Professor

教員紹介

宮田 義矢(みやた よしや)

【自己紹介】
中学生の頃からだったでしょうか、中国文化、とくに心身技法(武術、気功、巫術etc.)に異国趣味的な関心を寄せ始めました。大学でそういった内容をセットで含んだ「民間宗教」という研究ジャンルがあると教わって、ますます興味をそそられ、ついには大学院でそんな研究ができる宗教学を専攻するようになりました。
そのうち解ってきたのは、「民間宗教」は、儒教、仏教、道教や民間信仰やらが交じり合う、生き生きとした“場”のようなものだということで、研究するにしても中国文化に対する生きた体験を持っておいた方がいいだろうということでした。そんなわけで中国文化体験の一環(という名目)で武術や気功も教わってきましたが、細々と愛好し続けた結果、異国趣味どころかすっかり暮らしの一部になって今に至ります。

 

【学生へのメッセージ】
大学ではその環境を活かして、ご自身の「好み」と「悩み」を見つける時間を作ってみて下さい。というのも、好みと悩みは、その人の特性と表裏の関係にあったりするもので、往々にしてそれなりの熱量で、結構な時間付き合っていく「人生のテーマ」になる可能性があるからです。大学時代はそれを厳選するのに、うってつけの機会になるでしょう。大学には「勉強」でも「趣味」でもない、学問・研究というジャンルが取り揃えてあり、それを人生のテーマにした教員が大勢控えています。これまで触れる機会のなかった学問・研究というものに、ご自身の好奇心を頼りに、思うままに取り組んでみて下さい。きっと自分の好み・悩みが、広く見れば人生のテーマが見つかることでしょう。

 

【ゼミのテーマ紹介】
実は2025年度に着任したばかりなので、実績として例示できるものはまだありませんが、
・中国宗教、宗教学の基礎文献の輪読
・「民間宗教」の代表的経典を用いた漢文読解
を予定しています。現在、第一期のゼミ生さんと興味の持てるテーマを探して、課題図書(「新アジア仏教史シリーズ」)から好みの論文を選び、輪読を進めています。

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