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法律学科

学科主任メッセージ

法律学科はこんな学科です

法律学科は、名前のとおり、法律学を勉強・研究する場です。そして、社会を生き抜くのに役立つ様々な知識、知恵、技術などを身に付けるための場でもあります。そのため、法律学科では次のような点に力を入れています。

  1. リーガル・マインド(法的思考)を徹底して養成することを目標とします。
  2. 基礎基本を大切にします。基礎学力の養成のために、「文章表現法」や「現代社会と法」などを必修科目とし、懇切丁寧(こんせつていねい)な指導を行います。これらの科目を履修することで、専門的な法律科目の学習を効果的に進めることができます。
  3. 法学研究所に1年次から、司法試験、司法書士試験のための研修講座を開設しています。これにより、法律学を生かした職業へと進む道を整えています。

学科主任の言葉

法律学はだれにでも役に立つ

今、学校で勉強をしていて「こんなこと、本当に社会で何かの役に立つのか?」などと疑う方もおられるでしょう。しかし、実は、この世の中で全く役に立たない勉強などというものはあまりありません。とくに、法律学科で組むことになる法律学は、社会人となってから、様々な点で役に立つのです。
まず、法律の知識や法的な考え方を直接生かせる職業(公務員や法律専門職)につくことを希望しておられる方にとっては、言うまでもなく、法律学を学ぶことは仕事に直結しています。次に、公務員や法律専門職を目指していないという方、さらに、将来の進路目標がまだ明確に定まっていない方にとっても、法律学は大変有益なのです。実際、卒業生と会う度に、職業などに関係なく「法学部に入学して法律を勉強しておいてよかった!」「会社に入って、法律学科で勉強したことをいろいろな場面であれこれと使うようになるとは思っていなかったし、知っているのと知らないのでは大違いですから」と言われます。

リーガル・マインドとは?

世間ではよく「自分自身の考えを持つことが大切だ」と言われます。
しかし、他人の物まねにならず、かといって単なるひとりよがりな一方的意見でもない、本当の意味での自分の考えを持つというのは、それほど簡単なことではありません。法律学は、ここで次のように役に立ちます。
法律学では、いろいろな人の身になって物事を考える訓練をします。
裁判で人が争っているときのように、人々の立場が異なっているとき、まず、それぞれの側に立って物事を見てみます。そのうえで、公平や正義といった観点から、総合的に物事の善し悪しを判断するのです。
このような考えの進め方は「リーガル・マインド(法的思考)」と呼ばれています。
それは、「どちらの立場につくのか」「敵か味方か」「勝ちか負けか」といった単純な思考方法とは違います。
それは、あらかじめ決まっている正解を見つけることではなく、まだ分かっていない答を探し求めていくプロセスです。

法律学は、しっかりした判断力の基盤を与えてくれる

人は、何か悩んだときや決断しなければならなくなったとき、だれかから正解を教えてもらうわけにはいきません。あらかじめ決まった正解など、どこにもないのです。そのとき人は、まだ分かっていない答を自分で考え出さなければなりません。人生とはそのような場面の連続です。
法律学を学んでリーガル・マインドをきちんと身につければ、これからどのような困難な場面に出会っても、しっかりと考えたうえで自分の力で判断することができるようになります。法律学を学ぶことは、将来法律を専門とする職業につかなかったとしても、自信をもって人生を歩んでいくための支えを与えてくれるでしょう。

きっちり勉強してリーガル・マインドを身につけよう!

しかしこのような力も、法律学科に単に在籍しているだけでは身につきません。
法律学科に入学することと法律学を学ぶこととは違います。私たち法律学科の教員は、学生のみなさんが法律学をきっちりと学ぼうとするよう期待しています。
そして、そのような学生のみなさんに対して私たちは支援を惜しみません。法律学科における4年間の学生生活で「勉強きっちり」を実践すれば、卒業のときには必ずや人生の「底力」が身につき、大きな可能性が開けていることでしょう。学生のみなさんがそのような意味で有意義な大学生活を送ることを、私たちは心から望んでいます。