Asia education

「大豆のアジア学」-山梨県身延町で播種実習(6月28日-29日)を行ないました-

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  「大豆のアジア学」では、2006年度のスタート当初より、鳩山在来の大豆と「曙(アケボノ)」という大粒の大豆を栽培してきました。「アケボノ」の原産地は、山梨県身延町です。なぜ、アケボノ? 鳩山町の大豆農家から、鳩山を視察に来た身延町の人からもらったという大豆を譲りうけたのがきっかけでした。以来8年にわたって「大東のアケボノ」を繋いできました。












  昨年の秋に、地域連携センターとの共同事業「食文化探求プロジェクト」で、身延町の「曙大豆産地フェア・枝豆収穫体験!」にはじめて参加することができました。「大東のアケボノ」とは似ても似つかぬ、豆粒の想像以上の大きさに圧倒されました。
  今年度は、身延町役場産業課と(株)川口建設の望月治社長のご協力により、枝豆収穫体験の会場となった西嶋地区の畑で、念願のアケボノの播種体験を行なうことができました。畑の面積は、大学の実験農場の約15倍。「大豆のアジア学」受講者6名のほか、「食文化探求プロジェクト」からも5名の学生が参加しました。広大な畑に刻まれた畝に沿って40cm間隔で「曙」を土に落とし土をかけていく播種作業、学生一人が6~8畝の種まきをしました。望月社長が、担当した畝ごとに学生の名前入りの杭を立ててくれました。


 お天気だけが心配でしたが、この日は早朝からぐんぐん晴れ間が広がり、作業がはじまると梅雨らしからぬ心地よい風が吹きはじめ絶好の種まき日和となりました。休憩時間には、社長夫人お手製のアケボノ入りおにぎり(栗ご飯のようなホクホク食感でした!)をご馳走になり元気を回復し、約3時間の農業体験を満喫することができました。
 播種の方法が感動ものでした。長時間の播種作業で腰を痛めないように工夫された『川口建設方式』! 播種の新技術として埼玉県内にもぜひ普及させたい農作業の知恵です。これから大豆はぐんぐん成長し、10月下旬には枝豆として収穫できるようになります。「曙大豆産地フェア・枝豆収穫体験!」が今から楽しみです。















 川口建設の社長と奥様、そして身延町役場産業課の大村隆様と日吉真弥様には、準備段階から当日までたいへんお世話になりました。ありがとうございました。