学生取材企画

2022.12.08

【学生取材企画】SDGs「学内フードドライブ」を通して学生に伝えたいこと~経済学部現代経済学科古屋核教授インタビュー

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10月26日、27日にかけて、大東文化大学の板橋校舎と附設校の第一高校が連携した学内フードドライブが実施されました。この取り組みはSDGsの活動の一環であり、食品ロス減を目的に、家庭で食べきれず余っている食品を回収し、板橋区を通して福祉施設等に寄贈するというものです。

 

今回は学内SDGs啓発部会長であり経済学部現代経済学科の古屋核教授にお話を伺いました。

古屋核教授(写真一番右)と学内フードドライブ協力学生の皆さん 古屋核教授(写真一番右)と学内フードドライブ協力学生の皆さん

──学内フードドライブを実施したきっかけはありますか。


元々は大学全体でのSDGsの認知度向上に取り組もうとしていて、学内のSDGs関連の試みを出来るだけ集めて紹介することを考えていました。そこで、学内の先生方が行っているSDGs関連の授業・研究などをアンケート調査し、学内に公開することから始めました。

ただ、それだけだと「先生方がこのような活動をしています」という話だけで終わってしまうので、「学生や教職員がもっと身近にSDGsを実感できる企画はないか」と考えたところ、フードドライブが比較的身近で、誰でも手軽に参加できるということで始めました。

 

──実際に学内フードドライブを行ってみていかがでしたか。

 

活動開始時の朝は比較的回収数が少なく、一箱くらい集まれば良いなと思っていましたが、蓋を開けると多くの方に食品を寄贈して頂き、期待を上回る結果となり良かったと思います。想像以上にたくさんの人がフードドライブを理解してくれていたのだと感じることが出来ました。

──学内フードドライブを通して今後広げていきたい方向はありますか。

 

今回は新型コロナウイルスの影響もあり、フードドライブへの呼びかけや働きかけを行う時間が十分にありませんでしたが、感染状況が落ち着き次第、板橋校舎だけでなく東松山校舎でも企画できればと思います。

また他大学ではSDGsの活動に関する学生の集まりなどを自治会が中心で行っていて、かつ学生が中心となって呼びかけを行っているところもあります。もう少し学生主体で活動への参加ができるとさらに良い方向に広がっていくのかなと思います。

 


──学生主体でという事ですが、具体的にどう動けば良いと思いますか。

 

教職員からSDGsが大事だと伝えても、なかなか動いてくれる学生が少ないのが実状です。ですので、最初は学生自治会などから呼びかけを行い、活動に興味がありそうな学生を集めて何ができるかを話し合うところから始めてみてほしいです。その中で学生に自治体の方と直接会ってもらい、自治体は大学(学生)の協力が必要なんだ、現場ではこういう事が起こっているのだという事を知ってもらいたいです。活動を行う上で一番大事な事は自分達を必要としている人と交流することなので、学生の皆さんにはこの部分を是非行ってほしいですね。

 

──学内フードドライブを実施した上で今後の目標をお教えください。


今回は朝と昼休みを中心とした比較的短時間の催しでしたが、2日間で502点(総重量119.7kg)もの食品を集め、板橋区を通じて福祉施設等に届けることができました。この量は、区内18の地域センターが2020年度1年間に集めた食品(3,704点、852.5kg)の約1/7に相当し、板橋区から大きな歓迎と謝意を受けました。フードドライブを今回限りの試みに終わらせず、来年度以降にもつなげることが一つの目標です。

また、今回フードドライブに関する情報発信によって、関連するSDGsの目標12(「つくる責
任、使う責任」)についての教職員・学生・生徒の意識・関心を高めていくことも重要な目標といえます。

 

──最後に学内フードドライブを通して学生に伝えたいことがあればお教えください。

 

SDGs(持続可能な開発目標)と聞くと、政府や国際機関が推進する遠大な計画をイメージするかもしれませんが、家庭で余った食品を学校に持って行くという、ごく簡単な行動によっても貢献できるものです。ひとりひとりが寄贈する食品がわずかでも、大学全体では100kg超の量となり、福祉施設などで大きな力になります。同様のことは、節電、節水、ごみ削減など日常生活の多くの場面でも成り立ちます。個々人の小さな心がけを集積させていくことが、SDGsの17個の目標達成につながることを、是非理解してもらえればと思います。

 

 

古屋核教授ありがとうございました。SDGsの活動はフードドライブ以外にもまだまだたくさんあります。この機会に今一度、身近なところで自分にできる事は何かを考えてみてはいかがでしょうか。

 

                                                                       学生取材スタッフ:西脇

 

今回の学内フードドライブの実施報告及び学生取材スタッフによる活動報告は以下のリンクより確認する事ができます。


SDGs推進「学内フードドライブ」実施報告
https://www.daito.ac.jp/news/details_40775.html

 

【学生取材企画】SDGs「フードドライブ」って何?「もったいない」を「ありがとう」に変えるフードドライブについて学生取材企画スタッフが徹底調査!

https://www.daito.ac.jp/100mannaka/details_00584.html

※本記事は100周年記念プロジェクトを学生が取材、発信していく「学生取材企画」によるものです。

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