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英米文学科

英米文学科秋季英米文学科講演会を開催しました。

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 11月19日(水)に東松山校舎の60周年記念講堂にて、秋季英米文学科講演会を開催しました。

第一部:講演会「イングランドの地名研究とその周囲に広がる世界」

 第一部では、東京未来大学のこども心理学科教授の宅間雅哉先生をお招きし、「イングランドの地名研究とその周囲に広がる世界」と題するご講演をいただきました。現在イングランドの地名を研究しておられる宅間先生は、講演を通じて私たちをイングランドの地名の旅、そして地名学の旅へと誘ってくださいました。「訪れた」地は、空港のあるヒースロウ、アルフレッド大王の逃れ地アスルニー、英国国教会大本山でチョーサーの物語で有名なカンタベリー、そしてサッカーファンが熱くなるマンチェスターでした。地名の古い形を辿ると、今の地名と地形からは全く想像できない意味があることが分かるのですが、そこから「この場所にどうしてこの名前で付けられたのだろう」とさらなる疑問が浮かびます。そこで、古地図やその地の気候、景観、土壌を丹念に調べ、また現地に行ってその場を歩くことで、その地名の由来に辿り着ける―かも知れない―ことを教えてくださいました。

 

 質疑応答では学生と教員から多数の質問がありました。日本の地名との違いは何か、現地に足を運んで初めて分かることは何か、なぜ現在デヴォン州の地名を研究しているのか、地名研究の醍醐味は何か、等々。それらの質問に丁寧に答えられる宅間先生の姿から、先生の地名への愛着と情熱が感じられました。

第二部:学生発表:「わたしの卒論への取り組み」「わたしの教職への取り組み」

 第二部では、4年生の餅田海花さんと岡部礼さんから、それぞれ、卒論、教職への取り組みについてお話頂きました。餅田さんは、卒論を取ることを決めた理由から、研究内容、卒論の魅力、その過程で経験した悩みを包み隠さず話し、そして最後には「卒論は必修ではないが、挑戦する価値がある!今だからできる、貴重な経験」と自信を持って語ってくれました。岡部さんは、教員を目指したきっかけと魅力、何度も感じた悩みとその解消、教職セミナー等を通じて得た仲間や教員からのサポート、教員採用試験に向けての準備、そして時にはリフレッシュすることに大切さなど、ご自身が経験してきたことを大変分かりやすく話してくださいました。

 

 質疑応答の時間には、4年次に卒論を取ろうと考えている学生や、現在教職に取り組んでいる学生から、お話の内容について質問がありましたが、その他にも、卒論とレポートの違いは何か?といった根本的な質問もあがり、教員も巻き込み意見が交わされました。

 今回の講演会は二部構成でしたが、第一部、第二部でも「自分が魅力を感じるテーマに真剣に取り組むことの素晴らしさ」を学科全体で共有することができました。宅間先生、餅田さん、岡部さんにそれぞれに心から御礼申し上げます。

 

 今講演会の開催にあたり、Freshman Seminarの一年生がボランティアとして受付、会場設営、会場案内、花束贈呈を担ってくれました。皆さんにも、この場を借りて御礼申し上げます。

 講演会終了後には、記念講堂ロビーにて、次年度に向けてのゼミ説明会が行われ、たくさんの二年生たちが関心のあるゼミの教員・現役生の話を熱心に聞いていました。

 

 今年度も来年度も、英米文学科にたくさんの学びの喜びがありますように!