ASIA MIXは毎年6月の上旬に開かれ、アジア9カ国の料理を提供する料理祭が中心となっています。この料理祭は、大東文化大学東松山校舎周辺の地域住民にも開かれ、毎年好評を博しています。「食」という最も身近な文化からアジアに触れ、食材や香辛料などを通じてアジアを実感することができる絶好の機会であると同時に、レシピの作成・買出し・調理・模擬店などの作業を共同で行うことによって「場」を共有した一体感が生まれる催しでもあります。多くの人で賑わい、異国的で刺激的な香りが漂う会場は、ともすれば自分がアジアのバーザール(市場)にいるかのような錯覚すら覚えるかもしれません。
アジア理解教育/Asia education
学生による企画・参加・実行型の活動
この活動は、学生の手によるイベントと研究活動を通じて積極的・主体的にアジアに関わることを目的としています。「ASIA MIX」「ASIA WEEK」「アジア言語スピーチコンテスト」の3つのイベントが毎年行われ、これらのイベントは全て学生によって企画・運営されます。また、これらの活動の中心となっているのが「地域研究学会」です。
ASIA MIX
料理祭の他には、ガムラン演奏やインドネシア・ジャワの仮面舞踊、ベリーダンスの実演、映画祭、そしてムエタイの実演などの催しものが企画され、誰でも観覧することができます。
ASIA MIXは学部ができて間もない頃から行われ、良き伝統となって今日に至ります。この活動の意義は、企画から実行まで、全て学生の手で行われるところにありますが、特に新入生のアジアへのかかわりを促すという点では、重要な導入教育の役目を果たしているといえます。
ASIA WEEK
ASIA WEEKは1996年から毎年11月に開催されています。ここでは地域研究学会や学部生の研究・勉強の成果が発表されます。これは、従来行われてきた地域研究学会研究班の発表会を、形を変えて前期の ASIA MIXに対する後期の大きなイベントとして企画されたものです。このイベントでは研究班以外にも一般学生、教員にも発表参加を呼びかけ、多様多彩な成果が発表されています。
アジア言語スピーチコンテスト
アジア言語スピーチコンテストは1998年から毎年秋に開かれ、出場者は思い思いのテーマに従い、300人を超す聴衆の前でアジア言語でのスピーチを披露します。会場となる60周年記念講堂のステージに立ち、スポットライトを浴びながら大勢の前でスピーチをするのは案外快感を覚えるもののようです。
出場者は、おおよそ次のような流れで準備を進めます。テーマを決め原稿を作成する→先生の添削を受ける→準完成稿を作成→暗誦と練習をする→ネイティブの先生に発音指導を受ける→最終稿を完成させる→舞台で着る衣装を選ぶ→リハーサルをする
一方、実行委員は、開催日時の決定→出場者の募集→広報活動→パンフレット作成→協賛企業への渉外・交渉→舞台装置準備…といった流れで準備をすすめます。
回を重ねるごとに出場者のレベルも上がり、また実行委員やスタッフの手際も受け継がれてきた伝統によって磨きがかかっています。