学生取材企画

2023.11.11

【学生取材企画】校歌普及の一翼を担うか?!サウンドロゴ制作の裏側に迫る!

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皆さんこんにちは!大東文化大学は、2023年9月20日に創立100周年を迎えました。
創立100周年という節目の年に、本学では、ブランドイメージの醸成および100周年をより印象付けるため、モーションロゴとサウンドロゴを制作しました。
サウンドロゴはモーションロゴと校歌メロディをモチーフに制作されました。
モーションロゴでタグラインをしっかりと目立たせることで、見た人の印象に強く残るよう工夫し、また、タグラインだけでは伝わらない多様性や大東文化らしさを「動き」を取り入れることによって表現しています!

 

今回は、そんなサウンドロゴについて3つの項目に分けて調査しました。そもそもサウンドロゴって何?校歌のどのメロディを使ったの?この記事を読めば、全てが分かるはず!是非最後までご覧ください!

目次
1.サウンドロゴについて
2.校歌について
3.サウンド制作者にインタビュー

 

1. サウンドロゴについて

 

・サウンドロゴとは?
テレビ・ラジオ・インターネットの動画といった、音を用いた広告に流れる「メロディ・
効果音」のことを指します。
数秒間程度のわずかな時間で、サウンドロゴを聞いた消費者・顧客が「この音楽はあの企業(ブランド)のものだ」と注意を強く引きつけ記憶されることを狙って、さまざまな工夫が凝らされています。
「聞く」ことに重きを置くことで、宣伝効果を高めることが期待されています。

 

・大東文化大学のサウンドロゴの魅力・背景
サウンドロゴは、創立30周年の時に制作された本学の校歌をベースに作り、歴史ある校歌
を取り入れつつ、印象的なメロディである「起ちて護らむ(たちてまもらん)」の部分を多彩に活かしたオリジナリティのあるサウンドロゴとなっています!
また、東洋の楽器と西洋の楽器の両方の楽器をミックスさせたことにより、大東文化大学の
建学の精神である「東西文化の融合」を音で表現しています。
一瞬で終わってしまうサウンドロゴではありますが、その一瞬の間にも、制作に携わった関
係者の思いが込められています。
「真ん中に文化がある。」の大東文化をぜひ、あなた自身の目や耳で感じてみましょう!

 

2.校歌について

 

みなさんは、大東文化大学の校歌を知っていますか? 「聞いたことがあまりない」「そもそも校歌なんてあったの?」という方も多いと思います。
そこで、今回は100周年記念サウンドロゴでも使用されている「校歌」についての情報をお届けします!

 

―校歌の歴史
大東文化大学の校歌は旧校歌に変わって1952年、本学創立30周年のときに作詞者「谷鼎」(たに かなえ)、作曲者「信時潔」(のぶとき きよし)によって制作されました。

 

作詞者の谷鼎(1896~1960)は大正・昭和期に歌人として活躍した方です。
また、谷鼎が急逝した1960年に作られた詩「通勤」では大東文化大学をうたった詩があることでも有名です。
「学生らすでに待ちおり教卓に位置たしかめて先づおく鞄」

 

作曲者の信時潔(1887~1965)は大正・昭和期の作曲者・チェロ奏者の方です。慶応義塾大学や学習院大学、開成高校や灘高校など900曲以上の校歌製作に関わってきました。

 

―歌詞
実際の校歌の歌詞は知っていますか?一部ですが、少しだけご紹介。

 

流はとほし 東洋の (ながれはとおし とうようの)
故き鑑を 温ねては (ふるきかがみを たずねては)
知新の実を かさねむと (ちしんのじつを かさねんと)
日夜にはげむ われらあり (にちやにはげむ われらあり)
心は放て 天地間 (こころははなて てんちかん)
まなこはさらせ 世の移り (まなこはさらせ よのうつり)
溷濁の浪 高くとも (こんだくのなみ たかくとも)
棹さす水脈はまぎれなし (さおさすみおは まぎれなし)
起ちて護らむ 大東文化 (たちてまもらん だいとうぶんか)
起ちて弘めむ 大東文化 (たちてひろめん だいとうぶんか)

(1番のみ抜粋)

 

→文体なども見てみると、とても古くからこの校歌が継承されてきたことが分かります。力強い歌詞、広い大地を思い立たせる大東文化大学らしい歌詞になっていますね。

 

―校歌と100周年記念サウンドロゴ
今回のサウンドロゴで使用された音源は、歌詞の「起きて護らむ」の部分をモチーフに作られていて、大東文化大学らしさを感じさせるサウンドになっております!
こちらもぜひご覧ください!

