共同研究部会/Joint Research
2026(令和8)年度の共同研究部会
東洋研究所専任研究員
兼担研究員=本学の学部に本務を持つ研究員
兼任研究員=本学外の専門研究者
第1班
- 課題
- 20世紀のアジア太平洋、日中関係史研究
- 期間
- 2026~2028年度
- 概要
- 研究計画は、これまで研究班が積み重ねてきた中国、アジア近現代史研究を基にして、2026年度から新たに3年間の研究計画(2026~2028年)に従って開始される。研究の内容は、当面20世紀のアジア太平洋、日中関係史を上記分担者の研究報告および検討から進める。近年、新たな歴史資料の発見、研究などから、20世紀アジア太平洋、日中関係史の歴史研究はより深く、広範な検討が求められている。 まず、戦前から戦後のアジア太平洋の歴史研究と資料保存、および日中戦争史などについて、各研究員の専門研究によって整理し、また戦後日中関係へ引き継がれた課題を再検討する。次に、中華人民共和国史については、建国前後の変化に注目し、それぞれの内政、外交、さらに日中関係について整理していく。引き続き年表として整理する。 なお、1990年代から継続されている、故近藤邦康元主任研究員が提起した「20世紀、21世紀の中国の対外抵抗、対内改革と日中関係史研究」課題の継続を再検討する。
- メンバー(14名)
-
- 兼担研究員:
- 高田 茂臣(主任)、齊藤 哲郎
- 兼任研究員:
- 鐙屋 一、伊藤 一彦、植松 希久磨、江崎 隆哉、岡﨑 邦彦、篠永 宣孝、柴田 善雅、嶋 亜弥子、田中 寛、福田 和展、由川 稔、鹿 錫俊
第2班
- 課題
- 類書文化研究-『藝文類聚』を中心にして-
- 期間
- 2026~2028年度
- 概要
- 本邦に伝来する最古の現存類書の『藝文類聚』は、我が国の古典文学に多大の影響を与えていることは周知の事実である。それが今日に至るまで雑家の書として等閑視されてきた嫌いがある。それ故、未読解の本書を訓読して、原典との校勘、典拠の解明、索引の作成をすることは、単に国文学への影響のみならず、類書学上においても大いに貢献するものであると考える。その研究成果を逐年刊行して今日に及んでおり、斯学の評価を得ている。なお、近年の研究活動の実態に即し、2020年度以降は、研究課題を「日中文学の比較文学的研究」より「類書文化研究」に改めている。
- メンバー(10名)
-
- 専任研究員:
- 田中 良明(主任)
- 兼担研究員:
- 藏中 しのぶ、小塚 由博、髙橋 睦美、宮瀧 交二
- 兼任研究員:
- 芦川 敏彦、小林 敏男、中林 史朗、成田 守、浜口 俊裕
第3班
- 課題
- アジア史のための欧文史料研究
- 期間
- 2023~2026年度
- 概要
- 本研究の目的は、アジアに関わるヨーロッパ人による旅行記や地理書、年代記などの研究を通じて、アジア史において欧文史料を再評価するとともに、アジア史の進展に貢献することにある。 近年まで、アジア史における欧文史料の位置づけは、ヨーロッパ中心史観の見直しが進む中で現地語史料に準ずるものとする傾向が強まった。しかし、最近では、アジアの現地史料による研究が進んできたことで欧文史料の重要性が見直されている。実際のところ、欧文史料、とくに大航海時代以降について、年代記だけでなく、植民地文書、そして宣教師の書簡などが多く残り、アジア史研究にとって非常に重要であることはかわりない。また、ヨーロッパ中心史観としてアジア史に関連する欧文史料を排除することは研究の進展を妨げかねない。 本研究は、こうした現状をふまえ、アジア史に関連する欧文史料にもとづいた研究を進める。具体的には、アジア史に有用と思われるヨーロッパによる旅行記や地理書などを再発掘し、それにもとづく研究発表および学術論文の執筆を行う。 なお、本研究の観点は、アジア史のみならず、近年盛んになっている「グローバルヒストリー」のような世界史研究に貢献するものと考える。グローバルヒストリーは、世界各地の比較や連動性を重視している。本研究で取り上げる史料群は、アジアやアフリカ、アメリカでの交渉を含むものであり、その研究は世界史研究の進展にも十分資すると考えられる。
