News

銅板碑「宮崎淳さんを讃えて」除幕式行う

  • Facebookでシェア
  • LINEでシェア
  • Xでシェア
左から堀江NPO事務局長、ジャン・アイギュン トルコ臨時代理大使、 宮崎恵子さん、太田学長、市川理事長、 岡田美月学生自治会中央執行委員長

 銅板碑「宮崎淳さんを讃えて」除幕式が5月7日、東松山キャンパス新5号館M Commonsで行われた。
 式典には主賓として宮崎さんの母恵子さん、来賓としてジャン・アイギュン駐日トルコ共和国臨時代理大使、認定NPO法人「難民を助ける会」事務局長の堀江良彰さんらが参加した。

 宮崎淳さんは、本学法学部政治学科および法学研究科で政治学を専攻。英国留学等を経て、認定NPO法人「難民を助ける会」に加わり、2011年11月、トルコ東部で起きた大地震の被災者支援中に、再度発生した地震により亡くなった。このような卒業生を生んだことを誇りとし、その人生と業績を讃える銅板碑を東松山キャンパスに完成した新5号館M Commons内に設置することとした。


 

 式典は、宮崎さんに対して1分間黙祷の後、押川典昭副学長による開会の言葉で銅板碑設置に至った経緯など話があった。続いて太田政男学長は「宮崎さんは本学で紛争解決学を専攻し、世界各地でより困難な状況にある人々を支援する活動に貢献したいと志して『難民を助ける会』に加わりました。『地球的規模の視野と教養を持つグローバル人材の育成』を教育の目標に掲げる本学としても宮崎さんのような気高い志の卒業生を持ったことは誇りです。学生たちも宮崎さんに学び、自らの志を育てて世界に羽ばたいてもらいたい」とあいさつした。 

 銅板碑除幕が行われた後、来賓あいさつがあり、ジャン・アイギュン駐日トルコ共和国臨時代理大使は「『最良の友人は悪いときに明らかになる』とのトルコのことわざにある通り、地震の際の日本人、特に宮崎さんの献身的な活動は心に刻まれ、大切に語り継がれていくことでしょう」と述べた。
 「難民を助ける会」事務局長の堀江良彰さんは「宮崎さんは緊急支援で忙しい時でも、いつも笑顔を絶やさず明るい人でした。大学に銅板碑が設置され、学び舎に戻ることができて喜んでいると思います」と話した。式典の最後に、下村博文文部科学大臣から「東日本大震災においても被災地支援と地域振興に多くの若者たちが当たっているが、宮崎さんはこうした志を持ち実践する若者の象徴であり、わが国の誇りです」とのメッセージが秋元司衆議院議員より披露された。

 引き続き宮崎さんを偲んで茶話会が行われ、市川護理事長による献杯発声の後、宮崎さんの活動についてのビデオが上映された。上映後、宮崎さんと共に現地で活動をしていた「難民を助ける会」の太田夢香さんによって同会の活動紹介が行われ、続いて中村昭雄法学研究科委員長による恩師代読が行われ、田中浩元教授のメッセージが紹介された。
 最後に、宮崎さんの母恵子さんが「今回の銅板碑は日本国内で初めてのもので大変感謝しています。本人も銅板碑を通じて大東文化大学に居続けることができて喜んでいると思います」とあいさつし、銅板碑のレプリカの贈呈後、閉会した。