 

この校歌は本学のHPにも歌詞と音楽ファイルが載っています!もしご興味があれば下記リンクから覗いてみてください。

 

 

3.サウンド制作者にインタビュー

 

ここで、実際にサウンド制作に携わった方にインタビューをしてみました!
どうやって作っているの?こだわりは?
普段はなかなか知ることのできないサウンド制作の裏側をお届けします!

 

・サウンド制作者 武田直之さん

各種企業のサウンドロゴやムービーのBGM制作、ダンスカンパニーや劇団によるパフォーミングアーツ関連の作品に楽曲を提供。別名義では、iriやlyrical schoolといったポップアーティストの楽曲プロデュース。個人の活動では自作曲を国内外のレーベルからリリースしている。

X(旧:Twitter) @datake

 

・サウンドや曲が完成するまでの過程について

僕は90%以上の制作をPC内で完結させています。完成形がイメージできている場合は、頭の中にある音を忘れないうちにPC上で素早くスケッチし、その後ブラッシュアップするという流れです。イメージが何もない場合は、シンセサイザーを起ち上げて、自分の気持ちが盛り上がる音ができるまで延々とパラメーターを調整します。気に入った音が得られたら、それをベースに肉付け、ブラッシュアップという流れで完成させます。後者は生産効率が悪いですが、自分の想像力を越えた音に出会える可能性があって好きです。

 

  • (音楽制作の様子) (音楽制作の様子)

・大東文化大学のサウンドロゴを制作する際に膨らませていたイメージについて

 大東文化大学のサウンドロゴを作るにあたっては、「校歌をモチーフとすること」というご要望と、「多文化の共生」という学校が掲げるテーマをいかにして音に込めるかを考えながら制作に入りました。多文化の共生を表現するにあたって僕が選択した方法は2つあります。世界各国の楽器を使用すること。そして、東洋的なハーモニーと西洋的なハーモニーを併用することです。

 

・サウンドロゴにはどんな楽器・音が使われていますか?

 使用した楽器はかなり多く、いくつかピックアップしますと……伽耶(かや)琴(きん)、琴、シタール、ウガル・レヨン(ガムラン楽器)などの音が入っています。これらに加えていわゆるオーケストラで使用される楽器の音も同時に演奏されています。他にも色々な音が入っているので、どんな音が入っているか耳を凝らして探してみてください!

 

・校歌の中で「起ちて護らん」の部分を採用した理由について
 その箇所がリズム、音程的に最もキャッチーな響きを持っていると感じたからです。Youtubeで全學應援團の皆さんの動画などを見させていただき、「起ちて護らむ」の箇所では太鼓の叩き方の変化など、アクセントをつけてあったので、「自分の選択は間違ってないな」と確信できました。

 

制作スタジオの様子制作スタジオの様子

・制作の中で苦労した点はありますか?
繰り返しになってしまいますが、「多文化の共生」をいかに表現するか、という点でした。その他だと、ロゴとしてのスピード感をどう演出するかという点にも時間を割きました。メロディを大幅に短縮、少し短縮、短縮せず、という3バージョンを作って検討をした結果、少し短縮バージョンが採用となりました。具体的には、本来「起ちて」と「護らむ」の間に休符が入るのをカットしています。

・最後に、サウンドロゴ制作の感想をお願いします
 学校のサウンドロゴを制作するのは初めてだったので、挑戦しがいのあるお仕事となりました。キャンパスに伺って学生さんと一緒にナレーションをレコーディングできたのも良い思い出です!
 改めて創立100周年、おめでとうございます!

 


いかがでしたか?
 厳かな雰囲気漂う校歌が、軽やかにアレンジされており、初めて聞いたときには衝撃を受けました。
 武田さんの鮮やかな手腕によって、新たな校歌の側面を見せてくれたサウンドロゴ。
聞くたびに新たな発見があるはず!耳にした際は、この記事の内容を少しでも思い出してくださったら嬉しいです。

 

そして、大東文化大学最寄り駅である東武東上線 東武練馬駅・高坂駅の発車メロディが東武鉄道とのコラボにより期間限定で本学の校歌になっています!そちらにも是非ご注目ください!

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