- メンバー(4名)
- 兼担研究員:滝口 明子(主任)、アンドリュー・ウルック
兼任研究員:出田 恵史、齋藤 俊輔
第4班
- 課題
- 唐・李鳳の『天文要録』の研究(訳注作業を中心として)
- 期間
- 2025~2027年度
- 概要
- 前田尊経閣文庫に50巻中26巻が存する『天文要録』を読解し、訳注を作成する。日本のみに現存する逸存書である唐の李鳳撰『天文要録』は、中国の目録類には見られないものの、日本では『三代実録』貞観18年(876年)7月27日条に占文の典拠として引用されるのを始めとして、古代・中世を中心とした陰陽道関連史料に頻繁に引用されており、日本の宗教観・天文学等に与えた影響は大きい。また、その内容は漢から唐にかけての天文・暦学の諸説を含み、他の伝世文献には見られない諸書の説を大量に引用しており、中国の古代・中世の天文学・思想史を考究する上でも重要な資料である。
- メンバー(9名)
-
- 専任研究員:
- 田中 良明(主任)、髙橋 あやの
- 兼任研究員:
- 小坂 眞二、小林 春樹、中村 聡、中村 士、細井 浩志、山下 克明、渡邉 義浩
第5班
- 課題
- 茶の湯と座の文芸
- 期間
- 2026~2028年度
- 概要
- 2004(H16)~2006(H18)年度日本学術振興会科学研究費補助金・基盤研究(C)(2)「茶の湯と座の文芸の本質の研究ー『茶譜』を軸とする知的体系の継承と人的ネットワーク」の成果、および2008(H20)~2020(R2)年度の東洋研究所研究班「茶の湯と座の文芸」の成果として刊行した『茶譜 巻一注釈』~『茶譜 巻十二注釈』を発展的に継承すべく、江戸時代中期寛文年間の成立とされる茶道百科事典『茶譜』全十八巻のうち、未刊の巻十五以降の注釈研究を継続して行う。科研費研究以来、本研究を継続している藏中しのぶ(日本文学・上代中古文学)が研究班主任・兼担研究員をつとめ、兼任研究員として、フレデリック・ジラール(仏教思想史、フランス極東学院)、高木ゆみ子(歴史学・茶道史、フランス東洋文化研究所)、松本公一(歴史学・日本文化史学、池坊短期大学)、矢ケ崎善太郎(建築史・茶室建築、大阪電気大学)、また、本学大学院非常勤講師の相田満(人文情報学・中古中世文学)、三田明弘(日本文学・中世文学)、オレグ・プリミアーニ(日本文学・日本言語文化学)、笹生美貴子(日本文学、中古文学)、日本語学科非常勤講師の菅野友巳(芸術学)、布村浩一(日本文学・中古文学)に加えて、2025年度より新たに、兼担研究員として、トーマス・エクホルム(茶道史、スウェーデン・ヨーデボリ大学)、矢野環(茶道史、同志社大学)、森田雅也(近世文学、関西学院大学)を、オブザーバーとして、ジアダ・リッチ(ユネスコ研究員)、北井千鶴(フランス国立高等研究実習院大学院生、裏千家今日庵文庫)を迎え、茶道文献を対象とした学際研究をめざす。あわせて、『茶譜』全巻のシソーラス・データベース構築をめざす。
- メンバー(15名)
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- 兼担研究員:
- 藏中 しのぶ(主任)
- 兼任研究員:
- 相田 満、王 宝平、オレグ・プリミアーニ、菅野 友巳、笹生 美貴子、高木 ゆみ子、布村 浩一、トーマス・エクホルム、フレデリック・ジラール、松本 公一、三田 明弘、森田 雅也、矢ヶ崎 善太郎、矢野 環
第6班
- 課題
- 西アジア地域における社会と文化の伝統・交流・変容
-イラン・アラブ・トルコ文化圏の越境- - 期間
- 2024~2026年度
- 概要
