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歴史文化学科

歴史文化学会春季大会が開催されました

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去る7月6日(土)13時30分から17時に、2024年度大東文化大学歴史文化学会春季大会が東松山キャンパス60周年記念講堂において開催されました。

参加者は、大学1年生が93名、2年生が80名、3、4年生が8名、その他教職員や卒業生の参加者もあり盛況な大会となりました。

第1部は、浅野寛斗・本間正樹・宮田善晃さん(本学文学部歴史文化学科3年生・4年生)による「坂東三十三所観音巡礼と道」と、岡野翔大さん(阿見町教育委員会生涯学習課/本学文学部歴史文化学科卒業生)による「中世東国の武家領主と信仰―宇都宮系氏族を中心に―」の研究発表でした。

第2部は、三重県の斎宮歴史博物館学芸員で文学博士の榎村寛之先生による「源氏物語と伊勢斎宮」の講演でした。

秋季大会は2025年1月11日(土)に開催されます。多くの皆様の参加をお待ちしております。

【学生の感想】

1.学会全体について

・大学生活が始まって初めての学会だったので、どのように進んでいくのか分からず不安でした。参加すれば学会の雰囲気が掴めるかもしれないと思っていましたが、いざ発表が始まってみると、考察や質疑応答を通じて飛び交う意見に圧倒されてしまいました。学会が熱と活気に溢れた場だということを、身をもって理解しました。今日の私は、発表されている方々の話を聞き逃さないようにするのに精一杯で、自分の意見を持ったり質問を考えたりすることはほとんどできませんでした。次に学会に出るときは、今よりもう少し参加者らしくなれるように頑張りたいです。

・私は、学会に来て、研究や調査の仕方が、わかったのでよかったと思いました。私は、知識が未熟であるため、全くわからない部分もありましたが、歴史は、様々な点を考慮して考えなければ良い研究結果には至らないのだと思いました。今回発表をしていただいた方々は、とても柔軟に質問に答えていて、様々な知識や研究をした上であるから答えられるのだと思いました。私もしっかりと知識をつけて、誰に聞かれても答えられる人になりたいと思いました

2.第1部について

・膨大な史料を駆使して、自分なりの分析・考察を広げていて、大学で発表することの大変さを改めて感じました。それと同時に、歴史を使って研究するということは何たるかを知ることもできました。また、発表されていた方々が全員、誰の質問にも臆することなく答えていて、対等に話せているところが凄いなと思いました。あれだけの人数が自分を見ているなか、質問に対して間髪を入れずに答えられるようにするまでにどれほどの練り直しをしたのか、質問されても詰まらないようにするためにどんな調べ方をしたのかがとても気になりました。

・文献や調査で動いている可能性の低い石造物を使って復元された巡礼道を見て、地図の選び方からしっかりと考えられていて発表の聞き応えもとてもあり良かったです。卒業生の公演では、当時宗教を統治に利用することの意味がしれて良かったです。宗教を統治に利用する事例は、教科書含め比較的よく出てくると思うのですが、自分は宗教を利用することでどのように統治を強めたのか具体的な所を分かっていなかったなと感じました。

3.第2部について

・今回の講演を聴いて初めて斎王・斎宮という存在を知りました。天照大御神が天皇の祖神であることは知っていましたが、天皇の名代として斎王がお仕えするほどに深い関係があったことには少し驚きました。また、『源氏物語』に登場しながら、光源氏でさえも手に入れることのできない存在として書かれているところが非常に興味深かったです。どの女性とも上手く行けてしまいそうな光源氏をもってしても一筋縄ではいかないところに斎王としての気品を感じました。

・純粋にとても面白かったです。自分は高校含め日本史を選択していなかったのですが、前提となるところからお話くださったのでとてもわかりやすく聞くことが出来ました。紫式部が実際には会っていない中で、完璧な斎宮像を作り上げていたことや、他のお話に残っている出来事や人物を掛け合わせたり、設定を使うなどのオマージュを行っていたことは、自分からするとどれもとても新鮮なお話で聞いていて楽しかったです。