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英語学科

TOMODACHIイニシアチブ参加報告(若狭君)

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TOMODACHI Daiwa House Student Leadership Conference Vに出席して

若狭 晋

 私は、現在、交換留学生として米国ミシガン州のWestern Michigan Universityで大学生活を送っています。一か月半を過ぎた頃、大学から日本人学生向けにメールが届き、TOMODACHI Daiwa House Student Leadership Conference Vという会議に参加してみてはどうかという内容の内容でした。この会議はU.S Japan Council と東京米国大使館が主導し、そして日本政府や企業から支援を受けているプログラムの一つで、日米間のパートナーシップをより強固なものとするために、日米の学生をリーダーとして育成・教育することを目的とした、リーダーシップ育成会議であり、特にアメリカ中西部で勉強している日本人とアメリカ人を対象としたものです。メールを受け取った際、正直、essayによる選抜もあるため非常に難関なものであると思いつつ、自身の思いをぶつけてみようと書類を提出しました。まさか、選抜に通過するとは思わず、選抜通過のメールを受けっとった際は喜びと共に責任感を感じました。

 会議は三日間行われ、日本人学生が20名、アメリカ人学生が21名参加し、分野問わず様々な背景を持った学生が出席していました。

 初日は、夕方からのスタートで、主な活動は親睦を深めるために、夕食を通して、自己紹介や個々の日米間のパートナーシップについての思いをグループで語らいました。全体としての活動が終了した後も、宿泊ホテルのロビー前にあるバーで再び日米間の文化の相違点や共通性について話し合い盛り上がりました。

 二日目には、在シカゴ総領事の日米間のパートナーシップの歴史的なつながり等について拝聴し、また米国国務省からいらっしゃった方からも自身の背景や両国関係を有効にするために活動している内容とその葛藤を伺いました。そのほかにも、多種多様な分野からの代表者の意見や関係良好を良好にするための意見を拝聞し、それについて自らの意見を述べ、自身の考えを洗練していく活動でした。その日の夜は、晩餐会が行われ、再び学生間の親睦を深めるだけでなく、日米間の友好関係に尽力している様々な代表者の方々もお集まりいただき、親睦を深めました。特に印象に残っているのが、アメリカ学生からの視点と日本人学生から視点とに加え、在シカゴ総領事を交えて緊迫する北朝鮮問題について語らい、日米間パートナーシップを用いてどのようにしたらその問題が解決できるであろうかという議論に花が咲きました。

 三日目には二日目同様に、多方面から代表者をお招きし、意見の相互共有を行いました。また、一つの国を形成し、その中で学生間同士、各部門(外交、政治、産業等)に分かれ、二国間の友好関係をさらに強化、発達させるには何をしたらよいかを、部門内そして最後には部門を越えて全体として何を最優先事項とするのかというブレインストーミング型の討論を行いました。結論としては、二国間の相互教育の充実化により、一番ネックとなる言語の壁を解消していき、そのためにも奨学金制度を発達させ、指導者育成を計ることが重要ではないかという意見にまとまりました。

 この会議を通して、私はかけがえのないものを手に入れました。それは“つながり”です。

同じ大きな意志を持ったTOMODACHIに出会えたことは一生涯の宝であり、何かを成し遂げようとするときに、必ずそばにいてサポートしてくれます。お互いに、助け合える仲間を持つということほど、幸せなことはありません。勿論、それは、学生間だけでなく知恵者(広く経験を積んできた年配の方々)とも出会い、そして、このTOMODACHIプログラム卒業生との上下間のつながりも得ることができました。この“つながり”は共通の夢を実現するために必要不可欠なものとなるでしょう。

 最後に、私を含め、このプログラムに参加した先輩方、後輩、出会ったTOMODACHI。そして支援してくださる方々の共通の夢は非常に大きなものです。しかし、決して不可能なものではありません。日本に帰国しても、相互の関係性は保たれます。その会議で得た“つながり”と知識を活用し今後、微力ながらも日米間の友好関係を築くことに尽力していきたいと思っております。