Asia education

研究班「大豆のアジア学」の活動が、『広報はとやま』(8月号)に紹介されました。

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「大学生 × 大豆 で鳩山に元気を」

 7月1日に行った大豆の播種のようすが、『広報はとやま』(8月号)で紹介されました。

「大学生 × 大豆 で鳩山に元気を」というテーマで、大東文化大学と女子栄養大学の鳩山町における取り組みが紹介されています。ふるさと支援隊では、播種のようすのほか、秋に予定されている町民参加型枝豆収穫体験のことも記されています。

大豆の生育状況(7月1日~8月25)

 『広報はとやま』で予告をされてしまった町民参加の枝豆収穫体験。2015年度と2016年度には、地元の亀井小学校とときがわ町の萩ヶ丘小学校の児童を招いて収穫体験を行いましたが、町民対象となると、大量の枝豆が必要です。

 7月1日以後の生育状況はどうでしょうか。7月1日の播種は大雨の中で行われましたが、その後は梅雨時期にもかかわらず晴れ続きでした。7月7日に発芽がはじまりましたが、その後の日照りで、地面にはヒビが入るほど乾燥し、大豆の成長はいまひとつです。

 除草・中耕

 畝間の草が目立ってきたので、7月29日に、急遽、根岸さんと船橋さんが除草と中耕を施してくれました。雑草が取り除かれ、ここ数日、恵の雨も降っています。これからお盆にかけて、グングンと成長することを祈りたいと思います。

花が咲きはじめました。

 8月の連続降雨記録が21日という、日照時間の少ない夏となりました。そのせいもあって、大豆が花をつけるのも少々遅れぎみのようです。8月22日頃より花が見えはじめました。写真は、25日の畑のようすです。青山在来は白い花を、丹波の黒豆は紫色の花をつけています。

 9月の太陽の恵みでどこまで挽回できるか。間もなく台風シーズン。大豆の倒伏も心配です。26日には、二回目の中耕・培土を行うことになっています。

2回目の中耕(8月26日)

 8月26日午前9時より、2回目の中耕を行いました。7月29日にも中耕を行ないましが、猛暑の日が少なかったせいで、例年になく雑草がはびこっています。このままでは大豆の生育への悪影響が懸念されるので、花が咲き終わる前に、2度目の中耕をしておくことになりました。

 青空は見えたものの、時々雨粒が落ちてくるような天候で、時折、涼しい風が吹き抜ける中での作業でした。「高齢者でもできる体に負担のかからない大豆栽培」が「ふるさと支援隊」のアピールポイントの一つです。鍬や鎌を使い、腰を屈めるような仕事はありません。すべての畝間に管理機を往復させ、雑草を沈めるとともに、大豆の根元に土を寄せていきます。

 鳥獣ネットもはずれ、雑草が沈められ、焦げ茶色の土と大豆の葉に彩られた畑はさらに広くなったように感じます。花の数もどんどん増えています。

 10月には、二つの枝豆収穫体験を計画しています。一つは、亀井小学校の児童を招いての収穫体験。もう一つは、鳩山町民を対象とした収穫体験で、これは初めての試みです。たくさんの人々に喜んでもらえるような大豆が実ることを祈りたいと思います。

莢がつきはじめました(9月10日以後の生育状況)

もう一息です(10月4日の生育状況)

来週は収穫です(10月14日)

小学生のための収穫体験は雨天により中止になりました。

 10月19日(木曜日)に開催が予定されていたエダマメ収穫体験は、雨天のため中止となりました。楽しみに待っていてくれた亀井小学校の3年1組の児童には、収穫体験の参加賞としてプレゼントすることになっていた品々をお届けしました。一つは、大東文化大学特製のボールペンです。2018年度4月に看護学科がスタートすることにともない、高校生向けに作製したペンです。スポーツ健康科学部からご提供いただきました。もう一つは、前川次郎柿です。2015年の収穫体験から、おなじみの柿です。根岸正樹さんが丹精込めて育てました。

 エダマメの収穫時期はまだ終わりではありません。亀井小学校のみなさんには、時間があれば、ぜひ「ふるさと支援隊」の畑に行って、エダマメを摘んでもらいたいと思います。

 21日(土曜日)には、町民向けの収穫体験が予定されていますが、こちらも雨に祟られそうです。

追記

 10月27日、根岸正樹さんが、大豆畑からエダマメの株を刈り取り、亀井小学校まで運んでくれました。亀井小の全校児童の皆さんには、思いがけない校庭でのエダマメ収穫体験を喜んでいただけたようで、ふるさと支援隊一同とても嬉しく思っています。11月上旬頃までエダマメとして食することが出来そうです。畑のほうにもぜひどうぞ。

鳩山町民向けのエダマメ収穫体験(10月21日)

 町民向けのエダマメ収穫体験は、季節はずれの台風の接近にともなう雨のため、中止になりました。

先進地視察レポート・身延町の曙大豆収穫体験(10月22日)