- 西アジア地域は、イラン文化圏、アラブ文化圏、中央アジア・トルコ文化圏にまたがる広大な地域において、相互に交流しながら独自の社会、文化を構築、発展し続けてきた。例えば、アフガニスタン、タジキスタン、クルディスタンなどを含むイラン文化圏では、ペルシア語系の言語や太陽暦の春分を新年(ノウルーズ)として祝う生活文化があげられる。これらは周辺のアラブ、中央アジア、トルコ、インドなどの文化圏との歴史的な交流から生まれたものだが、同時にそれら周辺の文化圏が持つイスラームや遊牧民がもたらした文化や生活習慣もイラン文化圏に影響を与えつづけて来た。 本研究では、イラン文化圏を基礎とした社会文化の変容に関する研究を発展的に継承し、西アジア地域全体へと視野を拡大する。特に農業や灌漑技術の開発・拡散・需要、生活様式や用具の生産、流通、消費といったモノと、それらを利用する人々の技術(知恵)、思想、文学、歴史など知的生産物の双方を通して、西アジア地域の環境、社会、文化が持つ地脈を考察する。 第4期までに当研究班が行ってきた、先人の研究成果やその手法の総括を継続し、研究参加者による新たな研究視点や手法を確立していき、研究成果の公表を積極的に行っていく。
- メンバー(15名)
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- 専任研究員:
- 栗山 保之(主任)
- 兼担研究員:
- 吉村 武典
- 兼任研究員:
- アブドリ・ケイワン、石井 啓一郎、遠藤 仁、藏田 明子、斎藤 正道、鈴木 珠里、登利谷 正人、中村 菜穂、南里 浩子、西川 優花、原 隆一、深見 和子、吉田 雄介
第7班
- 課題
- 岡倉天心(覚三)にとっての「伝統と近代」
- 期間
- 2025~2027年度
- 概要
- 岡倉天心(1863-1913)は、幼時より漢籍そしてヘボン塾で英語を学び、東京開成学校に入学、1877年東京大学で政治学、理財学ならびにフェノロサについて哲学を学び、卒業後、フェノロサの日本美術研究に協力し、古美術の研究と新しい日本画の樹立を目ざした。86年文部省の美術取調委員としてフェノロサとアメリカ経由でヨーロッパを巡り翌年帰国、東京美術学校の創設、90年校長に就任した。この間美術専門誌『国華』を創刊、日本絵画協会主宰、帝室技芸員選択委員、古社寺保存会委員に任ぜられ、98年校長を辞職、橋本雅邦、横山大観、菱田春草、下村観山らと日本美術院を創設、新しい日本画を目ざして美術運動をおこした。1904年(明治37)大観、春草を伴い渡米し、ボストン美術館の仕事にあたり、05年同館の東洋部長となり、06年ニューヨークで『茶の本』を出版、その年の末に日本美術院を茨城県五浦へ移し、大観、春草、観山らと住み、07年文部省美術審査委員会委員となり、08年国画玉成会を結成、10年東京帝国大学で「泰東巧芸史」を講義した。翌年欧米旅行を行い、ハーバード大学からマスター・オブ・アーツの学位を受けた。続いて12年インド、ヨーロッパを経て渡米し、13年(大正2)病を得て帰国、療養に努めたが、同年9月2日新潟県赤倉山荘で没した。英文著書『東洋の理想』(1903)、『日本の覚醒(かくせい)』(1904)、『茶の本』(1906)などは外国人はもちろん、翻訳されて広く日本人にも影響を与えた。 岡倉天心の研究については、まだまだ未着手の点も少なくない。本研究部会においては、岡倉天心の「伝統と近代」に着目し幅広い研究を進めてきたが、更に研究を深化させるとともに、その影響を受けた人々の足跡についても新たに検討を開始していきたい。
- メンバー(9名)
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- 兼担研究員:
- 宮瀧 交二(主任)
- 兼任研究員:
- 池田 久代、岡倉 登志、岡本 佳子、佐藤 志乃、篠永 宣孝、田辺 清、田邊 健、東郷 登志子
第8班
- 課題
- 南アジアの社会変動と文化的創造力の研究
- 期間
- 2024~2026年度
- 概要
