学部案内/Information
学部長からのごあいさつ

「社会学」という学問と本学部
人の言動を見て「何でそんなことをするのか」と不思議に思ったことはありませんか。こうした周りの社会に対しての違和感あるいは疑問を解き明かすことができるのが社会学です。社会学は人間関係を調査し、集まったデータの中に人の行動パターンを見つけ、その原因や関係性も明らかにしようとする学問です。多くの場合、個人的に見える行動がより広い社会あるいは社会問題と結びついています。その上、社会の「常識」や「価値観」を問い直す機会にもなります。自分が生きている社会から湧いてくる疑問の正体及び原因がわかれば、さらに一歩進んで、社会問題の解決策や社会をより良くする方法を提案することができます。
社会学はこのように簡単に経験から研究課題を見つけ出す学問となっている反面、実に幅広い分野です。調査対象として身近な人間関係(例えば、家族や学校、地域)から自分の経験を越える人間関係(例えば、組織や国際社会)が可能です。調査データを上手く解釈するために他の学問に触れることが必要となる場合もあります。そのために社会学部では、学生は広く学びます。もちろん、社会学の主な業績と中心的な理論をしっかり学習しますが、その上に政治学、法学、経済学、歴史学、メディア論、心理学および言語(英語)なども学ぶことができます。入学後、学生は3つのコース、「多文化と共生」「都市と地域」と「メディアと情報」から関心のある方向性を選択できます。社会学は実に多面的で魅力的な学問です(いかに多様であるかを知るために、私たち教員のさまざまな研究・教育上の関心分野をHPでご覧ください)。広いからこそ、自分に合う科目や研究対象を、学びながらきっと見つけることができると思います。
大東の社会学部における教育特徴
本学部の教育の特徴はいくつかあります。1つ目は、少人数ゼミを大事にすることです。学生は入学してから卒業まで、4年間ずっと少人数のゼミで指導教員と簡単にコミュニケーションができます。2つ目は、フィールドワークを重視しています。学生が調査対象となっている場所・地域に移動して、観察し、調査します。それに向けてインタビューとアンケートなどの調査方法を授業でしっかり習得します。3つ目は、アクティブ・ラーニングを通じた問題発見・解決方学習(PBL)にも重点を置きます。上述したフィールドワークを含めて、現場での体験をもとに考える授業科目を提供します。例えば、「社会調査実習」、「国内研修(沖縄と東北)」「海外研修(台湾とオーストラリア)」「海外英語研修(マレーシアとフィリピン)」、「国内留学(札幌と沖縄)」「インターンシップ」「社会活動」などの科目があります。また、長期海外留学奨学金と単位認定制度を活かして毎年、2人までの学部生が1年アメリカなど海外の協定校で留学できます。
広く活躍できる人材の育成
私たちの社会学部では、今の社会および多くの企業が求めるスキルを身につけることができます。社会調査方法、文献調査、データ収集、データ分析、批判的思考能力などといった研究スキルだけではなく、異なる社会的背景を持つ人々と交流を含めるコミュニケーション能力、共感力、文章を書く力、ITリテラシー、決断力などといった社会的スキルを備えた幅広く活躍できる人材育成を行います。また、キャリアを形成するための支援にも力を入れています。その中に「社会調査士」資格、そして他の大学の社会学部では珍しい「認定心理士」資格取得のための科目(卒業単位を含まれる)もあり、学生にその受講を薦めています。2021年度末に卒業した一期生は就活でかなり引っ張りだこになりました。
是非、私たちの学部のウェブサイトでより詳しい学部紹介をご確認してください。