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中国語学科

輔仁大学(台湾)留学報告記

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 今年(2020年)2月より台湾輔仁大学に長期留学している松坂紅瑠実さん(中国語学科3年生)に、台湾での留学生活について、書面でのインタビューに答えていただきました。

 松坂さんは本国国際交流センターが主管する大学派遣の交換留学生として、一年間の予定で台湾にある輔仁大学外国語学院で学んでいます。

 新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐための出入国規制が始まる前に出発したために、現在、本学からは中国語圏で唯一の留学生として、コロナ下における台湾での生活を体験しています。その貴重な体験の一端を報告していただきました。

 

Q1:現在留学中の台湾の状況はいかがですか。

 4月、5月は道行く人全員がマスクを着用していました。6月7日からマスク着用が少し緩和され、大学でもつけていない人を見かけるようになりました。しかし、今現在でもMRT内ではマスク着用が義務付けされています。私が来た当初はマスクの実名制制度で買える枚数が3枚で、3月、4月はマスクを買い求める人が多く並んでいましたが、4月9日から1度に買える枚数が9枚と増えた事もあり、今では並ばずに買えるようになりました。6月に入ってからはマスクを買う人を見かけることもほとんどなくなりました。

Q2:輔仁大学のキャンパスはどのような雰囲気ですか。

 敷地が凄く広く、来た当初は寮に帰るのにも迷うほどでした。公園のように木々も多く、鳥やリス、犬なども多く見かけとても自然が多いと感じます。開放的な雰囲気で、人や車の出入りも多いです。コロナの影響でしばらくの間は人の出入りを制限していましたが、現在は自由になり、休日には散歩をしている人も見かけます。ゆったりとしていてすごく穏やかなキャンパスです。

Q3:寮について紹介してください。

 基本的に、1人1つずつの机、クローゼット、ベッドがあります。ベッドは2段ベッドです。私は4人部屋なのですが、凄く狭いです。クーラーがついているので暑い日も快適に過ごすことが出来ます。トイレやシャワー室は清潔とは言えません。自習室や談話室もあります。共有スペースには冷蔵庫、ウォーターサーバーがもあります。部屋やトイレやシャワー室に虫が大量に発生します。基本的に留学生は1階に住んでいて、国籍が同じ人同士で部屋はまとめられています。寮には先生方も住んでいます。休日になるとほとんどの台湾の学生が実家に帰るので、寮内は静かになります。

Q4:食事はどのようにしていますか。

 寮にキッチンや食堂がないので、学食で食べたり、学校の周りには沢山の食べ物屋さんがあるので、そこで食べたり、持ち帰って寮で食べたりしています。寮にはウォーターサーバーがあり、熱湯が出るので、簡単にカップラーメンや即席スープを作ることができるので便利です。共有スペースの冷蔵庫には、1人2個まで物を入れることが出来ます。ただ電子レンジがないので、少々不便に思うこともあります。夏休みは学食がほとんど開いていないので基本的に外に食べに行くか、持ち帰って寮で食べることになります。

Q5:授業担当の先生、テキスト、授業の方法などについて紹介してください。

 私が所属しているのは日本語文學系という学科なので、日本人の先生の授業もありました。受けていた授業は基本的にテキストはなく、先生が作ったプリントなどで授業をすることが多かったです。大体の授業は、グループワークが多く、グループで討論したり、グループで発表する機会も多かったです。3、4年生の授業では、日本語で討論などをするので、中国語を使う機会がほとんどありませんでした。1、2年生の授業は、中国語なので聞き取れないこともあり大変でした。夜間の語学センターの授業では、先生が1人1人に質問したり、前で発表したりしました。

Q6:どのような留学生が来ていますか。

 日本人の他に、イタリア人、タイ人、フランス人、韓国人、インド人、インドネシア人などがいます。私のクラスでは最年長が25歳のインド人でした。日本人の留学生は3年生、4年生です。1年間の留学の人と半年の留学の人がいました。

Q7:今後の抱負や計画についてお願いします。

 取っていた授業は3、4年生の授業が多く、中国語を使う機会が少なかったので、来期は1、2年生の授業を出来るだけ多く取りたいです。夏休みは語学センターで個人レッスンを受けるので、この機会に中国語をしっかり勉強したいと思います。来期は、部活に入り、もっと中国語を使う機会と台湾の人と触れ合う機会を増やしたいと思っています。