創立百周年記念 第26回学術シンポジウム開催報告
本学創立百周年を記念して、後期学術シンポジウムを開催致しました。中国言語文化学研究における教育・研究の一層の発展を目指し、昨年より京都外国語大学大学院との共同開催をスタートさせました。今年度は京都外国語大学大学院博士課程の院生に加え、中国山東大学大学院博士課程の大学院生お二人の研究発表を組むことが出来ました。彭飛教授、時衛国教授のご尽力の賜物と感謝申し上げます。
講演の部には、語学教育研究所中国語分野との共催として、法政大学文学部王安教授をお招きしました。「感情の普遍性と言語の多様性―日中両言語の感情表現を中心に―」という演題で、認知言語学からの知見による感情表現について、最新の研究成果をご講演頂きました。
当日、日本国内はもとより、中国各地から多くの研究者、院生にご参加頂きました。この場をお借りしてお礼申し上げます。
■期 日:11月18日(土)09:50-17:45
■開 催:リモート方式
■参加者:61名
■研究発表:
◇侯 遠方(京都外国語大学大学院博士課程)
「日本語と中国語における漢字同形語(二字漢語動詞)の意味や用法の相違に関する研究」
司会:山内智恵美
◇韓 樹坤(山東大学大学院博士課程)
「中国語可能補語の日本語訳について—“V得/不得”を例として—」
司会:秋山 淳
◇祁 吉曼(山東大学大学院博士課程)
「汉语因果范畴复句关联标记的功能连续统」
司会:趙 葵欣
◇胡 春艶(安徽科技学院副教授)
「安徽文化融入国际中文教材路径研究―以日本本土化教材开发为镜像」
司会:吉田慶子
◇小路口ゆみ(東洋大学非常勤講師)
「NP+一V”構文について」
司会:田村 新
◇洪 安瀾(閩南師範大学講師)
「有情物の存在に対する事態把握について」
司会: 安藤好恵
◇趙 葵欣(大東文化大学中国語学科准教授)
「《朱子语类》谓词前“在这里/那里”用法考察」
司会:大島吉郎
◇大島吉郎(大東文化大学教授)
「「“了”のいる時といらぬ時」の解釈をめぐって―心的走査の視点からの考察」
司会:上田 裕
■講 演:
◇王 安 先生(法政大学文学部教授)
「感情の普遍性と言語の多様性―日中両言語の感情表現を中心に―」
司会:秋山 淳
後期院生中間発表会開催報告
下記日程により、大学院中国言語文化学専攻の今年度後期院生中間発表会が開催され、博士課程前期課程3名の院生による発表が行われました。
■開催期日:11月11日(土)09:30-11:00
■開催方式:リモート方式
■参加者:16名
■司 会:前期課程2年 松阪紅瑠実
◆発表者:
◇博士課程前期課程1年 趙藝琛
「江南製造局翻訳館の「口訳筆受」翻訳法-『美国憲法纂釋』を事例に」
◇博士課程前期課程1年 陶 源
「経路動詞“来”の使用条件に関する考察」
◇博士課程前期課程1年 福原茉莉
「“把”構文の認知言語学的な考察」