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書道芸術文化講演会に全国から300人を超える来場者

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 書道研究所主催の2012年度書道芸術文化講演会「かな古筆-伝統文化に育まれた美の世界-」を、3月30日板橋校舎で開いた。
 かな古筆の美は、日本の伝統文化に育まれた美の極致として、歴史の上で大いに称賛されている。講演会は、かな古筆に纏(まつ)ろう美の世界を真柱に、装飾料紙制作の実演や現代仮名作家による作品制作、あわせて作品を粧(よそおう)表装の世界から室礼にいたる掛物まで、かな古筆に連環する美の文脈が、体感できる5部構成で進められ、高校生から一般愛好者まで300人を超える来場があった。冒頭、髙木茂行所長の挨拶で「他にはない豪華な講演会」との言葉どおり、参加者は長時間に亘り真剣に聞き入っていた。
 講演・実演者は次の通り(敬称略)
 ▽講演 「かな古筆-伝統文化に育まれた美の世界-」古谷稔(元書道学科教授)、「かなの美の粧(よそおい)-表装の世界-」湯山富士雄(湯山春峰堂表装店主)、「室礼の掛物-かな古筆の魅力」髙橋利郎(書道学科准教授)▽料紙制作実演・解説 三宅相舟(日展会友)、▽現代仮名作家による作品制作 土橋靖子(日展会員)、高木厚人(書道学科教授)
 書道ギャラリーでは、特別展示資料として「かなの古筆」に関わる貴重な名蹟・装飾料紙・かな作品など貴重資料を企画展示した。