News

教育学科

教育学科の新入生のみなさまへ

  • Facebookでシェア
  • LINEでシェア
  • Xでシェア

教育学科の新入生のみなさまへ

教育学科の新入生のみなさまへ

教育学科主任 杉田明宏

 

 新入生のみなさん。大東文化大学教育学科への御入学、おめでとうございます。

 私たち学科教職員と上級生は、新入生のみなさんと一緒に、新しい学びの世界を造り上げていくことを心から楽しみにしています。

 

 本来なら、4月1日の対面式でみなさんと初顔合わせをしてこのご挨拶を申し上げ、4月18・19日のオリエンテーション合宿で、新入生・上級生・教員が一泊二日をともにしながら、レクリエーションや表現活動で交流を深めながら、これからの学生生活への期待を育むところでした。私たちはそのことをとても心待ちにしていましたが、新型コロナウィルス感染症の拡大への対応の中で、それはかないませんでした。

 新入生の皆さんの中には、3月の「一斉休校」要請によって授業が終わらなかったり、卒業式ができなかったり、仲間・友だちとお別れもできないままになったりなど、高校生活に区切りをつけることができなかったという経験をした人が多いのではないでしょうか。さらには、大学の入学式が中止となり、授業開始も遅れるという事態も加わり、「終わりも、始まりもない」という不安な日々を送っていることと思います。

 大学の私たち教員・学生も同様でした。卒業式で4年生を送ることもできず、入学式で新入生の皆さんを迎えることもできないことはとても悲しいことでした。

 

 しかし、このような中でも、いや、このような中だからこそ、私たちは教育学科での学びを始めたいと思います。

 直接会うことができないために、インターネットを通じて文字・音声・画像のやりとりをするという形になり、最初はお互いにとまどうこともあるでしょう。ぜひ、一緒に乗り越えながら、新しい学びの文化を築いて行きましょう!

 

 私の専門は社会心理学です。自分の学生時代を振り返ってみると、仲間・先輩たちと教育や心理、さらに歴史や社会の勉強を通して、自分自身の「息苦しさ」が社会の「歪み」とつながっていることに気づいて視界が開けた感覚が甦ります。個人と社会が互いに影響を与え合って変化していくことが見えてくると、例えば、いまのコロナ問題の中での私の不安やいらだちの原因がどこにあって、何をどのように変えていけばそこから抜け出すことができそうか、という展望が生まれるでしょう。そのことは、子どもや学校の諸問題を解決するためにもとても重要なポイントとなるはずです。

 

 自分や社会に変化を創り出す力は誰もが宿しています。それは、今見えなくとも学びの仲間の中で必ず花開きます。教育学科の教員も、先輩たちも、その仲間です。勇気を出して自分から問いかけてみてください。どんな些細な事であったとしても、そこから学びの扉が開くことでしょう。

 それではお会いできる日を楽しみにしています!