Class & Seminar report

海外研修A(台湾)

野嶋剛先生

台湾では4泊5日の日程を組みます。主な訪問先は次の三ヶ所です。日本統治時代の百貨店「林百貨」など多くのリノベーション案件が見られる台南。日本統治時代の街並みを現代的に整備した「哈瑪星」のある高雄。そして、いま台湾の若者にとってもっとも訪れたいスポットになった旧タバコ工場の巨大リノベーション案件「華山1914文化創造園区」のある台北。それぞれ現地で、施設の責任者から説明を受けながら、まちづくりにおけるリノベーションの意義を考えてもらいます。台湾のリノベーションの専門家からも直接、台湾特有の官民連携や文化財の保護と活用に関する法制度について聞き取りを行います。リノベーションが行われたショップやカフェで実際に買い物や食事を楽しんでもらうことで、より学習に実感が伴うものになると期待しています。また、台湾訪問は期末に行うことになっているので、出発前を事前学習期間と位置付け、台湾の歴史や政治などを授業で学び、台湾という存在全体を理解するなかで、自らの土地に宿った歴史の価値を文化財の活用によって確かめていきたいという台湾の人々の発想を、学生が深いところから理解できるように試みます。

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