2020年11月に開催された学術シンポジウムでの発表原稿を掲載した『中国言語文化学研究』第10号が刊行されました。
シンポジウムは中国語学科、大学院中国言語文化学専攻の共催で開催されています(関連記事https://www.daito.ac.jp/education/foreign_languages/news/details_30488.htmlをご覧ください)。
執筆頂いた発表者の方々に感謝申し上げます。
目 次
現代中国語研究
Xバー規約と中国語多重連体修飾語の語順 山口直人
中国語における「状態」についての試論―「状態」をどう規定するか― 大島吉郎
Parker(1878)所记汉口话口语词考释 趙葵欣
中国語における量詞の語用論的考察 洪安瀾
明治期漢語教科書研究
金国璞北京語会話教科書における副詞の使用―≪儿女英雄传≫との比較 楊 璇
昭和初・中期北京語語音における仮名表記の改善―『支那語四週間』を中心に― 孫云偉
『上海聲音字彙』(1935)における入声韻のローマ字表記と音声 任 菲
語彙論
『醫語類聚』(1873)から見る《醫學英華字釋》(1858)の影響―共有する語基からの考察を中心に― 藤本健一
中国語教育論
中日翻訳エラー分析に関する一考察―大学・大学院の翻訳指導の現場から 板垣友子
中国語史研究
“过+N”の用法について―《史記》及び方言を中心に― 蘇秋韵
《文選》五臣音注における「濁音清化」現象 陳小珍
宋版《廣韻》入声巻における多音字の分布状況 周 歴