Asia education

現地体験型学習

現地体験型学習とは、アジア各国にある協定校への現地研修と留学による体験学習のことを言います。

現地研修

大東文化大学国際関係学部ではアジア9カ国の大学と協定を結び、2年次の夏から秋にかけて、教員の引率による3~4週間の海外研修を実施しており、これを現地研修と呼んでいます。

現地の大学で地域言語をみっちり学習し、日本語と英語に加えて地域言語を使いこなせるトリリンガル(トライリンガル)を目指します。2年生で実施。卒業単位としては6単位が認定されます。

棒グラフ:現地研修に参加して何が変わったか アジアへの関心が高まった:83.5% 地域言語の学習意欲が高まった:78.8% アジアへの意識が変化した:66.6% 何も変わらない:0%

現地研修には、毎年およそ80%の学生が現地研修を選択しています。1986年の学部創設から20年間で、3,700名を超える学生がアジア各国の大学で学んだことになります。また、この研修をきっかけに、「さらに地域言語をきわめたい」、「もっと社会や文化・生活を知りたい」と留学を志す学生も数多くいます。現地研修はそれまで知識のみだったアジアを体験するだけでなく学生の興味をさらに広げる機会にもなっているのです。

※現地研修は必修ではありません。

写真:現地研修

この現地研修プログラムには、国際関係学部ができてからの延べ人数で、実に3259名の学生が参加しています。これだけの数の学生が事故もなく研修を終え、無事に帰国しているのは、私たちの誇りでもあります。研修に参加した学生は、語学力にも、アジア理解の目的意識や学習意欲にも大きな変化が見られ、その後のアジアへの関わりの大きなターニングポイントになっています。

研修先での宿泊は、ゲストハウスであったり学生寮であったり、またはホテルであったりと、地域や参加年度によってさまざまです。中でもインドネシアでは、インドネシア人家庭へのホームステイが実施されました。ホームステイでは、ホストファミリーから家族の一員として受け入れられ、インドネシア語で「お父さん」「お母さん」「お姉さん」「お兄さん」などと呼び合い、すっかり溶け込んでいるようでした。帰国後も、その家族との交流が途絶えることなく、結婚式に招かれるなどして再びインドネシアを訪れる学生もいるようです。学生寮ではホテルのようなサービスはないけれど、同じ世代の異国の学生との生の交流から厚い友情が芽生えたりもします。

写真:現地研修

現地研修を成功させ、有意義なものとするために、大東文化大学国際関係学部では事前研修、事後研修にも力を入れています。事前研修では、訪問先の国の歴史や社会、文化、日常生活などについて十分な予備学習を行い、現地で戸惑うことのないように準備を行います。事後研修では、研修レポートの作成やプレゼンテーションなどで研修の成果をまとめます。また、研修の成果を生かして、毎年開催される「アジア言語スピーチコンテスト」に出場する学生もいます。

留学制度

棒グラフ:海外留学者数の推移(1998~2005年度)

海外留学は学部ができたときから行われていますが、積極的に奨励するために2000年度のカリキュラム改革で制度化されました。つまり、留学講座をカリキュラムに組み込み、留学先の大学で取得した単位を、短期(半年)で20単位、長期(1年)で40単位をそれぞれ上限として卒業単位に振り替えることによって、4年間で卒業できるようになったのです。それまでの学生は、在学中に1年留学してしまうと、その間の単位が認定されず、結果として卒業に5年かかっていたのですから、是非利用したい制度です。この制度ができた2000年以降、留学する学生の数が大幅に増加したことからも、この制度の優れた点が分かるでしょう。

留学制度は、現地研修の次のステップとして、2年次以降の学生向けに、現地研修と同じ協定校が受け入れ先となります。留学では、語学力のブラッシュアップや、アジア地域研究を深化させることが主な目的となるでしょう。留学は大きな財産になります。勉学面でもそうですが、それ以外の現地での生活全てが得難い経験として、自分だけのかけがえのない財産となります。

また、学生に海外留学を通じて国際的視野をさらに広げてもらえるよう、海外留学をサポートする制度の用意もあります。詳しくは大東文化大学国際関係学部事務室にお問い合わせ下さい。