- 1990年代以降、南アジアは急激な経済発展と社会・文化変容を遂げている。多言語多民族国家により構成されている南アジアでは、近年の政治経済社会変動のなかで、南アジア的な社会的紐帯の維持が様ざまに模索されている。 本研究では、そうした社会変動の要因を検討することに加えて、多様な民族、宗教、カースト、階級構成をもつ南アジア社会で生きる人びとが、激変する社会・文化状況にたいして、どのように応答し、自らが主体となって異議申し立てや新しい文化的価値を創造しているのかについても分析する。彼らはどのような文学、政治、社会運動をとおして、自らの行動規範や価値観を再構成し新たなアイデンティティを模索しているのか、そこではどのような社会的格差や困難が生まれているのかを、社会学、宗教学、経済学、歴史学、文学を専門とする委員の共同作業をとおして、総合的に研究する。
- メンバー(14名)
-
- 兼担研究員:
- 鈴木 真弥(主任)、須田 敏彦、井上 貴子、小尾 淳、J・アバイ
- 兼任研究員:
- 石坂 晋哉、石田 英明、片岡 弘次、篠田 隆、シュレヤ・ワグ、舟橋 健太、増木 優衣、ムハマド・ズベル、村山 和之
第9班
- 課題
- 明清の文言小説と文人たち-張潮『虞初新志』訳注-
- 期間
- 2026~2028年度
- 概要
- 清初の文人張潮が編纂した文言小説集『虞初新志』を訓読し、現代日本語に翻訳し、注釈等を施す。『虞初新志』には全20巻、150作品が収められている。 明から清にかけて、「虞初」の名を冠した小説集が複数編纂されたが、とりわけ本作品は過去(六朝・唐等)の作品を集めたのではなく、同時代の人物の作品を集めたことが大きな特徴である。彼らは編者張潮の友人・知人が多く、彼の交遊関係が大きく影響している。 また、本作品は中国だけではなく、日本にも江戸時代中期以降に伝来し、和刻本が刊行されており、日本文学との関係も見られる。 すでに作者、巻一~巻三の訓・訳については、2022年2月に刊行済みであり、巻四~巻六については、2024年度(2025年2月)に刊行済みである。次は2027年度(2028年2月)を目途に3冊目となる巻七~巻九の三巻分の訓・訳を刊行し、以後3年に1冊のペースで訳注を刊行する予定である。
- メンバー(6名)
- 専任研究員:田中 良明
兼担研究員:小塚 由博(主任)
兼任研究員:荒井 礼、荒川 悠(新任)、今井 秀和、小田 健太
第10班
- 課題
- インド洋が取り結ぶ東西交流の諸相に関する研究
- 期間
- 2024~2026年度
- 概要
- インド洋は、東アフリカ、西アジア、南西アジア、南アジア、そして東南アジアといった諸地域に縁どられた大洋である。古来、このインド洋を介して、これらの諸地域に居住する人びとは、ひんぱんに交流していた。このような、インド洋を往来していた人びと、あるいは人びとが携え流通していたさまざまなモノ、または人やモノが動くことによって伝わる情報・技術・文化などの諸相について考察することが、本研究の目的とするところである。 本研究でインド洋を中心的に取り上げる理由は、近年、中国がインド洋への進出を活発化させ、米国をはじめとする欧米諸国やアジア・アフリカ諸国はその対応に迫られており、いわばインド洋を舞台とした世界情勢の変容が観察されるようになっているからである。この意味において、インド洋を中心とした東西交流の検証は、歴史的な事柄を考察すると同時に、すぐれて現代的な議論でもあると言えるのである。 本研究で考察する東西交流とは、インド洋を舞台として、同海洋の東西に位置するヨーロッパやアフリカ、そしてアジアの間で展開していた、人・モノ・情報の往来・流通・伝播と、それらに関連・由来する諸事象を意味している。こうした交流の問題は、非常に多種多様な歴史的事象を包含していると考えられる。 具体的には、イスラームが誕生した西暦7世紀前後からポルトガルをはじめとする西欧列強がインド洋でその勢力を拡大する18世紀ごろまでにおいて、ムスリム、キリスト教徒、ユダヤ教徒、あるいは仏教徒などの商人、職人、学生、旅人、軍人、船乗りといったじつにさまざまな職能を有する人びとが、商業、貿易、軍事、就職、修学、旅行、航海といったいろいろな目的の完遂をもとめて、自らが誕生し生活している社会、地域、あるいは国家から、異なる社会、地域、国家などへと、インド洋をわたって移動、移住、定着、帰還し、そうした営為が一時的、あるいは継続的に、そして相互的、または重層的に展開していたことを考察したいと考えている。
