村均・室野秀文編『続・東北の名城を歩く 南東北編 宮城・福島・山形』   吉川弘文館、 2021年)

論文  「中世梵鐘の移動」( 『日本歴史』880号、2021年)

講演「鎌倉幕府と武蔵武士-毛呂氏・比企氏を中心に-」(2021年11月、ウィズもろやま(毛呂山町福祉会館)ホール)

2021年11月より、川越市文化財保存活用地域計画策定協議会委員委員長に就任。
「研究テーマ」徳川慶喜の政治活動に関する考察。

「具体的な研究活動」フィールドワークや史料調査をもとに、徳川慶喜の将軍時代の活動拠点を明らかにし、その意義について考察を行った。

「今後の課題、計画」引き続き、慶喜の政治活動全般について史料に基づき考察する。

「成果の発表」「徳川慶喜居所考ー慶応三年の「将軍邸会議」」(『大東文化大学紀要』60号〈人文科学〉)。
研究テーマ:西欧シノロジーの形成過程にみる中国観の変遷

研究活動および成果の発表:分担執筆(書籍)3件、論文(学術雑誌)1件、口頭発表(招待)3件。なお全てresearchmapに登録済み

(https://researchmap.jp/kak10757280en)

今後の課題、計画:上記テーマの研究を継続する。2022年度は関連する漢文および仏文史料の訳注を公開し、広く関心を喚起したい。
「研究テーマ」:明治期の中禅寺湖畔別荘建設に関する研究「具体的な研究活動」:中禅寺湖畔に滞在したドイツ人外交官が残した1896年の手記を分析して論文にまとめた。「今後の課題、計画」:当時の日本外交と内地旅行問題に関する新聞紙上の議論を分析し、国際観光が置かれた当時の状況の把握を行う。

「公表論文」:ドイツ人家族手記を用いた 1896 年中禅寺湖畔別荘建設の時代的背景の考察,観光研究Vol.33特集号, 日本観光研究学会2021.12, pp.162-172、

健康で長生きするために大切なポイントと各種要素との関連性分析, 地域デザインフォーラムブックレットNo.28
■令和3年度の研究テーマ:「アジア太平洋戦争下における「観光報国週間」の役割について」

■本年度は主に関連資料の収集を行い、複数の資料を古書店等から入手することが出来た。

■来年度以降は、アジア太平洋戦争下の日本において、観光業界がどのように戦争の影響を受け、また戦争に協力したのかを、収集した「観光報国週間」関係資料から分析し、論文の執筆にとりかかりたい。
「研究テーマ」:「シリア語キリスト教圏における宗教伝承と文字文化の関係の研究」及び「中国三教と景教の相互交渉」の研究。「具体的な研究活動」:研究分担者として、科学研究費補助金による共同研究を行った。世話人の1人として定期的な研究会を開催し、多様な観点から研究を進めた。また、人文科学研究所の第1研究班の研究代表者として、研究班をまとめて共同研究を行った。定期的な研究会を開催し、詳細はまだ公表できないが、景教テクストの解読・解釈・間テクスト的読解を進めた。「今後の課題、計画」:来年度も、今年度と同様の仕方で、読み残したテクストの読解を継続し、次のテクストの読解に進んでいく予定である。
「研究テーマ」 

 江戸時代に房総半島に流れ着いた清国船をめぐって、当時の日本人と清国人がどのような交渉を行ったかを、児玉南柯「『漂客紀事』を史料として分析する。



「具体的な研究活動」

 「『漂客紀事』に見る児玉南柯と清人の交渉と交流―鎖国日本における国際交流の一幕」という題で論文を執筆した(『大東史学』第4号にて発表)。



「今後の課題、計画」

 同上論文の英語版や中国語版を作成する。『点石斎画報』に見える科挙関連記事の紹介を引き続き行う。人文科学研究所の研究班において景教の研究を進める。

経済学部

社会経済学科

This study aims to explain the compounding/ interconnected/ interrelated factors that directly or indirectly affect the creation/ development of long term community resilience/ sustainability of rural communities, in the context of the COVID 19 pandemic. 

describes the inter-related (compounded) factors at the local level that can explain the spread of the pandemic in a rural part of India (factors that aggravate or mitigate) Rural regions are characterized by peculiar underlying socio-economic conditions, infrastructure, informal community networks that can contain or further exacerbate the spread of the infection. The paper throws light on how these underlying factors interact with each other, and how together with the dynamic policy environment during the pandemic period, can affect the long term community resilience/ sustainability of rural communities / socio-economic sustainability (situation) of the rural areas. 



Keywords: pandemic, rural regions, system dynamics, community resilience, sustainability, causal loop diagram.
*研究テーマ...日本経済思想史

*具体的な研究活動...明治期企業家の史料所在調査、出版準備

*今後の課題、計画...実地史料調査、史料収集

*成果の発表...A History of Economic Thought in Japan: 1600 - 1945, Bloomsbury Academic (2022/1/13)
「研究テーマ」:持続的な経済成長に関する研究、板橋区の防災について

「具体的な研究活動」:研究テーマについての論文執筆

「今後の課題、計画」:持続可能な経済成長についての研究を行い、学会での研究報告、論文執筆を行う

「成果の発表」:

(論文)

(共著)Nakagawa, M., Oura, A. & Sugimoto, Y. Under- and over-investment in education: the role of locked-in fertility. J Popul Econ 35, 755–784 (2022). https://doi.org/10.1007/s00148-021-00823-8

(ブックレット)

(共著)『持続可能な開発目標(SDGs)が掲げる持続可能で 強靭な都市づくりのための自治体政策研究(地域デザインフォーラム・ブックレット No.28)』第1部、第3章・第4章担当(大東文化大学地域連携センター)
タスクと思考力に関する研究・・・タスクの数を増やしている。
(1)貨幣についての研究、特に貨幣商品説と貨幣法制説との比較研究。

(2)企業がスモール・アイデアのプロジェクトを実施するに当たり、銀行が資金供給以外に果たせる役割に関する研究(銀行の情報生産・情報蓄積とその活用に関する研究)。

(3)貨幣経済におけるヴィクセル的な不均衡累積過程についての研究。

(4)地域コモンズの外部経済効果の研究。

(5)環境経済学に関する研究、特に企業がCO2などの環境有害物質を排出する際の外部不経済効果を内部化するメカニズムに関する研究。
・研究テーマ:ベネズエラにおけるハイパーインフレーションや「オランダ病」の実態解明

・具体的な研究活動:時系列分析の手法を用いた実証分析および先行研究のサーベイ

・今後の課題・計画:(ベネズエラを事例として)政治面での体制と外国為替相場制度の関係性

・成果:「ベネズエラへの資金流入と「オランダ病」:金融的メカニズムの時系列分析」(大東文化大学経済研究所ワーキングペーパーNo.21-2)、「「オランダ病・NRC仮説と金融発展度:サーベイ」(大東文化大学経済研究所ワーキングペーパーNo.21-3)
テーマ:日本林業の現在と自治体の課題

具体的な研究:森林経営管理法と国税・森林環境税の施行と自治体および地域への影響

今後の計画:関係する文献の収集および実態調査
研究テーマ:1コロナ禍における夫婦関係と労働環境の変化について、2家族介護の日欧比較

具体的な研究活動:12ともに論文の執筆をおこなった。1については国内の経済雑誌への寄稿もおこなった。

今後の課題、計画:12ともに論文の国際ジャーナルへの投稿を行う

(あれば)成果の発表(学会、論文等):「夫婦の働き方と役割分担は生活満足度に影響を与える」『週刊東洋経済』2021年11月6日号

(あれば)受賞:なし
自己実現としてのライフスタイル・バランスを研究テーマに、縦断的調査結果から検討を行っている。

2021年度は、日本心理学会第85回大会にて、ライフスタイル・バランスの変化とライフ・イベントの関連について成果発表を行った。調査データすべての活用を終えるまで、引き続き、同テーマに関して検討を行う。
韓国の外国人労働者の実態をテーマとして研究活動を行い、「韓国における在留資格別の外国人の雇用状況-コロナ禍による景気後退前後を中心に-」を執筆し、今年度中に学術雑誌に掲載される予定である。
「研究テーマ」

 ・水田地帯の地域誌

 ・中近世移行期における石見銀山と関連地域の歴史地理学的研究

「具体的な研究活動」

 ・史料の収集と読解、論文執筆

「今後の課題・計画」

 ・史料収集、現地調査

「成果の発表」

 ・大東文化大学紀要第60号「越後村上藩領における宝暦飢饉への町場の対応と米穀事情」
研究テーマ:オークションに関する理論研究

具体的な研究活動:既存研究を調査し、研究分野における問題点を精査した。そのうえで論文を執筆した。

今後の課題、計画:現在執筆中の論文を書き進めた後、海外学術誌に投稿する。随時、研究報告を行なう。

成果の発表:論文1編を学術誌に掲載した。研究会で1件報告した。

T. Tsuchihashi (2021) "A Buyout Option Alleviates Implicit Collusion in Uniform-Price Auctions," Managerial and Decision Economics 42.

ランチタイムセミナー(10月15日)「Posted-price selling vs. auctions: Revisited」
現代中国経済の諸問題、特に財政や地域開発を中心に取り組んでいる。現在学長の職にあり、またコロナ禍の影響もあって、研究の基礎となる現地調査はもとより、学会活動等がなかなか行えな状況にある。月一回開催されている中国研究会において、中国の内政、外交、経済等について幅広く研究、議論する場があるので、それには参加している。また、『日本経済新聞』の「経済教室」に、「不動産安、地方財政に打撃 中国「恒大」危機が映すもの」と題して小論を寄稿した。その概要は以下の通りである。1.不動産規制は習政権の「共同富裕」と関係、2.恒大集団巡り富裕層救済なら世論反発も、3.膨大な地方政府の隠れ債務の圧縮が難題
「人的資本投資システムの制度分析」、「日本の政府間関係の制度分析」
「研究テーマ」
・個人研究「人口現象と都市空間の変容」
・板橋区との共同研究「災害時における時系列危険度の抽出と都市防災」

「具体的な研究活動」
・個人研究
時空間年齢データを用いて地域人口の空間特性分析とパターン予測を行った.

・板橋区との共同研究
災害時における危険度を災害発生前・避難時・避難生活時・生活再建時に分けて分析した.

「今後の課題,計画」
研究成果を著書や論文としてまとめると同時に,若者の空間利用に関する研究のデータ分析を行う.

「成果の発表」
地域連携センター発行の板橋区と共同で行った研究成果をブックレットにまとめた.
地域デザインフォーラム・ブックレットNo.28
現在主に、ある中国の社会言語学に関する図書の翻訳を行いながら、新たな研究テーマを模索している。また授業等で使う教材の作成、手入れを行っている。
研究テーマ:大正期日本の経済、メディア、教育の研究

具体的な研究活動:大東文化学院草創期主要人物に関する資料調査など

今後の課題、計画:とくに平沼淑郎についての評伝を執筆予定

成果の発表:ダイヤモンド社社史編集委員会(2021)『百年紀を越えて Beyond the Centennial』ダイヤモンド社、2021年11月(執筆担当箇所:政治経済史部分).
研究テーマ: 第三種価格差別に関する経済理論分析

具体的な研究活動: 成果の発表欄に記載の通り、研究会での報告を1件行い、学術論文が2本(内、査読付き1本)公表され、博士論文が受理された。

今後の課題、計画: 令和3年度科学研究費助成事業として採択された研究課題(研究課題名:市場細分化と第三種価格差別に関する経済理論分析)を引き続き進めていく。

成果の発表:

(学術論文)

査読付き:Ryo Hashizume, Takeshi Ikeda, & Tatsuhiko Nariu (2021), “Price Discrimination with Network Effects: Different Welfare Results from Identical Demand Functions,” Economics Bulletin, Vol. 41, No. 3, pp.1807-1812. 

査読無し:Ryo Hashizume, Takeshi Ikeda, & Tatsuhiko Nariu (2021), “Pareto Improving Third-degree Price Discrimination with Network Effects,” Discussion Paper No.21-1, Institute of Economic Research, Daito Bunka University.

(博士論文)

Ryo Hashizume (2021), “Essays on Network Effects and Third-degree Price Discrimination,” Doctoral Dissertation, Kyoto University. 

(研究会報告)

橋爪亮 (2021), “Successive Monopoly and Third-degree Price Discrimination in Final Good Markets,” ランチタイムセミナー, 大東文化大学, 2021年12月17日.
「研究テーマ」:生活困窮者自立支援制度についての研究、障害者の生活の質向上に向けた研究

「具体的な研究活動」:生活困窮者自立支援制度について、板橋区のデータを分析した。障害者について、聴覚障害者に関する考察をした。

「今後の課題、計画」:生活困窮者自立支援制度の研究を引き続き行う。
・「研究テーマ」言語使用に基づく文法構造の創発・定着の動機付けの解明

・「具体的な研究活動」上記テーマに関するデータ収集、分析・考察を行い、国際会議での発表2件、国内学会での発表1件と、論文執筆を行なった。また、研究成果をまとめた著書(単著)が2022年2月に刊行された。

・「今後の課題、計画」今年度は、日本語・英語の日常会話のデータをもとに研究を行なったが、今後はSNS等の「打ち言葉」のデータ分析にも取り組み、文法構造が変化するメカニズムを探る。

・「成果の発表」日本言語学会第162回全国大会、11th International Conference on Construction Grammar、16th International Conference of the European Association of Japanese Studiesでそれぞれ口頭発表を行なった。また、研究成果をまとめた著書(単著)が2022年2月に刊行された。詳細は以下を参照。

Researchmap URL:https://researchmap.jp/fhoriuchi
(1)「研究テーマ」

 ロシア国軍第2軍とデカブリスト反乱

(2)「具体的な研究活動」

 これまでデカブリスト反乱直前のロシア国軍第2軍の一次資料を渉猟してきたが、政軍関係論からのアプローチが必要と判明した。

 そこで、政軍関係論の重要な基礎的文献である以下の二点の著書の日本語訳を作成した

・S. E. Finer, The Man on Horseback, Second, Enlarged Edition, Revised and Updated. Boulder and London, 1988.

・Amos Perlmutter, The Military and Politics in Modern Times, New Heaven and London, Yale University Press, 1977.

なおまた、ロシア軍隊史の以下の著書の日本語訳を作成した。

・Волков С. В.,  Русский офицерский корпус, М., 1993.

(3)「今後の課題、計画」

デカブリスト反乱に関する基本的文献でまだ読んでいなかった以下の著書の日本語訳を作成する。

・О. И. Киянская, Южное общество декабристов Люди и событие, Москва, 2005,

 ロシア軍隊史の基礎的な研究が必要となったので、当該テーマの基本文献である以下の著書の日本語訳を作成する

・Д.Г.Целорунго, Офицеры русской армии - участинки Бородинского сражения, Москва, 2002.

(4)「成果の発表(学会、論文等)」

1 ズームを用いて以下二点の報告を行った。

1 報告 Ежедневные жизни нижних чинов 2-й армии времени декабристов

К 95-летию БОРИСА ФЁДОРОВИЧА ЕГОРОВА: НАУЧНАЯ КОНФЕРЕНЦИЯ: ПРОБЛЕМЫ РУССКОЙ ЛИТЕРАТУРЫ, КУЛЬТУРЫ И ОБЩЕСТВЕННОЙ МЫСЛИ XIX – XX ВЕКОВ (Санкт-Петербург, 31 мая– 1 июня 2021 года)にて

2 報告 Англо-американские военно-гражданские отношения и М. Ф. Орлов

ICCEES World Congress:  Bridging National and Global Perspectives (Montreal, Canada, August 3-8, 2021.)

2以下2点の論文を執筆した。

論文1 Такэси Мацумура, Взаимодействие между расквартированными солдатами 2-й армии и местным гражданским населением во времена декабристов / Петербургский исторический журнал, No 4 (32), 2021, стр. 34–48.

論文2 松村岳志「デカブリスト時代の第2軍軍人の分宿と地域住民」『経済研究』第35号掲載予定

現代経済学科

研究テーマ: 

第三種価格差別の経済効果、及びIPR保護政策の最適水準について



具体的な活動: 

消費の外部性がある下での第三種価格差別の経済効果の検討、及びプロダクトイノベーションとプロセスイノベーションの両方のIPR保護政策について検討をおこなった。



今後の課題:計画:本年度の研究を継続する。



成果の発表: 

・“Price discrimination with network effects: different welfare results from identical demand functions,” (with R. Hashizume and T. Nariu) Economics Bulletin, vol. 41, no. 3, 2021.



・“Optimal Intellectual Property Rights Policy by an Importing Country,” (with T. Tanno and Y. Yasaki) Economics Letters, vol. 209, 2021.
今年度は、数年来取り組んでいる日英語のモダリティ、とりわけ証拠性モダリティとよばれる言語事象についての研究を継続的に進めた。証拠性の研究は比較的歴史が浅く、その定義も学者間の相違が大きいため、研究対象の範囲の画定について十分に留意しながら考察を進めなければならない領域である。英語における証拠性の事象として研究分析されてきている諸表現が、一般言語学的な観点から見ても証拠性の事象とみなすことができるのかどうか、という問題を、いくつかの明確な証拠性表現を持つ日本語との対照によって明らかにするという課題を皮切りに、証拠性の意味論に関する研究を順次進めていく計画である。研究成果は、来年度からいくつかの段階に分けて発表する予定である。
「研究テーマと活動」

(1)地学天文教育の問題点

高校地学「天文分野」の教科内容が適切であるかどうかの検証。

(2)系外惑星と3体問題

定式化された力学系について(2020年度論文)、シミュレーションを行うための準備。

(3)観光施設の最適立地問題

解析的な解があるかどうかの吟味。
(1) 組織における決定権が労働者の内発的動機に与える影響について



関西大学ソシオネットワーク戦略機構から資金提供を受け、3日間にわたる実験を行った。

次年度も引き続き、同機構からの資金提供のもとで、研究を進めていく。

次年度中の学会発表を目標としている。



(2) 行動経済学を用いたインターネットリテラシーの向上が行動に与える影響に関する研究



関西大学の小川一仁先生を中心としたプロジェクトに研究統括班のメンバーとして参加している。

インターネットリテラシーを高める介入が、著作物の違法なダウンロードなどを抑止できるかについて、インターネット調査をおこなっている。

現在は事前調査の最終段階であり、そこでの結果をもとに次年度に本調査を行う予定である。
[研究テーマ] 日本の労働市場における格差の動向について

[具体的な研究活動]

1. 日本の政令指定都市での労働供給関数の推定と労働弾力性の計測

 この研究については、既存の研究についての文献と推定するためのデータの渉猟中である。

2. 賃金格差の二極化傾向について

 この研究については、すでに大半のデータを収集しており、データ解析をするためのプログラムも8割方完成している。データの整理を行い、解析をしたのち、論文として執筆・出版する予定である。
交通関連産業の現況と課題

   文献・資料の収集 データの整理と分析



発酵産業に関する研究プロジェクトの立ち上げ準備
「研究テーマ」

異なる予想を持つ各個人と、集団的合意形成の関係についてのシミュレーション分析



「具体的な研究活動」

データを用いたシミュレーション



「今後の課題、計画」

シミュレーションモデルを、より深いものとする。
開く角度を一般化したドラゴン曲線の頂点の重複の様子について研究している.
【研究テーマ】

金融政策の理論的・実証的検証



【具体的な研究活動】

 主に、伝統的・非伝統的金融政策について研究を行った。理論では、産業組織の企業モデルを銀行に応用したモデル(下記[6])、および日銀のETF買い入れ政策の株価への効果の推定(下記[5])を査読付きジャーナルに公刊した。実証では、準備預金制度の預金への効果(下記[2])、インフレ目標政策の企業利益の変動への効果(下記[4])、第2次黒田バズーカの家計の借り入れ意欲への効果(下記[7])、日銀のETF買入政策の企業利益への効果(下記[8])を分析した。

 また、税の控除がラッファー曲線などに与える影響に関するシミュレーション(下記[1])、現代貨幣理論をモデル化したもの(下記[3])、景気循環会計を用いて財政定数をシミュレーションしたもの(下記[9])も公表した。



【今後の課題、計画】

伝統的金融政策の効果の再検証を行う予定。



【成果の発表】

[1] H Gunji, K Hiraga, K Miyazaki (2021), "Tax Deduction Matters: Elasticities of the Laffer Curve, Taxable Income, and the Tax Revenue" Available at SSRN 3939297.

[2] H Gunji, K Miura (2021), "Do Reserve Requirements Restrict Bank Behavior?" Available at SSRN 3939297.

[3] H Gunji (2021), "A Search-Theoretic Approach to the Modern Money Theory," Available at SSRN 3926583.

[4] H Gunji (2021), "Does Inflation Targeting Really Matter?" Available at SSRN 3902579.

[5] K Aono, H Gunji, H Nakata (2021), "Did the bank of Japan’s purchases of exchange-traded funds affect stock prices? A synthetic control approach," Applied Economics Letters, 1-5.

[6] H Gunji, K Miyazaki (2021), "An industrial‐organization approach to conventional and unconventional monetary policy," Economic Notes, e12190.

[7] H Gunji (2021), "The Kuroda Bazooka," Available at SSRN 3823830.

[8] H Gunji, K Miura, Y Yuan (2021), "The Effect of the Bank of Japan’s ETF Purchases on Firm Performance," Available at SSRN 3798098.

[9] H Gunji, K Miyazaki (2021), "Fiscal multiplier in the Russo–Japanese War: A business cycle accounting perspective," 経済志林 88 (4), 109-140.



【受賞】

なし
主に中国経済を中心に研究を行っています。

国際学会での研究報告と、学術誌への投稿などを通して、研究活動を進めています。

・国際学会報告

Gu Tao, “The Movement of R&D Expenditures in China: A Structural Change Analysis,” The CES 2021 Annual Conference, Virtual, June 20, 2021.

・査読付き国際学術誌への掲載

Gu Tao (2021) "Wage Payments and Fixed Capital Investment in Imperfect Financial and Labor Markets: The Case of China," China Economic Journal, 14, (3), pp.243-290.
今年度は、貿易協定の内生的締結と国家間の輸送費用に関する理論研究を行った。国際貿易に関する理論モデルを構築し、各国政府の貿易協定の締結についての意思決定を通じどのような経済的な帰結が生じるのかを分析した。今後は、得られた帰結を整理しどのような含意があるのかを考察していく予定である。

これに関連する、査読付き国外学術論文に2篇を掲載した。
「研究テーマ」:輸入電力による農村電化が個人の就労行動に与える異質的な影響

「具体的な研究活動」:カンボジア人口センサスと地理情報システムを組み合わせて、就労行動の変化を分析した。現在、論文を執筆中である。

「今後の課題、計画」:分析した結果をまとめワーキングペーパーと論文投稿を行う。
2021年12月18日に開催された経済学史学会関東部会にて「Controversy between Malthus and Senior on the Principle of Population」というタイトルで発表した。
「研究テーマ」 制度制約下のマクロ経済変動の分析。

「具体的な研究活動」 インターネット通販の拡大がインフレ率に与える影響について、コロナ禍前後のデータを使用しながら実証分析を行い、論文化した。

「今後の課題、計画」新型コロナ感染症の影響に関する分析を継続する。

「成果の発表」論文は『経済研究』第35号(2022年3月)にて刊行予定。公表論文等については以下を参照。

Researchmap URL:  https://researchmap.jp/read0109333
1.研究テーマ:  中小企業向け税制誘因と設備投資に関する因果推定

2.具体的な研究活動: 中小企業庁と協力して、中小企業に対して設備投資減税の利用状況に関するアンケート調査を行い、その収集データと民間信用調査会社のデータ(大企業)を接続して、設備投資減税の利用が中小企業の設備投資やパフォーマンスを向上させたのかを検証した。

3.成果の発表: 「中小企業の投資促進税制が設備投資と生産性に及ぼす影響」(2021年5月21日独立行政法人経済産業研究所研究会報告) 、「中小企業向け税制誘因と設備投資に関する因果推定」(2022年1月28日独立行政法人経済産業研究所研究会報告)

4.今後の課題、計画: 上記の研究成果を論文としてまとめ、海外ジャーナルに投稿する。また、上記のアンケート調査で収集したデータを用いて、別の切り口から、中小企業の設備投資減税に関する分析を行う。
研究テーマ 1.交通需要予測に関する研究 2.コンピュータによる画像・映像分析に関する研究

具体的な研究活動 1.データの収集及び分析方法に関する検討 2.実データの作成及び授業などで応用できる成果物の作成。

今後の課題、計画 1.予測データと実際のデータとの乖離をどう埋めるかという手法の開発 2.実データのストックをどのように行うか、手法をどのように成果物=論文に結びつけていくか。
「研究テーマ」水産加工残滓のゼロエミッション化―日本型フードシステムの経済性・先進性の検証―(科学研究費補助金基盤研究(C)(一般)1 9 K 0 6 2 1 3、研究代表者)、太平洋島嶼国の通信と漁業(自主研究)

「具体的な研究活動」上記科研の研究、研究会、学会における研究成果報告、および雑誌連載を含むその他の研究活動

「今後の課題、計画」上記科研最終年度取りまとめ、次期科研応募申請、雑誌連載継続のための研究・取材、研究成果の論文化・書籍化

「成果の発表(学会、論文等)」科研関係:山下東子「水産加工残滓処理の持続可能性 ―規模・範囲・密度・速度の経済性の視点から―」(一般報告)、地域漁業学会第63回大会、2021年11月7日、金沢大学・オンライン併用開催、その他学会発表:山下東子「ミニシンポジウムの意図と解題(第一報告)」、ミニシンポジウム「水産物卸売市場の今後:法改正とコロナ禍の影響を考える」(シンポジウム主催者)、地域漁業学会第63回大会、2021年11月7日、金沢大学・オンライン併用開催、山下東子「持続性の視点から見る小規模漁業の特質と課題:中・大規模漁業と比較して(報告1)」、2021 年度JIFRS大会シンポジウム「日本の小規模漁業の持続可能性とその実現可能性―スモールは今も果たしてビューティフルか」(招待講演)、2021年9月4日、関西学院大学・オンライン併用開催、山下東子「ゲーム理論と魚市場(ベーシック経済学と水産マーケット 16)」『全水卸 2022年3月号』vol.390、(一社)全国水産卸協会、2022年3月、pp.8-14.

山下東子「変化する卸売市場の役割―法改正とコロナ禍の2年間を振り返る―(ベーシック経済学と水産マーケット 15)」『全水卸 2022年1月号』vol.389、(一社)全国水産卸協会、2022年1月、pp.18-24.

山下東子「SDGs:魚あら処理の持続可能性(ベーシック経済学と水産マーケット 14)」『全水卸 2021年11月号』vol.388、(一社)全国水産卸協会、2021年11月、pp.8-13.

