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所長からのごあいさつ

所長 植松浩祥

2024年4月より高木厚人前所長の後任として着任いたしました植松浩祥(龍祥)です。

 

ご存じのように大東文化大学書道研究所は昭和44年、青山杉雨教授のもとに前身となる書道文化センターが開設され、その後、同63年に改組され書道研究所が誕生しました。それ以来半世紀以上の今日まで書道担当教員と連携して書文化の普及と発展のため、学内外に向けて様々な企画を立て実施してまいりました。

 

本学は昨年2023年に創立100周年を迎えました。<大東の書>は長い歴史と大きな実績を持つ一大ブランドとして大いに期待されているところであります。

 

研究所の活動は4つの柱からなっています。<月刊誌『大東書道』>は児童からシルバー世代までの書を学ぶ競書雑誌として幅広い読者を獲得しており、手本・原稿の執筆は日本を代表する書人・文筆家があたっています。2024年4月には創刊651号となりました。

<全国書道展>は2023年秋で64回を迎えました。北は北海道から南は九州沖縄まで、文字通り全国津々浦々から15,000点を超える出品があり、こちらも幼年から一般までの多くの書の愛好家の目標とされています。近年は中国・台湾等、海外からの出品も増え、国際色豊かな展覧会となっています。

<高校生のための書道講座>も完全に定着、夏休みのオープンキャンパスにあわせて行う講座には首都圏をはじめ全国から大学で書を学びたいという高校生が多数参加、各地に会場を設けて地方での高校生のための書道講座とともに多くの期待を得ています。さらに書表現の技術習得と書文化の教養を深める目的での<書道講座>も学内外で企画、また<書道芸術文化講演会>も魅力あるテーマを設定して愛好者に好評を博しています。

 

これらの様々な書文化・文字文化を推進する事柄を通して、書という伝統文化の輝きを発信するのが書道研究所の責務であると認識しています。移り変わる時代相を把握しつつ101年目を迎え、あらためて<大東書道>のブランド力を発揮するよう所員一同努力してまいります。皆様のご理解とご支援とをお願い申し上げます。