----現在5つの研修が実施されていますが、それぞれの研修の特徴や学生へのお勧めのポイントなどをお伺いしてよいでしょうか?
政治学科 武田 知己教授 福島研修・安全保障研修担当:
福島研修では、本学とも連携協定を結んでいる福島民友新聞社・東京電力との協力のもと、福島第一原発に関する視察・取材体験、また3.11の震災復興に関わる現地の方々へのヒアリングを中心に研修を実施していきます。
震災については、おそらく学生のみなさんも様々なメディアから情報を得て、基本的な認識はすでに持っていることと思います。その上で、現場を見るということは、知っているつもりでもよく知らなかったということを実感する場になります。
福島研修では、福島民友新聞社という本当に心強い協力者を得て、様々な立場の人に会い、実際の現場を見せていただいていますが、やはり関東にいて目に入る情報だけでは、関連する言葉一つとっても、見えてこないことがたくさんあることが分かります。
また現場は「生もの」であるがゆえに意見も多様です。そのように多様な意見がある中でどのように学んでいくのか...。
こういったことに気づくことができるというのも現場に赴くことの大きなメリットです。学生の皆さんにはこのような生の情報に触れるまたとない機会をぜひ活用していただきたいと思います。
また、安全保障研修は自衛隊東京地方協力本部、特に北地域事務所の皆様には、プログラム発足当初から、長年にわたりご協力をいただいております。また、米軍関係者、沖縄タイムス社、琉球新報社などの現地メディアの方々にも毎年ご協力いただいています。首都圏での研修と沖縄での研修があり、自衛隊および防衛省・米軍・そして沖縄という日本の安全保障に関わる様々な現場を訪れ、それぞれの立場の方から話を聞くことで、安全保障についての多角的な視点を養っていきます。