2025年度外務省「外交講座」(経済学部主催)が12月9日(火)、東松山校舎でおこなわれ、大谷壮矢氏(外務省アフリカ部アフリカ第一課課長補佐)が「縁の下の力持ち:日本外交を支える外交官という仕事」と題して講演されました。参加者数は学生・教職員を合わせて約280名でした。
ご講演ではまず、学生時代を振り返り、どのような関心から外交官を目指すことになったのかについて、お話がありました。特にアメリカでの環境保全ボランティアとしての活動や大学院生時代のご研究内容について、写真とともに詳しくご紹介頂きました。
外務省入省後については、フランスへの留学、世界銀行への出向、在ジブチ日本国大使館での勤務経験などをご紹介頂いた後、本省と大使館それぞれの業務内容についてご説明頂きました。
その後、現在携わっている日アフリカ間の外交に話題が移り、アフリカ諸国の経済成長率や人口の推移、国際連合(国連)などにおけるアフリカ諸国のプレゼンス、日アフリカ間の貿易や直接投資の現状、アフリカ諸国が持続的な経済成長を実現するための課題などについて、統計データを用いながらご説明頂きました。特に、アフリカに対する日本と中国のコミットメントの違いを詳細に比較されていました。いずれのお話も、日アフリカ間の外交実務を最前線で担っておられるからこそできるお話ばかりで、すべてに説得力と臨場感がありました。
ご講演終了後の質疑応答の時間では学生2名から質問がありましたが、予定していた時間を過ぎても学生が質問に並び、一人一人にとても丁寧かつ親身になって、すべてご回答頂きました。

