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国際関係学科国際文化学科

「現役スタッフが語る旅行業の現実」-アジア概論で講演会が行われました(7月15日)

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 7月15日、アジア概論において「旅行業界について―現役スタッフが語る旅行業の現実-」というタイトルで講演会が行なわれました。講師は(株)風の旅行社・風カルチャークラブの嶋田京一氏です。(『風の旅行社物語』という本が、ポット出版から刊行されています)。

 講演は、風の旅行社の「自家製造自家販売」実践をふまえて次のようなトピックを挙げて進められました。
・風の旅行社はなぜ専門特化したのか
・ツアーの企画、マーケティング(マーケティングはしません!)
・どんな人がこの仕事に向いているか(意外にも、旅行好きな人は旅行業には向いていないかもしれない!?)
等々、興味深いトピックの連続でした。

専門旅行社と総合旅行社

どんな人が向いているか?


1.人が好きであること お客様も人、取引先も人、社員も人 
※仕事は人とする


2.あらゆることに好奇心がある なんでも試す、確かめる 
※まずい料理も食べてから語れ


3.行動力がある フットワークを軽く! 
※現場に出ろ 人と会え 行動したら、失敗もする 若いうちに失敗しておけ






風カルチャークラブが目指すもの

 私たちの日々の生活は「自然」を遠ざけることで「利便性」を手に入れ、これからもますます「人工」の度合いを深める方向に進んでいくように見えます。しかし、身近な自然に触れた時、大自然に驚嘆した時、私たちの精神や肉体の中に自然と共感するものの存在を感じることがあります。人間すべてに共通のアイデンティティーがそこにあるからではないでしょうか。
 自然そのものを知ることはもちろん、自然と接する上での知識、技術、人間が営々と自然から学びとった知恵、祭祀や風俗の中に見る自然の理解の仕方や思想など、「自然」を対象としてだけでなく、私たちの内なるものと深く結びついたものとして五感を通して学び、教えを請いたいとの思いを形にしていきます。

自分のツアーを企画してみよう!

 講演終了後に、嶋田氏から学生に次のような「課題」が提示されました。「あなたが旅行社の社員だとしたら、どんなツアーを企画しますか、また、その企画をどのように販売しますか?」。

 先月行なわれた「キャリア講演会」の「アンケート」でも、多くの学生が旅行や観光業に就職したいと考えていることがわかりました。今回の講演によって、あらためて旅行業の魅力に気づかされたり、旅行業への認識を新たにした学生も多いのではないでしょうか。