山下東子「SDGs:日本漁業のサステナビリティ(ベーシック経済学と水産マーケット 13)」『全水卸 2021年9月号』vol.387、(一社)全国水産卸協会、2021年9月、pp.24-29.

山下東子「魚介類消費の長期トレンド―昔、何を食べていたのか―(ベーシック経済学と水産マーケット 12)」『全水卸 2021年7月号』vol.386、(一社)全国水産卸協会、2021年7月、pp.7-11.

山下東子「不確実性のデパート水産業~市場の失敗 その3~(ベーシック経済学と水産マーケット 11)」『全水卸 2021年5月号』vol.385、(一社)全国水産卸協会、2021年5月、pp.20-25.

外国語学部

中国語学科

研究テーマ:コロナ禍における中国語教育

具体的な研究活動:2020年度における中国語学習者及び中国語教育に携わる教員への調査を実施した。

今後の課題、計画:中国語学習者の学習情況に関する調査に基づき支援方策について検討する。

成果の発表:論文・単著「コロナ禍における大学生のビリーフ及び学習への取り組み方について」『語研論叢39号』

論文・共著「コロナ禍における中国語の遠隔授業について」『教職課程センター紀要6号』
研究テーマ:比較の状況で用いられる「-게 되어 있다」の成立条件を明らかにする研究

具体的な研究活動:空間的な量および評価を表す形容詞を用いた文をとりあげ、2つの対象を眼前で比較する状況で「-게 되어 있다」が成立するための条件について考察した。

今後の課題、計画:今年度の研究成果を踏まえ、中国語、日本語、韓国語における認識上の変化を表す表現について広く考察する。

成果の発表:[論文] 上田裕(近刊)「比較の状況で用いられる「-게 되어 있다」の成立条件―「-く/になっている」との対照の観点から―」, 朝鮮語研究会編 『朝鮮語研究9』。 東京:ひつじ書房。 (査読有)
「研究テーマ」:中国語における語彙・語法の通時的研究、認知言語学、学習成果の可視化

「具体的な研究活動」:大学院中国言語文化学専攻・中国語学科共催「第21回学術シンポジウム」において「『新刻官音彙解釋義音註』(乾隆十三年重鐫本)訳注をめぐって」を口頭発表

「今後の課題、計画」:(1)『官場維新記』(1904)本文のデータ化と語彙・語法の分析 (2)『新刻官音彙解釋義音註』のデータ化並びに口頭套語篇についての考察 (3)「学習成果の可視化に関する試案(3)―中国語初級段階における文法習得を中心に」をまとめ公表する

「成果の発表(学会、論文等)」:(1)「『新刻官音彙解釋義音註』(乾隆十三年重鐫本)の言語的特徴について」、大東文化大学大学院『外国語学研究』第23号 (2)「学習成果の可視化に関する試案(2)―中国語初級段階における語彙習得を中心に」、『大東文化大学紀要<人文科学>』第60号 (3)「『新刻官音彙解釋義音註』(乾隆十三年重鐫本)訳注をめぐって」、大東文化大学大学院中国言語文化学専攻『中国言語文化学研究』第11号
「研究テーマ」 

1.日中対照研究から見る"動詞+进+客体"について

2.コロナ禍における中国語の遠隔授業についてー学生へのアンケート調査に基づくフォーカスグループディスカッション

3.小释“谁管得了谁?”

「具体的な研究活動」

資料調査、フォーカスグループディスカッションへの参加

「今後の課題、計画」

1."動詞+进+客体"の継続研究

2.中国語の“也”と“都”の比較研究

成果の発表(学会、論文等)

論文

1.日中対照研究から見る"動詞+进+客体"について 単著  『語学教育研究論叢第39号』

2.コロナ禍における中国語の遠隔授業についてー学生へのアンケート調査に基づくフォーカスグループディスカッション 共著 教職課程センター紀要 第5号 11−20ページ、2021年12月

3.小释“谁管得了谁?”  単著 『中国言語文化学』第11号

口頭発表

1.日中対照研究から見る"動詞+进+客体"について   単独 東アジア言語文化学会夏大会(8月)

2.小释“谁管得了谁?”  単独 大東文化第22回学術シンポジウム(11月)
「研究テーマ」魏晋六朝詩文

「具体的な研究活動」共同研究としては、「漢魏六朝期楽府詩の総合的研究」(科研費基盤(B)18H00650の

研究分担者)、「名取新宮寺一切経本を中心とした『続高僧伝』の総合的研究(科研費基盤(B)19H01191の研究分担者)、王友琴氏の論文翻訳など。個人研究としては「中国5世紀における文学観の変化とその発展、及びそれに対する仏教思想の影響」(科研費基盤(C)21K00332の研究代表者)、謝朓詩読解、袁行霈氏『陶淵明影像』の翻訳。

「今後の課題、計画」上記共同研究、および個人研究の継続。

「成果の発表」1.「謝朓「遊東田」末聯にかかわる二、三の問題」『六朝學術學會報』第22集、43-60頁。2. 「謝朓「游東田」詩の新しさ――特に後三聯の修辞に注目して――」『集刊東洋学』第125号、41-58頁。3.

安藤好恵氏ら9名との共著「コロナ禍における中国語の遠隔授業について――学生へのアンケート調査に基づくフォーカスグループディスカッション――」『教職課程センター紀要』(大東文化大学教職課程センター)第6号、11-19頁。4.訳著『陶淵明影像――文学史と絵画史の交叉研究』2022年3月31日尚斯国際出版社、全261頁(袁行霈『陶淵明影像』中華書局2009の翻訳)。5.講演「「言志」「縁情」から「形似」へ――中国5世紀の詩歌観の変質とその波及」大東文化大学大学院中国言語文化学専攻・外国語学部中国語学科共催第21回学術シンポジウム、7月25日Zoomによる。6.学会発表「五世紀における詩歌観の変質――その淵源とその波及」六朝学術学会第43回例会、開催校早稲田大学、3月19日Zoomによる。7.「「言志」「縁情」から「形似」へ――中国5世紀における詩歌観の変質とその波及」『中国言語文化学研究』(大東文化大学大学院外国語学研究科中国言語文化学専攻)第11号2022.3、PP35~54。
「研究テーマ」:中国語における使役表現の研究。

「具体的な研究活動」: 使役表現の意味機能の分析、および使役動詞の特徴の考察。

「今後の課題、計画」: 使役表現を中心に因果関係を表わす文を研究し、教学的立場から論文にまとめ、さらにそれらが反映された学習教材を編纂する。
研究テーマ1民国期における文法研究学説史の研究。論文を執筆し,2022年に公刊予定。

研究テーマ2中国語教育のデジタル化についての研究。大東文化大学教職課程センター『大東文化大学教職課程センター紀要』6:71-80にその成果を掲載した。
研究テーマ:言語類型論の視点から見える中国語方言

具体的な研究活動及び成果の発表:以下の学会やシンポジウムに参加し、口頭発表や司会をしました:

1.中国語諸方言における動詞句後置型「在」の文法化について ―武漢方言を中心として―(言語類型対照研究会・第17回公開研究会、2021/12/04)

2.汉语方言“什么”类疑问词列举用法的类型与分布(大東文化大学中国言語文化学専攻第22回学術シンポジウム、2021/11/20)

3.武汉方言后置附缀“得”的多功能用法考察(日本中国語学会第71回全国大会、2021/11/07)

また、以下の2本の学術論文を雑誌・論集に掲載しました。

1明清北京官话文献中表给与义的“给”[kei]的读音(単著)、《方言》(中国社会科学院) 43(3),319-326頁。

2Parker(1878)所記漢口話口語詞考釈(単著)、『中国言語文化学研究』(大東文化大学大学院外国語学研究科)(10),31-48頁。
今年度は学部生の授業をこなしながら大学院後期課程の院生を指導し、現時点、博論執筆者二名の来年度論文提出を目指しています。

   本人の学術研究は今年度論文一篇(『慧琳音義中四家文本引《切韻》考』、『地理言語学研究』モノグラフシリーズ No. 2-1 ISSN 2436-6471 《岩田礼教授荣休纪念论文集》编辑组编 《岩田礼教授荣休纪念论文集》(上冊)2022 .3月3日)を発表しました。

  次の段階の研究は今、計画中で、江戸・明治時代の漢学研究に関する内容になります。

  今年度、幾つかのオンライン学会を参加し、司会も務めました。

以上です。
<研究テーマ>中国の農業・農村・農民の諸問題に関する研究、中国の食品の貿易や流通に関する研究、中国のマクロ経済動向分析。

<具体的な研究活動>これまでの研究を著書や論文などの成果の形にすることに努めた。現地調査ができないため、先行研究、主要政策などの整理、およびこれまでの現地調査結果から、成果を出すように努めた。

<今後の課題>問題意識と解明方法のさらなる明確化、現地調査の準備、先行研究のサーベイなど。

<成果>

1.森路未央監訳  『改革開放と現代中国の農村―その構造・現状・課題』科学出版社東京、2021年9月。

2.章胤・森路未央「群雄割拠の中国コンビニ業界の勝ち残り戦略」佐藤寛+アジアコンビニ研究会[編]『コンビニからアジアを覗く』日本評論社、2021年6月。

3.森路未央「<要覧・統計>対外貿易」 一般社団法人中国研究所『中国年鑑2021』一般社団法人中国研究所、2021年5月。

4.森路未央 「<動向>対外貿易」 一般社団法人中国研究所『中国年鑑2021』一般社団法人中国研究所、2021年5月。

5.伊藤紀子・井上荘太朗・樋口倫生・石田貴士・小林弘明・森路未央「中国の電子商取引(E-commerce)市場における日本産食品の購入に関する調査:購入経験者の特徴に注目して」『農林水産政策研究』農林水産政策研究所(34),41-63頁、2021年6月。

6.森路未央 「中国経済“双循環”への期待と懸念」 『外交』外務省Vol.66、2021年4月。

7.森路未央 「2021年の中国の農業政策と農業の担い手」『アジア研究所所報』亜細亜大学アジア研究所第183号、2021年7月。

8.森路未央「中国の食糧輸入 2021年も高い水準に」『食品産業新聞』食品産業新聞社2022年2月3日版。
「研究テーマ」:中国人の生活スタイル・美意識の変遷‐近現代の新聞・画報・雑誌を中心として-。中国人の生活スタイル・美意識に焦点をあて、可能な限り資料整理を行う計画をたて、この1年間に、『良友画報』『上海服飾』『婦女』『女子月刊』『中國婦女』『婦女雑誌』『中國青年』『北洋画報』に焦点を絞り資料を整理した。同時に、漢民族の美意識の奥にある「民族意識」をテーマとする論文執筆の準備をした。来年度は、今年度既にとりかかっている「民族意識」をテーマとする論文を発表し、更に『良友画報』と『北洋画報』との比較から得た収穫をテーマごとに分析する計画である。

今年度研究成果として発表した論文・研究ノートは、1)コロナ禍における中国語の遠隔授業について―学生へのアンケート調査に基づくフォーカスグループディスカッション― 共著 『教職課程センター紀要』(大東文化大学教職課程センター) 2)沈従文における男性服に関する叙述描写について 『語学教育研究論叢』39号(大東文化大学語学教育研究所)。
生成文法の観点から見た日中対照言語研究
第13回東アジア文化交渉学会年次大会口頭発表 「明治期近代法学教育における授業言語」

英語学科

研究テーマ:19世紀末のウィーン市民社会におけるロココ文化受容

研究活動:論文「取り違えの波紋 ― アルトゥーア・シュニッツラーの喜劇『姉妹、あるいはスパのカサノヴァ』における市民と山師(大東文化大学紀要第60号)

作家・作品紹介:ヨーゼフ・ロート『ラデツキー行進曲』、コラム:バロック、コラム:歌うドイツ語(『ドイツ文学の道しるべ ニーベルンゲンから多和田葉子まで』ミネルヴァ書房2020年所収

日本オーストリア文学会企画幹事

日本独文学会企画担当理事(6月より)
研究テーマ: 英語教員養成の改善、英語教育におけるICTの活用



具体的な活動: 教育実習場面におけるビデオを活用した指導方法の研究や、その映像を利用した教科教育法の指導の授業方法の改善。デジタル教科書を中心とした教室における英語指導とICTの活用。



成果発表:研究の成果は、若手教員や教職志望学生のための指南書にまとめ、デジタル教科書の活用については外部委員会で研究報告を取りまとめ予定。
研究テーマ:使役を表すhaveと受動を表すhaveとの関連性

具体的な研究活動:英文で書かれた小説の中でのhaveの使い方に関して研究を行った。

今後の課題、計画:前置詞のforとtoの違いなどを考察したい。例えば目標に向かう方向性を表すforがどうして起点の意味合いをもつ原因の意味を表すのかなど。
英語を複数形でとらえるGlobal Englishesの現況の把握と、それを英語教育に応用することを研究テーマとしている。日本のこの分野では、Englishes of the WorldならびにUnderstanding Asiaという優れた文献が存在したが、今年度で双方とも絶版、入手不可能となった。今後はこの代わりとなる書籍を作成すべく、資料、データ収集を進めていきたい。
長年継続している研究テーマの内、今年度は特に<命名論>と<言語と思考>に関して顕著な進展が見られた。

まず、<命名論>に関しては、論文「名称言語記号論の構想と展望」で、従来の記号学・記号論・言語学の知見を踏まえつつ、新たな「名称言語記号論」を提唱した。命名に関わる4つの原理を立て、そこから導かれる5つの定理を示した。また、原理との関係で「命名の三角形」を提案し、その中で「名称」「精神」「存在」間の相互関係の特徴付けを行った。特に命名の中心である「名称と存在」の関係に関わる、名称を使用する行為を、動詞・人称との関連で類別した。

上記の枠組みを踏まえて、論文「命名の文型:名称関連言語行為の諸段階」では、名前に関連する言語行為には5つの段階があり、それぞれの言語行為は5つの文型によって示されることを示した。



一方、<言語と思考>に関しては、論文“Language and thinking: a contrastive characterization of English, French, German and Russian, with its application to language pedagogy”において、『星の王子さま』の原文と他言語訳の対照により、英語・フランス語・ドイツ語・ロシア語の言語的特性とそれを使った思考の特徴を開示した。さらに、論文「言語と笑い―ジョークによって開示される個別言語の思考の型とその反省―」においては、諸言語(フランス語、イギリス英語、アメリカ英語、ドイツ語、ロシア語、ヘブライ語、日本語)におけるジョークの特質が、いずれも各言語による思考の特質を活用し、また特に各言語の思考の型に対する反省となっていることを示した。



 今後は、<命名論>に関しては、研究の集大成・体系化を図る計画である。また<言語と思考>に関しては、特に笑いに関わる、言語を使った芸(ジョークや小噺、落語、漫才などに限らず、より広範囲の様々な文藝)の研究が、個別言語の特質を解明する上でも重要であり、さらに多くのデータを収集しつつ、実証的かつ理論的な研究を進展させたい所存である。
「研究テーマ」

ドイツにおける抒情詩の言説史



「具体的な研究活動」



1ドイツにおける包括的カテゴリーとしての「抒情詩」の成立事情ならびにそれが詩の話者の理解に及ぼした影響とその変遷の調査。

2上記の歴史的事情に基づき構築された現代の抒情詩理論の整理。



「今後の課題、計画」

イタリア語、フランス語、英語圏の文学研究者と協力し、上記の内容をより大きな歴史の流れのなかで相対化する。



「成果の発表(学会、論文等)」



論文



抒情詩のジャンル史から考察する「詩人たちの時代」―ヘルダーリンにおける18 世紀模倣詩学の受容とハイデガーのゲオルゲ読解を中心に(日本独文学会研究叢書第146巻『詩人たちの時代の終わり?―ヘルダーリン、ツェラン、そしてバディウ』、34ー53頁、2021年10月2日)



マルガレーテ・ズースマン『近代ドイツ抒情詩の本質』(1910)にみられるヘーゲル哲学の受容(「シェリング年報」第29号、16ー30頁、2021年10月2日)



口頭発表



ヘルダーリンとヘーゲルの抒情詩理論―『詩人の勇気』の草稿の分析を中心に(日本ヘルダー学会2021年夏季研究発表会、2021年8月1日)



テクスト主体」(Textsubjekt)の有効性の検証(早稲田ドイツ語学・文学会第29回研究発表会、2021年9月25日)



ドイツにおける抒情詩の「主体」理論の展開(大東文化大学語学教育研究所2021年度第3回研究発表会、2021年11月15日)



その他

2022年度より2027年度の期間で科研費基盤研究Cに採択された。研究題目:ドイツ語圏を中心とするヨーロッパにおける抒情詩の「話者」概念の展開
2021年度では二つの書評を出版しました。

1.	„Ricky W. Law, Transnational Nazism. Ideology and Culture in German-Japanese Relations, 1919–1936, Cambridge: University Press, 2019. ISBN-13: 9781108474634. 358 S., 90 £.”, in: American Historical Review, Vol. 126, no. 2 (2021).

2.	„Hans-Joachim Bieber (Hrsg.), Dietrich Seckel, Berichte aus Japan: Briefe an seine Mutter. Hiroshima 1936 bis Tokyo/Urawa 1941, München: Iudicium, 2020 (ISBN 978-3-86205-052-9)“, in: Archiv für Kulturgeschichte, Band 108 (2021). 

それ以外はドイツ語で二つの研究発表しました:

1)	22.10.2021: „Werner und Wiltrud Preibisch in Yamaguchi, Japan“ (zusammen mit Kerstin Potter), “Fleeing the Nazis: the Blessed Exiles of Asia?, Conference organised by the University Paul Valéry Montpellier III (IRIEC), Montpellier, Frankreich (21-23.10.2021, online) 

2)	24.8.2021: „Zur Ratzel-Rezeption bei Karl Haushofer und in der Zeitschrift für Geopolitik“, Conference “Geo-and Biopolitical Concepts of Order in the Age of the World Wars: On the International Reception of Friedrich Ratzels Theories (1900-1945)“, Villa Vigoni – German-Italian Centre for European Excellence, Menaggio, Italien (23-26.8.2021, online). 

英語では3つの研究発表しました:

1)	30.11.2021: “The German East Asiatic Society (OAG) in Shanghai”, Symposium on the Outbreak of the Pacific War and the Jewish Refugees in Shanghai, Shanghai University and the Shanghai Jewish Refugees Museum, Shanghai, China (online)

2)	1.10.2021: “The Japanese Members of the German East Asiatic Society (OAG)”, The 45th German Studies Association (GSA) Conference, Indianapolis, Indiana, USA (9/30-10/4/2020, online)

3)	27.7.2021: “India within Karl Haushofer’s writing and thinking”, 26th European Conference on South Asian Studies (ECSAS), Vienna, Austria (7/26-29/2021, online)



それ以外は日本にいるユダヤ系ドイツ人について研究して、色々な論文を準備しました。2022・23年度にその論文を執筆し、発表する予定です。
研究テーマ:古英語の統語・語彙・文体

具体的な研究活動:古英語散文作家であるÆlfricが執筆した説教と聖人伝の語彙や統語を研究し、またラテン語原典との比較を行いました。

今後の課題、計画:Ælfric作品を中心に古英語研究を続ける計画です。

成果の発表:日本英文学会の学会誌 Studies in English Literature (2022年3月1日発行)に以下の論文が掲載されました。

"Ælfric’s Language for Edification in the First Homily on the Assumption of the Virgin Mary." Studies in English Literature, English Number 63 (2022): 39-55.
I am a founding editor of an English language poetry journal that has published 2 volumes per year since 2015 to the present. In 2020 due to the New Corona Virus we continued to work on various aspects of the Tokyo Poetry Journal but did not publish any volumes. In 2021 we published Volume 10, nearly completed Volume 11,  and I published my own collected poems under the title: Conjurers Dream of Voyage. Also in 2021 as an independent book project, the Poetry Journal published: Umoja: Black Diaspora in February 2021 for Black History month. Since the corona pandemic seems to be waning we are moving forward on various plans: I will be Editor-in-Chief; in the works is Volume 13 which has the working title of Calamities, Disease and Conflict; Volume 14 will be entirely on visual poetry, with the working title VisPoe; and Volume 15 will be an anthology of Japanese poetry with Guest Editor, Suga Keijiro, who was in the Ph.D. program at the University of Washington with me. We have plans beyond this too with a second Umoja and Volume 16 will be Japanese poetry influences in Latin America.
英語授業での発音カタカナ表記に関する考察:カナ/英文字混合表記システムの提案	単著	2021年10月	大東文化大学 外国語学研究 23, 15-22頁



2020年度訪問指導時の講評による英語科教育実習生授業の変化	単著	2021年12月	大東文化大学 教職課程センター紀要 6, 81-92頁



VELC Test® OnlineとVELC Test® P & Pの等価性を検証する	単著	大東文化大学紀要 <社会科学> 60 [受理済み]



VELC Test® 短縮版の信頼性および基準関連妥当性の検証 項目数の漸減はテスト特性にどの程度影響を与えるか	単独	2021年9月	第6回VELC研究会(オンライン開催)



研究発表	"VELC Test® のPP 120問版、Online 120問版、Online 90問版実施データの信頼性

と受験者分離指数の比較"	単独	2021年9月	"日本言語テスト学会 JLTA第24回全国研究大会 [オンライン開催]
研究テーマ : 舞台芸術の多様性



具体的な研究活動 : 舞台芸術の観点から見たフィギュアスケートについての研究



今後の課題、計画 :   今後も継続的にこのテーマを研究し、成果を発表していきたい





研究成果の発表 :

 1)白井春人 「舞台芸術としてのフィギュアスケートについて13

              浅田真央『くるみ割り人形』―妖精の戴冠」  

                              ICE JEWELS vol.13 (舵社、2021年)

 2)白井春人 「舞台芸術としてのフィギュアスケートについて14

              羽生結弦の『ノートルダム・ド・パリ』―絶対王者への出発点』

                              ICE JEWELS vol.14 (舵社、2021年)

 3)白井春人 「舞台芸術としてのフィギュアスケートについて15

              ミッシェル・クワンの『トスカ』―旧採点の女王 最後の6.0の演技」

                              ICE JEWELS vol.15 (舵社、2021年)
研究テーマ

 古英語頭韻詩の語順について

具体的な研究活動

 古英語頭韻詩The Phoenix の助動詞、本動詞の語順に関する調査を行い、これまでの古英語頭韻詩の電子データベースに12編目の頭韻詩として追加した。最終的には古英語頭韻詩全体のコーパスを構築する予定である。
研究テーマ:19世紀フランスの思想・文学

研究活動:Wronski研究、『現代フランス哲学・思想事典』(ミネルヴァ書房刊行予定)項目執筆

今後の課題:WronskiのメシアニスムとMichel Henryの現象学の比較研究
文学分野においては、19世紀前半に活躍したレカミエ夫人に関する論考を『ナイチンゲールが生きたヴィクトリア朝という時代』に発表した。また、その時代のスタール夫人の小説『コリンヌ』に描かれたイタリア世界について考察し、その表現手法を大東文化大学の語学教育研究所の発表会にて発表した。2022年度も引き続きイタリアの表象について調査を続けていく。

 教育分野においては、フランス語参考書『アクション!フランス語A1』を共著で出版した他、雑誌『ふらんす』10月号に語彙習得に関する記事を共同で寄稿した。また、文科省委託事業「教員養成機関等との連携による専門人材育成・確保事業(グローバル化に対応した外国語教育推進事業)」の研究成果として『フランス語の学習指針』ver.2.0を共著で刊行、来年度も同様の研究活動を継続していく。
研究テーマと具体的な研究活動

1)「メディエーション」定義に関する先行研究レビュー(科研費「滞日外国人支援におけるメディエーション 保育者の専門性と複言語・異文化間能力」

2) 4) ワークショップ話題提供:Pédagogieを考える会(オンライン)「教科書と教師のメタ言語」2021年10月16日



成果の発表

1) BREUGNOT, J., GUIZA, J., HIMETA, M., SUZUKI, E. « Researchers’ positioning in intercultural mediation: Features of the field and methodological issues » (Symposium Intercultural Mediation, REN 4), AILA 2021 Congress, Groningen (online), 2021年8月18日.

2) 話題提供者:討議「教室の再発見:知識の伝達または共同構築の空間としての教室と Web 会議室」(共同話題提供者:杉山香織,大山大樹,茂木良治)日本フランス語教育学会(オンライン)2021年6月12日.

3) 論文「複数の所属と新しいことば ー 言語教師の文化間仲介」『語学教育研究論叢』(39) pp.85-95, 2022年3月.



