学生取材企画

2024.03.29

【学生取材企画】(第18回)大東文化大学青桐賞受賞者に、学生取材スタッフがインタビュー!

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2024年3月9日、板橋キャンパスにて「(第18回)大東文化大学青桐賞表彰式」が開催されました。
青桐賞表彰式では、学業や正課外活動などで優れた評価を受け、本学の名誉を高めた個人、団体が表彰されます。2023年度の受賞者・受賞団体は以下の通りです。

【個人の部】

  • 遠藤梨里花(国際関係学科3年)
    外務省「対日理解推進プログラム(アジア太平洋地域との交流 JENESYS)」に選抜、派遣
  • 篠原琉佑(スポーツ科学科4年)
    2024FISスノーボードワールドカップ男子パラレル大回転出場

【団体の部】

  • TABETEレスキュー直売所
    第6回ジャパンSDGsアワードにおいて「SDGs推薦副本部長(内閣官房長官)表彰」受賞
  • 鉄道研究会
    2024年1月1日より公認サークルから同好会へ昇格
  • 防災研究同好会「STERA」
    2024年1月1日より公認サークルから同好会へ昇格

今回は団体の部として受賞された3団体にインタビューを行いました。
(都合により、遠藤梨里花さん・篠原琉佑さんは欠席)

【TABETEレスキュー直売所】

経営学部経営学科3年 北爪雄貴さん 経営学部経営学科3年 北爪雄貴さん

この賞を受賞したときの思い・感想を教えて下さい

北爪さん:今回青桐賞のお話をもらった時、正直どの部分が評価されたのだろうと思っていました。

思い返すと、TABETEレスキュー直売所が本格始動して約2年が経ちますが、外務省からのジャパンSDGsアワードの推進副本部長賞(内閣官房長官賞)受賞のほかにも、今までやることが出来ていなかった新たな活動に今年度はチャレンジしていった部分が今回の評価に繋がったのかなとも感じています。

特に、昨年は新入生イベントや大東祭にも参加しましたがどれも初めての経験でした。

これらに参加する上で、管轄している地域連携センターに企画立案を行って相談をしたほか、学生支援課や学生自治会といった様々な部署に自らも出向いて話し合いをしていたので、 そういった部分についても評価して頂けているのかなと思っています。

ですので、こういった部分が広く評価されていたのであれば、私としてもTABETEレスキュー直売所としても本当にやってきて良かったなと思います。

活動していく中で、TABETEレスキュー直売所として意識していたことはありますか。

北爪さん:TABETEレスキュー直売所は、いわゆる日常業務にあたる部分が皆さんにとって活動として容易に想像しやすい部分だと思います。JAの直売所から来た農産物を輸送して販売するという部分が日常業務に当たります。他にも例えば入荷する野菜についてのPOPの製作やSNS等での発信なども日常業務の一環ですが、ここまでは正直誰でも出来てしまいます。

しかしこれだけやっていても事業としては成り立ちません。スタッフへの教育や採用計画を含めた人事面に関すること、店舗備品の管理や業務フローの管理など、組織運営ともいえる部分についても注視して確実に業務を遂行しなければなりません。特にTABETEレスキュー直売所は大東文化の学生が事業の中核を担って活動に参画しているので、学生に対する周知についても怠っていては事業としても全然回らないのです。

ですので、私は入職してから日常業務だけでなく、組織運営や学内周知といった部分にも意識を置いて活動してきました。

今までで困難だったこと、またどう乗り切ったのか教えてください

北爪さん:私(私たち)がやりたいと言ったことを全てできるわけではないので、その点色々ぶつかったりすることはありました。例えば学内に向けた周知活動であれば、特に新入生歓迎会では右も左も分からない中で活動しました。

例えば外に置く縦看板一つとっても、転倒の可能性やその他公平性の観点で設置できなかったりなど、細かい部分で上手くいかないことも多々ありました。

しかしこの活動や自身の活動・経験を通して多くの学生や職員、団体と関係を築いてきたことで、今年の新入生歓迎会はスムーズに行うことができています。そういった意味で言えば、自身の知見や関係性をより高めたことによって活動に貢献し乗り切れたのかなと思っています。

学生や職員との関係構築の他に、成功・達成した経験はありましたか

北爪さん:成功体験でこれと言えるようなところは正直まだないかもしれません。活動開始から2年とまだ日が浅いこともあるほか、本活動の特殊性もあるため、今後実績を積んでいくにあたって分かることが多くなってくると思っています。

今は0から1を作る部分がまだ多いので、逆に成功も失敗もないといいますか、模索段階かつ経験を積み立てている段階です。最近ではようやく右左が分かってきたので、引き続き同じように活動を続けていきたいです。

