Professor

教員紹介

大塚 貴史

【自己紹介】
現代日本語として一般に使用されている語の「意味」について研究しています。特に、1つの語でありながら様々な用法を持つ(とされている)ものについて、それぞれの用法の関係性を分析しながら、その根底にある意味を明らかにしようとする、という研究をしがちです。形式としては副詞を扱うことが多く、その中でも何らかの「強調」に関わるものを好む傾向にあります。

 

【学生へのメッセージ】
普段使っている言葉について、それがどのような意味を持つものであるか常に意識している、という人はあまりいないと思います。しかし、一度じっくり考えてみると、簡単な言葉であっても、実はその「意味」を十分に捉えることは非常に難しいということが分かります。「自分はなぜこの言葉を使えているのか」と疑問に思うほど、です。これは研究レベルでも同様で、ごく一般的な語であっても、その「意味」の全容が明らかになっていると言える語は必ずしも多くありません。「分かっている」と思っているものに、実はたくさんの「分からない」が隠されている。この面白さをみなさんと共有できたら嬉しく思います。

 

【ゼミの卒業研究テーマ】
・「しばしば」「たびたび」
・「そこそこ」の程度副詞用法
・ 条件文における「ムシロ」の生起条件について
・「かなしい」と「せつない」の意味分析