今後の課題・計画

1)保育士の多言語発達に関する意識に関する欧州等の先行研究レビュー

2) 文化間メディエーションに関する共同研究ふりかえりと成果公表
「社会運動と、教育における批判的意識の醸成」というテーマで英語で論文を執筆し、大東文化大学の紀要に投稿して、ICT技術の革新によってもたらされた若年層の社会運動の拡大と、それによる批判的意識の醸成に関する分析を発表した。また現在、「外国籍の学生の教育と、社会的共生」というテーマで、論文の執筆を進めており、今年度は主に研究データの収集を行った。今後は、収集したデータを分析し、論文執筆を進め、海外の研究機関等に投稿・提出する予定である。
研究テーマ: 亡命作家ウラジーミル・ナボコフの文学における越境性について



具体的な研究活動: 今年度は新しい研究テーマを設定することを目標に研究を行なった。結果として、社会科学の分野において注目されているモビリティーズがナボコフ文学を研究するうえで有用な視座を与えてくれるのではないかという結論に至った。



今後の課題、計画: 次年度はモビリティーズという観点からナボコフ文学を読み解くことを目標とする。また、この研究テーマで科研費の社会科学の枠にアプライする予定である。
(1)研究テーマ:戦後ドイツ司法と「過去の克服」

<具体的な研究活動>

 :第二次世界大戦後のドイツ司法が実施してきたナチ犯罪追及、およびナチ体制下で司法が演じた役割と  

  戦後ドイツにおけるナチ司法の検証を究明する。本年度は、とくに連邦司法省とナチの過去の関わりを

  重点的に調査・分析した。

<今後の課題、計画>

 :戦後ドイツにおけるナチ司法の検証に関する論文を執筆中で、論文はドイツ語圏近現代史研究会の活動に基づき2023年秋に刊行される論文集に掲載予定。

<成果の発表>

 :ドイツ語圏近現代史研究会で、上記論文の概要を発表した(2021年12月19日、オンライン開催)。

 :ドイツ語圏近現代史研究会で、上記論文の詳細な内容を発表した(2022年3月13日、オンライン開催)。





(2)研究テーマ:再統一後の東西ドイツ地域の統合と戦後ドイツ史をめぐる歴史認識

<具体的な研究活動>

 :1990年の再統一後の東西ドイツ地域の政治的、社会的統合の発展と現状、今後の展望を追究する。

<今後の課題、計画>

 :上記のテーマに関する論文を執筆中で、2022年中に研究雑誌に投稿予定。





(3)その他

叢書『現代ドイツへの視座』 完結記念シンポジウム(東京大学ドイツ・ヨーロッパ研究センター(DESK)主催、2021年12月12日、オンライン開催)で、第1巻『想起の文化とグローバル市民社会』の編者として

「リプライ & ディスカッション」に参加し、コメントと質問に応答した。シンポジウムの記録は、2022年12月刊行のDESK研究ジャーナル『ヨーロッパ研究』に掲載予定。
研究テーマ:(教育史)在外フランス学校(フランス人学校)の歴史:日本の場合。

具体的な研究活動:東京のフランス系学校:リセ・フランコ・ジャポネの誕生の歴史についての論文の準備。

今後の課題、計画:引き続き、リセ・フランコ・ジャポネの歴史に関する研究。
今年度はまず、二つの学会からそれぞれ慫慂を受けたReviewの執筆に従事した。これらについては来年度、学会誌に掲載予定である。

また、今年度より助成を受けている科研費課題『自然言語における定形節のフェイズ性に関する理論的・実証的研究』(基盤研究(C))の研究計画に基づき、英語の統語構造の通時的変化を捉える研究を実施した。その研究成果については、年度末の学会誌投稿に向け準備を進めている。
「研究テーマ」:放送通訳学習者の訳出の特徴についての研究。「具体的な研究活動」:放送通訳初学者の訳出を分析し、そこで見られた特徴を論文化した。論文は紀要に掲載された。「今後の課題、計画」:習熟度が上がるにつれ使用される訳出ストラテジーに変化が見られるかを分析する。
<研究テーマ>

レキシコン・第二言語習得・音声知覚・音声産出



<具体的な研究活動>

2018年度 基盤研究(C)「ネイティブライクイングリッシュの音響特性と語彙表示に関する実証研究」(研究代表者)

2018年度 基盤研究(C)「自然のプロソディーのための音声の弱化に関する研究」(研究分担者)

2019年 基盤研究(C)「音声の産出と知覚においてレキシコンの構造と特性がもたらす効果についての研究」(研究分担者)

2018年度 基盤研究(A)「ポップアウト・ボイスを基軸とする拡声音声情報伝達の協創的研究」(研究分担者)



<今後の課題、計画>

2022年度は引き続き科研費の基盤研究4件の研究を遂行する予定。



<成果発表>

Munson, B., Yoneyama, K. & Li, F., 2021, Indexical Effects in Cross-Language Speech Perception: The Case of Japanese Listeners and English Fricatives, Second Language Speech Learning: Theoretical and Empirical Progress. Wayland, R. (ed.). New York: Cambridge University Press





北原真冬・田嶋圭一・米山聖子 (2022)  「日本人英語学習者の弱化母音の実現について

―予備的コーパス調査―」,窪薗晴夫 守本真帆 (編)『プロソディー研究の新展開』,東京:開拓社
2021(令和3)年度大東文化大学特別研究費<研究成果刊行助成>が交付決定され(5月31日付)、以下の著書を2022年度2月末に刊行いたします。

  『英語の補部の関係節の統語論・意味論と先行詞の問題』(ひつじ書房)

    (The Syntax and Semantics of English Complement Relative Clauses and Some Problems of the 

     Antecedent)



内容: 

 述詞関係節や副詞句を空所とするある種の関係節が、関係節の形をしていながら修飾部とは異なる「補部」という意味機能を果たすのはなぜであろうか。本書は、この問いに答えるため、可能な補部の関係節を限定するため関係節化を個体対象のものと述語対象のそれとの2つに分け、後者が補部の関係節を特徴づけるとする考えを生成文法の枠組みで論じた最初の試みである。本書では、命題関数でなく「命題」として解釈される関係節の存在が新たに提案される。

日本語学科

研究テーマ

・日本語教師養成の基準策定をめぐる政策過程

・インターネットガバナンスの制度設計に関する実践的研究



成果の発表

・上村圭介(2021)「日本語教師の資格要件をめぐる政策的背景と専門家の責任」語学教育研究所研究発表会(2021年6月21日)

・上村圭介(2022)「入試区分からみた新入生の学修適性」『語学教育研究論叢』39号

・日本言語政策学会第23回研究大会シンポジウム「2050 年へ向けた日本の言語政策・再」(シンポジウムにおけるモデレーター)

・言語管理研究会「言語政策と言語管理」分科会、2021年度研究会「ユニバーサル・ミュージアムの言語・コミュニケーション管理」(研究会におけるモデレーター)
・研究テーマ1「伝・賛と肖像の文学史」

・2016~2021年度科研・基盤(C)「古代寺院における「伝」と「賛」の制作活動―長安と平城京諸寺院間のネットワーク」(課題番号:16k02373)。

・2020~2024年度科研・基盤(C)「伝・賛と肖像の生成と出典・翻訳翻案のクロスメディア―日中古代寺院のネットワーク」(課題番号20K00321)。



・具体的な研究活動。全体研究会2度実施、分科会を毎週実施。

【編著】

『水門―言葉と歴史―』第30号・小特集「伝・賛と肖像の文学史」、巻頭言pp.7-14、小特集pp.7-148。2021年11月5日、勉誠社。2016~2021年度科研・基盤(C)「古代寺院における「伝」と「賛」の制作活動―長安と平城京諸寺院間のネットワーク」(課題番号:16k02373)研究成果報告)。



【論文】

・藏中しのぶ「『南総里見八犬伝』の「倚福反転」と「正法眼蔵 ─「無瞳子の画虎」譚と一休宗純・「諸悪莫作、衆善奉行」─」(『東洋研究』第220号、pp.1-31、2021年7月26日、大東文化大学東洋研究所)。

・藏中しのぶ「『南総里見八犬伝』「八犬仙山中遊戯図」と禅宗史伝の「七仏通戒偈」「不二法門」 附、犬坂毛野と「心猿意馬」」(水門の会編『水門―言葉と歴史―』第30号、小特集「伝・賛と肖像の文学史」pp.43-62、2021年11月5日、勉誠社)。

・藏中しのぶ「肖像画のない「賛」と八犬伝錦絵―『南総里見八犬伝』「いはのやのかにかろおぢ」八首歌加入をめぐって―」(『東アジア比較文化研究』創刊20周年記念号第20号、pp.75-83、2021年12月20日、東アジア比較文化国際会議日本支部)。



【学会発表】

・藏中しのぶ「奈良時代の教育と知識の伝達:公的・私的、宗教的環境―東大寺大仏開眼にむけた『華厳経』講説と律令官人」「The Teaching of the Flower Garland Sutra in preparation for the Eye Opening ceremony of the Todaiji Great Buddha(The 16th International Conference of the EAJS。ヨーロッパ日

本研究協会EAJS第16回国際会議・パネル「奈良時代の教育と知識の伝達」2021年8月25日Zoom)

・藏中しのぶ「勿れの戒め―『南総里見八犬伝』の「戒」と「禅」―」(第15回東アジア比較文化国際会議中国大会「東アジア文化の交流と創造」国際学術シンポジウム、第二分科会:東アジア古代文学 2・南開大学外国語学院 110 会議室・Zoom、2021年11月6日)

・藏中しのぶ「カンボジアの日本語教育と翻訳のための宮澤賢治本文研究―国語教科書の原文改変をいとぐちに―」(水門の会創立60周年記念神戸・東京合同例会国際真ポジウム「日本文学と日本語教育が出逢うときII」、2022年3月26日Zoom)。



【国際シンポジウム企画】

・第13回「東西文化の融合」国際シンポジウム「日本文学と日本語教育が出逢うとき―日本文学を教材とする日本語教育の実践―」コーディネート・司会(2021年11月20日Zoom)。

・水門の会創立60周年記念神戸・東京合同例会国際真ポジウム「日本文学と日本語教育が出逢うときII」コーディネート・司会(2022年3月26日Zoom)。



・研究テーマ2「茶の湯と座の文芸」

【編著】

『東洋研究』第223号、特集「『茶譜』と茶の湯・香と座の文芸」pp.1-112、大東文化大学東洋研究所、2022年1月25日。東洋研究所「茶の湯と座の文芸」研究班・研究成果報告)。



・具体的な研究活動:研究会を毎月実施。

【論文】

・藏中しのぶ「巻頭言―『茶譜』と茶の湯・香と座の文芸」(『東洋研究』第223号、特集「『茶譜』と茶の湯・香と座の文芸」pp.1-6、大東文化大学東洋研究所、2022年1月25日)。

藏中しのぶ「『茶譜注釈』巻一「1茶道発起茶園之事」補遺・「類聚編纂書・絵入り百科事典としての『茶譜』」(藏中しのぶ・安保博史「『茶譜注釈』補遺」、『東洋研究』第223号、特集「『茶譜』と茶の湯・香と座の文芸」pp.87-91、大東文化大学東洋研究所、2022年1月25日)。

・藏中しのぶ「『茶譜注釈』巻一「2宗匠伝 利休流路地之風」補遺・『茶譜』巻一「利休流路地之風の重出記事」(同上、pp.91-99)。



研究テーマ3『箋注倭名類聚抄』研究会

同志社大学において、Zoomとハイブリッド式の研究会を二度実施。
「研究テーマ」

現代日本語のアスペクト



「具体的な研究活動」

10月17日誤用例研究会参加
【研究テーマ】アカデミック・スタイルの適切性

【具体的な研究活動】

 アカデミック・ライティングの成果物収集・分析、論文データ収集・分析、学会発表、論文執筆

【今後の課題・計画】

・アカデミック・ライティングの成果物収集・分析

・論文データ収集・分析、講義データ収集・分析、論文執筆、学会発表

【成果の発表】

・研究論文「アカデミック・ライティングにおける『違う』をめぐる文体上の適切性と認識」

 『東京外国語大学国際日本学研究(JSR)』2号 東京外国語大学  2022年3月

・パネル発表「ライティングの評価再考:機械と人間の役割と今後の教育支援」

   (伊集院郁子・小森和子・安高紀子・高野愛子・李在鎬)

   第9回CASTEL/J 国際大会 2021年8月10日 オンライン  (日本語教育支援システム研究会)

・ ポスター発表「作文評価のための教師用ルーブリックの作成と試用」

    (伊集院郁子・李在鎬・小森和子・髙野愛子・野口裕之)

  日本語教育学会秋季大会 2021年11月28日 オンライン (日本語教育学会)

 ・セミナー「3つのステップで学ぶ日本語アカデミック・ライティング~中級日本語学習者から母語話者まで~」

  (伊集院郁子・髙野愛子)

  凡人社オンライン日本語サロン研修会 2021年5月1日 オンライン (凡人社)
研究テーマ

第二言語によるリーディングのプロセス―単語認知などの下位スキルと理解の上位スキルとの相互作用に関して



具体的な研究活動

科研費による研究

Taguchi, E., Gorsuch, G., & Mitani, K. (2021). Using repeated reading for reading fluency development in a small Japanese foreign language program. Pedagogies: An International Journal, DOI: 10.1080/1554480X.2021.1944866 



科研費以外の研究

田口悦男 (2021).  Spiral viewing: A fun method to bridge the gap between graded and authentic materials. 『英語学論説資料』採録E54-11085-K-6-2032 (論説資料保存会)



Taguchi, E. (2021). Spiral viewing: A fun method to bridge the gap between graded and authentic materials. The Journal of the Institute for Language and Education Research, 38, 195-200.
トルコ語の音声分析として、発話速度を扱った。
「研究テーマ」

今年度は、日本の教室における外国語(英語)学習者が、内容言語統合型学習(CLIL)授業を通し、どのように語彙習得するかを研究した。



「具体的な研究活動」

過去に収集した学習者データ(試験結果、授業音声、など)を分析した。また、自身の研究分野だけでなく他分野の研究論文・発表等に触れ、現在の課題に適した研究方法を模索している。



「今後の課題、計画」

日本学術振興会 科学研究費助成事業 若手研究 研究課題(課題番号21K13059)2年度目の計画に沿って研究活動を行う。



「成果の発表」

<学会>

1. Linguistic features Japanese EFL university students notice through their teacher's feedback in online lessons (2021 Joint International Conference on English Teaching and Learning in Korea, 2021年7月1日)

2. Students' initial level of vocabulary and their CLIL course test performances (JALT 2021, 2021年11月13日)

<論文>

Assessing the effects of CLIL on Japanese EFL university students' receptive vocabulary knowledge (『語学教育研究論叢』第39号, 2022年3月1日)

法学部

法律学科

「研究テーマ」

会社法・金融商品取引法とESG・サステナビリティ



「具体的な研究活動」

・ESG・サステナビリティ分野における情報開示

これらの情報が特に投資家向けの開示情報として開示が強制されるべきであるかという点について、

特に米国における議論状況を踏まえながら検討を行った。



・ESG・サステナビリティと取締役会

昨今のESG・サステナビリティをめぐる議論の潮流を踏まえ、特に上場会社の取締役会や社外取締役が担うべき役割について検討を加えた。



「今後の課題、計画」

今年度実施した研究をベースとして、さらにより個別具体的なESG・サステナビリティ課題を法的な観点から検討していきたいと考えている。



「成果の発表」

『米国におけるESG情報の強制開示をめぐる議論の動向と分析』証券経済研究第114号(2021)59-74頁
■研究テーマ

訴訟物の研究

■具体的な研究活動

今年度は、訴訟物の研究の一環として、従来取り組んできた「不法行為による損害賠償請求訴訟の訴訟物」という民事訴訟法学における伝統的論点に関する研究活動に取り組んだ。本研究活動の成果をもって学位申請を行い、「博士(法学)」の学位を取得した(2022年3月15日、早稲田大学)。また、重複訴訟と相殺の抗弁に関する近時の最高裁判例の評釈にも取り組んだ。

■今後の課題、計画

今後の課題としては、更なる個別事案における訴訟物に関する問題に取り組んでいくことが必要であり、かかる研究を通して、訴訟物に関する帰納的考察を図っていくことを計画している。それとともに、体系的概念としての訴訟物に求められる機能、特に既判力との関係についても考察を図っていくことが必要である。

■成果の発表

・「判例評釈 民事手続法最高裁判例研究 本訴請求債権を自働債権とし、反訴請求債権を受働債権とする相殺の抗弁の可否(最判令和2年9月11日民集74巻6号1693頁)」早稲田大学法務研究論叢6号(2021年11月)253-278頁

・「不法行為による損害賠償請求訴訟の訴訟物」(博士学位論文)早稲田大学リポジトリ(2022年3月)1-154頁

・「不法行為による損害賠償請求訴訟の訴訟物要旨」大東文化大学法学研究所報42号(2022年3月)25-33頁

■受賞

なし
堀田一吉ほか編『デジタル化時代の自動車保険』(慶應義塾大学出版会、2022年)の「第4章自動運転と保険システム」を執筆・公刊した。
(1)「研究テーマ」グローバル社会と経済行政法

  「具体的な研究活動」今年度は資料収集を行った。

  「今後の課題、計画」今のところ、下記の小テーマを設定している。

  1 第一次産業分野、地場産業に対する調整手法と自治体独自の経済行政

  2.規制の分類(社会的規制と経済的規制)の再検討

  3.規制の緩和と人権論

(2)「研究テーマ」行政手続法の実務上の問題点

  「具体的な研究活動」今年度は、行政手続研究会で収集した実務上の問題点(3点を分担)を検討し、執筆した。

 「今後の課題、計画」来年度以降も行政手続研究会で収集した実務上の問題点について検討し、執筆する予定である。

 「成果の公表」行政手続研究会編『明解行政手続の手引』(新日本法規出版)追録62号(2021年12月)に実務上の問題点(3点を分担)を検討し、執筆した。
・近現代社会の法主体の様態について社会学的視点から考察し直す研究を行っている。現在は、法主体を個として尊重する法個人主義について研究を進めており、2022年度に論文を公表する予定である。

・共同研究として、Mary Lyndon Shanley, Feminism, Marriage and the Law in Victorian England (Princeton: Princeton University Press, rep. 1993)の翻訳作業を通じて、19世紀英国のジェンダーと法の関係についての研究を行っている。今年度は、大東文化大学法学研究所報第42号(2022年3月刊行予定)に翻訳担当の1人として共同で翻訳を公表している。
今年度は、採択された科研費の研究テーマ「言語行為論に基づく共謀共同正犯の限界づけ」に基づいて、引き続き研究を行った。コロナ禍の影響により、ドイツでの資料収集を行うことができなかったが、国内にて過失の共同正犯に関する判例研究を行い、その成果は来年度公刊される予定である。また、昨年12月には、大東文化大学特別研究費研究成果刊行助成を得て、拙訳『法学における論理学の使用法』(法律文化社、2021年)を公刊することができた。
国際法、国際人権法および国際環境法を研究テーマとし、日本国際法学会(オンライン)での関連報告の視聴、

国際人権法学会(オンライン、COVID-19と人権が学会共通テーマ)での視聴およびオランダの国内裁判所

での地球温暖化問題と国際人権に関連した重要判例の分析という研究活動を遂行した。これらの判例研究は、



拙稿『気候訴訟と国際人権法ーUrgenda財団対オランダ王国事件』「大東法学」第30巻第2号(2021年)119頁ー140頁、および拙稿『新たな気候訴訟と国際人権法ー地球の友オランダ支部ほか対ロイヤル・ダッチ。シェル社事件』「大東法学」第31巻第1号(2021年)171頁ー190頁、として出版・公表した。



今後の課題としては、地球温暖化と国際人権に関わる事例の研究と、先住民族の人権問題などについても研究を広げたい。
最近の刑事訴訟法改正に伴って、実務がどのように変改してきたかを、実証的に検証しようとしています。

今年度は、新型コロナウィルスの影響で、実態調査が出来ないため、関連文献の収集と読解に努めました。
「研究テーマ」 演劇上演の政治性を観客受容の観点から再構築する

「具体的な研究活動」 三十年戦争と当時イギリスで上演された劇の政治的意義を考察する

「今後の課題、計画」 引き続き、三十年戦争と演劇上演の関係性を考察する

「成果の発表」 第59回シェイクスピア学会研究発表「『チェスゲーム』の政治性とエリザベス・ステュアート」
今年度は、日本の短編映画の研究をしました。作者のインタビューと作品を、55分の映像作品の中に研究成果をまとめました。
今年度は民法における追完請求権を主として研究した。民法に新たに追加された買主(債権者)の法的救済である追完請求権が、今後実務や理論においてもたらすであろう各種の問題を、ドイツ法との比較法的検討を通じて明らかにすることがテーマである。今年度は具体的には、売買の目的物に契約不適合(瑕疵や欠陥など)があったが、買主がそのことに気が付く前に買主所有の別の物に取り付けたという場合を問題とした。そのような場合、買主は民法規定(562条)に従って追完を請求できるが、追完をするにあたって物をいったん取り外す必要があることもある。その場合、売主に対する請求内容に、契約不適合のある物の取外しや、さらには契約不適合のない物の取付けも含まれるのかどうかという問題を検討した。成果としては、大東法学31巻3号(2021)71頁以下で公表した(拙稿「追完請求権の射程と買主の救済に関する一考察―契約不適合のある物の取付事例を素材として―)。そのほか、所属する研究会における共同研究の筆者担当分として、契約の無効、取消しの効果としての原状回復と解除の効果としての原状回復との関係についてドイツ法との比較をしつつ検討したものがある。成果としては商事法務ポータルに掲載された(契約の終了と原状回復――無効、取消し、解除の効果としての原状回復を中心に(上)(下)。それぞれhttps://www.shojihomu-portal.jp/article?articleId=17317148およびhttps://www.shojihomu-portal.jp/article?articleId=17326909)。

 また、追完請求権の研究に関しては科研費の採択(若手研究)を受けている(課題番号20K13376)。
「研究テーマ」:生命権、自己決定、人格権についての研究。

「具体的な研究活動」:上記について、憲法学・環境法学の視点から追究し、論文化した。

「今後の課題、計画」:さらに環境憲法という新領域を深めてまとめる計画である。

「成果の発表(学会、論文等)」:

「生命権の変容,自己決定の仮構,〈人格〉権――憲法環境と環境憲法の一視点」論究ジュリスト38号(2022年近刊)
【研究テーマ】

労働組合による団体行動の新展開と団体行動権の課題



【具体的な研究活動】前年度に引き続き、上記2つのテーマについて、従来の判例法理や学説等を踏まえて、あるべき法解釈論の検討を行った。



【今後の計画】

1.次年度も、引き続き上記のテーマについて検討を進めていく予定である。

2.新たに、現行労働契約法の労働立法上の意義・位置づけの検討と労働契約法の果たすべき役割と課題についても検討を行う予定である。



【成果の公表】

1.「指名ストの正当性」労働法律旬報1987号(2021年7月上旬号)26頁-35頁

2.「労務の一部提供拒否の指名ストの正当性:関西外国語大学事件大阪高裁判決評釈」TKCローライブラリー「新・判例解説Watch(労働法No.114)」(2021年10月1日Web掲載)

3.大阪高等裁判所第4刑事部宛「関西生コン(大阪第2次)事件鑑定意見書」(2022年1月)
今年度の研究テーマは以下の通り。

・オーストリアにおける暴利法制定前の議論の検討(次年度刊行予定)

・ドイツ意思表示法の現在の状況の整理(次年度刊行予定)

・内容錯誤の範囲決定のための「効果意思」及び「法律行為」概念の再検討

・サブリース契約のオーナー(個人)の「消費者」的性格と「事業」概念の検討(次年度刊行予定)

・民法の教科書(物権法、民法入門)の執筆(2022年4月刊行)
研究テーマ 「民事違法性の研究」「交通事故賠償の判例法理」



具体的な研究活動

2021年度は、民事違法性の研究を進め、論文を執筆中である。

科研の研究グループで看護の現場における身体拘束に関する民事責任の研究を行っている。



今後の計画

2022年度中に現在執筆中の論文を公表予定である

科研の研究グループで身体拘束に関する民意責任の研究を継続する

国土交通省の委員として、交通事故相談員のための交通事故事故賠償テキストを作成する

共同不法行為についての論文を記念論文集に執筆予定である

単著のテキスト『看護・医療を学ぶ人のためのよくわかる関係法規』の第2改訂版を刊行予定である



研究成果の発表



2021年度に出版した著書は以下の通りである

松原孝明・堀川信一編『民法入門0ウォーミングアップ編』(尚学社)

松原孝明・堀川信一編『民法入門II物権法』(尚学社)

水谷信子・水野敏子・高山成子・三重野英子編『老年看護学第4判』(日本看護協会)「高齢者の自己決定権」の部分を担当



2021年度に発表した論稿は以下

「医療法改正のポイント2医師の働き方改革」ナーシング41巻14号4頁(2021年12月)

「医療法改正のポイント1地域の実情に応じた医療提供体制の確保へ」ナーシング41巻13号4頁(2021年11月)

「医療ケア児支援法の成立で変わる医療ケア児の療育環境」ナーシング41巻12号4頁(2021年10月)

「高齢者医療確保法のどこが変ったのか?」ナーシング41巻11号4頁(2021年9月)

「B型肝炎訴訟最高裁判決で争点となった「発症」と「再発」」ナーシング41巻10号4頁(2021年8月)

「厚生労働省はなぜ出生前診断の方針を転換したのか」ナーシング41巻9号4頁(2021年7月)

「新型インフルエンザ対策特別措置法の改正について」ナーシング41巻8号4頁(2021年6月)

「事件から学ぶ 医療裁判ケースファイル 保助看法違反事件(富士見産婦人科事件)」ナーシングキャンバス9巻2号96頁(2021年3月)

「事件から学ぶ 医療裁判ケースファイル 人口延命治療の中止および薬剤投与行為が殺人罪に該当するとされた事件(川崎協同病院事件)」ナーシングキャンバス9巻2号(2021年2月)112頁

「事件から学ぶ 医療裁判ケースファイル 末期がん患者に対する積極的安楽死が殺人罪にあたるとされた事件」ナーシングキャンバス9巻1号136-139頁(2021年1月)
1.研究テーマ

・「地方創生」の下における地方税財政立法の動向と理論的問題(地方自治総合研究所の「地方自治関連立法動向研究」プロジェクトの一環として)

・地方税財政と財政調整法 税源配分の諸課題

・交通政策基本法の下における地域公共交通(とくに鉄道)の諸問題

・個人情報保護法制度の改正が地方公共団体の条例制定権に及ぼす影響(地方自治総合研究所の「地方自治関連立法動向研究」プロジェクトの一環として)

2.具体的な研究活動

・地方自治総合研究所の「地方自治関連立法動向研究」プロジェクトへの参加、研究報告、論文発表

・租税法学の基礎理論(租税法学の教科書の分担執筆)

3.成果の公表

・「地方交付税法及び特別会計に関する法律の一部を改正する法律(令和2年2月5日法律第1号)」〔下山憲治編、地方自治総合研究所監修、『地方自治関連立法動向 第8集 第200臨時会~第202臨時会」90頁以下。〕

・「地方税法等の一部を改正する法律(令和2年3月31日法律第5号)」(同上95頁以下。月刊自治総研2020年11月号に掲載された同名論文を加筆修正したもの。〕

・「地方交付税法等の一部を改正する法律(令和2年3月31日法律第6号)」〔同上121頁以下。〕

・「地方税法等の一部を改正する法律(令和2年4月30日法律第26号)」〔同上147頁以下〕

・「地方税法等の一部を改正する法律(令和3年3月31日法律第7号)」(月刊自治総研2021年3月号37頁以下。

・石村耕治編『税金のすべてがわかる現代税法入門塾』〔第11版〕(2022年4月刊行。清文社)
研究テーマ;消費者権利の保護、約款取引

具体的な研究活動;文献分析

今後の課題;消費者保護関する、消費者契約法の機能の拡充。
1. 研究テーマ 

独占禁止法と商慣行、消費者問題と法を主要な課題として研究を行っている

2. 研究活動

学会・研究会に参加している

3. 今後の課題

COVI-19の流行により、国内外で競争法関連の問題が数多く発生しているので、この点も踏まえて研究課題を見直していきたい

4. 成果の公表

「販売店契約における優越的地位の濫用―佐賀地裁令和2年3月15日判決を素材として」

 金井貴嗣教授古稀祝賀論文集「現代経済法の理論と課題」所収
過失犯における遡及禁止論について研究を行った。これについては2022年に成文堂から刊行予定の古稀祝賀論文集に掲載される予定である。また、いわゆるディオバン事件に関する判例研究を中央大学刑事判例研究会で発表し、その成果は2022年に法学新報に掲載される予定である。
20世紀前半ドイツ及び日本の法思想

