回収ボックスの様子
開始1〜2時間が経過したところで、既に箱の半分近くが埋まりそうなくらい多くの食品が集まりました。(写真外にはペットボトル類もあります)
この後も順調に食品を提供して頂いたところで昼休みになり、筆者は第一高校へ様子を見に行きます。
100周年を機に制定されたこの新しいタグラインは、
大東文化大学のあるべき姿を表現しています。
大東文化大学は、創立以来、
漢学をはじめとする様々な文化との出会いを通じて
社会を豊かにすることを目指してきました。
文化と向き合って100年。
地域・領域・時代を超えた多彩な文化が交差し、
出会う場へ。
今日も新しい価値が生まれている。
その真ん中には、いつも、大東文化大学がいます。
真ん中に文化がある。
大東文化大学
学生取材企画
2022.12.08
皆さんはフードドライブという活動をご存じですか?
フードドライブとはSDGsの活動の一環で、食品ロスの削減を目的に、家庭で食べきれず余っている食品を回収し、福祉施設等に寄付するという取り組みです。
主にカップ麺や缶詰、お菓子など、保存の効くものを対象に回収します。
「フードドライブの起源と日本の食品ロス」
1967年にアメリカのアリゾナ州で、食品ロス削減を目的としたフードバンクが設立され、活動が開始されました。1984年にはフランス、1994年にはポーランドのワルシャワで、フードドライブを支援するフードバンクが設立されています。日本におけるフードドライブの歴史はまだまだ浅いものですが、2013年に設立された日本フードバンク連盟を中心に、さまざまな自治体や企業、また個人がフードドライブへの取り組みを始めています。
一方で日本の食品ロスの量は年間約600万トン(総務省 平成30年度確定値)。国民一人あたり、お茶碗約1杯分(約130g)の食べものが毎日捨てられている計算になります。食品棚の奥で眠ったまま消費期限を迎えて食べられなくなる、食べられるのに捨てられる食品を、フードバンクを通じて必要とする方たちに届けることで食品ロスの削減につなげることができます。
フードドライブとは・意味 〜Life Hugger〜
https://lifehugger.jp/food-drive/
「もったいない」を「ありがとう」に変えるフードドライブとは?〜株式会社セブン&アイHLDGS.~
https://www.7andi.com/sustainability/g_challenge/action/foodloss_20211015_1/index.html
そして10月26日、27日には、板橋校舎と附設の第一高校で学内フードドライブが初めて行われました。
この学内フードドライブに筆者も運営側として参加してきたので、今回はその様子をスタッフ目線でお伝えしたいと思います。
回収開始
朝8時45分、テントとのぼりを立て、活動開始です。
我々学内フードドライブのスタッフはこちらの「大東×サステナブル」Tシャツを着て活動に臨みました。
そしてこの文字は第一高校書道部2年の山下賢一さんに書いて頂きました。
(第38回高円宮杯日本武道館書写書道大展覧会文部科学大臣賞受賞者)
活動時間は両日とも午前中〜昼休み終了までの短い時間でしたが、朝から多くの方がテントを訪れ、多くの食品を提供して頂きました。
回収ボックスの様子
開始1〜2時間が経過したところで、既に箱の半分近くが埋まりそうなくらい多くの食品が集まりました。(写真外にはペットボトル類もあります)
この後も順調に食品を提供して頂いたところで昼休みになり、筆者は第一高校へ様子を見に行きます。
協力的な一高生
第一高校では、昼休み時間のみの回収かつ大学より人数が少ないため、回収数はそれ程多くはないと想定していました。しかし実際に足を運んでみると、回収場所には多くの一高生が。
筆者が来た頃には、既に箱がいっぱいになっていました。
集計した結果、先程大学側で集めた以上の食品が集まりました。
フードドライブに協力的な一高生には驚きましたが、それだけ関心を持ってくれている事に回収する側としては嬉しく感じます。
実際に一高生にフードドライブに参加した理由を聞いたところ、
「母と寄付できそうなものを探しました。協力できることはしていきたいです。」
「総合的な探求の時間でフードドライブのことを学習していたので、今回この機会に参加しました」
といったコメントを頂きました。
親子でフードドライブに参加したり、学習した事を実際に行動に移してくれる一高生には本当に感謝しています。
ここまでで1日目の回収が終わりました。
見て頂いた通り、箱いっぱいの食品を回収することができましたが、2日目は1日目でフードドライブの活動を知った方が増えたのか、1日目より多くの食品が集まったように感じました。
2日間を終えてもう一仕事
この2日間で集めた食品は、Excelに一つ一つ商品名と賞味期限等を入力していきます。
多くの食品が集まった事に嬉しさを感じる反面、入力作業がとても忙しかったです。
その中で筆者は缶詰の入力を担当しました。
集計結果は…
筆者は打ち込み作業までを担当し、その後は学内フードドライブ担当職員(学内SDGs啓発部会)の方々により集計が行われました。
最後に食品を種類ごとに仕分けし、各段ボールにまとめました。その集計結果は…
なんと段ボール13箱分になりました!
筆者は正直段ボール3箱分くらい集まったら良いなと思っていたので、期待以上の結果にやって良かったなと実感しています。
おわりに
今回の学内フードドライブで回収したものは、総個数502点、総重量119.7kgという結果になりました。数字で表すとよりたくさんの食品を提供して頂けたことが実感できます。
また回収した食品はフードドライブ翌日に、板橋区役所資源環境部資源循環推進課へ受け渡しが行われ、後日板橋区からフードバンクいたばしに届けられました。
そして板橋区役所資源環境部資源循環推進課への受け渡し対応をして頂いた資源循環推進課の武藤さんより、
「こんなにも多くの食品が集まったことに驚いている。学生さんや生徒さんには貴重な経験になったのではないか。これを通してSDGsを意識して未来に繋げてくれたら嬉しい。今後も実施していただけたらとてもありがたい。」
とお言葉を頂きました。
最後に今回のフードドライブで食品を提供して頂いた96名の皆様、本当にありがとうございました。
今回の学内フードドライブを機に、他のSDGsの活動にも興味を持って頂けたら嬉しいです。
学生取材企画スタッフ:西脇
今回の学内フードドライブの実施報告及び学内SDGs啓発部会長のインタビュー記事は以下のリンクより確認する事ができます。
SDGs推進「学内フードドライブ」実施報告
https://www.daito.ac.jp/news/details_40775.html
【SDGs】~『学内フードドライブ』を通して学生に伝えたいこと~経済学部現代経済学科古屋核教授インタビュー
※本記事は100周年記念プロジェクトを学生が取材、発信していく「学生取材企画」によるものです。