2024年7月6日、中国語学科の教員が顧問を務める中国語研究部は土曜日の「中国文化講座」の一環として「池袋北口、ガチ中華攻略ツアー・その1」に行ってきました。
「ガチ中華」とは「日本人の味の好みに合わせず、中国本場の味付けをした中華料理」といった定義がなされます。「町中華」の反義語です。池袋北口は中国人が多いこともあり、本場そのままの味付けの「ガチ中華」のお店が多いです。
今日はその池袋北口から徒歩5分、「へいわ通り」にある「西北料理」のファストフード店に行き、名物の「羊肉泡饃(ヤンロウパオモー)」と「肉夾饃(ロウジアモー)」を食べてきました。
「羊肉泡饃(ヤンロウパオモー)」というのは熱々の羊スープに「饃(モー)」と呼ばれる円盤型の硬パンを細かくちぎったものを入れ、ふやかして食べるものです。日本の「すいとん」のようなものですが、「饃(モー)」の方がすいとんよりも造りが凝っているため歯ごたえがあり、スープがよく絡み、良い味が出ます。このお店の羊スープはあまり癖がなく、飲みやすいです。
「肉夾饃(ロウジアモー)」というのは同じ「饃(モー)」ですが、こちらは円盤型の「饃(モー)」の横に切れ込みを入れ、そこに羊肉を挟んだいわば「中華風ハンバーガー」のようなものです。これを熱々の羊スープと一緒に食べます。
連日猛暑日の続く池袋。こんな日に熱々の羊スープを飲むなんて正気の沙汰ではないと思うかもしれませんが、暑い日に熱いスープを飲み、体中から汗を出すことで、かえってさっぱりします。部員一同、汗だくになりながらいただきました。
このお店は大きくはありませんが、テイクアウトもやっており、ひっきりなしにテイクアウトのお客さんが来ていました。売れ筋はもちろん名物の「羊肉泡饃(ヤンロウパオモー)」と「肉夾饃(ロウジアモー)」ですが、夏場なので日本のところてんのような食感の「涼皮(リャンピー)」もよく出ていました。「涼皮(リャンピー)」はジャガイモや緑豆で作った幅広の春雨のような麵に細切りキュウリを載せ、タレを絡めて食べるものです。さっぱりしているので、食欲のない夏場でもつるつると食べることができます。
主食以外にもアヒルの頭、首、舌といったあまり日本人は食べない部位を美味しく煮込んだものや豚の耳、豚の顔といった部位を煮込んだものなどもテイクアウトでよく売れていました。
以下、順を追って写真の説明をします。
ラー油も乗っていて結構辛いです。香菜(パクチー)は控えめ。
写真ではよく見えませんが、「饃(モー)」を切ってサイコロ状にしたものが中に入っています。主食にスープをかけて食べるわけですから、日本の「汁掛け飯」のようなものです。スプーンですくって食べます。
「饃(モー)」は円盤型の硬焼きパンで、このまま食べても結構ですが、中に肉や卵を挟んで食べることが多いです。羊肉スープには主に羊の内臓が入っています。
食事が済んで、帰宅途中に中華食材店に立ち寄ったのですが、そこに中華スイーツがありましたので、食べてみました。味はまあまあでした。
「水果冰豆花(フルーツ豆乳プリン)」と「熱奶宝(紫米おこわトッピングの小豆入りアイスクリーム)」
中国語研究部、次回の中国文化講座「池袋北口、ガチ中華攻略ツアー・その2」は9月(日時未定)です。蘭州牛肉麵(らんしゅうぎゅうにくめん)を食べたいと思います。