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学部長からのごあいさつ

社会学部長 塚本 正文

 私たちの社会学部は、日常の身の回りにある、当たり前を疑い、社会を読み解くための学びをする場です。

 私たちが、当たり前や常識として疑いもしないことを、大事な4年間を使い今一度見つめ直し、人と社会のつながりについて幅広く学ぶための科目群を用意しています。

 結婚して子どもを持つことが幸せという価値観についても、そもそも幸せとは何か、幸福度をどのように測るのか、異なる生き方や価値観を一つの基準で判断してよいのかと考えることができます。そこには、家族、ジェンダー、多様性といった社会学の重要なテーマがあります。

 また、物を所有(コレクション)することから、旅行やイベントなどの体験にお金を使うことへと消費のスタイルが変化しているとすれば、それは単なる消費指向の変化だけではありません。私たちが豊かさや幸せをどのように考えるのか、物質的な豊かさ、精神的な豊さをどこまで求めるのかという、価値観そのものの変化と考えることができます。

 朝起きて、昼間に働くという生活も、決して絶対的なものではありません。なぜ昼間に働くのでしょうか。明るい時間に活動することには合理性がありますが、一方で、夏の暑い時間帯を避けたり、昼の交通混雑を分散させたり、食後に昼寝(シエスタ)をしたりする生活も考えられます。時差通勤やフレックスタイムなど、働く時間帯の当たり前も変わりつつあります。

 このような疑問から、あなたたちが解決策を見出せば、例えば東京名物となっている朝の満員電車の通勤・通学の風景も、未来に変わっていくのかも知れません。

 私たちは普段、誰かに教えられた価値観を疑うことなく受け入れているかもしれません。しかし、本当にそれが絶対正しいのでしょうか。本学の社会学部では、このような身近な疑問を出発点に、社会調査や統計、フィールドワークなどを用いて社会を分析します。あなたの興味次第で、家族、学校、地域、企業、メディア、地域社会、ジェンダー、逸脱、不平等、エスニシティ、消費など、社会学部入学後に研究できるテーマは沢山あります。

 私たちの学部では卒業までに、自分で問いを立てること、社会を様々な角度から見ること、情報を批判的に検証すること等を通じて社会を構想し、現在から未来に続く社会の課題に対して自分なりの答えを見つける学生を育てていきます。あなたも、ぜひ私たちと共に学んでいきましょう。