Degital Museum

歴史文化学科

【文学部デジタル博物館】駅弁の「掛け紙」に見る戦時下の民衆扇動

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歴史文化学科 宮瀧交二教授

戦時下の国家総動員体制では、言うまでもなく国民生活のすべてが戦争に動員されました。太平洋戦争当時、唯一の遠距離移動手段は鉄道でしたが、コンビニもない当時、乗客の食事は持参した弁当か、駅売りの駅弁でした。また列車で遠距離移動する兵隊たちの食事も各地の駅弁会社が担当していました。そしてその掛け紙(包装紙)には、戦意高揚をあおるデザインがあふれていました。昭和12(1937)年の盧溝橋事件(支那事変)の三周年を記念する掛け紙は銃剣を持つ兵士の図像、一方で銃後(戦場に対して日本国内を指す言葉です)を守る女性たちは「国防婦人会」に組織され、その勇ましい姿が掛け紙にも描かれました。(文責:歴史文化学科 宮瀧)