ケルゼンの邦訳、穂積重遠の離婚に関する研究

邦訳の出版(年内)、穂積の離婚論の論文刊行(3年を目処に)

政治学科

研究テーマ

・  国際平和構築と文化

・ 東ティモールの内政と外交

・ 植民地の独立が国際法秩序に与えた影響

・ 国際関係論の脱植民地化



具体的な研究活動

・ 上記研究テーマに関する文献調査、インターネットなどを通じた資料調査、関係者インタビューなどを行った。



今後の課題・計画

これまでの研究を継続しつつ、新たなテーマ(文化とジェンダーなど)に取り組む。「平和構築と文化」や「東ティモールの内政と外交」については、所属する研究グループでの共同執筆・出版に取り組む。「植民地の独立が国際法秩序に与えた影響」、「国際関係論の脱植民地化」というテーマについては、日本での研究蓄積がほとんどないので英語圏の文献などの翻訳も積極的に行いつつ、長期的には研究論文の出版も目指したい。
研究テーマ: 町作りなど、特に地方の政策に心理学の知見を応用すること。

成果: 大東文化大学紀要に考察を整理し発表している。
科研費の課題および授業科目に関係する研究を行った。
研究成果の発表(論文)

「南北戦争中のエマソンによる奴隷制廃止講演――「アメリカの文明」と「共和国の命運」をめぐって――」『英文學研究』支部統合号第14号『関東英文学研究』11-19頁。令和4年(2022) 1月。

エマソンの奴隷制廃止運動において重要な講演を、彼が行った当時の形に復元し、解説した。19世紀に大きな影響力を持った知識人として、エマソンは全米における講演活動によって奴隷制に反対した。本論文は彼の業績を文学と歴史の観点から分析した。
カナダにおける政教分離の仕組みについて再検討する研究を開始した。米国や日本などでは政教分離が一般的な制度として憲法や法制度により認知されているが、カナダでは歴史的な理由から政教分離と政教融合が混在している。これまであまり検討されてこなかった政教融合の仕組みについて、州レベルでの興味深い実例を取り上げながら研究を進めている。

 研究の進め方として、カナダにおける政教融合に関する先行研究を集め、ついで州ごとに異なる政教分離と政教融合についての資料や先行研究を集めて検討している。今後は政教融合の仕組みやその実例をまとめ、ついで州ごとに異なるパターンを解明して複雑なカナダにおける状況を分析していく予定である。
「中国の冷戦認識と冷戦終結論の思想的影響」をテーマに以下の研究基礎作業を進めた。



1、	近年の中国における冷戦史研究の状況から中国の冷戦認識を検討した。

2、	冷戦終結(1989年)、ソ連東欧社会主義圏崩壊(1989~1991年)に到る一連の政治的変動についての中国の言説を検討した。

3、	  冷戦時代とポスト冷戦時代との変化と連続性に関する認識を、中国の言説から検討した。

4、	  冷戦との関連から、現代中国の政治思想の可能性を模索した。

 

現段階での研究結果として以下の仮説的知見を得た。



一、中国の冷戦史研究が、ロシアのアルフィーフ公開による新資料利用により、90年代以降大きく発展し、華東師範大学の沈志華による「冷戦史研究所」設立等がその最大の成果の一つであること。また、欧米への留学生や訪問学者の増加によって欧米の国際政治学・国際関係論や現代史研究の成果が摂取されて冷戦研究が発展し、中国の冷戦認識のパラダイムが変化しつつあること。



二、ソ連崩壊に到る一連の政治的変動が、中国社会主義体制の存立を揺るがす「衝撃」(蘇東波)として危機感をもって受け止められたこと。その危機感はその後も継続し、チュニジアジャスミン革命(2010年)をはじめとするアラブの春の中国国内への影響を警戒する姿勢に受け継がれたこと。また、中国社会主義の方向を模索する際に、しばしばソ連モデルとの対比が意識されてきたこと。



三、冷戦時代が「三つの世界」論で認識されたのに対し、ポスト冷戦時代は、米国一極支配を特徴とする「一超多強」図式で認識され、超大国の戦略による国際政治のあり方においては冷戦時代からの連続と見る傾向があること。一方でグローバル管理の必要性が意識され、国際秩序・国際的安全保障・非伝統的安全保障(地球環境・貧困問題・対テロ対策等)に中国が積極的に関与するよう意識されるようになった点が大きな変化であること。



四、「韜光養晦」、「三つの代表」論、「和平崛起」、「習近平時代の中国的特色ある社会主義」、「一帯一路」に到る中国共産党の政策理念を支える指導者兼政治学者の王滬寧の政治思想が、強い脱冷戦意識に貫かれていること。と同時に、フランシス・フクヤマの「歴史の終わり」に見られる西側の自由民主主義を政治の最終形態として賛美する思潮に抵抗を示していること。



 今後の研究の方向は、以上の論点を手がかりにして個々の政治指導者や政治学者の政治思想をより具体的かつ体系的に描出して行くことである。
研究テーマ:アメリカの教育政策をめぐる政治過程の変化について、

具体的な研究活動:今年度は主に1980-90年代の時期を中心にアメリカの主要経済団体が刊行した報告書、および各団体の代表が連邦議会(各委員会の公聴会)で行った証言を収集、分析し、アメリカ経済界内で特定のアイディアが伝播する過程を分析した。

成果の発表:上記の研究成果は研究会(3月12日開催)で報告する予定である。
「研究テーマ」

私の研究テーマは、近現代の日本政治外交史です。日本史, 政治学, 国際関係論 を跨いで日本の近代以降の政治発展の歴史を、史料に基づき、かつ国際政治的視野の中で研究しています。



「具体的な研究活動」

今までの研究成果は、時代でいえば大正、昭和戦前・戦時、占領期、50年代などを対象としていますが、テーマとしては外務省論、外交世論、政党史、国際関係論など様々です。また、対外政策決定過程にもいくつかの研究を発表しています。



「今後の課題、計画」

人物研究として、池田勇人、松村謙三、重光葵などの評伝研究を計画しています。また、戦前戦時の日本外交をめぐり、外交交渉、外交戦略、秩序論など多角的にとらえなおす論文をいくつか発表してきましたので、それらを著作にまとめ上げることも目標です。



「成果の発表(学会、論文等)」

・武田知己 、編集・解説『松村謙三 三代回顧録』吉田書店、2021年 (解説 383-402頁)

・武田知己、論説「第一次南京事件から対中強硬政策要求運動へ」 筒井清忠編『大正史講義』   筑摩書房、2021年、57-72頁

・武田知己 論説「第11章小泉内閣期の外交政策決定の歴史的位相 ――「強い首相」の外交のかたち――」奥健太郎・黒澤良編『官邸主導と自民党政治――小泉政権の史的検証』吉田書店、2022年

・武田知己、研究報告「外務省外交における文化の位置づけとその役割」国際日本文化研究センター、2021年12月18日

・武田知己、討論「合評会 河野康子・村上友章・井上正也・白鳥潤一郎編 『朝海浩一郎日記』(千倉書房、2019年)」占領・戦後史研究会、2022年1月22日、オンライン開催
本年度は、ハプスブルク君主国という「帝国」の崩壊が必ずしも断絶をもたらさず、むしろ継承諸国が(国民国家の外観とは異なり)実際には「小帝国」であったという連続性を重視する近年の議論を受けて、19世紀から20世紀への世紀転換期から戦間期までのチェコ政治の連続性と断絶性の検討に着手した。その成果の一部については来年度の学会で報告する予定である。

 また、昨年度に引き続き、ある書籍の翻訳を行っている。その成果の一端を本年度の国際比較政治研究所のシンポジウムのコメントに反映させた。
(研究テーマ、及び今後の課題・計画)近代日本の右翼思想について、保守主義、アジア主義との関係性から分析。右翼思想家のみならず、1910ー30年代の日本の知識人の中国論についての研究を進めており、来年度もこれを継続する。



(具体的な研究活動) 上記に関する資料収集とその精査、論文の執筆。



研究成果については、大学のホームページ上で公表。
研究テーマ:科学技術史・科学教育・宇宙物理学

具体的な研究活動:19世紀後半における光学から20世紀の量子力学への発展の歴史・科学教育における高校と大学の連携・宇宙論からはじめる地球環境と資源問題

成果の発表:数理教育セミナー(「気候変動の分析」2021/5/16,「光の弾性波理論」2021/8/9,「光りの分散公式」2021/11/28,「極値を逆の方から考える」2022/2/20)

茗渓学園公開セミナー(つくば国際会議場)「遠回りの勧め」(2022/11/22)
・藤井誠一郎『ごみ収集とまちづくり —清掃の現場から考える地方自治―』朝日新聞出版社、2021年。

・ 藤井誠一郎「これまでの地方行革」山谷清志・藤井誠一郎編『地域を支えるエッセンシャル・ワーク -保健所・病院・清掃・子育てなどの現場から-』ぎょうせい、2021年。

・藤井誠一郎「清掃サービス提供体制の構築」山谷清志・藤井誠一郎編『地域を支えるエッセンシャル・ワーク -保健所・病院・清掃・子育てなどの現場から-』ぎょうせい、2021年。  (単著)  2021/04

・藤井誠一郎「ポストコロナ時代の公共サービス提供」山谷清志・藤井誠一郎編『地域を支えるエッセンシャル・ワーク -保健所・病院・清掃・子育てなどの現場から-』ぎょうせい、2021年。  (単著)  2021/04

・藤井誠一郎「住民参加と住民投票」今川晃・牛山久仁彦編著『自治・分権と地域行政』芦書房、2021年。  (単著)  2021/01

・藤井誠一郎「地方自治体のエッセンシャル・ワーク評価」『日本評価研究』Vol.22,No.1  (単著)  2022/03

・藤井誠一郎「ごみ急増に立ち向かった清掃現場の矜持-脆弱化した清掃公共事業の再生へ-」現代の理論・社会フォーラム『現代の理論』2022冬号  (単著)  2022/01

・藤井誠一郎「在宅勤務のごみを「家庭ごみとして出す」深刻問題」東洋経済オンライン「ごみ収集の現場から」  (単著)  2022/03

・藤井誠一郎「私の研究のバックボーン」大江正章さんを偲ぶ会編『「コモンズ」という希望』アジア太平洋資料センター、2021年、126-129頁。  (単著)  2021/12

藤井誠一郎「熟考すべきエッセンシャル・ワーカーの重要性」ぎょうせいオンライン、特別寄稿  (単著)  2021/05
「研究テーマ」 : 哲学・倫理学および関連領域に関する研究。

「具体的な研究活動」 : 所属学会では、年次大会での個人研究発表の司会、投稿論文の査読、学会賞の選考、学会諸規程の整備などに携わった。所属研究会では、例会での会員諸氏の研究発表に関する討議に参加した。学内では、法学部附置国際比較政治研究所の運営委員会に参加し、研究会において研究員諸氏の報告を拝聴した。

「今後の課題、計画」 : 引き続き、哲学・倫理学(とりわけイマヌエル・カントの思想)を軸として関連領域に目配りしつつ研究を継続する予定。

「発表成果」 : 編著書1件〈http://www.koyoshobo.co.jp/book/b594881.html〉と寄稿論文1件〈https://www.kousakusha.co.jp/NEWS/weekly20220222.html〉。
研究テーマ:戦後日本の行政と政策に関する実証研究。



具体的な研究活動:1950年代の行政改革の構想を取り上げ、その意義と限界を検討して論文化した。また、これまでに行ってきた農林官僚への聞き取りが終わり、その成果を冊子化した。



「今後の課題、計画」:これまでに行ってきた政策史研究の成果をまとめること。さらに気象行政史の研究で積み残しているテーマに関して資料収集を行うこと。



「成果の発表(学会、論文等)」:「戦後日本行政改革史の一断面―1950年代後半の論議と「ミドル・マネージメント」 」『大東法学』第31巻第1号。

国際関係学部

国際関係学科

「研究テーマ」:自主的商業基準の導入がタイの生鮮青果物生産・流通に及ぼす影響についての研究。

「成果の発表」:(1)共編著『コンビニからアジアを覗く』日本評論社(2021年6月)。(2)学会発表「タイの青果物流通における中間流通業者の役割─『Supermarket革命論』再考─」(日本流通学会全国大会、愛知工業大学[オンライン開催]、2021年10月24日)。

「今後の課題、計画」:大規模小売企業がタイの生鮮青果物生産・流通に及ぼす影響と小規模農家の組織的対応についての研究。
中国の都市化と人口問題について研究を行ってきた。

成果として、以下の2本がある。

査読なし論文:岡本信広(2021)「中国の人口問題はどう論じられてきたのか」」愛知大学現代中国学会編『中国21』Vo.l.55、pp.30-51

学会報告:岡本信広(2021)「中国の都市化の進展と課題」共通論題(シンポジウム)中国経済経営学会全国大会10月16日

今後は都市化と人口問題に関するモデルの構築を目指している。
(1)研究テーマ 

インドの芸能と社会



(2)具体的な研究活動

・科学研究費 「独立後のインド音楽世界を文化資源化する知の統合研究」(代表:田中多佳子 京都教育大学)協力者として



(講演)

・東洋音楽学会東日本支部第124回例会(第38回田邉尚雄賞記念講演)

「ヒンドゥー賛歌の「価値」に関する一考察―南インドのバラモン階層との関係に着目して―」



(寄稿)

・コラム「古典舞踊・音楽を習う」宮本久義・小西公大(編著)『インドを旅する55章』(明石書店、2021年)p.317-319



・「南インド音楽界の光と影」『月刊みんぱく』シネ俱楽部M(国立民族学博物館、2022年1月号)p.18-19



(その他)

・ ウィリアム・ダルリンプル(著)パロミタ・友美(訳)『9つの人生 現代インドの聖なるものを求めて』 (集英社新書、2022年1月) タミル語監修協力



(3)今後の課題・計画

・科学研究費「独立後のインド音楽世界を文化資源化する知の統合研究」(代表:田中多佳子 京都教育大学)

インドの音楽機関総合データベース構築



(4)受賞

第38回田邊尚雄賞(東洋音楽学会)

拙著『近現代南インドのバラモンと賛歌―バクティから芸術、そして「文化資源」へ―』(青弓社、2020年2月)に対して
「研究テーマ」:女性団体の活動・資源実態についての研究。「具体的な研究活動」:海外(韓国)の女性団体の活動・資源に関する先行研究及び実態調査の準備を行った。「今後の課題、計画」:実態調査にあたり質問票設計、サーベイ調査の実施、調査結果の分析を行う。
In this academic year I have completed two major projects that have resulted in the publication of two books. 

The first, a single author manuscript, Defenders of Japan: The Post-Imperial Armed Forces-1946-2016 (Hurst & Co, London/ Oxford University Press, New York, 2021: ISBN-13: 978-1849048934) was the result of seven years of research, writing, and preparation. 

The second, was co-edited by myself an a colleague in the UK, to which we each contributed a chapter: Catherine Jones and Garren Mulloy (eds.), East Asia, Peacekeeping Operations, and Humanitarian Assistance and Disaster Relief, (Abingdon: Routledge, 2021). ISBN 9781032015743.



Both of these will be continued with the aim of follow-up presentations and publications.
「研究テーマ」「具体的な研究活動」「今後の課題、計画」「(あれば)成果の発表(学会、論文等)」



研究は以下のテーマで研究を進めた。テーマ毎に「具体的な研究活動」及び「今後の課題、計画」「成果の発表」を記す。



1 開発と移民研究(労働移動、難民、強制移動、人身取引を含む)

 今年度は、移民研究のなかで、特に「難民」及び「強制移動」に関する研究を行なった。具体的な研究活動としては、関連書籍や資料からの分析、及び難民研究会などの研究会(オンライン)に参加し、国際法との関連、及び難民と人身取引との関連に関する知見を深めた。 今後の難民問題に関する研究は、 2022年度は、大東文化大学全学プロジェクト「国際協力・多文化共生の推進――難民問題を通したアクティブ・ラーニング」が採択されているため、今後、難民問題に関する研究は教育活動における学生たちの理解の検証を含めて進める予定である。

本テーマにおける論文等の成果は、『日本の国際協力 アジア編 経済成長から「持続可能な社会」の実現へ』(ミネルヴァ書房2021年)の「対タイ援助 開発のパートナーとしての協力関係」を執筆した。その他、国際開発学会研究大会におけるラウンドテーブル「人の移動と開発」において、ネパールの海外移住労働者の両親を持つネパールの子供たちに関する研究「Impact of Parents Migration on Academic Performance of Children Left Behind」(バズラチャルヤ、上智大学田中雅子発表)及び「在外ケニア人が出身国へもたらすインパクト アメリカ・MD州での人類学的調査をもとに」(聖心女子大学石井洋子)に対して、コメンテーターとしてコメントを述べた。このコメントは石井論文において取り上げられている(2022年度発行の『国際開発研究』に掲載予定)。

さらに、タイ漁船におけるインドネシア沖での強制労働に関して2016年から調査を実施しているが、この事例を扱った映画「ゴーストフリート」が2022年5月に日本で上映予定のため、配給元の映画のパンフレット用に解説文を執筆した。



2 ジェンダー研究および困難を抱える若年女性に対する支援について

 ジェンダー研究、その中でもとりわけ、子どもや若者など若年層の女性に対する支援に関する研究を行なった。研究内容は、1 日本における制度変容の過程をフォローする。近年、売春防止法から女性支援法に改正される動きがあり、厚生労働省研究部会での論議及び委員として参加している人たちの団体の活動分析などを行なった。2 支援のアプローチとして、心理学的及びコミュニケーション論など、非暴力コミュニケーションやトラウマ学などの新しい知見を、研究会参加、文献・資料探索などで、深めることができた。3 長年、社会貢献活動として関わってきたタイ北部パヤオ県にあるバンコクY M C Aパヤオセンターの活動に関し、コロナ禍での変容もフォローアップした。

今後の課題は、この分野に関する論文を執筆することである。2021年度は「困難を抱える若年女性に対する支援について」論考を『新・21世紀の人権』(日本評論社)に執筆した。現在、構想が固まってきているので執筆を始めたい。

 2021年度はこの分野で、以下の講演を実施した。「パヤオクラフトと人身売買」(横山YMCA主催、2021年6月12日)、「「困難を抱える若年女性に対する支援について」(神奈川人権センター主催、2021年10月13日)、「パヤオセンターと私たちのつながりー児童労働・人身売買を超えた未来の灯火」(明治学院主催、2022年3月12日)。



3 食と植物、人の暮らし研究

 食と植物が、人の暮らしにどのような影響を与えているのか、文化人類学的及び人類学的にどのような関係にあるのか、また歴史社会学的な知見を研究している。

 2021年度中には発刊されなかったが、『流域生活圏の研究』(論創社)に、これまで執筆した「越後から上州へ渡った飯盛女と八木節」が所収されて2022年度に発刊予定。

 今後、河川流域での歴史社会学的知見および伝統工芸と食や衣服などの人の暮らしに関するにフィールド調査を含めながら、論文執筆を目指す。
研究テーマ:独立後のバングラデシュ経済の軌跡と課題

具体的な研究活動:1大東文化大学紀要への投稿、2バングラデシュにおける農村調査の実施(一般研究費による調査委託)

今後の課題、計画:バングラデシュの農村経済についてこれまで書いてきた論文等をまとめ本として出版する

成果の発表:大東文化大学紀要および研究書
My research themes this year have been  Cultural History of Tea in Europe , History of Ideas (Alchemy and Mysticism), and Cultural History of Fairy Tales. I attended online seminars on Comparative History of Ideas twice a month on a regular basis. I also attended Annual meetings of Japanese Tea Association (日本茶の湯文化学会)and  Japanese Media History Association (メディア史研究会). I am planning to continue my research , especially on J . E. Liotard, an 18th century portraitist and P. S. Dufour, author of a book on tea, using both French and German materials as well as English. I have produced two papers.
今年度の研究活動

1 研究テーマ

ケアに関する研究成果のまとめ。



2 具体的な研究活動

2008年以後に発表したケア論の刊行に向けた作業を行った。



3 今後の課題・計画

ケア論の刊行に向けた準備作業及び「政治教育論」に関する調査
研究テーマ : 「キャリア教育における実践手法の開発」

               「若年層のキャリア開発・キャリア教育」



学会発表: 日本インターンシップ学会 2021年度研究大会にて実践報告    

          「正課に位置づけた5日間のインターンシップ実践報告」
エジプト近代史をテーマに研究した。アラビア語の一次資料や、英語や日本語による論文や研究資料を用いて、サアド・ザグルールを中心とする1919年革命や立憲君主制期エジプトの政治変動を考察した。研究成果は、集英社刊『アジア人物史』に所収される予定である。刊行後も、引き続き研究を続ける。
研究テーマ」
インドネシアにおけるコロナウイルス感染拡大とその経済的・社会的影響に関する一般市民の認識

「具体的な研究活動」
世界的なCOVID-19のパンデミックの下で、ほぼすべての国では健康、生活、経済状況に大きな変化があり、それが各国でどのように変化するかについて研究する必要がある。インドネシアは、COVID-19の感染者が非常に多い国の1つである。インドネシアでは、ウイルスの感染拡大が経済に与える影響は非常に大きいと言える。
調査の目的は、インドネシアの健康、生活、経済インフラの状態、およびCovid-19に対処するための中央および地方政府の政策に対する人々の認識に関するデータと情報を収集することです。そのデータを使用して、インドネシアでのコロナウイルスの感染拡大の影響を測定する。

「今後の課題、計画」

この調査は、昨年度科研費に基づいて研究協力者として、増原綾子亜細亜大学教授とともにインドネシアのNGOに委託して、コロナの感染拡大が最も深刻であるジャカルタ首都特別州、西ジャワ州(及びバンドゥン市)、中ジャワ州(及びジョクジャカルタ特別州)、東ジャワ州(及びスラバヤ市)、バリ州における一般市民のコロナ禍・感染対策に関する認識、コロナ禍による経済・生活へのダメージの状況、政府・地方政府・地域による支援のあり方、及び精神的な支援・心の支えについて調査を行うものである。この調査を通じて、コロナ禍という危機が一般市民にどのように影響し、社会・経済・政治にどのようなインパクトを与えるのか、その実態を把握することができる。
 今年度は、昨年度の研究結果に基づいて追跡調査を行う予定。

国際文化学科

I am continuing to research in the broad are of visual culture, mostly visual arts, films, design, and Japanese pottery. I am also continuing to produce my own visual work as part of my research practice - both fine art and photography. It is my intention to disseminate my research primarily through the various journals at Daito Bunka University. I also intend to try and publish a book on the topic of film
「研究テーマ」: ミャンマーにおける社会福祉組織に関する人類学的研究

「具体的な研究活動」: コロナ禍及び2021年2月のクーデターに伴い、渡緬が難しい状況が続いているため、既存のデータ整理と理論的考察に向けた文研研究を実施した。

「今後の課題、計画」: 「アティンアポエ」と呼ばれる組織のうち、「パラヒタ」を中心とした組織の分析を進めると同時に、上座部仏教社会における高齢者のウェルビーイングに関する調査を進める。
研究テーマ

 「越境する人々の音楽活動:日本と世界をつなぐ「ゆるやかな共棲」に向けて」



具体的な研究活動

 国際ポピュラー音楽学会で報告予定のパネル「Changing Milieu and Musical Activities of Migrants in and from Japan」の担当部分である「在日インド人の音楽活動」について準備作業を行った。実際には在日インド人の音楽活動は、新型コロナ感染拡大のため停滞を余儀なくされていた。インタビュー等は電話やネットを介して行った。しかし、在日インド人向けの音楽教室ではZoomなどの新しい手段を用いたり、Youtubeの動画配信などの形でレッスンが継続され、感染が収まると対面でレッスンが再開されるという状況であった。また、インドでのフィールドワークを予定していたが、残念ながらかなわなかった。



今後の課題・計画

 2022年国際ポピュラー音楽学会大会(7月、韓国テグ)でのパネル「Changing Milieu and Musical Activities of Migrants in and from Japan」を企画し、全体の趣旨説明に加えて、Local and Diasporic Representations of the Paraiyattam in Tamilnadu and Tokyoと題する個別報告を行う。



研究成果

 新型コロナ感染拡大より以前に調査したデータをまとめ、論文「東京在住ニューカマーインド人のコミュニティ形成―「共棲」の視点から考える親密圏の活動—」(『歴史と経済』第253号、2021.10、1-18頁、政治経済学経済史学会)を刊行した。

"Introduction", The Minority Issues in Asia: The Process for Multicultural Coexistence, FINDAS International Conference Series 6, 2022 March, pp.3-10, The Center for South Asian Studies, Tokyo University of Foreign Studies. 2021年12月に開催されたオンライン国際会議の報告書。
研究テーマ:現代中国語の文法研究

具体的な研究活動:種々の文献・データを収集し、主として語彙面において分析を行った。

今後の課題:収集する文献・データの範囲を拡大する必要がある。
アラビア語史料 al-Mas`udi, Kitab al-Tanbih wal-Ishraf の翻訳を継続しておこなった。成果の発表は無し。
「研究テーマ」

新自由主義下インドのカーストとダリト運動の研究



「具体的な研究活動」

当初は現地調査を予定していたが、昨年度に引き続き、コロナ禍による海外渡航の制限によってすべての海外調査をキャンセルせざるを得なかった。その代わりに、オンラインでの国際学会、国内の学会や研究会へ参加し、研究成果を報告した。加えて、文献収集と分析作業を進めた。



「今後の課題」

現在執筆中の論文および単著の刊行をめざす。また、海外渡航が可能になり次第、延期になっている現地調査を行う。文献収集と分析作業を引き続き行う。



「成果の発表」



国際学会での口頭発表

1.

SUZUKI, Maya. 

“Diluted Dalit Rights and Justice in the Post-Mandal Era,” the26th European Conference on South Asian Studies (ECSAS2021), Vienna, Austria, July 28, 2021.



国際会議でのコメンテーター

1.

SUZUKI, Maya. (Discussant), 

Online International Symposium, “The Minority Issues in Asia: The Process for Multicultural Coexistence” (Graduate School of Asian Area Studies, Daito Bunka University), December 4, 2021.



2.

SUZUKI, Maya. (Discussant), 

The 13th INDAS-South Asia International Conference, “Populism, Diversity, and ‘Enemies of the People’: Politics and Society in South Asia in the Twenty-First Century,” online, December 19, 2021.



