Class & Seminar report

正義論

吉永ゼミ

じっくりと読み、聞き、考えを構成する。 世の中を生き抜くための徹底した思考力を体得します。

正義論とは、社会で困っている人は誰か、その人にどのような権利があるのか、その人に社会はどのように応えていくべきかを考える学問です。このゼミでは正義論に関する文献を講読し、さまざまな仮想事例を用いて思考の訓練をします。


ゼミは文献の指定箇所を全員が予習してくることから始まります。毎週、担当者を決めて予習箇所の要約と事例問題を報告してもらいます。例えば「テロリストの設置した爆弾による都市壊滅を防ぐために一人の死刑囚を利用することは許されるか」などです。それを全員で討論します。その場では必ず自分の意見を述べなければなりません。


4年次になると各人で好きなテーマを選び自主研究をしてもらいます。研究の集大成として卒業論文を執筆し、その内容を最後に発表してもらいます。


現在、社会のあり方が揺らいでいます。今後どのように環境が変わっていくか誰も予想できません。そうした中でも生き抜く力を養えるように、ゼミでは「徹底した思考力」を体得できる工夫を施しています。文献をじっくり読む、人の意見を真剣に聞く、自分の考えを構成する。こうした地道な経験が、将来、必ず役立つと思います。

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