Events

2026年度教員養成コロキアム教養イベントが開催されました!あらためて学ぶ人権-学校では教えてくれない差別と排除の話

  • Facebookでシェア
  • Xでシェア
  • LINEでシェア

2026年6月20日(土) 

教職課程センター主催の教員養成コロキアムが板橋校舎にて開催されました。参加者は学生、教職員、市民を合わせて約160名でした。

”コロキアム”とは、ラテン語のコル(一緒に)とロキアム(話す)に語源を持つ単語で、「人と人との対話を大切にする学びの場」のことです。

 

教職を目指す学生や教育関係者の教養を深めることを目的に、市民講座という形式で毎年実施され、板橋区教育委員会の後援もいただいています。教職課程センター発足の2016年から数えて、秋のキャリア系教員養成コロキアムを入れると、通算20回目となります。

今回は「あらためて学ぶ人権-学校では教えてくれない差別と排除の話」をテーマに、ジャーナリストの安田浩一さんを講師にご講演していただき、その後学生が参加してトークセッションを行いました。

オープニングでは、学生実行委員長である長尾美憂さん(日本文学科)の開会のことばに続いて高橋進学長から、「毎年のように色々なことを学べるコロキアムに期待しています。とくに今年は人権に関する大切なテーマなので、共に学んでいきましょう」と挨拶がありました。続いて小出高義教職課程センター所長から、来場の方へのお礼と講師紹介がありました。

講演は、取材した外国にルーツを持つ子どもたちの話から始まりました。

差別を受けたことがある子どもたちの多くが「最初に差別のことばを聞いたのは先生からだった」という証言が紹介され、「学校の先生は子どもたちの命綱になる存在ではないでしょうか」という重要な問いかけがなされました。

安田さんのお話は、なぜ差別はいけないのかという「当たり前」とも思えることを現場で取材したヘイトスピーチや差別デモをもとにしたリアルなものでした。その内容は多くの参加者に衝撃を与えるものであり、差別の深刻な被害や社会に与える影響を伝えてくれました。在日コリアン、クルド人など日本に住む外国籍の人々に向けられる差別の刃の恐ろしさと実態を語る安田さんのお姿は、ジャーナリストとしての使命と責任感にあふれるものでした。そもそも、ヘイトスピーチが社会に広がっていった経緯や、その後施行されたヘイトスピーチ解消法の意義や問題点にもふれ、差別が単なる心掛けの問題ではなく、社会全体の構造が生み出していることを強調しました。またネットを中心とした差別の広がりを止めること、そのためにも学校におけるリテラシー教育の必要にも言及。80分に及ぶ講話は圧巻であり、あっという間でした。

多くの参加者は、熱心にメモをとったり真剣な眼差しで聞き入る様子が見られました。

休憩を挟んで学生実行委員と安田さんによるトークセッションが展開されました。

学生からは、講演内容について感じたことや疑問に思ったことが投げかけられ、安田さんは一つひとつ丁寧に答えてくださいました。

トークセッションでは、講演中にも感じていた安田さんの「熱」を間近で強く感じることができました。それは、差別や排除を決して許さないという強い意志の表れであり、その思いを真剣に伝えようとしている姿が印象的でした。また、外国人差別やヘイトスピーチの実態について改めて考える機会となり、特にクルド人に対する差別的な言動の事例には強い憤りを覚えました。

今回のコロキアムでは、外国人差別やヘイトスピーチの問題について具体的な事例を通して学びましたが、トークセッションでのやり取りからも、差別は決して他人事ではなく、一人ひとりが向き合わなければならない課題であることが伝わってきました。講演だけでなく対話を通して学ぶことでさらに理解が深まることを実感しました。また、将来教員を目指す立場として、子どもたちが安心して過ごせる環境をつくるためにも、人権について学び続けることの重要性を感じました。

(実行委員感想)

最後に山口芽亜さん(日本文学科)による謝辞と終わりのことばが述べられ、2026年コロキアムは盛会のうちに幕を閉じました。

学生実行委員メンバー

楠間 悠生

池保 駿介

雨宮 綺香 

武藤 知優

鈴木 楓 

長尾 美優 

尾崎 冬雅 

小花 青光 

渋谷 真央

冨永 康平 

山口 芽亜 

松木 美羽