今後の抱負を教えて下さい

北爪さん:TABETEレスキュー直売所としては、これからも事業をずっと続けていきたいというのが一番大きいです。

また、新たな企画や取り組みについても打ち出して、大東文化大学ならではの取り組みとしてより定着させていきたいなと思っています。

【鉄道研究会】

左から、国際関係学部国際関係学科3年 松田桂太朗さん・外国語学部日本語学科2年 福井健太さん・文学部歴史文化学科2022年卒業生 千田航平さん 左から、国際関係学部国際関係学科3年 松田桂太朗さん・外国語学部日本語学科2年 福井健太さん・文学部歴史文化学科2022年卒業生 千田航平さん

この賞を受賞したときの思い・感想を教えて下さい

松田さん:率直に感じたのは、驚きはもちろんですが、嬉しい気持ちが強かったです。

私自身鉄道研究会に入ったのは結構最近だったので、正直何も出来ていないのではと思っていました。

ですが鉄道研究会の活動を振り返ると、マイルストーンをしっかりと設置できていたので、それが今回の受賞に繋がったと思うので、本当に嬉しい気持ちでいっぱいです。

福井さん:青桐賞の存在は存じていましたが、まさか鉄道研究会が受賞出来るとは思ってもいませんでした。(第一報を聞いた時はまさに“寝耳に水”でした。)

活動していく中で、鉄道研究会として意識していたことはありますか。

福井さん:鉄道研究会は主活動のひとつとして貸切列車を運行したり、合宿をしてきましたが、新型コロナウイルスの影響で活動を制限せざるをえませんでした。

そこで我々は学外ではなく学内での活動、特に大東祭に力を入れることにしました。夏休みに学内の大教室を借りて、展示物を考えたり机の配置を動かしたりして来場者の動線を確認しました。

企画をする上で、鉄道が好きなお子様に喜んでもらえる車両をジオラマで走らせたらどうか、また実際にレイアウトを組んでみた上で他に喜んでもらえそうな企画はないかを検討したりしました。

他にも企画する上での安全面の配慮など、お子様を主体に考えて活動していた部分が大きかったと思います。

松田さん:一番考えたこととして、新入生歓迎会の際にいかに鉄道が好きな人がいるかってことを発掘するのが大事だと考えました。

しかし研究会と謳っているので、特に鉄道が好きではないという方もたまにいらっしゃいます。その際に、鉄道研究会には鉄道以外にも車が好きな人がいます、バスが好きな人がいますということも伝えることによって、少しでも興味を持ってもらいやすい空気を作ることを意識しました。

そうすることで少し行ってみようかな、話を聞いてみたいなと思わせる心遣いを意識できたのではないかと思っています。

今までで困難だったこと、またどう乗り切ったのか教えてください

松田さん:鉄道研究会の困難として、一つ目に人数不足があります。

「鉄道」と謳っているから鉄道だけなのかなと思われがちですが、鉄道をはじめとした研究会なので、例えば鉄道以外でも車だったり飛行機だったり、そういった先入観のある部分を明確に周知していくことによって人数不足を解消していこうと思っています。

福井さん:同じく人数不足で鉄道研究会が解散するかもしれないという危機がありました。ですので鉄道だけではなく他の乗り物が好きな人もいる、他にもこんなことをやっていると発信し興味を持って頂くことで人数不足を補ってきました。

同好会に昇格したことで、今後、鉄道研究会の部員には役職を持ってもらうことになるので、責任を持ってやっていただける人を見抜くとともに、次の世代に引き継いでいけるような体制作りも大切だと考えています。

今後の抱負を教えてください

福井さん:今後は学外展を開催したいと考えています。

大東祭を含め、今までは鉄道研究会という大学内での活動を行っていましたが、その活動を外部でやることによって、大東文化大学の鉄道研究会はこんな活動をしているのだな、面白い活動だなということを知って頂ける場を設けたいなと思っています。

松田さん:私支部長としては、幹事長が企画の提案をしてくださるので、そのサポートをするのはもちろん、それに加えて、いかに新入生が入りやすい環境にするかってことが一つあります。

そして何よりも、入会しづらいなという人を少しでも減らし、鉄道研究会はこういう活動をしていますと自信を持って言えて、その後も代々しっかりと受け継がれるような活動にしていきたいと思っています。

