文化その他

2023.11.10

桂米團治師匠をお招きし『落語と対談「つなぐ古典と現代 西と東」』を開催しました

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10月29日(日)、本学大東文化会館において『落語と対談「つなぐ古典と現代 西と東」』が開催され、学内外から200名を超える方々が来場し、盛況を博した。

 2023年10月29日、100周年事業の一環として、大東文化会館ホールにて、『落語と対談「つなぐ古典と現代 西と東」』が開催された。
本イベントは本学創立100周年を記念し、その前身である大東文化学院で学んだ人間国宝の故・桂米朝を父に持つ、上方落語の花形・桂米團治師匠をお招きし、落語一席のほか、〈つなぐ 古典と現代 西と東〉をテーマに荒又雄介准教授(外国語学部・ドイツ文学)との対談が行われた。

 

 イベントの冒頭、本学国際交流センター所長姫田麻利子教授の挨拶では、桂米團治師匠が「父、米朝の母校」として出演を快諾されたことが紹介された。

 挨拶に続き、荒又雄介准教授よりイベントのテーマに基づいた講演が行われた。講演の中では「つなぐ」という行為が、「継承」、「舞台」さらには「変化」をキーワードにして解説され、時間的距離、空間的距離を克服するため、場所や時代によりさまざまな試みがなされてきたことが具体例を交えて紹介された。

 続いて行われた米團治師匠と荒又准教授との対談では、冒頭、米團治師匠がドイツ語に親しむことになったきっかけとして、サッカースポーツ少年団として当時の西ドイツ(現ドイツ)に滞在した経験にはじまり、師匠がオペラと上方落語を融合して確立した「おぺらくご」の一節紹介では、同様にクラシック音楽に詳しい荒又氏ならではコメントがあった。また、古典落語のフランス語訳の一部も披露された。

 米團治師匠の父であり人間国宝の桂米朝師匠と本学との関わりについても紹介され、姫路から憧れであった東京に上京した後、17歳で本学の前身である大東文化学院に入学し、漢学を学んだこと、昭和20年に召集令状が届いたことで本学での学問を断念したことについても話題が及んだ。

 米團治師匠自身は大学在学時に噺家の道に進み、父に師事し、現在に至る。現在は弟子に稽古をつける時、「教えることは教わること」を実感しているという。「学ぶ」の語源は「まねる」であり、弟子が師匠をまねることは重要であるが、模倣することを継続するのではなく、自我による工夫が重要だと説いた。

 対談終了後、休憩をはさみ、米團治師匠の高座が行われた。
高座では、噺家になったきっかけや2008年の五代目桂米團治襲名にまつわるまくらから、芝居狂いの若旦那が登場する演目『七段目』が熱演され、多くの笑いを誘った。

 

 

 今回のイベントには定員200名のところ、板橋区グリーンカレッジでの受付分を含め300名を超える応募があり、中には米團治師匠の地元兵庫県から駆け付ける観客もみられるなど、観客の関心の高さが感じられた。講演、対談、高座を通して、米團治師匠の機微を利かせた噺を中心に、会場は終始笑いに包まれ、和やかな雰囲気で会を閉じた。

 

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