Degital Museum

書道学科

【文学部デジタル博物館】幕末以来の衣替え―市河米庵筆「七言詩」

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書道学科 髙橋利郎教授

この掛物が手元に来たときは、シワシワのぼろぼろ。本紙の周囲に施された表具裂は、バラバラと崩れゆくありさまでした。おそらく幕末期に仕立てられた時のままの姿を、どうにかこうにか今日まで留めてきたといったところです。

修復を手掛けたのは本学の大学院生。書跡文化財学特殊研究という授業で、川端誠非常勤講師の指導を受けながら、一年をかけて再生してくれました。

これをしたためたのは、幕末を代表する書家、市河米庵。嘉永2年(1849)のことです。篠崎小竹という友人が入手した、中国明時代の文人、黄道周の書を見てその感激を詠んだ詩です。修復のおかげで、米庵と小竹の書を媒介にした交流のカタチがよみがえりました。(書道学科 髙橋利郎)