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国際関係学科国際文化学科

ご卒業おめでとうございます。

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ご卒業おめでとうございます。

卒業生のみなさんへ(松本弘学部長)

 国際関係学部の卒業生のみなさん、ご卒業、おめでとうございます。ご家族の方々にも、お祝いを申し上げます。また、3月16日の地震による被災者のみなさんには、心よりお見舞いを申し上げます。

 

 新型コロナウイルス感染拡大以前は、東京国際フォーラムでの卒業式のあと、参加者は板橋キャンパスに移動して、学部ごとに学位記授与式を行なっておりました。その際には、学部長がみなさんに祝辞を述べる機会があったのですが、今年も学部ごとの授与式は見送られましたので、ここで祝辞を述べさせていただきます。

 いうまでもなく、新型コロナウイルス感染拡大により、みなさんは3年生と4年生の2年間、厳しい大学生活を送られました。昨年度前期は大学自体が入構禁止となって、すべての授業がオンラインとなり、昨年度後期から対面式の授業が再開し、その割合は今年度の授業で増加したものの、オンライン授業との併用が続きました。授業や課外活動、友人や先輩後輩とのキャンパスライフなどに、さまざまな制約が課せられたことと思います。就職活動でも問題に直面し、またアルバイトや旅行の断念などもあったことでしょう。

 みなさんは、そうした困難のなかで勉学に励み、その積み重ねが卒業に結実しました。その努力とご苦労に、心より敬意を表します。みなさんの貴重な経験は誇るべきものであり、これからの新たな生活の支えになるものと信じます。大学生活の後半で得られなかったもの、犠牲にしたものも多かったと思います。しかし同時に、思いもよらなかった社会の苦境や生活の新しい姿を、身をもって体験したという事実は、これからの人生にとって必ずや大きな糧となります。

 けれども、誠に残念ながら、努力や苦労をしても、それで成功が約束されるわけではありません。いままでも、これからも、努力をしたからといって、すぐに仕事がうまくいったり、生活が楽になったりするわけではありません。しかし、そこには成長が約束されています。長く続けた努力、いろいろなことに挑戦した努力は、必ずみなさんを成長させ、やがて大小さまざまな成功をもたらしてくれます。わが身を思い返せば、いまだに成功よりも失敗の方が多く、忸怩たる思いですが、それでも数少ない成功に人生のやりがいをおぼえています。ぜひとも、大学生活での貴重な経験のうえに、成功よりもまずは成長を目指す人生を歩んでください。みなさんの努力の末の成長を、心より祈念いたします。

 3月11日、第二研究棟第二会議室において、学部長賞の授与式が行なわれました。

 

◆最優秀賞

鈴木 愛美さん(飯國ゼミ)
「日本における外国人労働者とその課題 ― 共生社会実現のための一考察 ―」

 

◆優秀賞 

大森 あみさん(遠藤ゼミ)
「中国残留孤児は温かく迎えられたのか」

 

◆佳作

杵鞭 伶奈さん(古川ゼミ)
「世界遺産の諸問題 ― 軍艦島と日韓摩擦 ―」