- メンバー(5名)
- 専任研究員:栗山 保之(主任)
兼担研究員:吉村 武典
兼任研究員:新井 和広、太田 啓子、新居 洋子
第11班
- 課題
- 集中・収縮・生成:21世紀中国の構造変動マッピングの基礎的研究
- 期間
- 2024~2026年度
- 概要
- 本研究は、中華人民共和国(以下、中国と略記)、香港、台湾を分析対象とし、習近平政権が始動した2010年代以降、現在までに、上記地域で生じた構造的変化ついて、政治・経済・社会・外交の各方面から分析する。またこれを手がかりとして、長期化が見込まれる習近平時代の将来展望を行う。その際、分析の視角として、集中・収縮・生成のキーワードが示すように、今後の中国の社会変動の基底的要因として、①最高指導者への権力集中、②人口減少による経済・社会の収縮、③生成AIに代表される人工知能革命の3つに焦点を当てる。 本研究はまた、中国、香港、台湾のそれぞれの通時的変化はもちろん、日本や韓国など北東アジアの異なる国や地域との共時的比較をも念頭に置いて分析を進める。将来における、より大規模で総合的な国際研究に向けた知的基盤と実践的足がかりを得るためのパイロットスタディの意味合いも持つ。 本研究と関連する代表的研究として、1990年代後半に行われた文部省科学研究費補助金特定領域研究「現代中国の構造変動」(以下、旧・構造変動と略記)がある。旧・構造変動は、中国の歴史を「革命と政治が主導した毛沢東時代30年=旧現代中国」と「経済と豊かさがリードした鄧小平時代20年=新現代中国」の2つに区分したうえで、政治、経済、社会、環境、歴史、国家統合、アジア世界との関係などの多方面から「新現代中国」について総合的な分析を行い、世界の学界にとって研究史上の大きな成果を残した。 本研究では、①旧・構造変動で示された予測が、その後の展開によって部分的に裏切られた課題、②旧・構造変動の当時には、認知されてはいたが、現実が追い付いておらず、掘り下げた検討がなされなかった課題、③旧・構造変動以来、20年間の時間的経過の中で新たに浮上した課題に取り組む。
- メンバー(13名)
- 専任研究員:鈴木 隆(主任)
兼担研究員:岡本 信広、内藤 二郎、野嶋 剛、森 路未央、兪 敏浩(新任)
兼任研究員:神谷 幸宏、諏訪 一幸、菱田 雅晴、加藤 青延(新任)、松本 充豊(新任)、深 串徹(新任)、柿澤 未知(新任)
第12班
- 課題
- 東アジアの術数研究―中国の天文思想を中心に
- 期間
- 2024~2026年度
- 概要
- 中国古代において、改暦は天命が革(あらた)まったことを人々に知らしめる制度改革の重要な一部であり、天体の運行を正確に把握することで天子たる威厳を示す一大事業であった。しかし、その役割は時代により変遷がある。また、改暦の議論(論暦)では暦と天象との不一致を科学的に解決しようとする視点だけでなく、経書・緯書の記述との一致、陰陽五行説など理論による権威づけがなされ、思想面でも時代の色を反映する。 そこで本共同研究では、天文思想、古代術数思想、制度史、文化交流史などの研究者により、南北朝期以降の改暦の意義について多角的に検討する。内在する思想的意義を解明するため、正史の律暦志、暦志の読解を通じて、改暦がどのように議論され、暦が選択されたのかを考える。また外在する制度としての意義を解明するために、正史の礼儀志、礼志の読解を通じて、改暦に関する上表や国家運営上の意義について考える。あわせて、本紀・列伝、経書、類書なども適宜参照する。具体的には、3年間で『宋書』律暦志・礼志の関連部分を読解する。 なお、オブザーバーとして岡田和一郎、戸川貴行も参加予定である。
- メンバー(11名)
- 専任研究員:高橋 あやの(主任)、田中 良明
兼担研究員:浜田 久美子、浦山 あゆみ
兼任研究員:小倉 聖、椛島 雅弘、洲脇 武志、平岡 隆二、平澤 歩、細井 浩志、榧木 亨(新任)