Professor

教員紹介

カルリノ・サルバトーレ

【自己紹介】
イタリア南部ナポリの出身。2013年に国費留学生として来日。一橋大学で修士号、博士号を取得した後、学振PD研究員として九州大学応用言語学研究室で2年間所属した。研究テーマは日琉諸語の記述研究(特に沖縄語伊平屋方言、最近は宮古語久松方言)、ドキュメンテーション(辞書、文法書、談話集)の作成です。趣味はホラー映画鑑賞、ゲーム、アニメ鑑賞、料理、筋トレ、園芸など。うまいものを食べるために生きている。

 

【学生へのメッセージ】
「先生は何ヵ国語話せますか」とよく聞かれます。言語学者として、こんな質問をされると、モヤモヤします。何故かというと、一つの国=一つの言語というのは間違いだからです。国境と言語(そして文化)は一致するものではない。一つの国に複数の言語があるのは自然です。そもそもいわゆる「方言」も全部別言語です。日本にも「標準語」の他に、各地域の「方言」もあり、そして琉球列島で話される「琉球諸語」もあり、「アイヌ語」もある。多くの言語が話される。私の授業で日本、そして世界の言語の豊かさについて触れます。そして、日本語について一般的に言われること(例えば「外国語よりあいまい」など)について考え直す機会も与えます。