研究科・コース紹介／Graduate school

文学研究科

教育研究上の目的および基本方針(3つのポリシー)

文学研究科教育学専攻修士課程は、広い視野に立脚した研究能力及び高度に専門的な職業能力を身につけた、社会に貢献できる教育学研究者や教員の育成を目的とします。

文学研究科教育学専攻修士課程は、建学の精神に基づく教育目標に定める人材を育成するため、所定の期間在学し、所定の単位を修得し、専門分野に関する次のような高度な能力を身につけ、修士論文が審査のうえ合格と認められた学生に（修士）の学位を授与する。

- （1）教育学・心理学・福祉学・芸術学等の各専門分野における深い学識を修め、その専門分野における固有の知識の社会的意味を深く理解している。
- （2）広く教育に関わる研究上の諸技能や実践上の対人行為における諸技能に習熟し、自らの見識のもとにそれらの専門的技能をもって社会に貢献することができる。
広く教育に関わる専門的な諸課題について、幅広い知見に基づいて論理的に思考し、専門家としての判断を下し、その課題把握から結論に至るまでを的確に表現できる。
- （1）それぞれの研究課題のもつ社会的な、意味連関を明確に意識し、それらの課題の究明に意欲的に取り組み、その成果を高度に専門的な職業人あるいは社会人として積極的に生かす実践や研究を続的に行う姿勢をもつ。
- （2）多様な価値観・文化を持つ人々と協同で問題を探求し活動することができる。
- （3）多文化共生に関する諸問題について広く関心を持ち、学問的に探求することができる。

文学研究科教育学専攻修士課程は、終了認定・学位授与方針に掲げる能力を修得させるために、以下のような内容、方法、評価の方針に基づき、教育課程を編成する。

本専攻では、院生の研究関心を最大限に尊重しながらも、深い人間理解と幅広い歴史的・社会的視野に立脚した教育学研究を可能にすべく、教育学、心理学、福祉学、芸術学を横断的に学修することが可能なカリキュラムが組まれている。
本専攻の「専攻科目」には「研究指導科目」と「演習科目」があり、それぞれの「演習科目」に対応した「関連講義科目」を開講している。「演習科目」と「関連講義科目」は選択必修科目で、各自の研究関心に応じて選択して学修する。「研究指導科目」は必修科目で、２年間継続を基本とする。
同時に「専攻科目」には、１年次の必修科目として「導入科目」があり、様々な専門分野を総合的に学修するための「教育総合研究」が設定されており、全院生が共修する演習科目である。
多様な関連講義科目である「特殊講義」がおかれており、自分の専門分野に深く関わる諸科目のみでなく、広く選択履修することができる。

「研究指導」および「演習」は、個別の教員による各院生に合わせた個別指導と少人数演習方式で行われる。
「教育総合研究」は通年科目で、2つの内容で構成されている。第一に、オムニバス形式で、本専攻に所属する多様な教員の専門分野の研究方法のエッセンスを学修する。第二に、1年に3回、集中講義形式で全院生が研究発表を行い、分野を超えた研究交流を行う。
「関連講義科目」は、その名のとおりそれぞれの専門領域の特殊課題に関わる講義であるが、いずれもかなり人数限定的な授業となり、実質的には演習形式が採られることも少なくない。

文学研究科教育学専攻修士課程は、教育研究上の目的、ディプロマ・ポリシー（学位授与方針）、カリキュラム・ポリシー（教育課程の編成・実施方針）に基づき、次のような用件を備えた受験生を各種選抜によって受けいれる。

広く教育に関わる基礎的な知識を有し、自らの問題意識を深く追及するための読書力・語学力・情報収集力・論文執筆力などのもととなる基礎的諸技能を身につけている。
自らの問題意識を社会的に意味づける判断力を有し、それを研究課題として他者にも説明できるよう一般化する思考力や表現力を備えている。
自らの問題意識を学問研究として深く追究するため、先人の仕事に学びながらも、あくまで自分の頭で考え抜こうとする態度を有している。
次のような人々を受け入れる。
- （1）教育学関連の学部・学科を卒業し、先進的な教育実践者や教育研究者を志している。
- （2）留学生で、日本や自国の教育について高度な研究や実践を志している。
- （3）市民として、教育関連の活動や事業のリーダーを目指している。
- （4）現職の教員で、教育研究を深め、またキャリアアップを目指している。

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