国内研究会での報告



1.鈴木真弥                                                                                                本の紹介「Meghwanshi, Bhanwar (2020) . I could not be Hindu: The Story of a Dalit in the RSS (English Edition), New Delhi: Navayana.」

日本南アジア学会月例懇話会、2021年11月5日.
今年度は第2子出産のため、研究活動を行うことが難しかった。来年度以降は、延長した科研費の研究課題「プロテスタント・キリスト教の受容を通じたカレンの人間観の変容:魂から精神へ」を、主に収集済みの文献資料を用いて進めていく予定である。特に申請書で挙げていた「聖書の現地語翻訳と魂/精神概念に関する語彙の選択過程についての文献調査」に関する資料の整理・検討を行い、投稿論文を仕上げることに注力したい。
研究報告1)  「東洋研究所夏休み公開講座:明治後半期における日本美術界と岡倉天心3)明治以降における西洋受容ー洋画を中心に」(2021/7/31:大東文化会館、天心研究の一環)

2)  「美術史方法論に関する研究会:レオナルド研究の現在・レオナルドと蔵書ー東方と古典古代ー」(2021/12/11:慶應義塾大学、レオナルド研究の一環)
「研究テーマ」: 香港国家安全維持法の研究



 「具体的な研究活動」「成果の発表」: 上記テーマの研究に従事し、以下の成果を得た。



 <著書・論文>

(共著)「香港国家安全維持法と香港基本法」倉田徹、小栗宏太編著『「中国化」と香港:受容・摩擦・抵抗の構造』明石書店、2022年3月出版、頁数未定。

(論文)「香港国家安全維持法の概要-曖昧な条文とその射程-(前編)」『大東文化大学紀要<社会科学>』第60号、2022年2月、239-255頁。

(論文)「香港国家安全維持法と香港基本法の関係-『一国二制度』の行方-」『歴史地理教育』(926)2021年7月、16-21頁。



<研究会・セミナー>

(研究会報告)「香港LGBT判例の動向-香港国家安全維持法下の人権保障とは?-」香港史研究会、2021年10月16日。

(セミナー講師)「香港国家安全維持法下のLGBT判例の動向」青山学院大学オンライン連続講座「東アジアのLGBTQ法政策を学ぶ」第5回、2022年3月2日。



<科研費>

(採択)基盤(B)「『中国式統治』と香港の変容:権威主義化の社会に対する影響の多角的分析」(研究代表者 立教大学・倉田徹先生、研究分担者として参加)(2022年4月〜2026年3月)



 <メディア取材>

「密告10万件、奪われた自由 教育・司法に『中国式』」『日本経済新聞』2021年6年23日朝刊。

「識者講話 国安法「憲法」でも制約できず」『共同通信』2021 年7月1日配信。





「今後の課題、計画」:次年度以降には、以下の研究活動が決定している。



<学会>

(報告・学会誌掲載)比較法学会2022年度総会(2022年6月実施)に申請したミニ・シンポジウム企画(「香港国家安全維持法下における『法治』の姿」)が採択され、「香港国家安全維持法からの視点」との題目において、学会報告が決定した。また同学会誌『比較法研究』への論文掲載も決定している。



<論文>

論文「香港LGBT判例の動向―香港国家安全維持法下の人権保障とは?―」を、華南学会学会誌『華南研究』あるいは他の適切な媒体に投稿する予定である。



<シンポジウム>

共著『「中国化」と香港:受容・摩擦・抵抗の構造』(明石書店、2022年3月)の出版に関連したシンポジウム開催を計画中である。
「研究テーマ」:植民地期朝鮮における私立学校研究

「具体的な研究活動」:釜山地域に設立された東莱日新女学校について、諸資料の収集と分析を行った。

「今後の課題、計画」:東莱日新女学校について更に多面的に考察し、植民地期の私立学校のケーススタディーとする。それによって、女子・中等・宗教学校としての機能・役割などを明らかにする。
研究テーマ:前近代エジプトにおける政治・社会の慣行の変化とその背景



研究活動:資料分析を進めるとともに、オンラインを中心に研究会、読書会、学会での基調報告をおこなった。



今後の課題・計画:資料分析をもとに成果の公開を進める。また、コロナ禍が終息した場合は、海外現地調査を行い資料収集、分析を行う。



成果:

・(共著)熊倉和歌子、吉村武典、亀谷学、手島秀典、久保亮輔「マムルーク朝前期・軍務庁書記官のための書記術指南:ヌワイリーの『学芸の究極の目的』「ディーワーンの書記術と財務のペン」(第2学芸・第5部・第14章)日本語訳注」『アジア・アフリカ言語文化研究』102(2021.9) pp.115 -155.(査読あり)



・(共同発表)熊倉和歌子、深見奈緒子、中村覚、佐藤将、吉村武典、宍戸克実「研究資源の共有と持続可能性の追究――オンライン・データベースDatabase of Historical Monuments in Islamic Cairoの制作を通じて」2021年度海外学術調査フォーラム:フィールドサイエンスと共同研究の可能性(東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所)、2021年6月20日(オンライン開催)



・(講演)吉村武典「疫病とマムルーク朝期エジプト社会」地中海学会大45回大会地中海トーキング「地中海見た病と健康」2021年12月11日(オンライン開催・招待講演)
今年度では、科研費課題「日中戦争における日本と中国共産党の相互関係」と結び付けて、1930~40年代における「防共」と「容共」、「抗日」と「反ソ」をめぐる日本・中国・ソ連の間に展開された複雑な紛争の究明を試み、資料を収集しつつ、研究を行なっている。

   主な成果は三つある。

    (1)「共同防共問題をめぐる激闘と日中全面戦争の勃発」と題する学術論文をまとめ、学術誌から掲載の内定を得た。

    (2)「1931-33年間における国民政府の対日政策を如何に評価するか:五つの段階と三点の注意」と題する論文を提出し、南京大学主催の「九一八事変90周年国際シンポジウム」で主旨報告をした。

    (3)NHKの取材に協力し、NHKスペシャル「開戦 太平洋戦争 日中英米知られざる攻防」(2021年8月15日放送)とNHK BS1スペシャル「完全版 開戦 太平洋戦争 日中英米知られざる攻防」(2021年12月30日放送)の制作に識見と資料を捧げ、研究成果を社会に発信した。

    これからも上記の課題を中心に、研究を推進していきたいと考える。

経営学部

経営学科

1.研究テーマ :エンパワリング・リーダーシップ、エンパワーメント経営

2.具体的な研究活動:これまでのエンパワリング・リーダーシップの研究成果をまとめ、書籍として出版した。

3.今後の課題、計画:エンパワリング・リーダーシップ研究の深化(文献のメタアナリシス、媒介・調整分析によるエンパワリング・リーダーシップの効果の分析)、現代エンパワーメント経営研究の深化

4.成果の発表:青木幹喜(2021)『エンパワリング・リーダーシップ』中央経済社(書籍)

         青木幹喜・北野康(2022)「エンパワリング・リーダーシップと自由闊達な組織風土が心理的エンパワーメン 

     トに与える影響」『経営論集』第42・43号(論文)
研究テーマ: 広告やマーケティング・コミュニケーションと消費者の受容

具体的な研究活動: 年度内に論文3点、書評3点、海外トピック紹介2点を発表した。また、日本広告学会、日本広報学会にてそれぞれ理事として参加し委員会活動を行っている。

今後の課題、計画: 新年度以後に向けての複数の研究プロジェクトに着手しており、意義ある成果を発表できるよう努めていきたい。
1、研究テーマ

「サービス業企業における従業員定着率の向上について」

2、具体的研究活動

(1)台湾と日本の従業員定着に関する研究を行った。

(2)日本の物流産業における人材の定着に関する研究を行った。

3、今後の課題、計画

今年度もコロナの影響で台湾に調査にいくことができなかった。来年度は是非実現したい。

実現可能になるまでは、国内産業とくにサービス業における人材定着について研究を深めていく。

4、成果

【論文】

(1)「正社員の多様な勤務区分制度を持続的に運用していくには」,『経営論集』第41号, 大東文化大学経営学会,  pp.27-40, 2021年3月.

(2)「最近の台湾の賃金事情-市場と政策による賃金上昇-」『連合総研レポート(DIO)』, 第34巻第10・11号通巻370号, 公益財団法人連合総合生活開発研究所, pp.20-26, 2021年11月.

【書評等】

(1)「隣国台湾の事情に映して見る日本女性の労働と家庭、少子化の問題(寺村絵里子編著『日本・台湾の高学歴女性』書評)」図書新聞第3497号, 第5面, 2021年5月29日.

【学会発表】

(1) 國府俊一郎「和洋中織り交ぜた台湾的雇用慣行の模索」

労務理論学会第30・31回全国大会、統一論題(於福岡大学:オンライン開催)2020年6月27日.
「研究テーマ」 ブロックチェーン技術の受容に関する研究

「具体的な研究活動」 技術の受容と採用の理論を中心に、多分野にわたる文献を研究している。

「今後の課題、計画」 文献研究の成果を学会やジャーナルに投稿する。さらに、ブロックチェーンの受容と採用についての実証研究のベースを検討していく。
「研究テーマ」:19世紀英国における異文化の表象

「具体的な研究活動」:オスカー・ワイルドのジャポニズムへの関りについて研究し、論文化した。

「今後の課題、計画」:引き続きオスカー・ワイルドの芸術観について研究する。

「成果の発表」:『経営論集』へ論文を投稿した。
This year I continued investigating Predatory Conference organizers, with a focus on how the companies have adapted to the disruptions to face to face academic conferences as a result of the Covid-19 pandemic. Most predatory conference organizers expanded their existing online conference opportunities to raise revenues and cut staff to raise costs. There also seemed to be an increase in outright fraud committed by websites collecting money for supposed face to face conferences that were never intended to take place.



I assisted the international organization "The Interacademy Partnership" in an attempt to come up with a concrete method to identify predatory conference organizers and predatory events. This assistance consisted of participation in Zoom conferences and discussions with concerned stakeholders and proof reading the IAP's upcoming publication "Combatting Predatory Journals and Conferences" to be published in 2022.
1.消費者を対象とした物流に関する研究

1)公益社団法人日本交通政策研究会における「地域別にみた生活様式に応じた物流サービスの提供とそのサービス水準のあり方に関する研究プロジェクト」に参加

「生活様式の変化が物流システムに与える影響に関する研究」報告書を発行

2)一般財団法人ゆうちょ財団における「再配達削減を目的とした宅配貨物の受け取り方法の受取人の選択条件に関する研究」を実施

日本物流学会全国大会にて「ネット通販等における自宅以外の受け取り場所の選択に関する研究~アンケートの結果から~」を発表

2.荷さばき駐車スペースの確保に関する研究

1)大手町・丸の内・有楽町地区駐車対策協議会における「大規模マンション等における荷さばき駐車の実態と荷さばき駐車スペース数に関する研究」を実施

本年3月に報告書を作成予定
「スポーツ・マーケティング戦略構築のための基礎知識の整理とフレームワーク・デザイン」 『経営論集 第41号』 (単著)  2021/03

「サム・ウォルトンの経営哲学に見るWal-Martのビジネス展開の特長―経営史的アプローチによる―」(日本経営診断学会2022年度第2回(第265回)関東・東北部会)2022/01/29	

「未曾有の環境変化に対応するビジネス・マネジメントと戦略」(日本経営診断学会第54回全国大会統一論題)2021/10/23	

「未曾有の環境変化に対応するビジネス・マネジメントと戦略」(日本経営診断学会2021 年第4回(第261回)関東・東北部会)2021/05/22
研究テーマ

研究テーマ1. English Small talk as an interpersonal business strategy

研究テーマ2. Nominal address use in business English email correspondence

研究テーマ3. Participation styles in mixed culture English decision-making meetings



具体的な研究活動

研究テーマ1.. Writing and publication of article

研究テーマ2. Publication of article

研究テーマ3. Data collection (政策研究大学院大学で行った)

研究テーマ3. Data analysis

研究テーマ3. Writing and submission of article

研究テーマ3. Presentation of preliminary results



今後の課題、計画

研究テーマ3. Publication of article

研究テーマ3. More data collection and analysis



成果の発表(学会、論文等)

研究テーマ2(論)Williamson, J., “What should we call each other? A negotiation of nominal address between an American official and a Japanese businessman”, Journal of Intercultural Communication, 24, pp.1-17, 2021.

研究テーマ1(論)Williamson, J., “Strategic workplace small talk in business English: What is it and how well do Japanese businesspeople do it?”, Bulletin of Daito Bunka University, 59 (Humanities), pp.21-37, 2021.

研究テーマ3(学会発表)Williamson, J., “Discursive leadership in ELF decision-making meetings”, The 36th Annual Conference of SIETAR Japan (Online). Worldwide, November 27-28, 2021.
実データを用いたデータ分析手法の開発と実証,深層学習による自然言語処理解析,社会シミュレーションに関する研究等を行っている.

2021年度は学会発表4件のほか,他大学教員とともにデータ解析コンペティションに参加した.次年度以降も継続して実施する.
研究テーマ1: 企業のESG投資への対応と問題点

具体的な研究活動: 資料の収集,分析

今後の課題、計画: 一定の研究成果が得られたところで論文作成,学会報告

研究テーマ2:明治期の会計制度確立の過程に関する研究

具体的な研究活動: 資料の収集,分析

今後の課題、計画: 一定の研究成果が得られたところで論文作成,学会報告

研究テーマ3:コーポレートガバナンスとSDGs

具体的な研究活動: 資料の収集,分析

今後の課題、計画: 一定の研究成果が得られたところで論文作成,学会報告

研究テーマ4:経営財務とデータ分析

具体的な研究活動: 資料の収集,分析

今後の課題、計画: 一定の研究成果が得られたところで論文作成,学会報告
1. 研究テーマ

  

        東アジアのファミリービジネス



   2. 具体的な研究活動



        今年度は、韓国においてファミリービジネスを展開している韓国財閥の現地調査を予定していたが、

      コロナ渦により海外渡航ができないため、文献研究に基づいて韓国財閥の企業研究を行った。

  

   3. 今後の課題、計画



       次年度は、コロナ渦が収束すれば現地調査を行い、東アジアのファミリービジネスの代表的存在で

     ある韓国財閥について研究したい。



   4. 成果の発表(論文)



       髙沢修一著,「韓国財閥の特侵権侵害及び不正会計を巡る問題点の検討

          ー特許法及び不正競争 防止法の改正と外部会計監査の有用性ー」

          『経営論集』No.42-43,81-93頁 (大東文化大学経営学会、 2022年3月25日)
今年度は、主として三つの研究テーマに並行して取り組んだ。



一、オーストリア=ハンガリー帝国における弩級戦艦の建造



主に本学経済研究所研究員としての活動であり、本年度は前年度に引き続き、収集資料の講読と論文化に取り組んだ(未完)。次年度も引き続き、関連資料の講読と論文の完成に向けて取り組む。



二、大日本帝国のアジア太平洋政策(中国を中心に)



主に本学東洋研究所研究員としての活動であり、本年度は前年度に引き続き、文献の収集と整理に尽力し、今後論文を書くための知識の豊富化に努めた。



三、メルセデス・ベンツの経営史



主に本学経営学部教員としての活動であり、本年度は資料収集とともに、当該研究成果を随時、学部・大学院のゼミや講義で学生に還元した。次年度以降も継続して取り組み、成果がまとまり次第、論文化に努めたい。



なお、今年度に脱稿した成果物は、以下の二点である。

高田茂臣「コラム 呉鎮守府の東郷平八郎」、『経済研究』第35号、2022年3月刊行。

高田茂臣「ハンガリー―知られざる鉄道先進国―」、老川慶喜・小野田滋・柿崎一郎・髙嶋修一・鴋澤歩・渡邉恵一編『鉄道史大事典』朝倉書店、2023 年刊行予定。
「研究テーマ」 

岩石・石造物の風化,地形の成り立ち



「具体的な研究活動」

岩石の風化速度に関する室内実験,岩石の風化に関する野外実験,横穴墓の現状調査



「今後の課題,計画」

岩石の風化速度に関する室内実験(継続中),岩石の風化に関する野外実験(継続中)



「成果の発表(論文)」

高屋康彦「地中に埋設した石灰岩の溶解速度に関する室内実験」大東文化大学紀要<自然科学編>』第60号, pp. 1-8, 2022.

高屋康彦「埼玉県東松山市およびその周辺にみられる横穴墓群」『経営論集』第42・43号, pp. 97-104, 2022.
(1)2022年度の研究活動「日本企業におけるダイバーシティ・マネジャーの役割についての質的研究」の準備として2021年度は、インタビューを行うためのインタビュー・ガイドをビジネスの現場にいる方と共に作成し、インタビューを行うための新たな方法論を開発して検討した。今後実際にインタビューを行い、その方法を開発した背景および実際に使用してみた結果を研究論文でまとめる。



(2)研究プロジェクト「Setting the stage for EEO and diversity in Japan: The case of Japanese women managers 2000-2010」のテーマで、2022年度から行う予定である共同研究の研究計画および研究の枠組みを作成した。



(3)「ダイバーシティ・マネジメントと居場所」について、スコットランドにあるHeriot-Watt UniversityのProfessor Kate Sangと共同研究を行い、今後、研究論文を作成し、フィールドリサーチを発展していく。
当初の予定は以下のようになっていた.

1.	情報セキュリティ教育に関する多言語対応E-Learning学習支援アプリケーションの発展

2.	セキュリティポリシー作成支援アプリケーションソフトの作成

3.	曖昧性を含むデータ群から最適な回帰モデルを見出すためのFuzzy理論フレームワークの構成と応用

4.	Self-Dual Code生成システムの応用



1.および2.に関しては,以前まで作成していた多言語対応アプリケーションソフトの拡張機能として,自然言語処理,解析機能を追加するための研究を行った.日本語文章では,形態素解析と係り受け解析の既存アプリケーションソフト(MeCabとCabocha)をJavaプログラム内に取り込み処理する方法で,また欧文として英語,ドイツ語,フランス語,スペイン語,イタリア語に対応する形態素解析アプリケーションソフトTree-Taggerと,これらの一部に対応するChunkerを使って文章の基本構造を解析するプログラムを作成した.また,単語分散表現による単語ベクトルを単語に付随するデータとして保存した.全体としてはまだまとまったアプリケーションソフトとはなっておらず,論文としての発表には至っていない.

3.に関しては,今年度進展が得られていない.

4.に関しては,耐量子計算機暗号の一つの候補として線形符号の生成系による格子暗号があり,Self-Dual Code生成システムの応用を考えた.そのためには,量子計算自体を理解する必要があり,本年度は量子理論と量子計算,特にShorのアルゴリズムを中心に研究を行ったが,目標としていた耐量子計算機暗号の構成には至らず,論文発表も行っていない.
(研究テーマ)システムの失敗を捉える共通基盤(システムの失敗を捉える共通言語としての方法論、メタ方法論)を開発し、現在の日本を取り巻く各種社会問題(例えば、高齢化、社会インフラの老朽化、食品・医薬・公共交通機関の安全、金融のグローバル化への対応、年金財源の確保、持続可能な電力の創生、サイバーセキュリティー等)へ適用する方法論的共通基盤の整備を試みる。

(具体的な活動)

システムの失敗を克服するメタシステムアプローチの学術図書発行(2022年度)に向けた準備。

(成果の発表)

1.Nakamura T. Meta-methodology for Risk Management. In: Metcalf G.S., Kijima K., Deguchi H. (eds) Handbook of Systems Sciences. Springer, Singapore. https://doi.org/10.1007/978-981-15-0720-5_48, pp 185-216, 2021

2.「システムの安全性を促進する方法論の提案とICTシステムへの適用」『経営論集』第42・43号、pp.75-94、2022年3月

3.「危機管理から学ぶICTシステムの安全性を促進する方法論」

経営研究所第2回研究部会、5月

4.「Collaboration Examples ~Fujitsu’s case~」

IMPM(International Masters Program for Managers), cycle23, Panel Speech, May 2021.
「研究テーマ」

1改正会社法の検証、2コーポレート・ガバナンスの模索、3少数派株主の利益保護



「具体的な研究活動」

仮装の出資がなされた場合の引受人・取締役等の支払責任について、現実に支払いがなされないでいる期間や結局支払いがなされなかった場合の規律、定款に記載のない財産引受けがなされた場合の規律、現物出資財産が定款記載額よりも著しく低い場合に会社に損害が発生したといえるか、株券失効制度と善意取得との関係、取締役会における特別利害関係の判断基準、合併無効の訴えにおいて株主総会決議の瑕疵を主張できる期間、濫用的会社分割等々について、検討を加えて、論文執筆中。



「今後の課題、計画」

不祥事を起こした企業のどこに問題があったの か、また、それらの不祥事を予防するには、どのようなコーポレート・ガバナンスを実現すべきかを 考察すること。さらに、親子上場会社の場合の、子会社の少数株主保護のあり方を考察すること。
論文:



2021.7 “The Inferred Determinants of Employees’ Turnover Intentions: A Comparison between Japanese and Foreign-owned Firms in Japan”, International Journal of Business and Management Vol. 16, No. 8 published by the Canadian Center of Science and Education(共著:Rei Hasegawa, Shinji Hasegawa & Takashi Akiyama)pp. 96-114 DOI: 10.5539/ijbm.v16n8p96



2022.3(予刊)「女性労働者の離職意向に関する職位・企業タイプ別比較分析」『経営論集 長島芳枝教授追悼号』 大東文化大学経営学会



学会報告:



2021.7.2 “Comparative Analysis of Factors Influencing Job Satisfaction: By Gender and Firm Types in Japan” 33rd SASE Annual Conference, Virtual, Society for the Advancement of Socio-Economics (University of Duisburg-Essen) (Rei Hasegawa, Shinji Hasegawa)



2021.8.27 “Why Employees Quit Their Companies: A Comparison between Japanese firms and foreign firms in Japan” 16th International Conference of the European Association for Japanese Studies, Virtual, the European Association for Japanese Studies (Ghent University, Ghent, Belgium) (Shinji Hasegawa, Rei Hasegawa, Takashi Akiyama)
1.研究活動

「研究テーマ」:個人がどのようにすれば夢をかなえられるか。企業がどのようにして経営理念を実現し、企業価値を高められるか。「具体的な活動内容」:特に、個人や企業が不確実性の中で、リスクをコントロールすることにより、夢の実現や企業の価値向上・経営理念の実現が可能であると考えている。こうした問題意識から、研究活動を行っている。「今後の課題・計画」:今後も環境変化が続く中、個人、企業、社会は、様々な課題に直面していくことが予想される。個人や企業の課題を解決するだけでなく、社会が抱える課題も解決し、皆を元気にするためのリスクマネジメントに関する研究を続けていきたい。

なお、2021年度の研究成果は以下のとおりである。

樋渡淳二「生きがいを持って働くためのリスクマネジメント」大東文化大学経営学会経営論集第42・43号合併号2022年3月
高等学校普通科におけるキャリア意識の形成過程について研究を行った。具体的には昨年度実施した質問紙調査の分析を実施している。

また明治期における女子青年に向けた社会の眼差し、教育制度について資料の収集をした。
【論文発表】

1.	Satoshi Masuya, “An Approximated Shapley Value for Partially Defined Cooperative Games”, J. Watrobski et al. (eds): Knowledge-Based and Intelligent Information & Engineering Systems, Procedia Computer Science 192, Elsevier, pp. 100-108, 2021. 





【口頭発表】(以下全てオンラインでの発表)

1.	Satoshi Masuya, “An Approximated Shapley Value for Partially Defined Cooperative Games”, 25th International Conference on Knowledge-Based and Intelligent Information & Engineering Systems, Poland, September, 2021. 

2.	Satoshi Masuya, “Two Axiomatizations of the Shapley Value of the Lower Game for Partially Defined Cooperative Games”, The 6th World Congress of the Game Theory Society, Hungary, July, 2021.

3.	M. Josune Albizuri, Satoshi Masuya and Jose M. Zarzuelo, “An Extension of the Shapley Value for Partially Defined Cooperative Games in Partition Function Form”, The 15th International Conference on Game Theory and Management, Russia, June, 2021.

4.	桝屋聡,“不完備情報協力ゲームの下限ゲームに対する Shapley 値の公理化”, 京都大学数理解析研究所研究集会「不確実環境下における意思決定数理の新展開」, 京都, November, 2021.
「研究テーマ」:組織における女性のリーダーシップ能力の促進を阻害する要因についての検討

「具体的な研究活動」:若い世代を対象とし、リーダーシップ能力に関連するジェンダー・ステレオタイプについて質問紙調査を実施し、分析を行った

「今後の課題」:個人のリーダー経験によるリーダーに望む特性の相違、自己評価について分析し、さらにリーダーシップ能力に関連する要因を探る



経営研究所 リサーチペーパーW-79 「大学生が望むリーダー像とジェンダー・ステレオタイプとの関係」
[紙折り曲線の交差と関連する性質に関連する研究]

物理的過程で得られる紙折曲線において紙片は常に自己交差することがない。2つ折り紙折操作を繰り返して90度で展開した場合、紙片上にある谷折りと 山折のどちらかである各折れ目は他の折れ目と高々1箇所だけで接触する。紙片上のm番目の折り目とn番目の折り目が展開曲線での接触位置 (x,y)にどのように関係しているかはこうした問題の1つである。
研究テーマ「製品市場における経営者の自発的開示行動」

経営論集に「製品市場における 企業の 情報開示 と非協力的な サプライヤー - Arya et al. (2015) および Arya et al. (2019) の レビュー」を発表。

他、論文1本投稿中。
鉄道業の分析を進めた。特にJR北海道を研究対象としました。

研究成果として論文「JR7社の財務分析 : 大手私鉄との経営比較 」 山口 由二『経営論集』 (40), 17-34 (2020-09) 大東文化大学経営学会、論文「JR北海道の路線別収支の分析」山口 由二『経営論集』 (41), 81-104 (2021-03) 大東文化大学経営学会、口頭発表「JR北海道の分析-新幹線はJR北海道を救えるか-」、会計理論学会大会2020年10月。論文「JR北海道の分析−新幹線が JR 北海道の経営と自治体に与える影響−」、山口由二、第35号(2021‐07)、会計理論学会、がある。その他公立病院の分析等の研究も進めている。

世界のプラットフォームビジネスについて研究を進めている。

研究成果として、口頭発表「プラットフォームビジネスの財務分析-アマゾン・アリババの比較研究-」山口由二、日本経営診断学会第54回全国大会(2021‐10‐24)、がある。
「研究テーマ」:コーポレートガバナンスと会計情報開示の関係についての研究。

「具体的な研究活動」:コーポレートガバナンス・コードの設定プロセスの適切性の検討、及び具体的内容の検討(特に、経営者報酬に関する部分)。

「今後の課題、計画」:各企業のガバナンス・コードの適用事例の検証。
「研究テーマ」:DXイノベーションの創造と「両利きの経営」におけるミクロ的基礎づけに関する研究。「具体的な研究活動」:DXイノベーション創造を促進・阻害する要因を探求し、両利きの経営が基盤となることを明らかにした。また、理論面での研究活動として、個人レベルでの両利きの行動、イノベーション創造の成果、両者に影響を及ぼす個人的要因及び組織的要因という3者の関係について、アンケート調査から得られたデータを分析して分析して学会発表を行うと共に論文化した。「今後の課題、計画」:組織レベルでの両利きの経営、両利きの経営に関わる負の側面(例えば、役割の曖昧性、仕事のストレス等)、イノベーション創造の段階ごとの成果等を含めた分析を行い、両利きの経営におけるミクロ基礎づけに関するより精緻な理論を構築する。「成果の発表」:公表論文、学会報告については以下の通りである。

【論文】

・山田敏之(2021)「IoTイノベーションの創造と個人レベルの両利き戦略」『戦略研究』, 28, pp.51-79. 

