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学部長からのごあいさつ

もっとアジアへ、
そして世界へ
―実感と共感、豊かな想像力をともなったアジア理解教育―
国際関係学部長 松本 弘

大東文化大学国際関係学部のホームページをご覧いただき、ありがとうございます。学部長より、ご挨拶と学部の紹介をさせていただきます。本学部は1986年の創設以来、「アジア理解教育」をその活動の根幹に置いてきました。2006年には、本学部の「アジア理解教育の総合的取組」が、文部科学省の「特色ある大学教育支援事業(特色GP)」に選定されています。

 

国際関係論や国際政治学、国際経済学などでは、欧米研究がその主流を占めています。世界の政治経済に大きな影響力を持つアメリカ合衆国や、近代文明の発祥地たる西ヨーロッパ諸国にかかわる勉強、研究が、重要であることは明らかです。しかし、現在の日本にとって、すでに欧米に匹敵する経済関係を構築した中国や東南アジア諸国、それに劣らない市場規模を持つインド、石油・天然ガスといったエネルギー安全保障にかかわる中東も、大学教育の欠かすことのできない対象となっています。政治や経済のみならず、その歴史や文化もまた、魅力的で実益を兼ねた研究です。

 

本学部が掲げる「実感と共感、豊かな想像力をともなったアジア理解教育」は、以下の多角的な活動により、その実現が図られています。まずは、4年間の授業において英語もしくはアジア地域言語(中国語、コリア語、タイ語、インドネシア語、ベトナム語、ヒンディー語、アラビア語)から一つを選択して習得するとともに、地域研究科目(東アジア、東南アジア、南アジア、西アジアごとに政治・経済・社会・歴史・文化・芸術の各テーマを配置)を学生各自の興味・関心に応じて受講し、基本としての語学と知識を充実させます。さらに、2年生の夏季休暇に実施される3週間ほどの語学実習である現地研修(選択した言語の国に派遣)や、より長期の留学(学部独自の奨学金制度を設置)によって、現地体験型の教育を提供しています。また、学内におけるアジア各国の料理祭であるASIA MIX、習得した言語の語学力を競うアジア言語スピーチコンテストなどは、本学部の学生が主体的におこなう活動であり、これも本学部の教育にとって不可欠の要素となっています。

 

本学部の教職員と学生が一体となって取り組む「アジア理解教育」は、社会に求められる人材を育成するのみならず、「人がやらないことをやる」、「人ができないことをやる」といった気概を持ち、次々と出現する世界の新たなフロンティアに、大いなる好奇心と目標を抱いて飛び込む若者を希求しています。