卒業生より一言

千田さん:OBが意識していたことではありますが、先輩が築かれた鉄道研究会を後輩にしっかりと受け継ぐことが在学生の一番の使命だったのではないかなと思っています。

約2年間にわたり、鉄道研究会は新型コロナウイルスの影響で活動自粛の経験をしました。もしかしたら活動自粛によって鉄道研究会が解散、最悪の場合は先輩が築かれてきたものを無にしてしまうのではと、大きな責任を抱えながら活動してきました。ですがその中でもオンライン定例会などといった、自分たちでできることをどんどん取り入れたことにより、停滞していた鉄道研究会はV字回復し、新たな後輩たちが入ってきてくれました。また大学からの活動命令をしっかりと守ったことにより、苦難を耐え忍んで乗り越えることができました。それが今回の青桐賞の受賞につながったのではないかなと思っています。

卒業生でありますが、先輩方が築いてきた鉄道研究会が後輩の手によって発展できるようOBとして今後も支えていくとともに、行く末を見守っていきたいと思っています。

【防災研究同好会「STERA」】

左から、経済学部社会経済学科3年 泉田峻さん・経済学部社会経済学科2年 小林開さん 左から、経済学部社会経済学科3年 泉田峻さん・経済学部社会経済学科2年 小林開さん

この賞を受賞したときの思い・感想を教えて下さい

泉田さん:青桐賞のことは前から大学ホームページで見ていたのですが、受賞者の多くはスポーツ選手であったり、様々な場面で活躍している団体が受賞していたので、今回まさか私たちが声をかけて頂けるとは思ってもいませんでした。

小林さん:泉田と同じく、受賞の話を頂いた時には驚きました。

我々STERAはイベントへの参加や出店をたくさんやらせていただいたので、その部分を認めて頂けたと思うと本当に嬉しかったです。

活動していく中で、防災研究同好会「STERA」として意識していたことはありますか。

泉田さん:防災と聞くと結構お堅いイメージがあるので、そのイメージをいかにしてハードルを下げられるか、どうしたら皆さんに防災について自分事として捉えてもらえるかを意識しました。

例えば過去に板橋区立教育科学館で行った親子向けのワークショップでは、板橋の地形の特徴を学んだり、水害が起きた時はこう避難すれば良いというような勉強をしたりなど、防災をより身近に感じてもらえるようなことを目標に頑張っていました。

小林さん:今年は大東文化大学創立100年だけでなく、関東大震災から100年という大きなすごいテーマがあり、我々も関東大震災に関連する展示をさせて頂きました。

しかし企画を外部に出していくにあたって、 自分たちの中だけだったら通用することが、外部から見た時はどう映るのかの意識が出来ていなかったように思います。

展示物を展示する前に、一度先輩方に見せたのですが、外部の方々に対する配慮が足りていないとご指導頂いたことがあり、あくまで学生であるが故の視野の狭さを実感しました。

それ以降は外部の方々に見て頂くものという意識を大事に、企画を考えるようになりました。

今までで困難だったこと、またどう乗り切ったのか教えてください

泉田さん:活動を続ける上で、企画や展示よりも事務的な部分で困難に当たることが多かったと思います。

例えば、同じ学年の同好会仲間で公務員を目指している人や、就活が忙しくなってくる人が出てきた時に、自分が仕事を全て背負ってしまうことがありました。

ですが、小林から仕事があれば任せてと言ってもらえたり、私の状況に気づいた他の仲間からも声をかけてもらい、仲間達で仕事を分担することができるようになりました。

その助け合いが生まれたことによって、大東祭の準備や企画はスムーズに進んだので、仲間達と協力することによって困難を乗り越えていくことが出来たと思っています。

小林さん:泉田も話していた通り、仲間同士で助けあえる環境を作るまでに結構時間がかかってしまったと思います。

大東文化大学は2年生から3年生に上がる際に、多くの学生はキャンパスが移動になるので、同好会内での連絡が取りづらくなるのが大変です。

ですが助け合える環境ができたことで大東祭も満足のいく結果に出来たと思うので、この助け合いの関係というのは後輩にも受け継いでいきたいと思っています。

今後の抱負を教えて下さい

泉田さん:個人的なことではありますが、私は代表としての活動経験があるので、まとめる立場の大変さという部分は分かっているつもりなので、今後は会員のサポートや、後輩たちがのびのびと活動してもらえるような環境作りをしていきたいと思っています。

小林さん:学生の防災意識の向上という部分を第一に、横の繋がりをもっと大規模に作りたいという目標があります。

他のサークルや、まだ関われてない方々と協力することで、防災についての新しいイベントを一緒に作っていきたいと考えています。

おわりに

改めて青桐賞を受賞された皆様、おめでとうございます。またインタビューへのご協力ありがとうございました。

今回の表彰式を経て、今後ますますご活躍されることを祈っています!

学生取材企画ディレクター:西脇港斗

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