・山田敏之(2022)「個人レベルの双面性メカニズムとイノベーション創造:組織文化、双面的リーダーシップ、内発的モチベーションの役割」『経営論集』42号(近刊).

・山田敏之(2022)「個人レベルの双面性とイノベーション創造:従業員の双面的行動と双面的リーダーシップの役割」『実践経営』58号(近刊).

【学会報告】

山田敏之「個人レベルの双面性とイノベーション創造:従業員の双面的行動と双面的リーダーシップの役割」実践経営学会第63回全国大会(東京都立産業技術大学院大学:webリモートオンライン), 2021年3月7日.

山田敏之「個人の双面性メカニズムにおけるクロスレベル分析:先行要因、媒介要因、モデレータ要因、成果要因の解明」実践経営学会第64回全国大会(亜細亜大学:webリモートオンライン), 2021年9月12日.
研究テーマ:目標設定要因が目標追求に及ぼす影響

具体的な研究活動:上記テーマに関する文献調査およびWeb調査を実施した。文献調査では、複数目標の同時追求に対するBSCの利用方法について、先行研究における論点を整理した。Web調査では、わが国医療従事者を対象とした質問票調査を行った。当該調査で得られたデータをもとに、目標設定要因が目標追求に及ぼす影響を実証的に分析した。

今後の課題、計画:今後はBSCを利用している医療組織を対象としたフィールド調査を行う予定である。

成果の発表:学術論文2編を『経営論集42/43号(既刊)』および『医療BSC研究(査読中)』に投稿した。

スポーツ・健康科学部

スポーツ科学科

地域住民に対しての健康づくりの介入研究、健康なまちづくりの環境的支援(オルレ)の調査研究を実施。



新型コロナ感染症拡大に伴い、直接、地域住民に対して健康講話や健康運動指導はほとんど実施できていない、健康なまちづくりの環境的支援の調査研究についても同様に現地調査ができていないが、可能な限りの情報収集を実施中である。
研究テーマ:近代日本における子どもの命と人権を考える

具体的な研究活動:国内研究員として部落問題研究所に所属しながら調査を行いかつ論文等を執筆

今後の計画:現在、戦間期における子どもの人権問題についての国際比較を行っており、2年程度で論文集(編著)を作成する予定

成果の発表:研究業績プロですでに公表中
「研究テーマ」体操競技におけるジュニア期のスポーツについて

「具体的研究活動」ジュニア期におけるスポーツ活動時間が及ぼす影響について

「今後の課題・計画」調査対象者の拡大を順次進めていく
今年度は、「日本における『月桂冠』に関する誤解」について史料収集及び分析・検討を行い、その結果を研究ノートとして『大東文化大学紀要(人文科学)』に発表した。このテーマについては引き続き史料収集を行い、次年度以降に論文としてまとめる予定である。

 また、これまで継続的に検討してきた「日本における健康観と美人観」に関するテーマは、今年度、大学の100周年記念事業の若手奨励賞を受賞し、今後3年間学部を横断した研究会としてシンポジウムや書籍の出版を目指す。

 科研費の助成を受けて行っている「女性に関する『常識』形成」を中心としたテーマも引き続き史料収集を行っている。今後は分析・検討の結果を国内・国外の論文誌に投稿予定である。
【研究テーマ】

1.視覚情報に基づいた認知的動作制御機構に関する検討

2.スポーツ場面における瞬時の動作遂行における制御機序に関する検討

【具体的な研究活動】

1.学術研究助成基金助成金(基盤研究・C)「反応時間の限界に挑むスポーツ動作方略についての実践的検討」の継続 

2.学術研究助成基金助成金(基盤研究・C)「動作への錯視の影響から検討する視覚情報認識-動作生成の過程」の研究初年度

3.ゼミナールにおける研究活動

(1) 「動作の感覚とコントロール・上達の関係について~投球における視覚遮断による検討~」

18181101藤坂 悠真、18181258 野田 雄太(本研究は、スポーツ科学会”最優秀賞”受賞)

(2) 「ハンドボールの異なるシュート動作の特性に関する研究~シュートに対する反応時間の分析~」

18181090 大木教至、18181189 渡辺魁 

(3) 「素早い反応とパワー発揮、打者の意図はどのように打撃動作に反映されるか? ~ティーバッティングによる検討~」

18181089 安孫子信之輔・18181109 佐藤碧威

【成果の発表】

Hiromu Katsumata、Mikihiro Yamamoto、& Fumiya Kunikata, (Accepted) ”Coordination of elbow, shoulder, and trunk movements in the backswing phase of baseball pitching to throw a fast ball, International Journal of Kinesiology and Sports Science

【今後の課題・計画】

上記、学術研究助成基金助成金による研究の継続



以上
研究テーマ:

大学女子バレーボールチームにおけるゲーム分析と今後の課題

具体的な研究活動:

全日本大学バレーボール連盟に所属する女子チームを対象にデータバレー4を用いて試合中に出現した技術及び技術の評価を入力し、ゲームの勝敗に影響を及ぼす決定パターンの貢献度、今後の課題につて検討した。

今後の課題と計画:

今後数年間、データバレー4を用いてゲーム分析数を行う。
大東文化大学地域デザインフォーラム研究員として活動した。今年度は地域デザインフォーラムブックレットNo.28を制作するにあたり、所属した福祉分野分科会の中で「高齢者のインターネット利用頻度と健康状態・地域活動等への参加状況」p3-12を執筆した。



体育の教材・教具ベスト90(小澤治夫他編著,大修館書店,2022)の第1章2,7と第2章2の執筆をした。
「研究テーマ」

サッカーにおける基礎技術(キック、ボールコントロール)に関するバイオメカニクス研究



「具体的な研究活動」

サッカーにおける基礎技術向上に関する科学知見を得ることを目的として、関連研究論文の精査を行うとともに、キックおよびボールコントロールに関する動作計測実験ならびにデータ分析を行いました。また、共同研究者として、「野球の投球速度に影響する因子の検討~肩関節と股関節に着目して~」という研究に携わりました。



「今後の課題、計画」

上記研究のデータ分析を進めるとともに、成果を学会発表および論文執筆を通じて公表することを計画しています。



「(あれば)成果の発表(学会、論文等)」

髙橋 将、佐藤 真太郎、白石 聖、川本 竜史

「野球の投球速度に影響する因子の検討~肩関節と股関節に着目して~」

国際エクササイズサイエンス学会誌(in press)



「(あれば)受賞」ありません。
研究テーマ:女性のスポーツ、スポーツ政策評価、スポーツインテグリティ―、スポーツボランティア



1日本体育・スポーツ・健康学会第71回大会 本部企画シンポジウム1

  『体育・スポーツ・健康科学を基盤とした Evidence Based Sport Policyの開発に向けて』

    コーディネーターを務める (2021.9.7 同時双方向オンライン開催)



2日本体育・スポーツ・健康学会第71回大会 テーマ別シンポジウム「健康福祉部会」

 『「ライフスタイルに応じた健康増進・体力向上の捉え方」~「女」を生きることと健康・スポーツ~』

 シンポジストとして登壇 (2021.9.7 同時双方向オンライン開催)

  個人テーマ: 社会科学の立場から「女性の運動・スポーツ実施」
教員免許取得希望学生に向けた模擬授業の有効性
■研究テーマ

スプリント能力向上のための年間トレーニングプランの作成



■具体的な研究活動

陸上競技部短距離の監督として現場指導をおこない、大学生の短距離選手のハムストリングスのスタティクス筋力の左右差が加速局面のパフォーマンスにどのような影響を及ぼしているか調査した。

また日本代表陸上競技選手のコーチングを専任コーチとして担当し、結果的に担当した選手は男子100m日本選手権優勝、東京オリンピック代表に選出された。またその過程で、下肢筋力、上肢筋力の最大値、ジャンプマットスイッチを使用したホッピング能力の計測、光電菅を使用した20m加速30m疾走タイムの測定をを行い、パフォーマンスの変化をまとめた。



またスプリント学会の常任理事として、2022年度スプリント学会, 宮崎大会の運営に座長として関わった。一般発表の座長をつとめた。
研究テーマは、大学生のgroin painに関する研究である。現在は、動作解析や筋力測定、筋活動解析を通じて研究を行い、groin painに悩むアスリートに役立つ知見の提供を目指している。



今年度実施した研究活動として以下のものが成果物として存在する。

以下の業績のほかに、今年度は既に2本の論文も投稿している。



学術論文

・鼠径周辺部痛既往歴大学サッカー選手の筋力測定

著書

・日常生活での「ながら」体操 「ウチトレ!」~家で毎日続けられる運動紹介冊子~

・ID(知的障がい者)柔道ハンドブック
【研究テーマ】

簡易型低酸素システムを用いた効果的トレーニング法の確立(2017年度基盤研究(C))

【具体的な研究活動】

常酸素環境で生活しつつ、比較的安価で容易に低酸素環境をつくれる低酸素テントを利用して、トレーニングのみ低酸素環境で実施する Living Low-Training High の有効性を検証することを目的とした研究活動を遂行している。

【今後の計画】

本研究の成果を、2022年度中に国内外での学会発表を行った上で原著論文として社会に公表する。また本研究の成果をスポーツの競技力向上に活用するため、本学のホームページに掲載し、全国民が閲覧可能な形で公表する予定である。
子供のスポーツ実施状況について、笹川財団のデータを2次利用する形で分析を行い,その成果を本学紀要に投稿した.

また,マスク着用時の息苦しさに関する研究を行っており,現在予備実験を進めている最中である.息苦しさの指標にはパルスオキシメーターを使用して動脈血酸素飽和度を使用して行っている.
「研究テーマ」:自然体験活動における安全マネジメント

「具体的な研究活動」:自然体験活動指導者の安全マネジメントの熟達化について、上級指導者にインタビューを実施し、SCAT(Steps for Coding and Theorization)を用いて質的データの分析を行っている。
研究テーマ:中高年の冬季雪上スポーツにおける生理的変化の検証。中高年(現在は研究旅行に同行する本学教員等)を対象に、スキー運動の前後に心拍数・血圧・酸素濃度・消費エネルギー等を測定し、スキー運動時の生理的変化の検証実験を実施する予定である。
1 大学運動部員における疲労骨折発生機序および初期症状における検討(中高生との比較) 継続中



2 大腿骨近位部骨折を受傷した独歩可能な85歳以上の高齢者の外出日数・歩行時間と退院時歩行予後に関する研究➡大東文化大学紀要第63号に投稿中



3 第126回理学療法科学学会学術大会&第13回国際エクササイズサイエンス学会学術大会 (2022年6月25日)にて招待講演「スポーツ整形外科医として37年間で経験したこと」
研究テーマ:陸上競技長距離選手における生理的指標と競技力の関連

具体的な活動:大学陸上競技長距離選手を対象に、陸上競技場400mトラックにおいて800mの多段階速度走を低い走速度からレースペースよりも高い速度までの設定で5〜7回行った。走行中の動作をビデオカメラで撮影し、各800mの走行直後に血中乳酸濃度を測定した。

走速度はピッチとストライドの積で決定されるが、そのうち、ストライドと走速度の関連が強い(r=0.828, p<0.001)ことが示された。また、血中乳酸濃度4mmol/L相当速度(333.6±11.3m/min)は、10000mの自己最高記録の平均走速度(334.6±7.7m/min)とほぼ一致し、両者の間には有意な相関関係が認められた(r=0.891, p<0.001)。

以上のことから、本研究の方法を用いることで、10000mの目標となる記録を達成するために必要なストライドを予め算出できることに加え、血中乳酸濃度4mmol/L相当速度により現状の10000mの競技パフォーマンスを高い精度で推定できるため、目標達成のためのトレーニング指針を立てるのに有効なデータを得られることが示された。



研究テーマ:短距離種目における低酸素トレーニングの効果検証

具体的な活動:大学陸上競技短距離選手を対象に、短時間・高強度の低酸素トレーニングの効果を検証した。被験者を常酸素環境でトレーニングを行う常酸素群と、低酸素環境でトレーニングを行う低酸素群に分け、自転車エルゴメータを使用した約50秒間で終了する高強度のトレーニングを10回行わせ、その効果を検証した。

その結果、約50秒間で終了する運動パフォーマンスは両群で同様に改善した(いずれもp<0.05)。運動後の血中乳酸濃度は、トレーニング後において両群で有意に低下したが(いずれもp<0.05)、その低下の幅は低酸素群のほうが大きかった(p<0.05)。

以上のことから、1分以内に終了する短時間の運動パフォーマンスの改善を目的とした低酸素トレーニングを行うことで、常酸素環境で同様のトレーニングを行うよりも、骨格筋の有酸素性能力の改善に高い効果が得られることが示唆された。



研究テーマ:競技会におけるパフォーマンス分析

具体的な研究内容:記録系の競技(陸上競技トラック種目、スピードスケート)において、レース時の映像を撮影し、技術的な分析を行うことで、ラップタイムおよび最終記録との関連について検討し、競技パフォーマンスと関連の高い要素を抽出した。
研究テーマ:

心拍数と酸素摂取量の関係式から推定したスノーボード滑走中のエネルギー消費量



具体的な研究活動:

スノーボードの指導者ライセンスをもつ成年男子を対象にして、スノーボード滑走中における心拍数の変化を明らかにし、心拍数と酸素摂取量の関係式からスノーボード滑走中のエネルギー消費量を推定することを目的として研究を進めたところ、スノーボード滑走中のエネルギー消費量は1149±55kcal、そして体重あたりの1分間値が0.141±0.006kcal・kg-1・min-1であった。以上の結果より、スノーボードの指導者ライセンスをもつ成年男子における約2時間30分にわたる滑走においてエネルギー消費量が1000 kcalを超える高い値であることが明らかとなった。



今後の課題、計画:

来年度は上記の研究内容に加えて、スノーボードの指導者ライセンスをもつ成年男子を対象にスノーボード滑走中における移動特性(移動距離・スピード)をGPS装置を用いて明らかにしていく。





成果の発表:

大東文化大学紀要<人文科学編>第60号,13-19,2022.
研究テーマは、「青少年におけるスポーツ活動の在り方」である。

具体的には、諸外国の情報収集や国内の部活動関連政策等に関する情報収集を行った。本テーマとは別に、『武道授業のリスクマネジメント』(信山社・予定)と『スポーツ基本法逐条解説』(大修館書店・予定)に関して、編著者として出版に向けた編集作業を行っている。また、現在、日本教育法学会において学校安全と子どもの人権に関する研究特別委員会委員長及び日本体育・スポーツ・健康学会体育・スポーツ政策専門領域事務局長を務めているので、研究会の開催等を行なった。

今後の課題・計画として、前出の2書籍を出版させること、研究テーマは引き続き「青少年におけるスポーツ活動の在り方」とし、部活動の地域移行が始まるので、部活動の問題点や在り方についてまとめ、発表・投稿を目指す。また、実務活動になるが、(公財)日本スポーツ仲裁機構の仲裁人候補者に名を連ねていることから、スポーツ仲裁に関する事例研究をすすめる。
「研究テーマ」

 競技アスリートのパフォーマンス向上



「具体的な研究活動」

 今年度は着任年度のため、実験は実施できなかったが、学会大会へ積極的に参加し自己研鑽に務めた

(日本体力医学会、日本バイオメカニクス学会、日本トレーニング科学会、NSCAジャパンS&Cフォーラムおよびカンファレンス、日本トレーニング指導学会大会)



「今後の課題、計画」

 科研費の獲得、足趾筋力とアスリートのパフォーマンスの関係性について解明



「成果の発表」

 論文   Iguchi Junta, Matsunami Minoru, Hojo Tatsuya, Fujisawa Yoshihiko, Kuzuhara Kenji, Yuasa  

           Yasuhiro, Kitazawa Toshiya.Physical and performance characteristics related to starter status, 

           position, and division in Japanese collegiate American-football players. Isokinetics and Exercise 

           Science, pre-press,1-8, 2021.(共著)



学会     第27回バイオメカニクス学会 ポスター発表 「リバウンド型跳躍動作に対する足趾筋力および下肢関 

     節トルクの貢献」 2021/11(順天堂大学)
「研究テーマ」:基礎的運動能力が及ぼす技術・戦術パフォーマンスへの影響についての研究.

「具体的な研究活動」:大学男子バレーボール部員個々の基礎的運動能力の測定およびデータの蓄積とバレーボール技術・戦術に関するパフォーマンスデータの分析.

「今後の課題,計画」:バレーボールにおける技術・戦術パフォーマンスの向上に繋がるトレーニング方法の考案および実施.また基本的運動能力とパフォーマンスデータの関連性を継続的に分析・論文化し,トレーニング効果のエビデンスを実証することで現場にて活用する.

健康科学科

「研究テーマ」:生活習慣による血液検査値との関連性についての研究。「具体的な研究活動」:生活習慣がおよぼす血液検査値をはじめとする生体情報の変化に関する文献検索をおこなった。各種学術集会や研修会に参加して情報収集をおこなった。「今後の課題、研究計画」:生活習慣と血液検査値を含む生体情報に関連する項目に注目し、健康維持につながる取組みを明確にできる手法を検討する。
研究テーマ:光硬化樹脂を用いた安全で環境に配慮した高分子化学実験材料の開発



具体的な研究活動:鎖状構造の異なるジアクリラート誘導体をモノマーとし、光重合開始剤を組み合わせた光硬化樹脂の反応性及び生成物の性質の変化について検討した。特に、鎖状部位の長さが異なるモノマーを種々の物質量比で組み合わせ、共重合により作成した共重合体は、その鎖状部位の繰り返し単位の大きさにより、生成物の物性(弾性や水吸収率)が段階的に変化することを明確にした。



 学会発表:2021年9月 日本理科教育学会第71回全国大会にて発表

    題名:共重合による物性変化を理解する合成高分子教材の開発



 論文:理科教育学研究 62(1), pp.211-220 (2021)

 題名:紫外線硬化樹脂の性質を利用した、高分子化学実験教材の開発



 受賞:第53回 東レ理科教育賞 佳作 (2021年度)

 題名:光硬化樹脂を用いた共重合の理解を促す実験教材の開発
【研究テーマ】
1)スポーツ関連心臓突然死の予知と予防・啓発活動
2) マラソンのコンディショニングと自律神経検査・酸化ストレス/抗酸化力
3) 地域住民と予防医学(血管年齢、肺年齢、こころ検定、超音波エコー:心臓、腹部、頸動脈など)
4) 緊急時の初期対応と大規模市民マラソン(ランナーの健康管理:貧血および生活習慣病)

【具体的な研究活動】
第10回富士山マラソン
2021年11月27日28日
山梨県富士河口湖町
マラソン参加者約5,000名(フルマラソン、ファンラン)(コロナ禍で2年ぶりに開催。例年15,000名の参加者である。)
新型コロナ感染症拡大の中にて健康測定(メディカルチェック)、フルマラソン大会の救護(サポート)業務。第10回富士山マラソンの参加者に前日に健康測定を行った。循環器系に主眼を置き、末梢血圧、肺年齢、血管年齢、頸動脈エコー、推定ヘモグロビン値、自律神経機能検査等を行い安全な大会の遂行に貢献した。マラソン大会当日は救護スタッフのサポートとして同行した。  
健康科学科20名、看護学科20名、山梨学院スポーツ科学部学生

【今後の課題、計画】
新型コロナ感染症のスポーツ参加者に及ぼす健康面(特に循環器系および自律神経系)での影響


【成果の発表(学会、論文等)】
コロナ感染症禍における第10回富士山マラソン大会および第11回伊豆大島マラン大会の救護およびメディカルチェック等の現状
コロナ感染症禍にて2年ぶりにマラソン大会が開催され、ガイドラインによる感染症対策を行い安全に行われた。その結果、重症傷病者の発生は少なく新型コロナ感染症のクラスタ発生等は認めなかった。

「マラソン医療・救護を円滑に進めるための法整備」
日本臨床スポーツ医学会誌:Vol.29 NO.2,147-151.2021.
取り胸肉抽出物イミダゾールペプチドの摂取が男子バスケットボール選手の主観的疲労感と視覚機能に与える影響について
研究テーマ:ヒト癌細胞株におけるγ-グルタミルトランスペプチダーゼ

(γ-glutamyltranspeptidase;γ-GTP)の発現の経路と意義の検討

具体的な研究活動:蛍光プローブ法を細胞株で再現するため、細胞培養を行っている。

今後の課題、計画:蛍光プローブ法で陽性となった細胞株についてAKTあるいはRAS経路に関わる分子を免疫組織化学的に検討する。免疫染色の評価から、GGT1発現経路を見出す。AKTあるいはRAS阻害剤を用い、経路の再確認をする。
今年度は以下2テーマについて研究活動を行いました。

研究テーマ1「シアル酸が脂肪細胞機能に与える影響」について、細胞および動物モデルを用いた検討

研究テーマ2「脂肪細胞機能を調節する食品成分の解析」について、内臓脂肪モデル細胞を用いた



今後の研究活動としては、上記2テーマについて、さらに詳細を追求する継続研究に加え、「運動後の酸化ストレスを軽減する食品成分の探索」についてを計画している。



成果発表

1. 論文

・トンカ豆香料は3T3-L1 前駆脂肪細胞の脂肪蓄積量を抑制しアディポサイトカイン分泌能に影響を及ぼす,  

機能性食品と薬理栄養, Vol.15(2), 2021

・Low-carbohydrate diets adversely impact the skin of a mouse model of photoaging exposed to ultraviolet B radiation, Journal of Clinical Biochemistry and Nutrition,  70(1): 14–20 ,2022

・鶏肉抽出物イミダゾールジペプチドの摂取が男子大学バスケットボール選手の主観的疲労感と視覚機能に与える影響, 大東文化大学紀要第60号自然科学編(印刷中) 

2. 学会発表

・第75回栄養食糧学会にて口頭発表
これまで継続してして研究を実施してきた、がん遺伝子、がん抑制遺伝子の

解析を継続して実施してきた。また、社会貢献としては、医療機関で医療廃

棄物の管理責任者の養成講座で利用するテキストの執筆などを担当した。

特に研究成果としては、学術論文が海外の専門誌に掲載された。

 

1. 医療関係機関等を対象にした特別管理産業廃棄物管理責任者に関する講習会 

     講習会テキスト執筆(分担)

2. 論文発表

  1. PKCδ deficiency inhibits fetal development and is associated with heart elastic fiber 

     hyperplasia and lung inflammation in adult PKCδ knockout mice

          Yuko S Niino, Ikuo Kawashima, Yoshinobu Iguchi, Hiroaki Kanda, Kiyoshi Ogura,

          Kaoru Mita-Yoshida, Tomio Ono, Maya Yamazaki, Kenji Sakimura, Satomi Yogosawa,

          Kiyotsugu Yoshida, Seiji Shioda, Takaya Gotoh

   PLoS One. 2021 Jul 1;16(7):e0253912. doi:10.1371/journal.pone.0253912. 

   eCollection 2021.
「研究テーマ」:埼玉県における森林帯区分に関する研究。 「具体的な研究活動」:暖温帯域と冷温帯域との推移帯に発達する森林の実態を精査した。 「今後の課題、計画」:植生調査データの集積。群落の種組成と構造の分析、更新の持続性について検討する。
循環器疾患と酸化ストレスの関連性について
【研究テーマ】

 凝固の産生機序について

【研究内容】 

 糖質コルチコイドはヒト肝類洞内皮細胞における凝固第VIII因子mRNA産生を直接亢進する

【担当(共同研究者)】

  ELISA法によるFVIII抗原量の定量

【成果の発表:共著者】

 Journal of St. Marianna University



【研究テーマ】

 ELISA法による抗凝血素の定量法の構築

【研究内容】 

 免疫学的測定法であるELISA法を用いて循環抗凝血素の測定系の構築

【今後の課題、計画】

  FVIII・FVIIIaならびにFIX・FIXaのELISA法の測定系の構築とその臨床的意義についての考察
研究テーマ:

研究テーマ「オンライン授業が学生への心身に及ぼす影響(共同研究)」

具体的な研究活動:

学生に対して身体活動量、体力、体温等を調べ、オンライン授業の心身に対する影響への質問調査

成果の発表:

i)論文投稿「オンライン授業時における大学新入生の生活習慣、活動量に関する調査研究

~第二報:2020年度と2021年度の比較検討~」東京女子大学論集第72巻2号(2022年3月予定)

ii)論文の一部を「第10回大学体育研究フォーラム」にて発表(2022年3月3日)

iii)論文の一部を「4th FIEPS Asia International Conference Poster Presentation」(第4回国際体育連合アジア国際学術会議ポスタープレゼンテーション)で発表(2022年3月6日)
1.本年度の具体的な研究テーマは以下の2点である。

 1)COVID-19禍におけるヨーロッパ(オランダ)における柔道指導の現状と「新しい生活様式」に即した柔道指導方法についての調査研究。

 2)高齢者を対象としたヘルスプロモーションに資する簡便的体力・運動能力検査の開発。



 2.今後1-1)の研究については、調査対象国をアメリカ、ドイツ、オランダに広げていく所存である。また、1- 2)については、検査項目を用いた検査の実施と、実際にその測定評価をもとにした運動処方の効果を検証するための調査研究を計画している。



 3.成果の発表(論文)

1)「埼玉県鳩山町における高齢者の体力とQOL の実態(その1)-大東文化大学スポーツ・健康科学部版高齢者体力・運動機能テストの妥当性—」:大東文化大学 第60号 令和4年3月発刊予定。



2)「COVID-19 蔓延禍におけるオランダの柔道指導実態 」:埼玉武道学研究 第12号 3月15日発刊予定。
1 LA検査におけるDOACsの吸着剤(DOAC-Stop)の有用性の検討~第2報から、第22回日本検査血液学会、2021/9/11,12、2021.  池崎登紀子、鈴木典子、山崎法子、山崎哲、高山成伸、瀧正志



2 Glucocorticoid Directly Enhances mRNA levels of Endogenous Coagulation Factor VIII in Human Liver Sinusoidal Endothelial Cells Yotaro Umezawa, Atsuki Yamashita, Mika Mori, Tomoko Ashikaga, Chiai Nagae, Mieko Akita, Noriko Suzuki, Satoshi Yamazaki, Hanae Kaneko, Yukino Nawa, Hiroaki Matsui, Makoto Sugiyama, Shigenobu Takayama, Naoki Shimizu, and Masashi Taki、聖マリアンナ医大雑誌(in Press)
「研究テーマ」

