学生取材企画

2023.01.07

【学生取材企画】「あなたの不要」を「誰かの必要」へ。SDGs「衣料品リユース」の取り組みを開始します!

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皆さんは不要になった衣料品をリサイクルに出したことはありますか?
実はリサイクルだけではなく、国内外に寄付して再使用を促す取り組みも行われています。
この秋から、大東文化大学では、国際関係学部地域研究学会フェアトレード研究班Aviej(アヴィージュ)による衣料品リユースの取り組みを開始しました!

 

衣料品リユースとは?

本学の学生、教職員から不要になった衣料品を回収し、国内の慈善団体を通じて途上国へ送る取り組みのこと。洋服だけでなく、帽子、手袋、マフラーなども回収の対象です。

参加方法は、東松山校舎に設置される衣料品回収ボックスに不要になった衣料品を入れるだけなので、誰でも参加しやすい取り組みとなっています。

今回は、衣料品リユースに携わる国際関係学部地域研究学会フェアトレード研究班Aviej所属の、国際関係学部国際関係学科4年の堀圭佑さんにお話を伺いました!

 

──フェアトレード研究班Aviejはどんな団体ですか。


「学生ができる国際協力」と「フェアトレードをもっと近く」というスローガンを掲げ、フェアトレード※1を広める活動をしている団体です。主な活動としては、学内外で行われるイベントの際に、実際に自分たちの扱っているフェアトレード商品を出店して販売しています。今年の6月末には、東松山キャンパスで国際関係学部の学生が主催しているASIA MIXというイベントに参加しました。

 

※1フェアトレード…貿易のしくみをより公平・公正にすることにより、特に開発途上国の小規模生産者や労働者が、自らの力で貧困から脱却し、地域社会や環境を守りながら、サステナブルな世界の実現を目指す取り組みのこと。

 

──衣料品リユースの取り組みに参加する理由を教えてください。

衣料品リユースは、SDGsの12番目「つくる責任、つかう責任」に当たると思っています。実はフェアトレードとSDGsの関係性は深く、欧州各国におけるSDGs達成に向けて、フェアトレードは欧州委員会※2の戦略的パートナーに選出されています。私たちもフェアトレードを掲げる組織として、大学100周年記念に行われるSDGs企画に是非参加したいと思ったことがきっかけです。

 

※2欧州委員会…欧州全体の利益を代表し、追求する委員会のこと。またEUの行政機関であり、EUの政治的・戦略的方向性を決定する。

──衣料品を回収した後はどのような流れで活用されるのですか。


今回集めた衣料品はNPO団体であるワールドギフトに渡すことにしました。そこで用途や需要を判別して頂いたのち、東南アジア、南アジアの途上国に衣料品が送られる流れとなっています。そのため私達はあくまで学内での周知、回収活動までを行う形になっています。

 

──フェアトレード班の活動開始当初と現在で、堀さん自身のSDGsに対して関心の高まりや変化はありましたか?


フェアトレード班に入ったのも最初は友人の誘いからで、SDGsについて全く知らないところから始めました。一から学んで、現在私はフェアトレード班の代表を務めています。
SDGsやフェアトレードを知ってからは、その重要性を実感しましたし、関心を持ったことで、SDGsについての視野を広く持つことが出来ました。

──「視野を広く」とのことでしたが、活動を通して今まで出会ったことのない人と会う機会はありましたか?


フェアトレード班は国際系の団体なので、例えば学外のイベントに出店したときは、進んで外国の方とコミュニケーションをとりました。他にはNGO※3の方々ともお会いする機会がありました。フェアトレード班に入る前は、NPO※4とNGOの違いも分かりませんでしたが、NGOの方々と関わっていく中で、信念を持って活動しているということが分かりましたし、その姿を見てモチベーションにも繋がりました。講演会への参加を通して見識を広げていき、その出会いの中で、「私たちでもできることはあるのではないか」と感じました。

※3NGO…貧困、飢餓、環境など、世界的な問題に対して、政府や国際機関とは違う”民間”の立場から、国境や民族、宗教の壁を越え、利益を目的とせずにこれらの問題に取り組む団体のこと。

※4NPO…様々な社会貢献活動を行い、団体の構成員に対し、収益を分配することを目的としない団体の総称。

 

──最後に衣料品リユース企画を通して大東文化大学の学生の皆さんに伝えたいことはありますか?

 

私が言うのは恐れ多いですが、知ったから絶対やらなきゃいけないことではないと思いますし、必ずしもアクションを求めているわけではありません。私たちが行っている衣料品リユース等の活動を知ってもらった上で、ほんの少しだけSDGsや環境問題へ意識や関心を持ってもらいたいです。それが今後のきっかけになるのかなと思います。

おわりに

 

堀さんありがとうございました!
衣料品回収ボックスについては、2023年1月中頃に設置予定です。
この機会に、身の回りの衣料品で寄付できるものがないか確認してみてはいかがですか?


                                                                                                      (学生取材企画Bグループ)

※本記事は100周年記念プロジェクトを学生が取材、発信していく「学生取材企画」によるものです。

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