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第9回日展第5科(書)において「書の大東」際立つ

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2022年度の第9回日展第5科(書)には、8,576点の出品があり、そのうち入選は1,089点と入選率13%と今年も狭き門であった。

本学関係者(学生・卒業生)の入選者数は132人と今年も本学関係者の活躍が目立った。

その中で、東京都知事賞に、1984(昭和59)年中国文学科卒業の綿引浩一(号:滔天)・文学部書道学科准教授の「風憐目」が選ばれ、それに次ぐ日展会員賞に1981(昭和56)年中国文学科卒業の倉橋肇(号:奇艸)さんの「茶湯古事談」が選出された。

授賞理由は以下のとおり。(日展HPより)

綿引さん:「全体的に先ず構成美を感じさせる作であ る。疎密に十分な配慮をされ清明さを見事に 表現、更に古代文字を現在に蘇らせた技術に 驚くばかりである

倉橋さん:「今までに見られなかった新鮮な書き振りで 新しい仮名作品の可能性を示すものである。 全体のまとまり、抑揚も自然で、好ましい出 来となっている

 

特選に卒業生2人が選ばれる

また、入選作品の中から選出される特選10人の中から、今年は1981(昭和56)年中国文学科卒業の萩野浄(号:展山)さんと1982(昭和57)年中国文学科卒業の小林千早さんが選ばれた。

 

萩野さんと小林さんの授賞理由は以下のとおり。(日展HPより)

萩野さん:「古代文字を緻密な構成と明快な筆致によって現代感覚 豊かに表現した優作。特に「器」の呼応する「口」四つ は千変万化する自然の妙有を内含しているようで、作者 の深い見識と書境が伺え、鑑賞者をあきさせない」

小林さん:「中国の石刻と拓本の研究を通し培った碑面の姿を意 識し、明清の行草を多字数で表現した。書出しから最 後まで一貫した作に仕上がって心地よさを感じさせてくれる 」

 

本学関係者の入選者は次のとおり

今年も在学生(学部生)の活躍が目立ち、3人が入選を果たした。

関係者の入選者は以下のとおり(敬称略)。

 

岩手県

大河原節子、澤藤華星

 

山形県

渡部梅祥、工藤聖泉

 

茨城県

辻敬齋、小野江華、羽根田修、佐川峰章、若泉裕明

 

栃木県

入山征弘、松尾光晴、松本純美代、川上鳴石、磯翠茗

 

埼玉県

藤森大節、來司信博、山﨑慎也、森 貴子、田島大越、比企百夏、古川亮太、飯島冰壺、月木萬里、滑田燿齋、日暮恵理、北里朴聖、富永蘇泉、三宅厚史郎、権田逸廬、瀬口大剛、原優花、山口春翔、安島可奈子、芹澤翔華、山本山罍、湯淺光峰、井上淑恵、江原見山、田中大騰、角田大壤、和田朱美、由谷真菜香、廣瀬光汰、小高英李

 

千葉県

後藤石鼎、飯田善一、向井みりあ、井上広登、坂井楓弥、玉手いづみ、鈴木竹園、原沢游古、米山翔太、髙橋李佳、深山真暉、高野清玄

 

東京都

中村大郁、渡邉富岳、石渕江美、川内伯豐、谷口成孝、荒井湧山、勝山歡彩、小西北翔、石川青邱、松尾碩甫、竹山昶伯、平賀敬子、山下睦未、青木聴雪、石丸真弥、上籠鈍牛、久保妍山、宮本耕成、福井淳哉、鈴木華水、伴心義、上久保大鶴、小池功逸、遠藤昌弘

 

神奈川県

山口大梦、新舟律子、生駒蘭嵩、齊藤紫香、上田昌子、小山蘇龍

 

新潟県

秋元貞治、桑原正明、阿部嘉美、青栁越山

 

富山県

大田亘

 

石川県

瓶子翠雨

 

山梨県

大橋翔

 

長野県

大澤逸山、寺尾碩雲

 

静岡県

岡田明洋、小杉翟峻、三森春蘭

 

愛知県

今田昌宏

 

滋賀県

疋田惜陰

 

京都府

大原蒼龍、松丸濤山

 

兵庫県

古溝幽畦、遠周宏員、田中俊子、岸本聖城、福島松韻、香西雨華

 

奈良県

髙見廣流、森鵬雲

 

岡山県

小野玲華

 

広島県

金谷雷聲

 

徳島県

森上象玉、森上洋光、渡邉星舫

 

愛媛県

渡部英子

 

高知県

山本智子

 

福岡県

鵤靁轟、長沼龍雲、光瀬松團、森田草藍、古木青翰

 

佐賀県

森山南斗、松尾海燦、蒲地泰雅

 

長崎県

江副景舟

 

大分県

水田鵬雲

 

鹿児島県

久保南翠、東瀬戸桜華、山下修

 

沖縄県

幸喜洋人、池宮城南麟

 

※入選者名は書道研究所が調べたもので他に入選者がいた場合は、その非礼をお詫びするとともに書道研究所までご連絡をください

e-mail:shodoken@jm.daito.ac.jp