ODSカラムを用いたHPLCによるアミノ酸分析条件の検討及びヒト血漿中のアミノ酸定量分析

「具体的な研究活動」

プレカラム法にてODSカラムを用いたHPLCによるアミノ酸分析条件(移動相、サンプル注入量、グラジェント等)を検討し、最適と考えた条件を用いてヒト血漿中のアミノ酸の定量分析を試みた。オートインジェンクタにセットするサンプル数により蛍光発色力価の低下がみられ、改善の余地があった。
学生の自後学習のICTを用いた解剖生理学の問題の原案作成行い現在進行中である。また、アクティブラーニング授業の最終年度であったことから、これまでの参加学生の意見の取りまとめ及び提出資料を大学及び連携事業に関わっていただいた関係者への報告書を作成・配布を行なった。更に、科学論文の査読の依頼に応じて査読を行い現在も対応を行なっている。
豚肉・牛肉中のCampylobacterの検出について

国家試験の微生物学の正答率を向上させるための研究
研究テーマ: 感染症危機管理、新型コロナウイルス感染症対策、感染症危機管理におけるコミュニケーション

研究活動: COVID-19の疫学分析と対策、ワクチン効果の推定、ワクチンの認知、受容とコミュニケーションについて

今後の課題と計画 感染症危機管理、COVID-19対策

学会活動: 公衆衛生学会シンポジウム座長(COVID-19対応)、感染症リスクアセスメント研修会など
「今後の課題、計画」

循環器疾患と酸化ストレスの関連性について、研究予定です。
〈研究テーマ〉

広葉樹植林後の経過年数の違いによる自然度の比較~土壌動物を指標として~



〈具体的な研究活動〉

茨城県つくば市にある筑波山神社境内の神社林において、過去15年間に主に常緑広葉樹の植林を行っている。この森林において、植樹後の経過年数によって、森林の自然度がどのように変化しているか、また植樹によるなんらかの効果があるか、という点を土壌動物を指標として比較を行った。

現地調査を2021年8月~10月に行い、その後現地にて採集した動物サンプルの分類・分析などを行った。

(「NPO法人 地球の緑を育てる会」との共同研究)



〈今後の課題・計画〉

植樹後の経過年数の違いによって、土壌動物の組成にもある程度の違いが見られたが、区域毎の環境条件などについて更なる調査が必要と考えられるため、今後環境調査などを行う予定である。



〈成果の発表〉

2021年度の結果は、学会発表予定。

今後、さらに調査を重ねたうえで論文公表も行うことを検討中。
研究テーマ: ヒト癌細胞株におけるγ-グルタミルトランスペプチダーゼ

(γ-glutamyltranspeptidase:γ-GTP)の病理学的発現経路検討

研究活動: 癌検出法において、近年開発された蛍光プローブ法が注目されている。蛍光プローブ法は癌特異的に光るプローブを用いて検出する方法である。本研究では、蛍光プローブであるγ-GTPが実際どのような細胞内伝達経路で発現し、また癌関連分子とどのような関係があるか分子病理学的に解明する事が目的である。方法としては、(1) 蛍光プローブ法を細胞株で再現する。(2)蛍光プローブ法で陽性となった細胞株についてAKT経路に関わる分子を免疫組織化学的に検討する。(3) 免疫染色の評価(部位も含む)から、GGT1発現経路を見出す。(GGT)阻害剤を用いた検討を加え見出した経路の再確認をする。 

今後の計画: 本研究でGGT1発現経路にいくつかの癌関連分子の関与が示唆された。それら分子の関与を確認する為に、異なる種類の阻害剤を用いて、GGT1とそれらの関与を検証していく。また、新たに別の癌特異的蛍光プローブが見出されたので、それについても分子内経路の確認を行っていく。これらの蛍光プローブの発現経路が癌関連分子と関わる事が明らかになれば、蛍光プローブの癌特異性を分子のレベルで証明できる可能性があり、臨床応用前の基礎データとしての意義は高い。

成果発表: 本研究の部分的な成果は,日野ゼミの大学院生の田代皓太氏が大東文化大学の修士論文としてまとめ、発表した。また、東京大学大学院浦野研究室で乳癌の新しい癌特異的蛍光プローブが見出されたが、その研究に協力し、以下の論文の共著者となった。

Rapid and Accurate Visualization of Breast Tumors with a Fluorescent Probe Targeting a-Mannosidase 2C1」(著者:藤田恭平、神谷真子、吉岡孝房、小笠原輝、日野るみ、小嶋良輔、上尾裕昭、浦野泰照)
「研究テーマ」 着床前診断の有用性と問題点 -諸外国との比較検討-

「具体的な研究活動」  我が国における着床前診断の現状について、学術団体、マスメディアからの報告を取りまとめ、そこから生じる問題点についての考察を加えた。

「今後の課題、計画」 不妊治療が今年4月から保険適用になることを受け、着床前診断の適応も増えることが予想される。今後の状況を注視していきたい。
「研究テーマ」

17世紀英国における文化と文学



17世紀において、西欧諸国は経験した知的領域全般に及ぶ大規模な変革を経験した。本研究は、知識の地殻変動とも呼ぶべきこの大規模な変化が、文学や演劇などの文化的な領域にどのように波及したかを、同時代のテクストにその痕跡を求めて、可能な限り丹念に追尾することを目的としている。



とくに、17世紀英国において、自然科学と文学の両領域において異彩を放った、イースト・アングリアの開業医サー・トマス・ブラウンの業績に注目し、文学と科学の共振現象とも言うべき特異な散文作品の再評価に努めている。
研究テーマ: 生物の老化メカニズム解明および寿命延長物質の探索

今後の課題、計画: 上記と同じ

成果の発表: 研究業績プロ登録データを見て下さい。全てアップデートしてあります。

看護学科

サービス付き高齢者住宅入居者の生活満足度に関連する要因:-嚥下機能との関連に着目して-

第16回日本応用老年学会
科学研究費助成 基盤C 「地域在住高齢者の口腔機能向上を目指した呼気筋トレーニングプログラムの確立」について研究活動中である。2021年度は、調査の一部を第16回日本応用老年学会大会にて発表、さらに調査対象者へ報告会を行った。
「研究テーマ」

母乳育児支援

シミュレーション教育の効果



「具体的な研究活動」

・昨年度より継続して取り組んでいる、「保育所における母乳育児支援」確立に向け、保育士に焦点を当てた調査を行った。



「今後の課題、計画」

今年度に引き続き、保育所における母乳育児支援について、保育士の役割/思い・母親の要望などを考慮し、「保育所における母乳育児支援ガイドライン」作成にむけて、研究を進める。



「成果の発表」

【学会発表】

第35回日本母乳哺育学会学術集会 (15巻Suppl. Page72(2021.09))

保育所における母乳育児支援に対する保育士の考えや役割への思い

臼井淳美、中島久美子



【論文】

(投稿中/掲載承認済 群馬大学パース紀要)

 ・助産学実習への効果的な移行を目指した母乳育児支援のシミュレーション教育の学習効果と課題

 臼井淳美、中島久美子、吉野めぐみ、廣瀬文乃
2021年度研究成果



論文



「口腔の健康づくりにおける組織的な支援―日本と中国比較から―」

王 麗華  磯山 優   大東文化大学紀要 第60号 2021 p 



「留学生への看護教育の実践について」

王麗華 大東文化大学看護がジャーナル Vol.4  No.1(2021) p36-41



「神経難病療養者への複数の訪問看護ステーションによる訪問看護師の連携の構造」

秋葉喜美子  落合佳子  王 麗華 日本在宅ケア学会誌 Vol. 25,No.2 p182-190





「要介護1の認知症在宅療養者に対する訪問看護導入の実態~介護支援専門員の視点から~」

落合佳子 桑野美夏子 田中照美 王麗華  国際医療福祉大学学会誌 第27巻1号(2022) p1~10





国際学会

「Examination of building a healthy organization through horticultural activities for the elderly」

Lihua WANG    the International Council of Nurses 2021 Congress  (  A-1192-0030-06698)





国内学会

在宅軽度認知症者の生活に対する介護支援専門員の認識

王麗華  落合佳子 桑野美夏子 秋葉喜美子

第41回日本看護科学学会学術集会( 示説 第19群 在宅看護  )



認知症を有する要介護1の前向き調査 ~在宅介護サービス利用者の調査開始時の特徴~

落合佳子 桑野美夏子 秋葉喜美子 田中照美 王麗華 

第41回日本看護科学学会学術集会( 示説 第19群 在宅看護  )



「認知症で要介護1の訪問看護の導入理由~3年間の在宅療養者調査開始時のデータより~」

落合佳子 桑野美夏子 王麗華  第80回日本公衆衛生学会総会(一般演題(ポスター) 演題番号: P-7-2)



「大都市で生活する軽度認知機能低下を認める一人暮らしへの訪問看護の有用性 ~介護支援専門員の視点から訪問看護の利用の比較~」

落合佳子・桑野美夏子・秋葉喜美子・田中照美・王麗華 第52回(2021年度)日本看護学会学術集会



「訪問看護認定看護師に関する文献検討」

桑野美夏子 石澤正彦 毛塚良江 落合佳子 王麗華  第41回日本看護科学学会学術集会
1.論文

・奥平寛奈,郷原志保,高瀬寛子他;看護系大学における社会人基礎力育成への取り組み-看護専門科目にTBLを導入した教授法の評価- 社会人基礎力協議会雑誌:2、3-12(2021.3)<査読付き>

 本論文は、2019年度大東文化大学全学プロジェクト事業「看護基礎教育におけるICTを活用した大東学士力養成プログラムの構築」の研究費を用いた。その成果の一部である。



 ・奥平寛奈,郷原志保,高瀬寛子他;フィジカルアセスメント科目におけるTeam-based-Learningとシミュレーションを組み合わせたアクティブラーニングの実践と評価.日本シミュレーション医療教育学会誌:9,18-23(2021.9)<査読付き>



・奥平寛奈,高瀬寛子,柿谷絵理他.;コロナ禍における実習代替えとしての模擬実習-基礎看護学実習での取り組み-.大東文化大学看護学ジャーナル:4(1),3-14(2022.3)<査読付き>

 本論文は第2回日本看護シミュレーションラーニング学会(2021年3月)において優秀演題賞を受賞した発表をまとめた物である。



2.学会発表

・奥平寛奈,小西美樹,佐々木俊一他;救急隊員の自己学習を支援する—周産期症例対応能力向上を目的としたe-learning教材の開発—.第53回日本医学教育学会大会(2021.7)<査読付き>



・小西美樹,奥平寛奈;後期早産児の母親の子育て体験と育児ストレス.第41回日本看護科学学会学術集会(2021.12)<査読付き>



・奥平寛奈;救急隊員の周産期症例対応能力向上を目的とした教育プログラム開発.第27回日本災害医学会学術集会(2022.3)<査読付き>パネルディスカッション
テーマは「乳幼児の在宅医療的ケアを行う母親に関する研究」
「研究テーマ」:看護系大学生のレジリエンスに関する研究。「具体的な研究活動」:看護系大学生に対して健康関連QOLの関連を調査した結果を看護科学学会にて示説発表を行った。「今後の課題、計画」:学会で発表した内容を論文化をし学会誌への投稿を行う。また看護学生への看護観の研究を行っており倫理審査が終了後に調査へ取り組む予定である。
研究テーマ:在宅医療における精神医学的局面に関する研究、伝統医学的手法を用いた心身統合的治療に関する研究、ヘイトスピーチ研究

具体的な研究活動:学会発表および論文投稿

成果の発表:

学会発表;

北田志郎:認知症に対する漢方治療とその処方意図.第71回日本東洋医学会学術総会.薬剤師セミナー 在宅医療における漢方治療に関わる薬剤師の役割.2021年8月15日.(第71回日本東洋医学会学術総会講演要旨集126,2021)

北田志郎:東アジア伝統医学的接近による心的外傷の評価と治療.第44回日本精神病理学会.2021年10月22・23日.(第44回日本精神病理学会プログラム・抄録集76,2021)

北田志郎:在宅医療・介護連携支援センターのアウトリーチ業務を通じた医療・介護・福祉統合と心身統合.第28回多文化間精神医学会学術総会.2021年11月12・13日(第28回多文化間精神医学会学術総会プログラム・抄録集80,2021)

北田志郎,吉村直仁,井上スエ子,宇田川京子,本田典子,村田ひとみ,柳澤節子,川越正平:在宅医療・介護連携支援センターにおいて精神科専門サポート医が関与したアウトリーチ・相談業務の分析.第3回日本在宅医療連合学会大会.2021年11月27・28日(第3回日本在宅医療連合学会大会プログラム・講演抄録集.2021)

著書;

北田志郎:東洋医学的治療(私の治療:在宅医療編).日本医事新報No.5063(5月8日号),2021(同社『私の治療2021-22年度版』電子版として出版予定)
「研究テーマ」看護師の離職や職場環境の研究

「具体的な研究活動」研究計画、論文執筆、等

「今後の課題、計画」看護師の職場環境とストレスに関する介入研究

「成果の発表(学会、論文等)」



【論文】

看護師の離職意思と職務満足度と職場環境評価 改組1年目と2年目の比較(原著論文)

Author:山口 久美子(獨協医科大学 看護学部), 草刈 由美子, 上田 理恵, 田中 芳幸

Source: 日本医療経営学会誌 (1883-7905)15巻1号 Page63-68(2021.08)



看護師の離職意思と職場環境評価の改組前後における比較分析(原著論文)

Author:山口 久美子(獨協医科大学 看護学部), 草刈 由美子, 上田 理恵, 田中 芳幸

Source: 日本医療経営学会誌 (1883-7905)15巻1号 Page37-43(2021.08)



組織変革を行った病院に勤務する看護師の組織評価と職務遂行能力に影響する要因

水野 悦子(とちぎメディカルセンターしもつが), 山口 久美子, 草刈 由美子

日本医療マネジメント学会雑誌(1881-2503)22巻4号 Page219-224(2022.03)



コロナ禍における実習代替えとしての模擬実習 基礎看護学実習での取り組み

奥平 寛奈(大東文化大学 スポーツ・健康科学部看護学科), 高瀬 寛子, 柿谷 絵理, 草刈 由美子, 豊嶋 三枝子

大東文化大学看護学ジャーナル(2434-5822)4巻1号 Page3-14(2022.03)



【学会発表】



特定機能病院の看護職場環境とベッドコントロールの評価 スタッフ看護師と師長・主任看護師の比較

山口 久美子(獨協医科大学 看護学部), 上田 理恵, 草刈 由美子, 田中 芳幸

日本医療・病院管理学会誌(1882-594X)58巻Suppl. Page155(2021.10)



看護師の離職意思と職務満足度と職場環境評価 改組1年目と2年目の比較

山口 久美子(獨協医科大学 看護学部), 草刈 由美子, 上田 理恵, 田中 芳幸

日本医療マネジメント学会雑誌(1881-2503)22巻Suppl. Page S853(2021.06)



看護師の離職意思と職場環境評価の改組 前後の比較

山口 久美子(獨協医科大学 看護学部), 草刈 由美子, 上田 理恵, 田中 芳幸

日本医療マネジメント学会雑誌(1881-2503)22巻Suppl. Page S614(2021.06)
研究テーマ「地域で生活をする高齢者の医療やケアに関する意思表明に影響を与える要因の検討」

具体的な研究活動:地域で生活をする高齢者に対し、医療やケアに関する内容を家族や重要他者と話し合った経験の有無について、無記名自記式の質問紙調査を行い、影響要因を分析した内容を学会誌に投稿した。

今後の課題、計画:明らかになった影響要因に対する具体的支援内容を検討し、実践へ繋げていく。

成果の発表:日本プライマリケア学会誌に投稿し、査読審査を受け、受領された。学会誌には2021年6月に掲載された。
1.難病児(者)の移行期医療を巡る母親の体験-ムコ多糖症と類似疾患児(者)の母親を対象に-:2020年度に実施したインタビューを質的帰納的に分析し、日本重症心身障害学会46(1)p47-54に論文投稿した。

2.新型コロナウィルス感染拡大がムコ多糖症および類似疾患児(者)の日常生活に及ぼした影響と今後の希望:質問紙調査を実施し、第68回日本小児保健協会学術集会にて発表した。

3.被災10年を経過した放射線災害被災者の子育て状況と精神健康状態:一部を24t East Asian Forum of Nursing Schokars等で発表し、家族保健研究会誌1(1)p2-10に論文投稿した。
1 令和3年度厚生労働科学研究費補助金(循環器疾患・糖尿病等生活習慣病対策総合研究事業)「新しい生活様式における適切な健診実施と受診に向けた研究(21FA1005)」の研究代表者として、マクロミルのインターネット調査により『オンライン特定健診・保健指導等に係る調査』『受診控えに係る要因調査 』『医師を対象としたオンライン健診の可能性の調査』等を統括した。報告書編纂中である。

2 令和3年度厚生労働科学研究費補助金(女性の健康の包括的支援政策研究事業)「女性特有の疾病に対する健診等による介入効果の評価研究(19FB1001)」の分担研究者として、女性健診の需要行動の要因調査を行った。この成果は、現在論文化を計っておるが、日本総合健診医学会第50回大会(2022/01/28、仙台)シンポジウム1 「次世代乳癌検診の展望」司会・オーガナイザー/中島康雄・丹黒 章 6)『乳がん検診における需要行動と価値評価』のシンポジストにおいても発表した。 分担研究報告書を作成した。

3 

厚生労働科学研究費補助金(循環器疾患・糖尿病等生活習慣病対策総合研究事業)「我が国における公衆衛生学的観点からの健康診査の評価と課題」の分担研究者として、人間ドックでの法定外(オプション)検査に関する調査を人間ドック機能評価優良施設の代表者を対象として行った。分担研究報告書を作成中である。

4 

文部科学省科学研究費助成事業(基盤研究C一般)学術研究「子どものヘルスリテラシー 健康リテラシーとQOL・EQ-5D-Yの研究」において、研究協力者と調査のオンラインで打合せをした。調査については来年度に移管する予定である。

5

<英文著書>

Yanase S, Sugimori H. Prevalence of COVID-19 and the Continued Citizen-Based Control in Japan Advances in Experimental Medicine and Biology 2021, DOI: 10.1007/978-3-030-71697-4_2



<英文論文>

Odajima T, Sugimori H, et al., Analysis of factors affecting return of first‐time blood donors in Japan: The role of small volume whole blood collection ISBT Science Series 2021-05



Hirao M, Sugimori H, et al,. Negative E-cadherin expression on bone marrow myeloma cell membranes is associated with extramedullary disease [version 1] F1000Research 2022, 11:245 Last updated: 15 MAR 2022



<和文論文>

健診施設におけるがん検診の精度向上支援委員会, 三原 修一, 鎌田 智有, 井上 和彦, 杉森 裕樹, 田中 幸子

人間ドックにおけるがん登録 ―2018年度の成績― 総合健診 2021 年 36 巻 1 号 p. 52-68



和田 高士, 杉森 裕樹, 後藤 励. シンポジウム2「予防医療と臨床の連携における人間ドックのオプション検査の有り方」総合健診2021 年 48 巻 1 号 p. 125
「研究テーマ」

 介護老人保健施設のケアマネジャーのアドバンスケアプランニングの実践と役割意識



「具体的な研究活動」

 帝京大学大学院研究倫理審査会の承認を受け、介護老人保健施設の施設のケアマネジャーに対して

 半構造面接を実施予定であったが、コロナウイルス感染拡大のため調査の実施には至っていない。



「今後の課題、計画」

 半構造面接の実施方法を検討のうえ、再度 研究倫理審査会の承認を受け実施していくことが必要と考える。
*主に学生を対象とした教育に関する研究活動を行い、この一環として各種学会にて発表を行った。

【学会発表】

1.わが国の看護基礎教育における感染症研究の動向 

鈴木明美、 石綿啓子 第41回日本看護科学学会学術集会 2021年12月5日

2.A literature review on disaster preparedness of patient with dialysis therapy 

鈴木明美, 石綿啓子 ICN Congress 2021 Nursing Around the world 2021年11月2日

3.A Literature review on Factors Promoting Nursing Student’s Understanding of Patients in Clinical Practice  鈴木明美, 石綿啓子, 舟木智恵

EAFONS2021:24th EAST ASISN FORUM of NURSING SCHOLARS Philippines 2021年4月15日

4.EXAMINATION OF CHANGES IN PERSON’S BODY PRESSURE WHILE SHAMPOOING PERSON IN BED  石綿啓子, 鈴木明美

EAFONS2021:24th EAST ASISN FORUM of NURSING SCHOLARS Philippines 2021年4月15日



*取得科研費に夜研究について、最終年度であった。コロナ禍フィールドのフィールドの取得が難しい状況であった。期間を延長し、内容検討の上、がん患者を対象に研究を行っていく予定である。
・在宅看取りへの子どもの参加と求められる支援(第41回日本看護科学学会学術集会)2021/12/04                       ・働く女性における在宅医療と両親の介護の受け入れに関する研究(日本地域看護学会第24回学術集 会)2021/09/11



国内学会(示説)2箇所を実施いたしました。今年度は、2021年度と2022年度に示説発表した内容を、原著論文として投稿する予定です。
「研究テーマ」:父親の育児及び家事における関連要因についての研究

「具体的な研究活動」:幼児の子をもつ父親を対象とした子育てに関する調査を行い、

 育児及び家事の実施頻度とその関連要因についての検討をし、論文投稿をした。

「今後の課題、計画」:研究結果を基礎資料とした両親学級や父親学級等への活用が課題となった。
研究テーマ:看護大学生の防災意識、防災行動に関する実態

具体的な研究活動:看護大学生580名を対象とした防災意識・防災行動に関する質問紙調査の結果を基に、行看護大学生の防災意識、防災行動の実際について分析を行った。分析結果について、国際学会で発表を行った。

今後の課題:災害の関心や災害活動の意欲が、効果的な防災行動につながるよう、明らかになった学生の特徴に合わせ、防災教育を行う必要がある。
「研究テーマ」1看護系大学生の援助規範意識に関する性差による比較研究 

         2看護基礎教育における学生が抱く看護観の変化に関する研究

「具体的な研究活動」1大学1年生から4年生で調査した援助規範意識について性差の比較を行い論分化し

               た。

              2研究計画書を生命科学・医学系研究倫理審査委員会に提出した。

「今後の課題、計画」1入学時から横断的に援助規範意識の意識の変化を追求し、看護観の育成の一助とす

               る。

「成果の発表」1日本医療経営学会誌に投稿し、現在査読中である。
群馬県嬬恋村にて特定健康診査へ参加。特定健康診査参加者のデータを分析する予定。
研究テーマ「父親になることを困難としている要因について」、乳幼児を持つ父親と母親を対象にアンケート調査を実施した。今後、データ分析し、論文の作成を進めていく予定である。
研究テーマ:ふじみの救急病院における埼玉県在住のPCR検査受診者の実態

研究活動:ふじみの救急病院にてPCR検査を行った埼玉県在住の受診者の基本属性(年齢,性別,居住

地域)、自費検査、PCR検査の実施日と結果のデータを使用し、統計解析した。

今後の課題:行政検査だけでなく,プライマリケアの現場でできるだけ幅広くPCR検査を行っていくことが感染拡大防止に有効である可能性を示唆すると考えられるが,より厳密な調査と分析を要する.

成果の発表:大東看護ジャーナルへの投稿、第80回日本公衆衛生学会での発表
・研究テーマ

 災害伝承と防災行動に関する研究

・具体的な研究活動

 過去に大災害を経験し、伝承の残る地域の住民に無記名自記式調査を行った。現在データ分析中である。

・今後の課題・計画

 関連学会への発表を予定している。
「看護系大学助教の職務満足に影響する要因-関東圏の私立大学における調査-」学会発表できるように準備中。
研究テーマ

 働く女性のエンプロイアビリティの規定要因に関する研究

 ジェンダーダイバシティを取り入れた防災コミュニティへの構築

 

成果発表

 『Considerations of Job Maladjustment Developmental Process ―Focusing on Pregnant Women Working in the Era of COVID-19―』,ICN,2021

 『Survey into Awareness Regarding Disaster Prevention Awareness among mothers Raising』,ICM,2021

 『Parenting experiences that promote parenthood development of husbands and partners of gravida in Japan』,2021 East Asian Forum of Nursing Scholar,2021

 『 Consideration of Online Lessons in the Nursing Curriculum -Through Student Satisfaction-』,2021 East Asian Forum of Nursing Scholar,2021
「研究テーマ」 : 精神看護学における模擬患者活用に関する研究、統合失調症の睡眠に関する研究



「具体的な研究活動 」:精神看護学における模擬患者、統合失調症の睡眠の関して文献レビューを行った。



「今後の課題・計画」 : 統合失調症患者の睡眠に関する研究論文をまとめる。



「成果の発表」 : 第28回日本精神科看護専門学術集会にて「精神看護学における模擬患者活用に関する文献レビュー」について学会発表した。第52回日本看護学会学術集会にて、「統合失調症患者の睡眠に関する文献レビュー」について学会発表した。「精神看護学における模擬患者活用に関する文献レビュー」について、日本精神科看護学術集会誌 2021 Vol.64 No.2 に論文投稿した。
地域協働型介護予防・健康教育介入プログラムの効果検証
「看護師の意識レベル評価における思考プロセスに関する研究」では、インタビュー調査の準備を計画していたが、コロナ禍でインタビュー対象者を得ることが困難であった。今後は調査協力方法を検討し、データ収集していく予定である。
新型コロナウイルス感染症により、臨床との連携による研究活動は制約を受けたが、難聴高齢者に対する医療職者の対応に関する研究を継続している。新型コロナウイルス感染症の世界的流行前に実施したオーストラリアの難聴対策の視察から得られた知見を今年度、論文としてまとめることができた。
研究テーマ:covido-19が及ぼす看護師のストレスについてーcovido-19を受け入れた病棟看護師のストレスー(仮)

研究動機:2020年、日本にcovido-19が蔓延すると医療従事者のストレスは今までストレスとは異なると報道された。covidー19を受け入れた病棟看護師の具体的なストレスとは何なのかを明らかにし、看護学教員として後方支援できることは何か示唆を得たいと思った。

今後の計画:倫理委員会に研究計画書等を提出する。
看護師の実態調査をしていたがCOVID-19野影響により、看護師へのインタビュー調査の調整が滞っている。
研究テーマ:グローバル看護で使われる英語の特徴分析、グローバル看護のテーマの変遷の考察

具体的な研究活動:1990年代以降のグローバル看護で使われる英語の語彙分析を行い、看護学士課程における英語教育で必要な内容を検討する。グローバル看護研究でとり上げられるテーマの変遷について考察する。

今後の課題・計画:グローバル看護の英語語彙の特徴については、2020年10月にコーパス分析の結果を英語論文を発表した(Corpus Analysis for Lexis-Usage in Global Nursing Discourse. Nursing English Nexus, Vol 4 (1), pp.J24-32. Japan Association for Nursing English Teaching. )。それをさらに進め、分析範囲を広げていく。グローバル看護の研究テーマの変遷については、データの集積・整理を進めていく。

社会学科

社会学科

研究テーマ

  「専門高校における専門教育の高度化とその実用性に関する研究」

研究活動

  本研究は現在、専門高校で進められている大学進学に重点化した取り組みによる専門教育の高度化の実

  態とその課題について明らかにし、「職業教育の高等教育化」を解明する。

研究成果

 阿部英之助,「高校普通科のキャリア教育はいかにして可能か」,『民研だより』,No.149,p3,2021年9月10日

 阿部英之助,「新型コロナパンデミック下の大学と教育実践の苦悩」『民主教育研究所年報』,第21号,pp109-

 118,2021年
【論文】

1.「マンガを用いた心理学的アプローチにおける教材開発の検討」『大東文化大学社会学研究所紀要』, 3巻, pp.1-9, 2022.

