Professor

教員紹介

田村 正彦(たむら まさひこ)

【自己紹介】
今は昔、受験勉強をしているときに、古典文学、特に和歌の面白さに目覚めました。「冬ながら空より花の散りくるは雲のあなたは春にやあるらむ」(古今和歌集)。歌の意味は、「舞い散る雪は桜の花びらみたい。雲の向こうは春なのかしら」です。1000年以上も前の歌なのになんてオシャレな感覚なのでしょう! 以来、和歌の魅力に取り憑かれ研究を続けてきました。が、今は、なぜか「地獄」の研究をしています。人生は驚きの連続です。

 

【学生へのメッセージ】

 「学問は尻から抜ける蛍かな」。これはご存じ与謝蕪村の俳諧(五七五)です。勉強してもすぐに忘れちゃうよ、という意味ですが、いったい何が言いたいのでしょう。そりゃあ、文字通りだよ、という人もいるでしょう。でも、果たしてそれだけでしょうか。そこで、私はこう読み解きます。勉強しても知識はすぐに忘れてしまう。でも、勉強したという体験は残るよね。実はそれが大事(蛍の光)なんだよ、と。結果よりもプロセスってヤツでしょうか。もちろん本当のところは、蕪村本人に聞いてみなければわかりません。でも、こうやって言葉の奥に秘められた作者の思いを想像してみるところに、文学研究の面白さはあるのでしょう。だから、皆さんにもう一つ。「しやせまし、せずやあらましと思ふことは、おほやうは、せぬはよきなり」(やろうかな、やめようかな、と思うことは、だいたいはやらない方がいいんだよ)。『徒然草』の一文です。さて、どう読み解きますか。

 

【田村ゼミではこんなテーマで卒業論文が書かれています】

・閻魔大王のイメージの変遷 ―閻魔はいつから舌を抜き始めたか―
・中世における「黄泉の国」
・幽霊と妖怪
・鬼と色の関係性 ―古典作品と地獄絵から―

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