 10月22日、山梨県は身延町の曙大豆収穫フェアに参加しました。台風接近によりフェアの中止が決まっていたのですが、川口建設の望月社長のご配慮で、西嶋会場を貸し切りで特別にフェアが開催されました。

 身延での収穫体験は、今年で、4回目になります。まず、望月社長から、身延町の曙大豆の生産と商品化への取組みについてご説明いただきました。曙大豆の商品価値を向上させるために、廃校になった学校を「あけぼの大豆拠点施設」として整備し、10月より共選所として稼動しているとのこと。曙大豆という宝物を活かす身延町を挙げての取組みが着々と進んでいるようです。

 季節はずれの台風による大雨をものともせず、10名の教職員が連日の雨で足元の悪い畑に入り、40分ほどかけて、1.5キログラムの曙大豆を収穫しました。

 はじめて参加した金子さんは、見事ピタリ賞を獲得しました。望月社長から、全員に参加賞兼お土産として曙大豆の煎り豆がプレゼントされました。

 

 大東ふるさと支援隊のために、特別にフェアを開催してくださった川口建設の望月治社長に記して感謝する次第です。

11月4日

 台風にたたられ、予定していた二回の収穫体験も中止になってしまいました。それでも、根岸正樹さんの取り計らいにより、亀井小学校のみなさんに「校内収穫体験」を楽しんでもらえたのが、大豆を栽培した支援隊としてはせめてもの慰めです。右側の写真には、校内収穫体験できれいに摘み取っもらって畑に戻ってきた株が見えます。

 10月22日の台風、そして30日の木枯し一番の影響で、株のほとんどが倒れてしまっています。8割方の莢が茶色くなりはじめ、倒れているのでよく確認できませんが、葉も落ちはじめています。刈り取りは、11月下旬頃になる見込みです。

刈り取り作業(11月30日)

 11月30日の午前9時より、大豆の刈り取り作業を行いました。学生の浦部敬太さんと新里先生、指導者の根岸正樹氏と船橋春雄氏の4人が参加しました。

 7本の畝は、4人の手際のよい協同作業40分足らずで片付きました。浦部さんは支援隊2年目ですが、大豆を刈り取るのははじめて。剪定ばさみをもつ手付きも、なかなかのものです。最後に、刈り取った株を「島立て」にしました。

 作業終了後には、大豆の株をくくった縄についてのプチ勉強会です。根岸氏は、年に一度、亀井小学校で手で縄を綯う技術を教えているそうです。もちろん、本日使用した縄は、船橋氏がご自宅の縄綯い機(日の出式製縄機)で綯った縄です。

 島立てにした状態で一月ほど乾燥させます。年明けの1月中旬には「くるり棒」や「唐箕」など昔ながらの農具を使用して脱穀を行うことになっています。

脱穀作業(2018年1月12日)

 1月10日、午後1時30分より、研究班「大豆のアジア学」(中山間ふるさと支援隊)が、11月末日に刈り取った大豆の脱粒作業を行いました。学生の参加は浦部敬太君1名でしたが、根岸正樹、船橋春雄両氏のご指導により、かなり品質のよい「宇宙大豆」を収穫することができました。

 根岸氏から、脱粒の要領が説明されます。その後、茣蓙に積まれた、刈り取られて乾燥した大豆を「くるり棒」という農具で叩き、大豆粒を出す作業に取りかかりました。

 船橋名人の軽やかな「くるり棒」さばきをじっと観察した後は、浦部君による人生初の「くるり棒」体験です。とても初めてとは思えないくるり棒さばきにびっくりです。

 くるり棒での叩きがひと段落した後は、叩き残しがないか確認し、豆の出た大きな莢や茎を取り払っていきます。続いて、莢殻と大豆を「篩(ふるい)」にかけ、殻を除きます。「篩」にかけても、粉状になった殻滓が残ります。

 ここからは「唐箕(とうみ)」の出番です。「唐箕」は、風の力で、軽い莢殻と重い大豆を選別するための農具です。一人が、上方の三角口から篩にかけた滓混じりの大豆を入れます。反対側にたったもう一人が、手回しハンドルで羽根車を回転させると、軽い滓は吹き飛ばされ、大豆だけが選別口からコロコロと音をたてながら出てくる仕組みです。先人の知恵に感動することしきりでした。

 

 

 今回の作業をもって2016年度の活動は終了します。花之木営農組合の根岸正樹氏と船橋春雄氏をはじめ、東松山農林振興センター、鳩山町役場、JA埼玉中央等たくさんの方々のご指導とご協力により「中山間ふるさと支援隊活動」第3年目を無事に終えることができました。記して深く感謝の意を表します。

 

 2月9日には、飯能市市民活動センターを会場に、中山間ふるさと支援隊の最終報告会が開催されます。