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日本語学科

田中寛先生(日本語学科)最終講義が行われました

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2021年3月13日(土)に、田中寛教授(日本語学科)の最終講義が行われました。

 

 

 

題目:「私の日本語研究、日本語教育の歩み――異言語、異文化との出会い――」

日時:2021年3月13日(土)14:00―16:00

場所:・板橋校舎3-0211教室

   ・Zoomによるオンライン開催

 

ご自身の20~30代の体験を中心に、当時の写真を交えながら、これまでの教育研究生活について述べられました。

 

先生は、学部時代、東洋史を学び、「アジアで日本が信用を得るにはどうすればいいのか」という小論文を執筆。卒業後、海外技術者研修協会で日本語講師となった。教師2年目、ミクロネシアからの研修生と接し、彼らの話す日本語に着目。1976年夏にパラオ、トラック、ポナペの島々を巡り、現地の生活や文化を理解することに努めた。この頃から日本語教育史研究への関心を確立させようとしていたと振り返る。本現地調査報告がきっかけとなり、タイ出向を命じられ1977年に首都バンコクへ。泰日経済技術振興協会のアドバイザーとして赴任し、タイ人に対する日本語教育カリキュラム開発・日本語教科書編纂・タイ語教科書編纂等を担当。現地では、ひたすら辺境を旅し、異文化・異言語に触れるようにしたという。帰国後、日本語教育教材開発をしながら日本語指導を続けた後、中国の大学教員となる道を選んだ。後に、東京外国語大学大学院前期課程修了後、1993年本学外国語学部に赴任。2008年、立命館大学にて文学博士号取得。社会活動としては、2007年よりNPO法人埼玉県日本中国友好協会会長、2017年よりABC企画委員会代表。現在も、研究書・教材・文学作品等の執筆を続けている。

 

最終講義当日は、生憎の天気で雷が鳴り響く時もありましたが、100名近くの方々が参加し、田中先生のお話に耳を傾けられました。オンライン同時開催だった為、質疑応答の際は、画面越しに(他国からも)多くの質問やコメントが寄せられ、先生は、お一人お一人に笑顔でご対応されました。