【著書】

2. 井島由佳「『呪術廻戦』流自分を変える最強の方法 」アスコム, 2021.

【学会発表】

3.  井島由佳「アカデミック・ハラスメントー事例からー」日本ヒューマンリレーション研究学会第2回大会t特別講演(修文大学)2021年10月31日

【その他】



4.  井島由佳インタビュー記事「『鬼滅の刃』遊郭篇の議論にみる、子育て世代が抱える課題と家庭教育の責任」〈オリコンニュース〉

https://www.oricon.co.jp/special/55989/ 2021年3月5日

5.  井島由佳「『鬼滅の刃』から学ぶ強い自分のつくり方 炭治郎や杏寿郎のセリフから読み取れるものとは?」

SAKISIRU, https://sakisiru.jp/638 2021年5月1日

6. 井島由佳『「鬼滅の刃」“柱”の流儀 1冷静沈着孤高のリーダー:水柱 冨岡義勇』

SAKISIRU, https://sakisiru.jp/3308 2021年6月5日

7.井島由佳「『呪術廻戦』に学ぶ「弱さを強さに変える」方法。コンプレックスに負けない」bizSPA!フレッシュ,

https://bizspa.jp/post-476670/  2021年7月4日

8.井島由佳インタビュー記事「五条悟・虎杖悠仁・伏黒恵...人気マンガ【呪術廻戦】がヒントに!「ママの悩み」が軽くなる方法」

ハピママ, https://ure.pia.co.jp/articles/-/1104067 2021年7月15日

9.井島由佳「『鬼滅の刃』“柱”の流儀 2 蟲柱 胡蝶しのぶ~毒の刃を笑顔に隠す~」 SAKISIRU,

https://sakisiru.jp/7341 2021年8月11日

<雑誌>

10.「鬼滅の刃」に学ぶレジリエンスの極意 『地方公務員 安全と健康フォーラム』, 116 号(2021.1 月号)  pp.14-15, 2021.

11.「今、なぜ”レジリエンスなのか」『Cept』, vol.15 2021年4月15日号, p.2-7, 2021.

12.「『鬼滅の刃』が教えてくれた折れない心のあり方」『心と社会』, 52 巻 2 号, 102-107, 2021.

13.「井島由佳氏に聞く!『鬼滅の刃』に学ぶ 強い若手を育てる上手な指導法」『近代セールス』, NO.1364 2021年2月15日号, 2021.



<その他>

14. マンガ・ビジュアル研究会 運営 1月~12月及び「鬼滅学講座」開催 2021年6月-7月
研究テーマ: 成熟社会と福祉環境

具体的な研究活動: 社会福祉法人および福祉NPOへのヒアリング調査等

今後の課題・計画: 上記研究活動の継続等
【研究テーマ】

社会心理学に関わる諸研究を行った。具体例として、以下の研究を行った。

・社会的ジレンマなど、人々の協力行動に関する研究

・人間関係やコミュニケーションに関する研究

・ストレスや幸福感に関する研究

・メディアやそれに関わる流行と心理に関する研究

・文化的諸相と心理に関する研究



【具体的な研究活動】

学生を対象にした心理学調査や心理学実験を行い、論文にしてまとめた。また、これまでの先行研究などをまとめた。

それらを実施するにあたり、人権の保護、インフォームド・コンセント、個人情報の守秘、研究倫理に関連する法令や学内規定などの遵守、安全に関連する法令の遵守、倫理審査委員会における承認、新型コロナウイルスに対する対応などを行った。



【今後の課題、計画】

今後も変わらず、社会心理学に纏わる諸研究を行っていく予定である。課題としては、社会現象と人の心や行動の相互影響過程に関して明らかにすることである。具体的には以下の研究を進め、それぞれ、心理学調査や心理学実験を行っていく予定である。

・社会的ジレンマなど、人々の協力行動に関する研究

・いじめなどの人間関係やコミュニケーションに関する研究

・ストレスや幸福感に関する研究

・漫画やゲームといったメディアと心理に関する研究

・文化的諸相と遺伝子や心理に関する研究



【(あれば)成果の発表(学会、論文等)】

[日本語論文(査読あり)]

舘石和香葉・小野田竜一・高橋伸幸 2021. 「罰行使の動機推定が評判に与える影響: 複数の罰選択肢を用いた検討」『社会心理学研究』, 第36巻3号, pp. 96-103

[分担執筆]

小野田竜一. 2022. 「高齢者における主観的ウェルビーイングに関わる要因の関連性の検討 ~東京都板橋区の調査事例に関して~」 大東文化大学・板橋区 地域デザインフォーラム『持続可能な開発目標(SDGs)が掲げる持続可能で 強靭な都市づくりのための自治体政策研究』

[学会発表]

稲葉美里・小野田竜一・高橋伸幸 2021.「社会的交換における報酬の遅延のシグナル」日本グループ・ダイナミックス学会第67回大会(帝塚山大学)

[話題提供]

小野田竜一. 2021. 「一般交換の新たな成立メカニズム:所属集団に関する情報の利用」まちとモビリティの研究会(名古屋大学未来社会創造機構モビリティ社会研究所・一般財団法人計量計画研究所)



【(あれば)受賞】

なし
研究テーマ:(1)系列情報を集約する指標に関する研究、(2)新型コロナ感染症の流行が家庭・学校・教育委員会に与えた影響に関する研究、(3)海外就業とキャリア形成に関する研究、(4)浪人経験とキャリア形成の関連に関する研究

具体的な研究活動:(1)複数の指標を社会調査データに適用し、相違や特徴を論文にまとめて発表した。(2)第1波調査の分析結果を論文にまとめて公表した。研究グループとして中教審で報告を行った。さらに第2波調査を実施した。(3)調査データを分析し、日本教育社会学会で報告を行った。(4)浪人経験と所得との関連を検討し、東京大学社会科学研究所・二次分析研究会にて報告を行った。
「研究テーマ」

(1)大規模漢字字形データベースの運用:グリフウィキ(https://glyphwiki.org/)のサイト運用と機能拡充を継続中。今年度は不本意ながらSPAMアクセスが大量に発生したため、サーバへの負荷に合わせて自動的にSPAMアクセスを排除する機構を試行中である。効果的な方法が確立できれば、IPSJ SIG-CH定例研究会への事例報告を行いたい。

(2)プログラミング教育支援システムの開発:ファイル共有サービスを応用したプログラミング教育の反転学習・リアルタイム講義支援システムについて、前年度に引き続き実証試験中。本年度論文にまとめたかったが多忙のため断念した。次年度に執筆を行う。

(3)語学教材の作成:外国語学部の教員と共同研究中。
研究テーマ: 危険社会とファシズム化の社会学--少数派排斥の連鎖について

研究活動: フーコー、ベック、ギデンズ、バウマン等の社会学理論を参考にしながら、今日の世界レベルでの保守化、社会分断について考察する。とくに国内における多様性を否定する言説を分析し、大衆が権威主義者に自発的に従属するメカニズムの理解を試みる。
「研究テーマ」:技術革新に伴う従業員の技能習得の方法、ならびにその処遇についての研究。「具体的な研究活動」:技術革新に対応する職業訓練の変容を、企業内化と標準化を焦点に、3次に渡る「合理化」を経た鉄鋼業を対象に分析した。「今後の課題、計画」:変容した職制・職業訓練と、賃金・処遇との関係を統計的に分析することが課題である。論文は、『大東文化大学紀要〈社会科学〉』第60号に掲載予定である。
研究テーマ:「未熟さ」の系譜――宝塚からジャニーズまで

具体的な研究活動:資料収集・論文執筆

「今後の課題、計画」:単著の刊行、次年度の研究助成(科研費・基盤(C)と放送文化基金)の採択に関する研究の遂行

「成果の発表」:単著論文「ロック・中国・学校唱歌――瞳みのるは近代国家といかに対峙したか」遠藤薫編著『学習院大学東洋文化研究叢書 戦中・戦後日本の〈国家意識〉とアジア――常民の視座から』(勁草書房) 167-190 2021年10月  査読有り
「研究テーマ」

主な研究テーマはマンガ歴史、そして諷刺画における理論と表象である。

「具体的な研究活動」と「成果の発表(学会、論文等)」について

今年度の研究成果は来年発表されるようになっています。一つはニューヨーク市立大学のCJスズキ准教授と一緒に書いた日本マンガ学の入門書「Manga: a Critical Guide」である。原稿は7月に提出されて、現在、校正作業をしており、2022年9月に発行される予定だる。もう一つは、ケンブリッジ大学出版の「Cambridge Companion to Manga Studies」のために、4コママンガについての章を単著で書いて、これも来年度中出版される。そして、もう一つはオーストラリアの新聞諷刺漫画における中国人の表象についての論文は共著で整理している。3月30日に、オハイオ州立大学ビリー・アイルランド・カートゥーン図書館・博物館主催の日本漫画史におけるアメリカのコミックスの影響についてのオンライン・シンポジウムに招待で参加し、明治時代の漫画の海外影響をめぐる研究発表する。依頼で去年他界した漫画歴史家、清水勲先生の追悼文二つ(以下のもの)を英語と日本語で発表した。

*Stewart, R. “Obituary & Remembrance of Manga Historian Shimizu Isao”, International Journal of Comic Art (IJOCA), Vol.23 No.1 (Spring/Summer), pp.513–519, 2021.

*スチュワートR「追悼・清水勲」『アイマスク』第62号, pp. 42–43, 2021.
「研究テーマ」 税制改革 ならびに 観光政策・観光税制

「具体的な研究活動」

資料をもとに支出税の理論と制度的な研究を行った。同じく、観光税・観光政策の実際の制度の調査を行なった。

「今後の課題、計画」

支出税の理論・制度研究では、実施可能性を検討するためにより精緻なデータ・事例をつかって研究を発展させたい。観光税・観光政策の研究については、政策実施現場の声や様子を取材して、実態を把握した研究となるよう努めたい。

「成果の発表(学会、論文等)」

塚本正文(2021)「入湯税収による観光客や住民への行政サービスについて」『教職課程センター紀要』(6),93-98.

塚本正文(2022)「支出税の実施と住宅への課税の取り扱い」『大東文化大学紀要』(60),65-76.

塚本正文(2022)「感染症流行下における入域課税の状況:座間味村の美ら島税、渡嘉敷村の環境協力税を事例として」『社会学研究所紀要 」(3).
「研究テーマ」

「持続可能な社会における企業の経営行動について」



「具体的な研究活動」

持続可能な社会における企業の経営行動について持続可能性、SDGs、気候変動、ESG、社会起業家との関係からも研究を行っている。その中でも、今年度は大東文化大学特別研究費の交付を受け、「企業の気候変動適応行動」に関する研究を中心的に行った。また、SDGsと企業活動との関係性についても研究に取り組み、主に先行研究のレビューに取り組んだ。



「今後の課題、計画」

研究の今後の課題と計画は以下の通りである。

企業の気候変動適応行動については、今後も研究を継続して行う。IPCCの新しいレポートが公開されたため、そのレビューも行う。また、SDGsと企業活動については、企業分析のためのフレームワーク構築に取り組む予定である。



「成果の発表」

(共著)

鶴田佳史「第1章 環境経営 ~環境経営の歴史 リスクからオポチュニティへ~」野村佐智代・山田雅俊・佐久間信夫編『現代環境経営要論』創成社,pp.2-20,2021.



(講演等)

令和2年度環境カウンセラー研修「ESG金融について」オンライン配信,20210227.

eco検定アワード2021表彰式「受賞者講評」丸ビルホール&コンファレンススクエアRoom4,20211126.

NPO法人いたばしCBプラットフォーム SDGs推進勉強会「SDGsとビジネス」板橋区立グリーンホール,20211209.

エコアクション21 2021年度 審査員力量向上研修会「ESG投資とその展開」オンライン配信,20211218.



株式会社前田製作所『CSRレポート2021』有識者意見
「研究テーマ」 1. 画像情報を利用した森林修復効果、2. 試験紙によるどこでも定量診断



「具体的な研究活動」 

1. Google Earthが提供する焼畑後生成した森林の画像をもとに、人工知能を利用して修復程度を数値化する事例を確立、考察しました。

2. 尿蛋白、尿糖あるいは唾液の成分を分析する試験紙を画像として取り入れ、色相調整を利用したハイパースペクトルイメージング様技術を試験、定量の正確性を大幅に増大しました。



「今後の課題、計画」 上記2の特許は2018年公開となっており、これを利用して、数点の画像から疑似ハイパースペクトル画像を生成する技術を開発、試験の予定です。



「成果の発表」 国際誌

1関連 Doi 2021.  Assessing the reforestation effects of plantation plots in the Thai savanna based on 45 cm resolution true-color images and machine learning. Environ. Res. Lett. 16, article #014030.  

 10.1088/1748-9326/abcfe3  (発表年Impact factor 6.97)

2関連 Doi 2021. Hue-shifting for accurate and precise quantification of biochemical substances using diagnostic test strips. Coloration Technol. 137, 530-543. 10.1111/cote.12551 (発表年Impact factor 1.61)
【研究テーマ】

「災害被災地」の現状を当該地域の暮らしのなかから考える



【具体的な活動】

2020年度に続き、新型コロナウィルス感染拡大の影響でフィールドワークは不可能であった。しかし、これまでのフィールドノートを整理し、考察を進め、その一部を論文や国際学会で発表した。

また、対面での研究会等は皆無であったが、zoomを活用した学会や研究会に参加した。

具体的な研究成果は以下のとおりである。



【書籍】

(共編著)中野紀和 「イエの維持とムラの存続」中込睦子・中野紀和・中野泰編著 『現代家族のリアル-モデルなき時代の選択肢』 ミネルヴァ書房, pp.148-166. 2021.

(共編著)中野紀和  (コラム)「見えないものが顕れる災厄」中込睦子・中野紀和・中野泰編著『現代家族のリアル-モデルなき時代の選択肢』 ミネルヴァ書房, pp.186-187, 2021.



【その他】

中野紀和「区切りのない時間のなかで:コロナ禍からみえる地域事情」現在学研究会 『現在学研究』第8号, pp.1-13, 2021.



【学会発表】

Kiwa Nakano, ‘How Do Residents Continue to Live in Areas Affected by Disaster, Aging and Depopulation? The Case of Kotaki and the Nagano Earthquake of March 12, 2011,’ European Association for Japanese Studies, August 28, 2021, International Conference 2021, (online/zoom)



【今後の課題・計画】

2020年以降、中断している調査地 (長野県栄村、宮城県女川町、福岡県玄界島、福岡県北九州市)でのフィールドワークを実施することを計画している。
研究テーマ

「明治のジャーナリスト岸田吟香の台湾出兵報道」

「台湾におけるまちづくりとしての近代歴史遺構の活用」

「日中戦争におけるメディアの報道」



今後の課題、計画

・香港映画における社会運動の描かれ方

・地域振興のサイクル・ツーリズム

・東アジア地域におけるファクトチェックの取り組み



成果の発表

・大東文化大学『社会学研究所紀要』第3号(2022年3月)で、研究ノート「岸田吟香『東京日日新聞』台湾出兵記事の発表形式とその内容—日本初の従軍記者は近代日本初の対外出兵で何を記録したか—」を執筆

・3月5日開催の大阪大学主催のセミナー「台湾・香港における植民地の記憶と「本土」「本地」意識の形成に関するオンラインセミナー」で「台湾神社再建をめぐる記憶となショナリズムの相克」というテーマで発表

・『新聞が伝えた通州事件1937-1945』(集広舎)で、論考『朝日新聞の日中戦争取材〜「報道報国「報道挺身」の末に〜」を執筆(4月刊行予定)
(和書)

日本建築学会編『空間五感:世界の建築・都市デザイン』井上書院,2021年3月(分担執筆)



(学会発表)

飯塚裕介「浸水想定区域内の住民の防災意識に関するアンケート調査」2021年度日本建築学会大会学術講演会(オンライン),2021年9月10日



(講演)

飯塚裕介「支え合いの仕組みづくり」『第1回 水害避難に備えて支え合いを進める講習会』主催:SDGsまちの学校高島平,会場:新河岸二丁目団地自治会集会所,2021年6月19日.

飯塚裕介「防災セミナー:高島平地域における住民の防災意識〜防災意識の実態と防災意識を規定する要因の分析〜」『高島平を考えるまちの研究報告会』主催:板橋区・アーバンデザインセンター高島平,会場:高島平地域センター及びオンライン,2021年7月7日.

飯塚裕介「中小企業の防災・減災対策」『地域とつながり、SDGsをビジネスに活かすには』主催:NPO法人いたばしCBプラットフォーム,後援:板橋区,会場:板橋区立グリーンホール,2021年12月9日.



(その他)

飯塚裕介「飯塚裕介の時空分析コラム:高島平団地におけるの“赤ちょうちん”と“カフェ”の時空分布」『高島平学 : 高島平を思考する地の知』,第7号,pp.22-23,2021年11月.
「研究テーマ」:各国における租税支出レポートの研究

「具体的な研究活動」:サリー&マクダニエルの『 Tax Expenditures』 の翻訳

「今後の課題、計画」:各国資料の収集
研究テーマ:

1.イングランド国教会の求める「新しい女性宣教師」像

2. 「論点」から見たジェンダー史の比較研究

3.国教会高教会派の少女雑誌にみる女性参政権論争

4.19世紀イングランド国教会宣教活動にみる多文化共生



研究活動:

1.科研「アジアの近代と憧れの比較史――新しい女性現象の伝染、潜伏、共振」の初年度であり、共著書刊行のために高教会派の宣教団体SPGの事例についての担当章および序論の執筆、翻訳作業を行った。また福音主義派の女性宣教師についての小論を執筆した。

2. ジェンダー史の論点集編集作業を共同で行っている。

3.国教会高教会派の少女雑誌『マンスリー・パケット』の参政権論争を分析し論文を執筆。

4.大東文化大学100周年記念プロジェクト「多文化共生又は社会における多様性に関する総合研究」研究会を開催し中間報告を行った。



今後の課題、計画:

1.2については刊行に向けて最終的な編集作業を進める。4は研究会・シンポジウムを開催し、他分野研究者との総合研究を進める。



「成果発表」:「古典を読み継ぐ―研究指導の中の『家族の命運』―」『女性とジェンダーの歴史』 (9),21-24   2022/02。

教職課程センター

「研究テーマ」は、分権改革や市場原理の導入が進行する現代の教育改革の様式について、実証的・理論的にその特質を検討し、教育にふさわしい在り方での応答の方向性を探求している。



「具体的な研究活動」として、今年度は、公教育におけるICTの導入について、政策的・実践的なレベルで、その実態と課題を考察した。政府審議会等の議事録を分析した。また、以前から研究対象としている学校運営協議会の運営実態については、コロナ禍の中での課題などについて整理するとともに、情報開示請求等によって、文書資料の収集を勧めた。



「今後の課題、計画」としては、上記を引き続き進める。



「成果の発表」としては、「『令和の日本型学校』をめぐる政策構造」と題した論稿を、『人間と教育』誌で公表した(111号、pp.20-27)。また、民主教育研究所、日本民間教育研究団体連絡会などの研究会で、最新動向を発表した。

国際交流センター

日本語教育プログラムの立ち上げに関する事例研究

「日本語教育プログラム開発事例の探求 ー非日本語教師と日本語教師の関わりの観点からー」日本語教育学会2021年度秋季大会パネル発表(共同発表)
研究テーマ:大学における協働的な学習のための授業設計

具体的な研究活動:「現代日本の諸相B」と「国際協力・多文化共生ワークショップ」の合同授業において学生の振り返りシートを元にデータ収集を行った

今後の課題、計画:2022年度後期も引き続きデーター収集を行う

東洋研究所

研究テーマ;

 「中国共産党100年史研究、および現代日中関係」

具体的な研究活動;

 中共党史100周年史料の収集および文献翻訳・研究。共同研究班での研究発表。研究所公開講座、およびオープンカレッジなどでの講演。論文執筆(東洋研究所機関誌『東洋研究』への投稿)など。

今後の課題と計画;

 引き続き、中共党史100周年史料の翻訳・研究と論文執筆。次年度(2022年度)は共同研究班研究会および公開講座、オープンカレッジにおける研究成果の発表(講演)。
「研究テーマ」:インド洋を中心とした東西交流について

「具体的な研究活動」:研究テーマに即した研究会を組織・開催した。

「今後の課題、研究」:今後は、インド洋交流を促した船乗りたちの技術・活動に焦点を当てることを課題としている。また、研究はこの課題を考察することを目標としている。

「成果の発表」:次の通り。

「ポルトガル来航期のインド洋におけるアラブの船乗りたちの風」『東洋研究』221号、(71)-(92)頁、2022年。

「船乗りたちが集う町アデン」『都市からひもとく西アジア』(守川知子編)、勉誠出版、125-129頁、2022年。

「受賞」:なし。
zoom  講義に対する、学生のレポートを詳細に検討し、いわゆる「コピペ」レポートが提出される理由、およびその減少策を模索した。

その結果、現在は講義に対応していればテーマは自由としていることが、かえってコピペレポートの増大の原因になっている可能性があるのではないかと思い当たった。

したがって、学生自身が思考しなければならないテーマの案出に現在専心している。
【研究テーマ】

中国天文思想・災異説



【具体的な研究活動】

1初唐前後に於ける三家簿讃の影響を確認するため当該時期の資料数件の星の位置情報を整理中。

2天文知識の専門性を確認するため『天地瑞祥志』に於ける星官名に対する音注反切の由来を調査中。

3官制上に於ける占候と暦法との区分の起点及び秘書省への移管の時期を確認するため、秦から唐に至る天文官制を確認(共同科研B)。

4唐代に於ける災異観の変化について経書に記された呪術的災異解消法への解釈とともに検討中。

5『天地瑞祥志』第七内官の翻刻・訳注の作成(共同科研B)。

6中国天文占基礎資料の解題作成(共同科研C)。



他に大東文化大学東洋研究所共同研究部会

第2班(課題:類書文化研究-『藝文類聚』を中心にして-)

第4班(課題:唐・李鳳の『天文要録』の研究(訳注作業を中心として))

第9班(課題:明清の文言小説と文人たち-張潮『虞初新志』訳注-)

に参加。



又、共同科研

基盤研究(C)・研究課題「東アジアにおける天文占知識の形成と伝播」(2019/04~・研究代表者)	

基盤研究(B)・研究課題「5~12世紀の東アジアにおける〈術数文化〉の深化と変容」(2020/04~・研究分担者)

に参加中。



なお、公費の関わらない私的な読書会・勉強会については略す。



【今後の課題、計画】

上記1~4の資料整理及び論文化、並びに5・6の原稿整理・発表。



【成果の発表(学会、論文等)】

・「京都大学人文科学研究所所蔵『天地瑞祥志』第七翻刻・校注―内官(一)」(『大東文化大学紀要』第60号〈人文科学〉、pp.352(69)-333(88)、大東文化大学紀要編集委員会、2022-02-28)



他に上記共同研究部会の成果として、

第2班共著『藝文類聚巻五十訓讀附索引』(大東文化大学東洋研究所、2020-02)

第9班共著『『虞初新志』訳注巻一~巻三』(大東文化大学東洋研究所、2020-02)

が有る。

書道研究所

「研究テーマ」

拓本のデジタルアーカイブス化のための基礎調査



「具体的な研究活動」

文部科学省の平成30年度私立大学ブランディング事業の一環として、本学が所蔵する東文化大学が所有する東洋の知的財産資源である「宇野雪村文庫拓本」を精査し、デジタル・アーカイブスとして公開することを目的とした基礎調査を実施した。



「今後の課題、計画」

 「宇野雪村文庫拓本」は、中国の西周から清末の他、日本の奈良、鎌倉、江戸、昭和期の拓本類にもおよんでおり、一部の国や地域または時代や様式などに限定せず、書の歴史を俯瞰的に捉えようとする宇野氏の姿勢が見てとれる。高等学校芸術科書道の教科書に扱われている古典から、あまり知られていないような小品までも含まれている点、原拓に限らず翻刻・重刻・偽刻も含み、初拓に限らず近拓も確認できることことから、書法的価値や拓本の真贋、新旧といった史料的価値に焦点を当てた蒐集ではないことが理解されよう。今後は、調査によって明らかになった拓本の疑問点をさらに整理することが課題である。

大東文化歴史資料館

「旧制期における高等教育機関の発展に関する研究」に関し、「大東文化学院における東亜政経科開設 戦時下私立専門学校の選択」と題する論文を発表した。また、資料紹介を含み「九段校舎と高等科一期生」、「久敬会の歴史」、「川田瑞穂と大東文化学院」、「池田英雄著『修学の道場回想録』第4部」などを発表した。現在は大東文化大学百年史編纂執筆のほか、大東文化学院時代の教職員や卒業生を含む関係者に関する書籍発行に向けて執筆を行っている。学外での共同研究では今後、旧制大学年報に関する研究を行う予定としている。
研究テーマ:大東文化大学史の調査研究。具体的な研究活動:大東文大学史研究紀要6号(2022年3月)や大学HP継往開来、NLニューズレター現代の大学問題を視野に入れた教育史研究を求めて(2021年4月~2022年3月、https://home.hiroshima-u.ac.jp/komiyama/gen-dai-kyou-ken/)などで、重要な関係資料の紹介を行う。今後の課題・計画:大東文化大学100周年記念事業としての大学百年史の刊行を予定。活動の進捗については、資料館NLエクス・オリエンテなどで報告していく。