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日本藝術院会員に土橋靖子・文学部書道学科元特任教授が就任

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日本藝術院は2024年2月22日、新会員に土橋靖子・書道学科元特任教授の就任を発表し、3月1日付で文部科学大臣より発令された。

本学書道関係者での日本藝術院会員就任は書道文化センター(現・書道研究所)の初代所長であった故・青山杉雨教授、髙木聖雨名誉教授(2020年就任)、星弘道・書道学科元特任教授(2022年就任)に続いて4人目となる。

推薦理由

土橋靖子氏は祖父日比野五鳳から書の薫陶を受け、古典古筆を礎に新たな表現を広げ、平成19年には仮名書の新生面を開いたとして芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞。そして、独自の風趣や世界観の上に清澄と気品が加味された仮名書を確立。平成 30 年には日本芸術院賞を受賞。近年は漢字かなのジャンルを超えた「和の書」の創造展開を続けている。又、書道教育にも力を注ぎ、教科書の編集監修をはじめ、これからの人材育成にも尽力するとともに、全国の書道団体の要職を務め書道の振興発展に寄与している。

日本藝術院について

日本芸術院は、芸術上の功績顕著な芸術家を優遇するための栄誉機関であり、また、芸術の発達に寄与する活動を行うとともに、芸術に関する重要事項を審議し、これを文部科学大臣又は文化庁長官に意見を述べることができるとされる。

 

1907(明治40)年6月に文部省美術展覧会(文展)を開催するために設けられた美術審査委員会を母体とし、1919(大正8)年9月に「帝国美術院」として創設された。

その後、1937(昭和12)年6月に美術のほかに文芸、音楽、演劇、舞踊の分野を加え「帝国芸術院」に改組されるなどの拡充を経て、1947(昭和22)年12月に「日本芸術院」と名称を変更し、今日に至っている。

(日本藝術院HPより)

 

日本芸術院は、院長1名と会員120名以内で構成される。

院長は芸術に関し卓越した識見を有する者について、会員の選挙によって選ばれ、文部科学大臣により任命される。

会員は芸術上の功績顕著な芸術家について、会員からなる部会の推薦(部会における選挙)と総会の承認によって選ばれ、文部科学大臣により任命される。

部会は第一部(美術)、第二部(文芸)、第三部(音楽・演劇・舞踏)からなる。

土橋靖子・書道学科元特任教授について

略歴

1956年 千葉県市川市に生まれる

1975年 私立桜蔭高等学校卒業

1979年 東京学芸大学教育学部特別教員養成課程(書道)卒業

1980年 東京学芸大学教育学部専攻科(書道)修了

1996年 土橋靖子書作展開催(於・かねまつホール)

2003年 現代書道二十人展(朝日新聞社主催)メンバーに選ばれる(以降連続出品)

2010年 土橋靖子書作展開催(於・東京銀座画廊)

2015年 大東文化大学特任教授就任(~2021年3月)

2016年 土橋靖子書作展「和を紡ぐ」開催(於・日本橋高島屋)

2019年 土橋靖子書作展「回帰・感謝・誠の花へ」開催(於・芳澤ガーデンギャラリー)

     大東文化学園栄誉章受章

2020年 (公財)市川市文化振興財団理事長就任

2022年 書道団体・蛙園会設立

     (公社)日本書芸院理事長就任

 

賞歴

1992年 日展特選受賞(再・1998年)

2007年 平成18年度芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞

2008年 日展会員賞受賞

2016年 改組新第3回日展 内閣総理大臣賞受賞

2018年 日本芸術院賞受賞

現職

(公社)日展理事

読売書法会常任総務

(公社)日本書芸院理事長

日本書道文化協会常務理事

(公財)全国書美術振興会理事

現代書道二十人展メンバー

(公財)市川市文化振興財団理事長

蛙園会代表