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地域連携

農産物の食品ロス削減を目的とした「TABETEレスキュー直売所」の本格運用開始、産官学連携協定を締結しました

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大東文化大学、東松山市、東武鉄道株式会社、埼玉中央農業協同組合、株式会社コークッキングの5者は、8月2日に産官学連携による協定を締結し、東松山市周辺のJA直売所で夕方までに売り切れなかった農産物を東武東上線森林公園駅から列車に積込み池袋駅まで輸送し、再販売して食品ロス削減を目指す「TABETEレスキュー直売所」の本格運用を同日より開始しました。学生への社会課題の認知拡大や学びの場の提供、店舗運営の経験はビジネスを考える意味で貴重な機会となります。

目的

・直売所で閉店後に発生する農産物の再販売による食品ロス削減
・直売所で農産物を販売している農業者の収益向上
・旅客輸送に留まらない新たな輸送サービスの検討、東武沿線の活性化
・学生に本取組に参加する場を提供し、教育機会を創出
・関係機関5者の情報発信

本格運用概要

・開 始 日:2021年8月2日(月)~
・販売場所:東武東上線 池袋駅南口改札 券売機前
・営業時間:18:30ごろ~20:30ごろ
※毎週月曜日、水曜日、金曜日(祝日を除く)に営業。
※電車の運行状況や当日の農産物の食品ロス状況により中止・変更する可能性あり。

協定締結式概要

「東松山市まち・ひと・しごと創生に関する協定」締結式
大東文化大学、東松山市、東武鉄道株式会社、埼玉中央農業協同組合、株式会社コークッキングの5社による協定。農産物の食品ロス削減の取組、学生への学びの場及び就業機会の提供によるSDGsの実践、本件取組内での各者のPRを目的とした「TABETEレスキュー直売所」を実施します。
・期日:2021年8月2日(月)
・場所:JA埼玉中央東松山南支店

内藤二郎学長の話
大学の立場からこのプロジェクトを見たときに、学生が参加する意義は大きい。野菜一つにしても、これが何の野菜か知らない学生が大勢いる。売れ残った、あるいは余剰の野菜がどこへ行くのかについて、全く知らない、関心すら持っていない学生が広がっていることはよろしくないこと。生産者から消費者に届くまでの一連の大きな流れを理解するうえでよい勉強となる。SDGsは国連がかかげた大きな目標で、大上段に構えてしまい、一人ひとりの行動では、大して役に立たないだろうという雰囲気になりがちだが、まさにこういった取り組みは小さなことかもしれないが、第一歩だけれども自分が自ら参画できることに大きな意義があり、経験することで、末はもっと大きなプロジェクトに興味を持ち、勉強するきっかけにつながる。

これまでの経緯

 本取り組みは、東松山市と株式会社コークッキングが、食品ロスという社会課題を共有し、この課題解決に賛同した東武鉄道株式会社、JA埼玉中央と、今年3月に第1回実証実験を実施。その後、本学も参加して、6月から第2回実証実験を実施してきました。
 第2回実証実験では、第1回実証実験結果を受け、収益性や継続性を検証し、野菜の取扱量・輸送量を倍増。また、本取り組みに賛同する学生がスタッフとして参加して、社会的な課題である食品ロス削減に取り組む実践教育の場としての役割も追加されました。
 取り組みを継続するための準備が整ったことから、「TABETEレスキュー直売所」は8月2日から本格運用を開始する運びとなりました。5者が連携し、それぞれの事業成長を互いに促進しながら、食品ロス削減等の社会課題解決に向けた取り組みを推進していきます。