「現代社会の諸問題(現代政治・行政の先端)」報告 vol. 4
11月28日 福島県立医科大学放射線健康管理学講座 坪倉正治主任教授 特別講義(環境省ラジエーションカレッジセミナー )
この日、環境省ラジエーションカレッジセミナーが開催され、福島県立医科大学放射線健康管理学講座主任教授 坪倉正治先生を特別講師としてお迎えしました。90分にわたって、様々な統計データを駆使し、震災当時の福島第一原子力発電所周辺の放射線被害の状況、健康被害の調査状況をご説明いただきました。ご講演にもあったように、福島第一原子力発電所事故後、放射線による確定的影響による健康被害は福島では全く観測されていません。にもかかわらず、福島は被ばくし、汚染されているという印象が現在でも強く残っています。
環境省の「ぐぐるプロジェクト」を通じ、科学的知識を社会に普及させ、誤解・風評・差別・偏見をなくし、無意識のうちに加害者にならないような取り組みが重要だと再認識しました。多くの学生から、「福島は今でも危険だと思っていたが、坪倉先生の話を聞いて、そうではないと分かった」との意見が寄せられました。
政治学科では、2025年度に「政治学現地研修・福島」(他学部他学科開放科目)を通じて、福島第一原子力発電所の構内を見学し、あの日あの時をふり返ると同時に、五感を通じて福島の今を知る機会を提供しています。2025年は9月上旬に2泊3日の行程(東松山キャンパスから貸し切りバスで移動。費用は旅費・宿泊費のみで総額5万程度を予定。ただし、金額には増減があります)で研修を実施します。
2025年3月からスポーツ健康学部を除く全学部の学生に募集を開始します。募集人数には上限もあります。春休み中のDBportalでの募集案内を見逃がさず、奮ってご応募ください。