Graduate school

アジア地域研究科

グローバル化の時代、アジア地域は、中国やインドをはじめとする各国の急速な経済発展に伴って国際的な発言力も高まり、世界的にも注目を集めるようになっています。他方で、アジア地域には大きな格差が存在し、貧困や環境など生存基盤をめぐる問題、宗教や歴史認識をはじめとするアイデンティティをめぐる対立など、地球的な視野から取り組むべき課題が横たわっています。また近年、日本を訪れる観光客が増加する一方で、中国や韓国など近隣諸国との関係の複雑さに直面し、国際協調や多文化共生の意義が改めて問い直されています。

以上のような世界情勢の変動に応えて、アジア地域研究科では、「地球的視野で考え、フィールドから行動する」ことのできる高度な人材の育成を目指します。日本とアジア諸国を取り巻く歴史的経験をふまえ、複雑化する世界情勢を的確に捉えつつ、多角的な視野から政治、経済、社会、文化等に関する今日的課題に取り組むことのできる人材は、今後ますます必要とされることでしょう。地域に根差し、地域の人々と共に歩み、世界に発信する——そのためには、長い時間をかけてアジア地域が育んできた固有の伝統の価値を理解し、尊重する姿勢と、新しい時代の変化を読み取り、適切に対応する柔軟性も重要です。そのために、教員と院生が一体となってアジア地域の人々と共に行動し、考えていくことを目標とします。世界情勢に関する総合的な洞察力を身につけ、フィールドに根差した深い知識を武器としながら、アジアの諸問題に取り組む意欲的な研究にチャレンジしたい皆さんを待ち望んでおります。

アジア地域研究科について
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